「被験者」よ、異世界の糧となれ

Nakman

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第2章:城塞都市「ナラキア」編

第15話:到着、城塞都市

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 先ほどから目の前にそびえる城門の巨大さに、僕とあかねは興奮を隠しきれていなかった。
 
 もう、ほんの目と鼻の先に、目的の地がある。そう考えると、今すぐに駆け出してしまいそうな高揚感がある。
 だがここで浮ついてしまうようなら、この先生き残ることはできない。最後の最後まで、気を緩めることは死につながる。

「もう、こんなとこでつまづいているお前らじゃないだろ」

 先行ってるからな。

 そう残すと、豪は巨大な門を通過して、さっさと歩いて行ってしまった。

「あれは……信頼されていると捉えて良いんだよね?」

 僕の問いかけに、茜は苦笑いを返してくる。

「それは少し楽天的すぎじゃないかな。あれはむしろ、無関心だと思うけど」
「……ま、良いや。こいつを倒せば、とうとう到着するんだ――行こう、茜ちゃん」
「私、もう何もしなくて良いでしょ? 座ってるから、丈嗣たけつぐ君頑張ってね」
「ちょ、何でそんなこと言うんだよ!」

 軽口を叩きあいながらも、ゲートをくぐる直前、僕たちは表情を引き締めた。

 長かったが、ようやく到着するのだ。このエリアボスを倒せば――流王さんたちが待つ、城塞「ナラキア」に。


******


「いや、本当にお疲れ様! それにしても、何だか皆、たくましくなったねぇ」

 流王は感慨深げにそうつぶやくと、僕たち全員と握手をした。

 ナラキア郊外にあるその屋敷は、外観は注意深く観察しないと見つけられないよう隠されていたが、内装は以前いた街と同様、おもむき深い造りになっている。

「ようこそ、城塞都市『ナラキア』へ」
「何様だよ。別にこの地を治めてるわけでもあるまいに」

 そんな豪の嫌味に取り合わず、流王は僕たち3人を丁重にねぎらった。久しぶりに会えたことの嬉しさも会ったが、これほど惜しみない歓迎を受けるとは思ってもおらず、何だか面映おもはゆい気分だったことも事実だ。

 温かい歓迎ムードの中で、豪から流王にここまでの道程の報告がなされた。

 エリアボスであれば、何の苦労もなく倒せるほど、僕と茜が成長していること。
 ミルゲの決闘を受け、窮地に陥ったが、何とか資金を取り返したこと。

 そして――。

「そうか。ツカサは生きていたか」
「だから、最初から俺はそう言ってただろ。言っとくけど、ホラ吹いてるわけじゃねぇからな。何ならこの2人に聞けば――」
「いや、疑ってないよ。すまなかった」

 流王は沈鬱ちんうつそうに肩を落としていたが、やがて上げた顔には厳しさも漂っていた。

「それはそうとして、安易に獅子旗ししはたを追跡したことは褒められたことじゃないな」
「違う! "エムワン"の捜索をしていたら、偶然見つけただけだ」
「噓だな。君は普段冷静で状況も見誤らないが、やつに対してだけはどうにも熱くなってしまうのが心配だ。現に、2人のことも危険にさらしているわけだろう」

 図星をつかれ、豪は力なくうなだれた。いつもの威勢は鳴りを潜め、彼らしからぬしおらしさがだらりとたれた腕から伝わってくる。
 
 その様子を見て、流王はふっと表情を和らげた。

「ま、誰にだって弱点はある。それに、人は学習できる生き物だ。本当に大切なものは何か、今の君ならきっと分かっている」

 そう言って立ち上がると、彼はぱん、と手を叩いた。

「さ、しけた話はこれくらいにしておこう。それに、俺なんかと話していてもつまらないだろうしね」
「いや、そんなことは……」
「世辞は良い。さあ、行きなさい。皆会いたがってる」

 部屋から出た途端、突然大きなたのひらで、首根っこをむんずと掴まれた。身体が持ち上げられ、声にならない悲鳴が飛び出す。

「ヒエッ」
「よう来たな、丈坊! なんだぁ、その情けない声は」
「一条さん、突然やめて下さい! びっくりするじゃないですか」
「まったく、強いんだか弱いんだか、はっきりせんなお前は」

 一条は破顔すると、力いっぱい僕を抱きしめた。

「……何してるんですか」
「歓迎の抱擁ハグだが」
「変な目で見られるからやめてくださいッ」

 何とか一条の締めつけハグから抜け出そうと躍起になっていると、

「あ、丈嗣君!」

 懐かしい声が、耳に届いた。

宇羅うらちゃん!」

 一条の腕が緩んだ隙にするりと抜け出すと、宇羅がこちらに駆けてくるのが見えた。その後ろには、阿羅が腕を組みながら立っている。

「ごめん、予想外に時間がかかっ……おわっ」

 宇羅が飛びついてきた瞬間に、それまで考えていた言葉は綺麗さっぱり消えてなくなった。柔らかな肌の感触が、僕の鼓動を一気に最大ビートまで引き上げる。身体の中で炎が舞い上がり、全身が熱く火照り始めた。

