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第1章:異世界来訪編
第3話:「初心者騎士セット」とともに
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渋谷のスクランブル交差点を思い起こさせる大雑踏にもまれながら、僕と安原は流れに沿って進んでいた。
「これ、全員プレイヤーなんですか」
「基本的にはね。お店でモノ売ってる連中はNPCだろうけど、往来を歩いているのはほぼプレイヤーだ」
「まだβ版って聞いてましたけど、こんなに人数いるんですか。最初の街だからってのもあるんでしょうけど」
「何言ってるんだ。大分前から噂になってただろう、近々とんでもないゲームが出るって。開発元のリースブレインも気合入れて準備はしてたはずだが、結局倍率は50倍超えの大盛況で、リースブレイン側も今必死でリソース増強してるところと聞く。それに丈嗣君や私みたいに高額の参加料を支払って応募してくる連中に加えて、政界財界の大物の息子とか、以前から開発元に資金投入してたとこの連中が特別枠で相当数入っているだろうからな」
そこまで一気に口にしてから、安原はいぶかしげに眉間にしわを寄せた。
「丈嗣君、本当に何も知らないんだな。まさか初心者の僕が人に教える羽目になるとはね。一体どうやって今回の応募情報にアクセスしたんだ」
「いや、まぁ……」
額に汗を浮かべながら愛想笑いでごまかそうとする僕を安原は尚も怪訝そうに眺めていたが、
「良いさ。君にも何か事情があるんだろう。何、これから独り立ちするまでの間、私が色々と教えてあげるよ。それじゃ、早速拠点を探そうか」
言うがを早いか、人混みの中をさっさと歩き去ってしまう。置いて行かれまいと、僕は急いでその背を追った。
******
宿の部屋で一息つくと、安原はこのゲームについて一通り基本的な説明をしてくれた。
ゲームの名は“The Cursed Kingdom”。呪われた王国という意味だ。プレイヤーは悪い魔王が支配しているこの王国に光を取り戻すべく、魔王の住む王都めがけて進んでいくという筋書きらしい。ひどく陳腐な内容に思われたが、このゲームの神髄は内容というより、「完全没入型」という体験そのものにあるのだろう。
「それ、今この瞬間に別のプレイヤーが魔王倒したらどうなるんですか? 僕たちもクリア?」
「いや、当たり前だけど、魔王を倒したプレイヤー達がクリアしたことになるだけで、僕らは何も変わらない」
「魔王がまた復活するってことですか」
「正確には、そのプレイヤー達が倒した魔王と丈嗣君が今後倒すことになる魔王は別物だ。これは他のボスにも言えるけれど、例えば私と丈嗣君が各々でボスに挑む場合、ボス戦を同時に開始するとフィールドは別々に展開される。丈嗣君は丈嗣君の世界の魔王と相対し、私は私の世界の魔王と相対することになる」
「なるほど。それなら僕と安原さんで共闘した場合には、倒す魔王は1体だけど、倒したらそれぞれの世界でも魔王を倒したってことになるんですね」
「理解が早いね。そういうこと。ま、そう簡単に魔王は倒せないと思うけどな」
その他、メニューボードの確認方法も教えてもらった。突然眼前にウインドウが開かれたのには驚いたが、考えてみればここは電子空間の中だ。
「ステータスや持ち物はここで確認できるよ」
「これ、他人からは見えないんですか」
「ああ。ウインドウを開いていることは分かるが、内容は見れないようにマスキングされてる。あと、ステータス情報なんかはHUD設定で常時視界に表示することも可能だ」
「凄いな……まさにゲームの世界」
その後暫くはウインドウをいじっていたが、操作にも粗方慣れた頃、安原が僕の肩を叩いた。
「こんなところで引きこもっていても何だ。そろそろ、いかないか?」
