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番外編
忘れ物②
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「どうして連絡を寄越さなかった」
そのままジョエルの執務室と思しき部屋に運ばれ、私はソファに腰掛けたジョエルの膝の上にいる。そして予想だにしなかった、ジョエルの咎めるような声と視線とにビクリと身を竦ませた。
「ごめんなさい……これを届けてすぐに帰る予定だったの。だから連絡をするほどじゃないと思ったのよ」
しゅんと項垂れながら、ずっと両手で抱えていた書類を手渡す。ジョエルはそれを封筒から取り出して検めると、頭痛に耐えるようこめかみをおさえた。
「ああ……すまない、助かった。が、それとこれとは話が別だ。厳しく統制はしていても、ここは血の気の多い男たちばかりなんだ。万が一お前に何かあったら……」
背に回るジョエルの腕に力がこもる。締め上げられるようで痛いけれど、これはきっとジョエルの心の痛みだ。私はジョエルの首に腕を回した。
「心配かけて本当にごめんなさい……私が浅はかだったわ」
ごめんなさい、許してと耳元で囁きながらジョエルの頬に頬を擦り付ける。
「……怖い思いはしなかったか」
「ええ、皆さん親切だったわ。でも中々あなたに会わせてもらえなくて……そういう教育をしているの?」
「……ああ」
「余程困っているのね。女性達はそんなにしつこいのかしら」
「エマ、今その話は」
「あなたのこと知りたいの。教えて、ジョエル」
ジョエルはふうっとため息をつくと、私の耳朶を甘く噛んだ。
「んっ……」
「王宮の侍女の多くは下級貴族出身の令嬢だ。皆俺の地位や立場にすり寄ってくるだけだ」
「ジョエル……何度も言うけど自分の容姿が女性の目にどう映るのか、知らないわけじゃないでしょう」
ジョエルは少し身を離すと、私の瞳を真っ直ぐに捉えた。
「エマは」
「え?」
「エマの目に、俺はどう映っているんだ」
綺麗な紺碧の双眸に吸い込まれそうになる。この瞳に映りたいと躍起になる女性達の気持ちが嫌というほど分かってしまう。でも──
「綺麗過ぎて、ゾクゾクする」
両頬に触れてコツンと額を合わせる。そして秘め事のようにそっと囁いた。
「でもね、誰がどれ程あなたを求めたって、あなたは私のものよ」
「エマ……」
「それを忘れたら許さないから」
悪戯っぽく微笑めば、ジョエルの纏う空気が和らいだ。
「ああ、それは俺のセリフだ。エマこそ忘れるな、お前は生涯俺のものだ」
鼻先をすり合わせて、触れるだけのキスを落とす。
「もう毎日イヤというほど思い知らされてるわよ」
ムっと唇を尖らせると、ジョエルが笑った。
「イヤなのか?」
「バカ……分かってて聞かないで」
「エマの口から聞きたい」
ジョエルの指先が、つつと私の唇をなぞる。
「イヤなわけ、ない……あなたが好きだから、嬉しいわ」
途端にちゅっと食むように唇が重ねられた。角度を変えながら、何度も啄むように口付けられる。きっと歯止めが効かなくなるから、これでもジョエルは精一杯自重している。そんな様子も可愛いなんて思ってしまう。
悪魔のように綺麗なジョエル。今なお深い闇を抱えた私の愛する人──
私はジョエルの胸を押して、口づけから逃れた。ジョエルは少し……どころか大分不満そうだ。
