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番外編
私の最愛の婚約者
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「ジュリアン兄上ぇー! そんなに急いでどこにいくんですか?」
足早に回廊を歩いていたところ、背後から弾むような声で呼び止められた。
浮ついていた気持ちに水を刺され、若干不機嫌になるも決して面には出さない。
振り返れば案の定、末の弟のマルクが子犬のように駆けてきた。
兄弟の中でこんなに屈託なく私に接するのはこの弟だけだ。
可愛くもあるが、時として煩わしくもある。
まさに今が後者だ。
「すまないが急いでるんだ、あとでな」
「えーせっかく兄上にお会いできたのに……」
上目遣いに唇を尖らせるマルク。
まだ八歳の子どもだ、まあ可愛いと言えなくもない。
そういえば私がルイーズと出会ったのもこのくらいの歳だったか。
思い出してふっと頬が綻んだところを目敏くマルクに見つかってしまった。
「なにか楽しいことでもあるのですか?」
私はゴホンと咳払いしつつ懸命に難しい顔を作る。
「仕事で人を待たせているんだ。あとで必ず遊んでやるから、今は大人しく部屋に戻るんだ」
「……はぁい、わかりましたぁ……」
プクッと膨れるマルクの頭を撫でて、半ば追い立てるように部屋へ帰した。
とんだ足止めを食らってしまったな。今日は貴重なルイーズとの会合の日だ。一分でも無駄にはしたくはないというのに。
焦りと若干の苛立ちをしずめるよう髪をかき上げ深呼吸すると、私はルイーズがいるはずの応接室に向かって駆け出した。
応接室の扉を開いた瞬間、私の足はピタリと止まった。
ソファに腰掛けたルイーズが、私の侍従と楽しげに談笑している。
チリッと胸の奥に痛みが走る。
やめろ……
私の前で他の男にそんな笑顔を向けるな――!
「あ、ジュリアン様! そんなところでどうしたんです?」
無言で立ち尽くす私に気づいたルイーズは、パッと立ち上がるとこちらへ駆け寄ってきた。
そうして私を見上げてくるルイーズの曇りなき瞳を見たら、色んな感情が溢れて堪らなくなりルイーズを抱きしめていた。
「じ、ジュリアン様? なにかあったんですか?」
「……なんでもない。やっとそなたと会えて嬉しいだけだ」
そう言いながら、目だけで早く去れと侍従に命じると、侍従は頷き風のごとく部屋を去っていった。
ようやく二人きりになれた。
ルイーズの柔らかな髪を撫でると、ルイーズは導かれるように顔を上げ私を見た。
「なんだか、変ですジュリアン様」
ルイーズは怪訝な顔で首を傾げ、じっと探るように私の目を凝視する。
美しく澄んだエメラルドグリーンの瞳――そこに映る自身の姿に居た堪れなくなって、先に目を逸らしたのは私の方だった。
「……単なる……ヤキモチだ……」
「え?」
「会いたくて堪らなくて、昨夜は眠れぬ程楽しみだったのに、そなたは……」
ぐっと唇を噛み締め俯くと、ルイーズは私の頬を優しく撫でた。
「まさか……侍従さんに妬いたんですか?」
「……悪いか」
憮然と答えると、ルイーズはプッと吹き出した。
「ふん、笑うなら笑え」
不貞腐れたようにそっぽを向く私を、ルイーズは笑いながら抱きしめた。
「おかしいから笑ったんじゃありませんよ」
「じゃあなんだ」
「ジュリアン様が可愛かったからです」
くそっ!