「どこへです」
「当然、初めてのハンティングへさ!」
安原は顔を輝かせる。
それはそうだ。プレイヤーは皆、このゲームへ非日常を体験しに来ている。宿屋で覇気のないフリーターと2人、世話話をするためではない。無論、私が家賃4万3千円のオンボロアパートに住んでいることなど彼は知る由もないのだが。
正直、少しだけ怖かった。痛みがないことは知っていたが、進んで戦いたいなどとは思わない。現実世界でも、あらゆる競争から距離を置いてきた。勉強もスポーツも恋愛も、全力でやったことなんて一度もない。その結果、定職にもつかずフラフラと雲のような生活をしてきたのだ。
失敗するのが恐ろしかった。ちっぽけなプライド以外何も残っていないはずの自分の身体を抱きしめて、傍観者を決め込んだ。そちらの方が“楽”だった。何かを賭して争うなんて馬鹿らしいとずっと思っていた。
しかし、ここは偽物の世界だ。コンピュータが作り上げた0と1の集合体に過ぎない。それに1ヵ月すれば、僕はここからはおさらばだ。僕が戻ってきたかろうがきたくなかろうが、2度とこの電子世界の土を踏むことはない。
「そうですね。行きましょうか」
「そうこなくちゃ!」
安原は少年のようにはしゃいだ声をあげた。
******
武具屋で一番安価な「初心者騎士セット」なるものを買い、僕と安原は街の外にあるエリアへと向かっていた。所詮外面だけのハリボテだろうと高を括っていたが、鎧を身にまとうと途端に身体が鉛のように重くなった。
「一応、重さというパラメータもゲーム内に存在しているからね」
「リアル志向過ぎじゃないですか。現実世界の僕だったら絶対一歩も動けませんよ」
「私たちは光の勇者なんだから、そんな愚痴は言わないの。悲嘆に暮れる街の人たちに聞かれでもしたらどうするつもりだい」
安原はすっかり世界観にはまりこんでいる様子だ。向こうから歩いてくる行商人風のNPCに手を振っている。NPCは温和に会釈を返してきたが、それが安原の心に応えたものなのか、機械語で書かれた指示に従っただけなのかは分からなかった。
やがて街とは異質な喧騒が風にのって漂ってきた。人々の叫び声と、聞いたこともない不快な断末魔が鼓膜に突き刺さる。膝丈ほどもある名も知らぬ草々がざわめき、言い知れぬ不安が歩みを更に遅らせた。
戦場が近づくにつれ、僕の心臓ははち切れんばかりに高鳴った。
「だ、大丈夫でしょうか」
声を震わせる僕に、安原は引きつった笑顔を向けてくる。
「大丈夫に決まってる。初めての完全没入型ということもあって、グロ描写は抑えられている。四肢欠損に加え流血表現もない」
「そういう問題ですか」
「そういう問題さ」
「……頬が引きつれてますよ」
「元々こういう顔だ」
小高い丘の頂上に登ると、そこからは辺りの様子が一望できた。
あまりの光景に、僕は言葉を失った。隣にいる安原も、呆然とした表情で眼下に広がる光景に釘づけになっている。
見渡す限り、青々とした草原が広がっている。所々に森や街と思しき影があり、遥か彼方には巨大な城のような建物がその威容を見せつけていた。地平線の限りまで世界は広がり、現実世界よりずっと高く広い空が彼方より僕たちを見下ろしている。
そしてほんの数10メートル先で、何人ものプレイヤーが魔物と戦っていた。次々に押し寄せる巨大な蜘蛛や蜂のような怪物に対して、プレイヤーたちは剣や槍、盾、それに魔術を駆使して相対している。
「圧巻だ」
安原がぽつりとそう漏らした。見れば、目には嬉々とした光が宿っている。先ほどまで頬を引き攣らせていた男と同じ人物には思えない。
嫌な予感を感じながらも、僕は恐る恐る尋ねてみた。
「まさか、あの中に突っ込むんですか」
「無論。何をためらう」
「いや無理でしょう! あんな乱戦じゃ生き残れない。まずはチュートリアルから――」
「このTCKにそんな温い設定はない!」