「あなたの邪魔はしたくないの。私のせいで帰りが遅くなるなんてイヤだもの。続きは帰ってから……ね?」
首を傾げて瞳を覗き込めば、ジョエルはぐっと眉根を寄せた。
「……エマは俺の扱いが上手くなったな。時々憎たらしい」
「あなたも時々憎たらしいけど……私はやっぱり大好きよ」
にっこり笑うと、ジョエルは額を押さえてはあっとため息をつく。そしてぐっと私を抱き寄せると耳元で囁いた。
「帰ったら……容赦しないからな」
「うん……早く帰ってきてね?」
ジョエルの肩口に顔を埋めると、頸を甘く噛まれてちゅっと吸い上げられた。
「ああ、覚悟しろよ」
甘い期待と一抹の不安とに背筋がゾクゾクと粟立った。
詰所に置き去りにしてしまったマーサは、気を利かせて差し入れの焼き菓子を団員達に振る舞ってくれていた。流石マーサだ、機転がきく。
私とジョエルが詰所に入ると、団員達は菓子を頬張りながら固まったように動きを止めた。
ジョエルを、というより皆私を見ているようだ。そんな微妙な空気の中、ゼフが口火を切った。
「団長、エマさんとはどういう?」
「エマと知り合いなのか?」
「いえ、偶然行き合ってここに案内しただけですよ」
「そうか、世話をかけたなゼフ。エマは俺の妻だ」
「は⁉」
場が騒然とする。ゼフも目を大きく見開いて私を見ていた。
「ゼフさん、あの時は言っても信じてもらえないと思って……申し訳ありません」
「あ、いや、僕こそ盛大に勘違いしちゃってごめん……そっか、あなたが団長の……」
頭を掻きながらゼフはばつが悪そうに苦笑する。そもそもジョエルの指示に従って詰所に連れてきてくれたのだし、ゼフに非はない。
「ゼフさんは何も悪くありません。互いにタイミングが悪かったということで、ね?」
なにも気にすることはないと微笑めば、つられたようにゼフも笑顔になった。
「ん、なんだ? やけに人が多いな、何かあったのか?」
すると相変わらず飄々とした空気を纏って、ラガートが不思議そうな顔で詰所に入ってきた。途端ジョエルが渋面する。
「もう巡回は終わったのか?」
「当然ですよ。ってあれ⁉ ヴァルク夫人じゃないっすか! これもしかして差し入れ? さっすが夫人分かってる! ここの菓子自分も大好きなんすよ!」
「まあ、ラガートさんも! 私も幼い頃から大好きな店で……多めにお持ちして良かったです」
「もう夫人最高! いつでも来てください!」
「……エマ、そろそろ行くぞ」
うんざり顔のジョエルが促すように腰を抱いた。
「ええ、お忙しいところお邪魔してしまって申し訳ありませんでした。皆様、失礼いたしますね」
淑女の礼をしつつマーサに目配せをして、私はジョエルのエスコートに身を任せて詰所を後にした。
「ジョエルに会うのがこんなに大変だと思わなかったわ」
「本当ですね。クルスさんは知らなかったのでしょうか?」
帰りの馬車でマーサと差し向かいながら二人同時にため息をつく。
あのクルスが知らないはずがない。先触れは不要と言ったのは私だけれど、ジョエルの妻と証明するものを何一つ持たない私がどうなるかなど見当がついたはず。
まさかジョエルの尋常ではないモテぶりを私に見せつけたかった?
もしそうだとしても、クルスに悪意はないはずだ。わざわざマーサを連れて行くよう提案したのも、言葉通り私の身を案じてのこと。
まさか私の危機感を煽って二人の仲をより深めるため?
