【完結】旦那の病弱な弟が屋敷に来てから俺の優先順位が変わった

丸田ザール

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「くぁ…」

久しぶりにこんなにぐっすり眠った気がする。まぁ、眠った記憶は無く、床が最後の記憶なので多分気絶したんだろうけど。興奮しすぎだ俺

「いたた、」
こういう場所ってベットが少し固めだから痩せた俺には少し辛いものがある。
ほぼ無い腕の筋肉に違和感がすると思ったら、ベットから垂れた腕に管が通っていて、成程と納得する。
と同時に、自分の腕の向こうにひとまわりもふたまわりも大きな腕が同じように垂れていて…相部屋…?いや

「イーサン」

俺と同じようにそう遠くない隣のベットに横たわり、今は目を閉じている。前ベットの上で見た時より管の数は減っているし、多少は顔色が良くなった様な気がする。

このベットからはみ出た手は、俺の手を握ろうとしたみたいに俺の方に不自然に伸びていた。

話では、イーサンは長い間ルカの心臓で生きてきて、今は人工心臓になっていると
血液を送る補助の為か、輸血もされているようだ。

もう、イーサンは今までのように生きる事は出来ないんだろうか。
イーサンの叔父の心臓の話はどうなったんだろう、ただもう一度心臓移植をする事は…あまりにもリスクが高い。
何度も血縁とはいえ別の人間の心臓に身体は上手く適応出来ない。
成功例はあるだろうが、少数だ。
そもそも人生で2度も本物の心臓移植を受けられる人間などほぼ居ないのも、成功例の低さに影響している。

あの時はああ言ったが、やっぱり俺が記憶障害なんて起こさなければ心臓の事を知れたのに。何か出来たかもしれないのに。
そもそも俺は血縁では無いから提供対象にはならないが、あげられるものならばあげていた。
当時婚約者だったはずのルカの気持ちを少し考えるが、その気持ちを深く追う事はしない。
いくら覚えていないとはいえ、俺ってかなり薄情な人間だ。
でも思えば俺は初めからそうだ。
俺はイーサンしか見えてなかった


ゆっくりとけだるい腕を持ち上げて、イーサンの乾燥した指先に触れた。
そのまま指先だけを交差させる。
ピクリ、と動いたかと思うとすぐに身動ぎした音が聞こえて視線を上げる。

イーサンは静かに俺を見つめていて
俺は、イーサンが何か言うのを待った。
長い沈黙の中お互いの目だけを見つめて、触れ合った指先だけに力を込め合う。

「痩せたな、アーロ」

「イーサンもね」

俺は、涙が込み上げてくる
何故か、今初めてイーサンと通じあった気がしたのだ。何故今の会話でそう思ったのか謎だが、触れた指や見つめ合う目や、2人だけのこの空間で俺は今、イーサンの心に触れている

ずっと、イーサンの気持ちが分からなかった。俺を好きでいてくれると信じて疑わなかったはずなのに、今思えば我儘ばかり言っていたのは俺なりの焦りだったのかもしれない。不安で気を引きたいからなんて、子供みたいだ。

でも、子供は俺だけじゃない、我儘だったのも俺だけじゃない。

ルカは叶わなくなってしまった事に対して駄々をこね、イーサンはいい子になろうとしすぎて迷子。
この2人は似た者同士だ
人の幸せを決めつけて勝手に行動して勝手に落ち込んで勝手に悲しむ。
その中心にいたと思われる俺の振り回され具合は全くもって理不尽だ。
そして、理不尽な目にあったのも俺だけじゃない事を。今回の話でよく分かった


きっと、誰が悪いという話は難しいだろう。
ただ、誰かが誰かを思い過ぎて、大きくすれ違っただけ。

 



まぁ、2人のせいで実害が出てるので多少は俺の方が可哀想だと思うけどな!

その恨みも込めてイーサンの手の甲を抓ってやるとイーサンは呻いた。珍しいものを見れたので良しとしよう。

「アーロ、お前は…どうしたい?」

イーサンから俺がどうしたいか聞かれるのは2度目だろうか、いや、あの時やりたい事は無いのか、とかお前は自由に生きるべきだ、とか言われたのは結局、俺の意思なんて関係なかったのかも。それこそ、俺の幸せを決めつけられていた

「話したが、本来なら私はお前の夫じゃない。お前から向けられる好意も、信頼も、ルカから奪ったものだ。…極めつけは、私の選択がお前を苦しめた。分かっていたんだ、アーロ。お前が屋敷でどのような目で見られていたか…分かっていながら見て見ぬふりをした、痩せていくお前を私はいたた、アーロ。やめないか」

「あっはは、いたただって!」
あまりにも話が長すぎて思わずまた抓ってしまった。
イーサンは同じところずっとぐるぐるしてるんだな。でも、これ分かるよ、俺。
同じだったから。
ルカもイーサンも沢山戦ってきたし、きっと今も戦っているんだろう

でも、その2人に挟まれて情緒もぐちゃぐちゃにされて傷付いて怒って泣いてってした最新の男だぞ俺は。
全部言いたい事を吐き出してすっきりしたのもあるけど、今の俺、自分でも分かるくらい一皮剥けた感じがするのだ。
俺は、過去の俺によく頑張ったねと心の中で褒めた。