TCKというのが“The Cursed Kingdom”の頭文字であることに気づいた時には、安原は丘を駆け下り始めていた。気勢を上げなら、魔物の群れに躍り込まんとしている。
「ちょ、待って下さい!2人で行きましょう、2人で!」
僕は慌てて鞘から剣を引き抜くと、安原の後に続き血腥い戦いの中へと身を投じた。
「これ、全員プレイヤーなんですか」
「基本的にはね。お店でモノ売ってる連中はNPCだろうけど、往来を歩いているのはほぼプレイヤーだ」
「まだβ版って聞いてましたけど、こんなに人数いるんですか。最初の街だからってのもあるんでしょうけど」
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そこまで一気に口にしてから、安原はいぶかしげに眉間にしわを寄せた。
「丈嗣君、本当に何も知らないんだな。まさか初心者の僕が人に教える羽目になるとはね。一体どうやって今回の応募情報にアクセスしたんだ」
「いや、まぁ……」
額に汗を浮かべながら愛想笑いでごまかそうとする僕を安原は尚も怪訝そうに眺めていたが、
「良いさ。君にも何か事情があるんだろう。何、これから独り立ちするまでの間、私が色々と教えてあげるよ。それじゃ、早速拠点を探そうか」
言うがを早いか、人混みの中をさっさと歩き去ってしまう。置いて行かれまいと、僕は急いでその背を追った。
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宿の部屋で一息つくと、安原はこのゲームについて一通り基本的な説明をしてくれた。
ゲームの名は“The Cursed Kingdom”。呪われた王国という意味だ。プレイヤーは悪い魔王が支配しているこの王国に光を取り戻すべく、魔王の住む王都めがけて進んでいくという筋書きらしい。ひどく陳腐な内容に思われたが、このゲームの神髄は内容というより、「完全没入型」という体験そのものにあるのだろう。
「それ、今この瞬間に別のプレイヤーが魔王倒したらどうなるんですか? 僕たちもクリア?」
「いや、当たり前だけど、魔王を倒したプレイヤー達がクリアしたことになるだけで、僕らは何も変わらない」
「魔王がまた復活するってことですか」
「正確には、そのプレイヤー達が倒した魔王と丈嗣君が今後倒すことになる魔王は別物だ。これは他のボスにも言えるけれど、例えば私と丈嗣君が各々でボスに挑む場合、ボス戦を同時に開始するとフィールドは別々に展開される。丈嗣君は丈嗣君の世界の魔王と相対し、私は私の世界の魔王と相対することになる」
「なるほど。それなら僕と安原さんで共闘した場合には、倒す魔王は1体だけど、倒したらそれぞれの世界でも魔王を倒したってことになるんですね」
「理解が早いね。そういうこと。ま、そう簡単に魔王は倒せないと思うけどな」
その他、メニューボードの確認方法も教えてもらった。突然眼前にウインドウが開かれたのには驚いたが、考えてみればここは電子空間の中だ。
「ステータスや持ち物はここで確認できるよ」
「これ、他人からは見えないんですか」
「ああ。ウインドウを開いていることは分かるが、内容は見れないようにマスキングされてる。あと、ステータス情報なんかはHUD設定で常時視界に表示することも可能だ」
「凄いな……まさにゲームの世界」
その後暫くはウインドウをいじっていたが、操作にも粗方慣れた頃、安原が僕の肩を叩いた。
「こんなところで引きこもっていても何だ。そろそろ、いかないか?」
「どこへです」
「当然、初めてのハンティングへさ!」
安原は顔を輝かせる。
それはそうだ。プレイヤーは皆、このゲームへ非日常を体験しに来ている。宿屋で覇気のないフリーターと2人、世話話をするためではない。無論、私が家賃4万3千円のオンボロアパートに住んでいることなど彼は知る由もないのだが。
