私の理想の結婚式と婚約者を奪ったのは、婚約者の幼なじみでした。それで彼らは人生を台無しにしたようですが、私はそれどころじゃありません

珠宮さくら

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「どうだった?」
「絶縁しているから、門前払いにされました」
「どうするのよ! このままじゃ、家が潰れちゃうわ!」
「っ、お前が全部やりたがったんだろ!!」
「な、何を言うのよ! 全部をしてもいいって言ったのは、そっちじゃない!!」
「私の実家は、きちんと出しているんだ。あとは、婿入り先のここが払うべきだ」


ラフールは、開き直ってシャンティにそんなことを言った。そこから、ラフールは何食わぬ顔で学園に通っていて、それまで通りに王太子の側近として仕事を請け負う気でいた。


「お前にやってもらうことはない」
「え? でも、みんな忙しそうにしていますし、手伝いますよ」


ラフールは、何でもやるとばかりにしたが、王太子は本気で止めた。


「やめてくれ。お前がやったら、二度手間になるだけだ」
「っ、そんなことは」
「もう、ラクスミ嬢がいないんだ。これまでのように頼みごとをしない。おとなしくしていてくれ」
「な、なんで、そこで元婚約者のことが出て来るんですか!?」


ラフールは、こんなところまでラクスミの名前を聞きたくなかった。

元婚約者となってからも、シャンティと結婚する前もしてからも、ラクスミと破棄となったことを色々言われることになったのだ。

側近うんねんのことは、言われても仕方がないと思うところのはずだが、ラフールはラクスミにできたことくらい自分にもできると思っていたから、こんなことを言われたことに驚いていた。


「私が知らないと思っているのか? お前が優秀なんじゃなくて、ラクスミ嬢が優秀だっただけだ。側近にしていたのも、彼女が手伝っていたから側近にさせていただけだ。もう、お前を側近にしておく理由はなくなった」
「そんな! ラクスミにできたことくらい、私にだって簡単にできます!」
「……なら、成績で実現してからにしてくれ。ラクスミ嬢は、常にトップ5位に位置していた」
「え? トップ5位?!」
「知らなかったのか?」


王太子は、ラフールに呆れた顔をしながら、迷惑だから側近をやめてくれと言ったのをラフールは呆然と聞いているしかできなかった。

そんなことをラフールがしている間にシャンティの両親は、どう足掻いても払いきれない額だからと売れるものだけ持って夜逃げをした。

取り残されたのはシャンティとラフールで支払いが完了するまで、逃げも隠れもできなくなり、シャンティは実の兄に助けを求めたが縁を切っているからと取り合ってもらうことは叶うことはなかった。


「あんな結婚式、するんじゃなかった」
「それを今更言うのか?」
「あんなののどこが素敵だったのよ!」


シャンティは、色んなところで式だけは素敵だったと言われているのを嫌味だと思っていた。そもそもセンスの欠片もない彼女にとっては、全く素敵な式ではなかったことで、不満が爆発することになり、それを聞いてラフールは怒りをあらわにした。

学園を中退して、馬車馬の様に働くことになったが、支払いが完了するまで夫婦でいなくてはならない2人は冷え切ったまま、ラクスミが考えたプランで人生を台無しにしたのは、この2人だけだった。


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