本当によろしいんですね?ー尊敬するお姉様がざまぁされそうだったので逆にざまぁさせていただきますー

舞台は王立学園卒業パーティ。
煌びやかな会場には似つかわない、ピリッとした静寂。
しんとした会場の中央、人々の視線の先には1組の男女とそれを囲うように立つ3人の男性、そして向かい合って立つ1人の女性。
多勢に無勢でありながら、凛と立つ彼女の後ろ姿を見ながら、ペラペラと言い募る彼女の罪状とやらを聞く。

そう、今は所謂『悪役令嬢の断罪』の真っ最中。

私は開いていた扇子を閉じると、パシンと掌を打つ。

そろそろよろしくて?



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