隙のない、どこか達観した空気を纏うクルスの顔が脳裏に浮かぶ。
全く食えない人……でも彼のジョエルへの忠誠心は本物だ。だから私はクルスを信頼している。
そしてジョエルの抱える闇をクルスは正確に理解している、何故かそんな気がする。
だからジョエルのためなら、彼はそれこそどんなことでもするだろう。
いずれにせよ今日の出来事が私の何かに火を着けたことは確かだ。クルスにはむしろ感謝すべきなのかもしれない。
今夜は……いつも以上にジョエルに甘えてみようかしら。心のまま思い切り──
その時のジョエルの反応を想像して自然と頬が緩んでしまった。それを目敏くマーサに見咎められる。
「奥様、なんだか楽しそうですね」
「え、ええ、今日は色々あったけど楽しかったわ」
「わたくしもです、奥様」
「また外出に付き合ってくれると嬉しいわ」
「もちろん喜んで!」
ぱあっと瞳を輝かせるマーサが少女のようでとても愛らしい。
私は微笑みながらふと小窓から覗く薄暮の空に目を留めた。ジョエルの瞳を思わせるその碧をボンヤリと眺めながら、改めて心を決める。
あのクルスが満足を通り越して呆れるほど、ジョエルを私の愛で満たしてあげよう。前世では与えることができなかった私の全てをジョエルに──
そのままジョエルの執務室と思しき部屋に運ばれ、私はソファに腰掛けたジョエルの膝の上にいる。そして予想だにしなかった、ジョエルの咎めるような声と視線とにビクリと身を竦ませた。
「ごめんなさい……これを届けてすぐに帰る予定だったの。だから連絡をするほどじゃないと思ったのよ」
しゅんと項垂れながら、ずっと両手で抱えていた書類を手渡す。ジョエルはそれを封筒から取り出して検めると、頭痛に耐えるようこめかみをおさえた。
「ああ……すまない、助かった。が、それとこれとは話が別だ。厳しく統制はしていても、ここは血の気の多い男たちばかりなんだ。万が一お前に何かあったら……」
背に回るジョエルの腕に力がこもる。締め上げられるようで痛いけれど、これはきっとジョエルの心の痛みだ。私はジョエルの首に腕を回した。
「心配かけて本当にごめんなさい……私が浅はかだったわ」
ごめんなさい、許してと耳元で囁きながらジョエルの頬に頬を擦り付ける。
「……怖い思いはしなかったか」
「ええ、皆さん親切だったわ。でも中々あなたに会わせてもらえなくて……そういう教育をしているの?」
「……ああ」
「余程困っているのね。女性達はそんなにしつこいのかしら」
「エマ、今その話は」
「あなたのこと知りたいの。教えて、ジョエル」
ジョエルはふうっとため息をつくと、私の耳朶を甘く噛んだ。
「んっ……」
「王宮の侍女の多くは下級貴族出身の令嬢だ。皆俺の地位や立場にすり寄ってくるだけだ」
「ジョエル……何度も言うけど自分の容姿が女性の目にどう映るのか、知らないわけじゃないでしょう」
ジョエルは少し身を離すと、私の瞳を真っ直ぐに捉えた。
「エマは」
「え?」
「エマの目に、俺はどう映っているんだ」
綺麗な紺碧の双眸に吸い込まれそうになる。この瞳に映りたいと躍起になる女性達の気持ちが嫌というほど分かってしまう。でも──
「綺麗過ぎて、ゾクゾクする」
両頬に触れてコツンと額を合わせる。そして秘め事のようにそっと囁いた。
「でもね、誰がどれ程あなたを求めたって、あなたは私のものよ」
「エマ……」
「それを忘れたら許さないから」
悪戯っぽく微笑めば、ジョエルの纏う空気が和らいだ。
「ああ、それは俺のセリフだ。エマこそ忘れるな、お前は生涯俺のものだ」
鼻先をすり合わせて、触れるだけのキスを落とす。
「もう毎日イヤというほど思い知らされてるわよ」
ムっと唇を尖らせると、ジョエルが笑った。
「イヤなのか?」
「バカ……分かってて聞かないで」
「エマの口から聞きたい」
ジョエルの指先が、つつと私の唇をなぞる。
「イヤなわけ、ない……あなたが好きだから、嬉しいわ」
途端にちゅっと食むように唇が重ねられた。角度を変えながら、何度も啄むように口付けられる。きっと歯止めが効かなくなるから、これでもジョエルは精一杯自重している。そんな様子も可愛いなんて思ってしまう。
悪魔のように綺麗なジョエル。今なお深い闇を抱えた私の愛する人──
私はジョエルの胸を押して、口づけから逃れた。ジョエルは少し……どころか大分不満そうだ。
「あなたの邪魔はしたくないの。私のせいで帰りが遅くなるなんてイヤだもの。続きは帰ってから……ね?」