ルイーズを前にするとなんでこうも馬鹿みたいに幼くなるんだ、私は。
自身への苛立ちと、ルイーズへの強すぎる思慕の情に心が荒波のように揺れる。
「大丈夫です、ヤキモチ妬いちゃうジュリアン様も大好きですよ」
「ルイーズ……」
ルイーズは私を見上げ優しく微笑んだ。
その美しい笑みに束の間見惚れる。
誰より美しく賢く、死ぬほど恋焦がれてようやく得られた愛しいルイーズ――
私はルイーズを抱きすくめ、唇を塞ぐように口づけた。
唇を触れ合わせるだけだというのに、何故こうも夢のような恍惚感に包まれるのか。
愛しい気持ちが溢れ出して、そのままもつれるようにソファに崩れそうになったところで、ルイーズに腕を掴まれ止められた。
「待って! 今日はデートじゃなくて定例の会合なんですから……ね?」
ああ、そうだったな。
毎回次回は何をするかを話し合い二人で決めてきた。
今日はたしか……海上貿易における品目と損益の精査を進める予定だったか。
本当に私はどうしようもないな。
気持ちが通じ合ってからは特に、思いが暴走して歯止めが効かなくなりそうになる。
「……そうだな、浮かれてしまって本当に……私はしょうがないな」
俯く私の頭をルイーズはすかさず抱きしめる。
「そんな日もあります。人間だもの」
よしよしと頭を撫でられ、私は堪らずルイーズの背に縋りついた。
嫉妬なんて醜い感情すら、ルイーズはこうも優しく包んで受け入れてしまう。
本当に敵わない。
かつてあんなにも傷つけて苦しめた私を、こんなふうに愛してしまえるルイーズに誰が敵うものか。
愛している……
思いが強すぎて胸が苦しい……
「今日は天気もいいし、少し散歩でもしましょうか。いい気分転換になると思いますよ」
うんと頷くと、ルイーズは私の手を握り早く早くと引っ張っていった。
ああ、そうだったな。
私は幼き日よりこうしてルイーズに導かれここに在る。
決してこの手を離すものか。
「なあルイーズ」
「ん? なんですか?」
「今日も、そなたは美しいな」
ルイーズは戸惑うように目を泳がせたあと、ふっと悪戯っぽく笑った。
「不細工チンクシャの間違いじゃないんですか?」
ズキリと罪悪感と自己嫌悪に胸が痛む。
それは悪童だった頃の愚かな私の、精一杯の悪態だった。
「……出会って以来そなたを不細工と思ったことなど一度たりともない」
「そうなんですか?」
それどころか――
いや、と首を振って今度は私がルイーズの手を引く。
「この時間しか咲ぬ花があったはずだ、早く行くぞ」
「あ、ちょっとジュリアン様早すぎますよー足の長さ違うんですから」
ああ、本当にルイーズと過ごす時間は楽しくて仕方がない。
私は笑いながらルイーズを抱き上げると、庭園に向かって駆け出した。
「兄上、今日庭園で手を繋いでいた女の人は?」
その夜約束通り部屋を訪れた私を、マルクは大喜びで迎えた。
そしてソファに座るなり、興奮した様子で尋ねてきたことがこれだ。
ああ、この部屋からは中庭が良く見通せたな。
見られていたのか……変なことはしてないはずだが……
「ルイーズ・エティエンヌ公爵令嬢だ」
「ああ、やはり! 遠目にもとても美しい方ですね、兄上が夢中になるはずだ」
「美しいだけでない、ルイーズはな――」
その後延々と続く私のルイーズ自慢に嫌な顔ひとつせず、マルクは最後まで楽しげに耳を傾けていた。
子どもだというのに、我が弟ながらできたヤツだ。
満足しつつ上機嫌で寝かしつけてやると、マルクはトロンと眠い目を擦りながら、ムニャムニャとうわ言のようにつぶやいた。