「あ、あの、宇羅ちゃん? ちょ、色々当たって」
「良かった~。なかなか来ないから、皆心配してたんだよ?」
「何言ってんの。豪からちょくちょくメッセージで共有はもらってたでしょ」

 呆れ顔をしたまま、阿羅あらが近づいてくる。

「宇羅、いつまで抱きついてんの。
 丈嗣もニヤニヤすんな。気持ち悪いよ」
「なっ、ニヤついてなんかっ」
「あ、茜ちゃん! 心配したんだよ~」

 部屋から出てきた茜を目にすると、宇羅はするりと僕から離れ、彼女へと駆け寄っていく。
 予想はしていたけど、残念な気分であることは否めない。先ほどまでの肌の感触を忘れないよう、しっかりと記憶に刻みつけておかなければ。

「なに、抱き着かれちゃって勘違いでもしちゃった?」

 下卑ゲビた笑いを口元に浮かべる阿羅をにらみつけると、彼女はふふんと鼻を鳴らした。

「別に、勘違いなんかしてないよ」

 そう強がったみせたが、彼女の表情は揺らがない。

「その割には、鼻の下が伸びまくって馬面になっちゃってたけど」
「そ、そんなことないっ」
「丈坊……どうして……どうして俺のは駄目なんだ……」
「一条さんは黙ってて下さい!」

 その後、皆でリビングに移ってから、僕たち3人は文字通りの質問攻めにあった。概要は豪からのメッセージで知っていたようだったが、詳しい話となると当事者の口から直接聞くほかはない。

 特に"蟲堕ち"の話になると、次から次へと質問が飛んできた。

「え、ホントに間近で見たの?」
「どんな顔してるの? 蟲みたいなノイズが出てるってほんと?」
「不死身なんでしょ。闘った感想は?」

 矢継ぎ早の質問に、僕は答えるので精一杯だった。茜は茜でてんぱっていたし、豪は普段通りむすっとしたままだんまりを決め込んでいるせいで、質問のほとんどには僕が応える形になった。

 そんな軽い軟禁状態から解放されたのは、もう夕暮れになる頃合いだった。
 僕と茜は揃ってため息をつくと、リビングのソファに身体を預けた。

「いやぁ、まさかこんなに息つく間もなく質問が飛んでくるとは」
「……茜ちゃんはテンパッてただけじゃないの?」
「そ、そんなことないわよ! それに豪君だって黙ったままだったじゃない」

 ねぇ、と同意を求めるように豪に視線をやった彼女だったが、豪の物思いにふける表情を見て視線を戻す。

 結局、誰もツカサについては質問をしようとしなかった。
 むしろそこだけ聞かれないというのは違和感があったが、メンバー全員、彼に気を遣っているのだろう。阿羅などは時折口を滑らせていたが、豪はそれにも反応せず、黙って下を向いていた。

 今は、そっとしておいた方が良い。

 そんなにおいをかぎとって、僕はおもむろに立ち会った。

「それじゃ、ちょっと疲れたし、部屋に戻って休むよ」
「うん、そうだね。私も行こうかな」

 茜と別れ、部屋へと戻る途中、廊下の向こう側から誰かが歩いてくるのが見えた。最初は誰か分からなかったが、近づいてくるにつれ、僕の脳裏に男の顔がぼんやりと浮かんだ。

「あ、路唯ロイさん」

 声をかけると、路唯もこちらに気づいたようだった。無表情なその顔はしかし、世に稀な美形だ。女性であれば、誰もが1度は抱かれたいと考えてしまうような、怪しい美貌をマントのように羽織っている。

 そういえば、この人とはあまり話したことがない。それに、さっき軟禁されていた時も姿が見えなかった。一匹狼なのだろうが、豪とは少し雰囲気が違う。
 そもそも、僕は路唯さんのことを何もしらない。他のメンバーとはそれなりに話をしているが、彼については全てが謎に包まれている。
 
 声をかけたは良いものの、その後気まずい沈黙が流れた。元来引っ込み思案な僕と、無口そうな路唯。その上、これまでほとんど言葉を交わしたことすらない。こうなることは、目に見えていた。