首を傾げて瞳を覗き込めば、ジョエルはぐっと眉根を寄せた。
「……エマは俺の扱いが上手くなったな。時々憎たらしい」
「あなたも時々憎たらしいけど……私はやっぱり大好きよ」
にっこり笑うと、ジョエルは額を押さえてはあっとため息をつく。そしてぐっと私を抱き寄せると耳元で囁いた。
「帰ったら……容赦しないからな」
「うん……早く帰ってきてね?」
ジョエルの肩口に顔を埋めると、頸を甘く噛まれてちゅっと吸い上げられた。
「ああ、覚悟しろよ」
甘い期待と一抹の不安とに背筋がゾクゾクと粟立った。
詰所に置き去りにしてしまったマーサは、気を利かせて差し入れの焼き菓子を団員達に振る舞ってくれていた。流石マーサだ、機転がきく。
私とジョエルが詰所に入ると、団員達は菓子を頬張りながら固まったように動きを止めた。
ジョエルを、というより皆私を見ているようだ。そんな微妙な空気の中、ゼフが口火を切った。
「団長、エマさんとはどういう?」
「エマと知り合いなのか?」
「いえ、偶然行き合ってここに案内しただけですよ」
「そうか、世話をかけたなゼフ。エマは俺の妻だ」
「は⁉」
場が騒然とする。ゼフも目を大きく見開いて私を見ていた。
「ゼフさん、あの時は言っても信じてもらえないと思って……申し訳ありません」
「あ、いや、僕こそ盛大に勘違いしちゃってごめん……そっか、あなたが団長の……」
頭を掻きながらゼフはばつが悪そうに苦笑する。そもそもジョエルの指示に従って詰所に連れてきてくれたのだし、ゼフに非はない。
「ゼフさんは何も悪くありません。互いにタイミングが悪かったということで、ね?」
なにも気にすることはないと微笑めば、つられたようにゼフも笑顔になった。
「ん、なんだ? やけに人が多いな、何かあったのか?」
すると相変わらず飄々とした空気を纏って、ラガートが不思議そうな顔で詰所に入ってきた。途端ジョエルが渋面する。
「もう巡回は終わったのか?」
「当然ですよ。ってあれ⁉ ヴァルク夫人じゃないっすか! これもしかして差し入れ? さっすが夫人分かってる! ここの菓子自分も大好きなんすよ!」
「まあ、ラガートさんも! 私も幼い頃から大好きな店で……多めにお持ちして良かったです」
「もう夫人最高! いつでも来てください!」
「……エマ、そろそろ行くぞ」
うんざり顔のジョエルが促すように腰を抱いた。
「ええ、お忙しいところお邪魔してしまって申し訳ありませんでした。皆様、失礼いたしますね」
淑女の礼をしつつマーサに目配せをして、私はジョエルのエスコートに身を任せて詰所を後にした。
「ジョエルに会うのがこんなに大変だと思わなかったわ」
「本当ですね。クルスさんは知らなかったのでしょうか?」
帰りの馬車でマーサと差し向かいながら二人同時にため息をつく。
あのクルスが知らないはずがない。先触れは不要と言ったのは私だけれど、ジョエルの妻と証明するものを何一つ持たない私がどうなるかなど見当がついたはず。
まさかジョエルの尋常ではないモテぶりを私に見せつけたかった?
もしそうだとしても、クルスに悪意はないはずだ。わざわざマーサを連れて行くよう提案したのも、言葉通り私の身を案じてのこと。
まさか私の危機感を煽って二人の仲をより深めるため?
隙のない、どこか達観した空気を纏うクルスの顔が脳裏に浮かぶ。
全く食えない人……でも彼のジョエルへの忠誠心は本物だ。だから私はクルスを信頼している。
そしてジョエルの抱える闇をクルスは正確に理解している、何故かそんな気がする。
だからジョエルのためなら、彼はそれこそどんなことでもするだろう。
いずれにせよ今日の出来事が私の何かに火を着けたことは確かだ。クルスにはむしろ感謝すべきなのかもしれない。
今夜は……いつも以上にジョエルに甘えてみようかしら。心のまま思い切り──
その時のジョエルの反応を想像して自然と頬が緩んでしまった。それを目敏くマーサに見咎められる。
「奥様、なんだか楽しそうですね」
「え、ええ、今日は色々あったけど楽しかったわ」
「わたくしもです、奥様」
「また外出に付き合ってくれると嬉しいわ」
「もちろん喜んで!」
ぱあっと瞳を輝かせるマーサが少女のようでとても愛らしい。
私は微笑みながらふと小窓から覗く薄暮の空に目を留めた。ジョエルの瞳を思わせるその碧をボンヤリと眺めながら、改めて心を決める。
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