正直、少しだけ怖かった。痛みがないことは知っていたが、進んで戦いたいなどとは思わない。現実世界でも、あらゆる競争から距離を置いてきた。勉強もスポーツも恋愛も、全力でやったことなんて一度もない。その結果、定職にもつかずフラフラと雲のような生活をしてきたのだ。
失敗するのが恐ろしかった。ちっぽけなプライド以外何も残っていないはずの自分の身体を抱きしめて、傍観者を決め込んだ。そちらの方が“楽”だった。何かを賭して争うなんて馬鹿らしいとずっと思っていた。
しかし、ここは偽物の世界だ。コンピュータが作り上げた0と1の集合体に過ぎない。それに1ヵ月すれば、僕はここからはおさらばだ。僕が戻ってきたかろうがきたくなかろうが、2度とこの電子世界の土を踏むことはない。
「そうですね。行きましょうか」
「そうこなくちゃ!」
安原は少年のようにはしゃいだ声をあげた。
******
武具屋で一番安価な「初心者騎士セット」なるものを買い、僕と安原は街の外にあるエリアへと向かっていた。所詮外面だけのハリボテだろうと高を括っていたが、鎧を身にまとうと途端に身体が鉛のように重くなった。
「一応、重さというパラメータもゲーム内に存在しているからね」
「リアル志向過ぎじゃないですか。現実世界の僕だったら絶対一歩も動けませんよ」
「私たちは光の勇者なんだから、そんな愚痴は言わないの。悲嘆に暮れる街の人たちに聞かれでもしたらどうするつもりだい」
安原はすっかり世界観にはまりこんでいる様子だ。向こうから歩いてくる行商人風のNPCに手を振っている。NPCは温和に会釈を返してきたが、それが安原の心に応えたものなのか、機械語で書かれた指示に従っただけなのかは分からなかった。
やがて街とは異質な喧騒が風にのって漂ってきた。人々の叫び声と、聞いたこともない不快な断末魔が鼓膜に突き刺さる。膝丈ほどもある名も知らぬ草々がざわめき、言い知れぬ不安が歩みを更に遅らせた。
戦場が近づくにつれ、僕の心臓ははち切れんばかりに高鳴った。
「だ、大丈夫でしょうか」
声を震わせる僕に、安原は引きつった笑顔を向けてくる。
「大丈夫に決まってる。初めての完全没入型ということもあって、グロ描写は抑えられている。四肢欠損に加え流血表現もない」
「そういう問題ですか」
「そういう問題さ」
「……頬が引きつれてますよ」
「元々こういう顔だ」
小高い丘の頂上に登ると、そこからは辺りの様子が一望できた。
あまりの光景に、僕は言葉を失った。隣にいる安原も、呆然とした表情で眼下に広がる光景に釘づけになっている。
見渡す限り、青々とした草原が広がっている。所々に森や街と思しき影があり、遥か彼方には巨大な城のような建物がその威容を見せつけていた。地平線の限りまで世界は広がり、現実世界よりずっと高く広い空が彼方より僕たちを見下ろしている。
そしてほんの数10メートル先で、何人ものプレイヤーが魔物と戦っていた。次々に押し寄せる巨大な蜘蛛や蜂のような怪物に対して、プレイヤーたちは剣や槍、盾、それに魔術を駆使して相対している。
「圧巻だ」
安原がぽつりとそう漏らした。見れば、目には嬉々とした光が宿っている。先ほどまで頬を引き攣らせていた男と同じ人物には思えない。
嫌な予感を感じながらも、僕は恐る恐る尋ねてみた。
「まさか、あの中に突っ込むんですか」
「無論。何をためらう」
「いや無理でしょう! あんな乱戦じゃ生き残れない。まずはチュートリアルから――」
「このTCKにそんな温い設定はない!」
TCKというのが“The Cursed Kingdom”の頭文字であることに気づいた時には、安原は丘を駆け下り始めていた。気勢を上げなら、魔物の群れに躍り込まんとしている。
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