「ぼくも……あんなステキな、こんやくしゃが……ほし、いな……」
そのまま眠りに落ちた弟の頭を撫で、私は部屋をあとにした。
そう簡単に得られると思うな弟よ。
ルイーズのような女は二人といない。
昼間の楽しい時間が脳裏を過り、軽い足取りで自室への道程を歩く。
早くルイーズに会いたい、来週の会合が待ち遠しくて堪らないなと思いながら。
足早に回廊を歩いていたところ、背後から弾むような声で呼び止められた。
浮ついていた気持ちに水を刺され、若干不機嫌になるも決して面には出さない。
振り返れば案の定、末の弟のマルクが子犬のように駆けてきた。
兄弟の中でこんなに屈託なく私に接するのはこの弟だけだ。
可愛くもあるが、時として煩わしくもある。
まさに今が後者だ。
「すまないが急いでるんだ、あとでな」
「えーせっかく兄上にお会いできたのに……」
上目遣いに唇を尖らせるマルク。
まだ八歳の子どもだ、まあ可愛いと言えなくもない。
そういえば私がルイーズと出会ったのもこのくらいの歳だったか。
思い出してふっと頬が綻んだところを目敏くマルクに見つかってしまった。
「なにか楽しいことでもあるのですか?」
私はゴホンと咳払いしつつ懸命に難しい顔を作る。
「仕事で人を待たせているんだ。あとで必ず遊んでやるから、今は大人しく部屋に戻るんだ」
「……はぁい、わかりましたぁ……」
プクッと膨れるマルクの頭を撫でて、半ば追い立てるように部屋へ帰した。
とんだ足止めを食らってしまったな。今日は貴重なルイーズとの会合の日だ。一分でも無駄にはしたくはないというのに。
焦りと若干の苛立ちをしずめるよう髪をかき上げ深呼吸すると、私はルイーズがいるはずの応接室に向かって駆け出した。
応接室の扉を開いた瞬間、私の足はピタリと止まった。
ソファに腰掛けたルイーズが、私の侍従と楽しげに談笑している。
チリッと胸の奥に痛みが走る。
やめろ……
私の前で他の男にそんな笑顔を向けるな――!
「あ、ジュリアン様! そんなところでどうしたんです?」
無言で立ち尽くす私に気づいたルイーズは、パッと立ち上がるとこちらへ駆け寄ってきた。
そうして私を見上げてくるルイーズの曇りなき瞳を見たら、色んな感情が溢れて堪らなくなりルイーズを抱きしめていた。
「じ、ジュリアン様? なにかあったんですか?」
「……なんでもない。やっとそなたと会えて嬉しいだけだ」
そう言いながら、目だけで早く去れと侍従に命じると、侍従は頷き風のごとく部屋を去っていった。
ようやく二人きりになれた。
ルイーズの柔らかな髪を撫でると、ルイーズは導かれるように顔を上げ私を見た。
「なんだか、変ですジュリアン様」
ルイーズは怪訝な顔で首を傾げ、じっと探るように私の目を凝視する。
美しく澄んだエメラルドグリーンの瞳――そこに映る自身の姿に居た堪れなくなって、先に目を逸らしたのは私の方だった。
「……単なる……ヤキモチだ……」
「え?」
「会いたくて堪らなくて、昨夜は眠れぬ程楽しみだったのに、そなたは……」
ぐっと唇を噛み締め俯くと、ルイーズは私の頬を優しく撫でた。
「まさか……侍従さんに妬いたんですか?」
「……悪いか」
憮然と答えると、ルイーズはプッと吹き出した。
「ふん、笑うなら笑え」
不貞腐れたようにそっぽを向く私を、ルイーズは笑いながら抱きしめた。
「おかしいから笑ったんじゃありませんよ」
「じゃあなんだ」
「ジュリアン様が可愛かったからです」
くそっ!