 何故、声なんかかけた。
 僕の馬鹿。

 沈黙に耐え切れず、「今日の夕食について」というとんでもなくつまらない話題を引き合いに出そうとした時、路唯の形の良い唇が動いた。

「ツカサに会ったんだってね」

 唐突に、しかも今日誰も触れなかったような繊細な話題を突き出され、僕は狼狽ろうばいした。

「え、ええ」
「彼のことで、1つ聞きたいんだが、良いかな」

 有無を言わさぬ、とはこのことか。
 こちらの了解を取り付けるような口調だが、その声音には「はい」以外の返事を許さない峻烈しゅんれつさが込められている気がした。無表情を保ってはいるが、全身から凄まじい圧力プレッシャーを感じる。

「は……い」
「それは良かった。
 彼、どんなチートを使ってたか覚えてるか」
「ええと、正直分からないんです」

 的を得ない回答に、路唯の顔が怪訝そうにひそめられる。

「君は、一応彼と一戦交えたと聞いたんだが」
「ええ。それは、そうなんですけど……」

 路唯には申し訳ないが、これは偽らざる本音だ。確かに、1つ1つのチートは覚えているが、全体を俯瞰ふかんしてみると、どうにも説明が難しい。
 彼のチートを、無理矢理にでも一言で表すとするなら――そう、まるで能力のごった煮のような、そんな印象を受けた。

 それを話すと、路唯は何か納得したように頷いた。

「うん。分かった。心配しなくて良い。君の感覚は間違っていない」

 そう言い残すと、彼は僕に背を向けた。もう用は済んだと言いたげに、足早に立ち去ろうとする。
 その背中に、僕は声を投げかけた。

「あ、あのっ」
「……何か」
「僕にも、教えて欲しいことがあるんですけど」
「俺が知っていることなら、なんなりと」

 ツカサの残した言葉が、頭にこびりついている。
 豪や茜に尋ねようかとも思ったが、聞く機会をいっしていた。それに、彼らでは分からない気がしたのも事実だ。この世界のことを良く知っている人間でなければ、知り得ない情報だと直観が叫んでいた。

 この男は、何か知っている気がする。
 間違っていても、少々おかしなやつだと思われるだけですむ。今後も仲良くすることはなさそうだし、彼にならどう思われたって構わない。

 そんな捨て鉢な考えも若干抱きつつ、僕は路唯に尋ねた。

「『変性者メタモルフォーザ』って、何ですか。
 それから、『転回者』って? 『地平線』ってどういう意味でしょう」

 僕の問いかけを耳にした瞬間、路唯は少しだけその形の良い眉をひそめた。

「何で、そんなことが気になるの」
「分からない……ツカサと"蟲堕ち"がその言葉を口にしたんです。意味は分からなかったんですが、何だかとても気になって」
「……」

 路唯は、見定めるように僕を見すえている。外国人のように彫りの深い眼窩がんかから放たれる視線は、内臓はおろか、頭の中の考えまで見透かされてしまいそうな気分にさせる。
 そうして彼はしばらく僕を矯めつ眇めつしていたが、やがてほっと息を吐き出した。

「まあ良いさ。減るもんじゃないし。
 結論から言えば、『変性者メタモルフォーザ』ってのは知らないな。ただ、『転回者』の方なら、ぼんやりとだけど知ってる。
 『転回者』ってのは、通常の"サンプル"以上のチートを備えた者たちの総称だ。圧倒的な演算性能を持ち、この世界では文字通り神に近い存在だ。俺たちみたいな貧弱な"サンプル"だったら、オーバーフローして死んじまうような桁外れの力だって、彼らになら扱える。
 普通の"サンプル"の処理能力の限界点を『地平線』と呼ぶことがある。つまり『転回者』ってのは、限界――『地平線』を超えた先の世界を知っているやつらのことさ」
「……そんな怪物みたいな存在が、本当にいるんですか」
「俺が知ってるのは、3人――TCKの開発当初から存在している3人だけだ。
 原初の"リ"……"サンプル"である"エムワン"、サイコ野郎の殺人鬼、"獅子旗"、そして王都『イラムス』の統治者、"女王クイーン"」

 他ならぬ"エムワン"と獅子旗の名前が出てきたが、僕は驚きはしなかった。"エムワン"がTCK脱出の手がかりを知っている可能性があるということは、この世界のことわりに最も近い場所にいるということに他ならない。

「何で、そんな強大な力を有することができるんでしょう」
「君は、本当に質問ばかりだな」

 路唯はやれやれと頭を振ったが、無表情のまま、こつこつと頭を指で叩いた。

「多分、ここのできが、俺たちとは根本から違うんだろうねぇ。
 ま、何にせよ、俺たちには関係ない話だけどな」

 これで話は終わりだとばかりに、今度こそ路唯は僕に背を向けると、振り向くことなく歩き去ってしまった。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

シマ ユウサク

同じ眼鏡者として期待せざるを得ない出だし。

Nakman
2019.05.28 Nakman

早速有難うございます。お眼鏡にかなうように頑張ります(上手くない)。

解除

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