ルイーズを前にするとなんでこうも馬鹿みたいに幼くなるんだ、私は。
自身への苛立ちと、ルイーズへの強すぎる思慕の情に心が荒波のように揺れる。
「大丈夫です、ヤキモチ妬いちゃうジュリアン様も大好きですよ」
「ルイーズ……」
ルイーズは私を見上げ優しく微笑んだ。
その美しい笑みに束の間見惚れる。
誰より美しく賢く、死ぬほど恋焦がれてようやく得られた愛しいルイーズ――
私はルイーズを抱きすくめ、唇を塞ぐように口づけた。
唇を触れ合わせるだけだというのに、何故こうも夢のような恍惚感に包まれるのか。
愛しい気持ちが溢れ出して、そのままもつれるようにソファに崩れそうになったところで、ルイーズに腕を掴まれ止められた。
「待って! 今日はデートじゃなくて定例の会合なんですから……ね?」
ああ、そうだったな。
毎回次回は何をするかを話し合い二人で決めてきた。
今日はたしか……海上貿易における品目と損益の精査を進める予定だったか。
本当に私はどうしようもないな。
気持ちが通じ合ってからは特に、思いが暴走して歯止めが効かなくなりそうになる。
「……そうだな、浮かれてしまって本当に……私はしょうがないな」
俯く私の頭をルイーズはすかさず抱きしめる。
「そんな日もあります。人間だもの」
よしよしと頭を撫でられ、私は堪らずルイーズの背に縋りついた。
嫉妬なんて醜い感情すら、ルイーズはこうも優しく包んで受け入れてしまう。
本当に敵わない。
かつてあんなにも傷つけて苦しめた私を、こんなふうに愛してしまえるルイーズに誰が敵うものか。
愛している……
思いが強すぎて胸が苦しい……
「今日は天気もいいし、少し散歩でもしましょうか。いい気分転換になると思いますよ」
うんと頷くと、ルイーズは私の手を握り早く早くと引っ張っていった。
ああ、そうだったな。
私は幼き日よりこうしてルイーズに導かれここに在る。
決してこの手を離すものか。
「なあルイーズ」
「ん? なんですか?」
「今日も、そなたは美しいな」
ルイーズは戸惑うように目を泳がせたあと、ふっと悪戯っぽく笑った。
「不細工チンクシャの間違いじゃないんですか?」
ズキリと罪悪感と自己嫌悪に胸が痛む。
それは悪童だった頃の愚かな私の、精一杯の悪態だった。
「……出会って以来そなたを不細工と思ったことなど一度たりともない」
「そうなんですか?」
それどころか――
いや、と首を振って今度は私がルイーズの手を引く。
「この時間しか咲ぬ花があったはずだ、早く行くぞ」
「あ、ちょっとジュリアン様早すぎますよー足の長さ違うんですから」
ああ、本当にルイーズと過ごす時間は楽しくて仕方がない。
私は笑いながらルイーズを抱き上げると、庭園に向かって駆け出した。
「兄上、今日庭園で手を繋いでいた女の人は?」
その夜約束通り部屋を訪れた私を、マルクは大喜びで迎えた。
そしてソファに座るなり、興奮した様子で尋ねてきたことがこれだ。
ああ、この部屋からは中庭が良く見通せたな。
見られていたのか……変なことはしてないはずだが……
「ルイーズ・エティエンヌ公爵令嬢だ」
「ああ、やはり! 遠目にもとても美しい方ですね、兄上が夢中になるはずだ」
「美しいだけでない、ルイーズはな――」
その後延々と続く私のルイーズ自慢に嫌な顔ひとつせず、マルクは最後まで楽しげに耳を傾けていた。
子どもだというのに、我が弟ながらできたヤツだ。
満足しつつ上機嫌で寝かしつけてやると、マルクはトロンと眠い目を擦りながら、ムニャムニャとうわ言のようにつぶやいた。
「ぼくも……あんなステキな、こんやくしゃが……ほし、いな……」
そのまま眠りに落ちた弟の頭を撫で、私は部屋をあとにした。
そう簡単に得られると思うな弟よ。
ルイーズのような女は二人といない。
昼間の楽しい時間が脳裏を過り、軽い足取りで自室への道程を歩く。
早くルイーズに会いたい、来週の会合が待ち遠しくて堪らないなと思いながら。
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