「イーサン…イーサンはどうしたい?」
「私が、どうしたいか…?」
「うん」
「そんなもの、」
馬鹿げたことみたいな顔しないで、イーサン。イーサンは俺の事蔑ろにしてるって言ったけど、1番蔑ろにしてるのはイーサン自身だ。きっと、今回みたいなことを招いた原因もそれがひとつの原因

イーサンはきっと俺と離れるつもりだ。

「……俺はどんな事があってもイーサンが好きだよ、イーサンは?」
単純明快な事じゃないか。若い2人が思いを通じ合わせたら待つものってひとつ

「イーサン」

俺は背中を押すように名前を呼んで、手を握る。イーサンは俺から目線を外して部屋の天井を見た、何かが降ってくることを怖がるみたいに。
イーサンは自分は地獄に堕ちるのだと言っていた、俺が許せばそれだけで救いだとも。
俺、イーサンを地獄に行かせるつもりなんてない。でも、もし地獄に行くことがある意味イーサンの中での救いなのだとしたら、

「…イーサンと一緒なら、何処に堕ちてもいいよ」 
俺はどこまでもついていく。

「……私は、お前を愛してる」

天井を見上げたまま、つう、と涙を零すイーサンに俺はやっと正しい使い方ができる言葉を吐く


「泣かないで、イーサン」












---------------------------




大事件から1週間、
俺達はまだ帝都にいる。

イーサンの経過と、俺の衰弱した身体の療養の為。あの日から、ルカとは会っていない。
同じ建物の中に居るはずなのに顔すら合わせないのはきっと避けられているからだろう。
あんな事があれば当然かとも思うが、俺はまだルカと、そしてナラから謝罪の言葉を聞いていない。
謝って欲しいのは執務室と庭の事。
これらだけは本当の本当に怒っているのだ


事件と言えばこの1週間の間に俺の父と母が乗り込んできた。
それはもう鬼の形相で怒る父を宥めるのは骨が折れた。病人のイーサンを殴ろうとするもんだから、イーサンも当然の顔で受け止めようとするもんだから…もう、本当に疲れた。
しまいには離婚だ!実家に帰ってこい!と騒ぎまくる父の頭を叩いた母が、当時はやらかしまくったというその口で懇々と父とイーサンそして俺を叱りつけまくって終わった。

途中、父が結婚生活に対して「やっぱりアーロには荷が重かった」「アーロはなんの苦労もしなくていい」「アーロには無理だった」「昔から分かっていたのに」と、嘆いた時。俺はいつもの事だと放置していたのだが、イーサンが1歩前に出たのだ

「私は、そうは思いません…閣下。アーロは、私の妻は誰よりも強く努力家です。」

俺は感動しまくった。そんな事言われたの初めてで、鼻がツーンとした
浸っていたけど、「どの口が~!!」と飛びかかる父のせいで全てぶち壊しにされた。


因みに今、俺とイーサンは同じ部屋だ。
毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる
俺は、みるみるうちに体が回復していった。
そしてそれはイーサンもだ。
まだお互い元の状態とは言い難いが、やつれた感じは薄れている。
イーサンの状態が安定しているのがなによりも重要だ。
人工心臓に限らず、移植を受けた後1ヶ月は安心できない。
俺が帝都に突撃してから1週間と少しでそれは到達していたらしく、医者からはとりあえずの所心配はないと言われたのだ。
つまりそれはルカにも言えること。ルカは元は自分の心臓だから体が慣れるのも早いだろうと言う話だ。だがこれも仮説で、自分の心臓を移植し直す人間なんて珍し過ぎてほぼ前例がなく、油断は出来ない。



暇すぎて、ペタペタと部屋を彷徨く。
といっても家具なんてほとんど無いので楽しいものなんてない。
イーサンは今、医者の話を聞きに行っている。ルカも居るそうだから、とりあえず俺は部屋に残ることにした。
ルカのタイミングで俺に会いに来て欲しいから、

ベットにずっといてたら足の筋肉が衰える一方なので意識的に膝をあげて行進している。
筋肉の鍛え方を知っているイーサンがそれを見て「それはあまり意味が無いぞ、」と茶々を入れてきたのでイーサンの掌にパンチするのも含めてやった。
行進しながらパンチ、傍から見たら何やってんだって感じ

ザクザクだった俺の髪は既に綺麗に切りそろえられていて、髪留めも戻ってきた。
でも大分短くなってしまったので暫くは髪留めを使えることは無さそう
イーサンは短くなった俺の髪を何度も触っては毎回死にそうな顔してる。
俺が自分で切ったことも、切った理由も知ってる。うんうん、可哀想だけど罪悪感でいっぱいって顔はちょっとだけ胸をすく思いはする。
髪、本当に頑張ってたし褒められたかったし、悲しかったし、

行進しながら俺は、何も置いてない机に引き出しがあるのに気づく。無駄のない作りすぎて机と引き出しの境目がほぼ分からない。
取っ手も付いてないしどうやって開けるのこれ、とさわさわと弄っていると押した拍子にカチリ、と音がして隙間が出来た。

「へぇ、面白いつくり!」



そのまま、引いて現れた物に
俺は息が止まるかと思った。


「…俺の手紙、」
見覚えのある便箋は確かに、俺が屋敷でイーサンに宛てた手紙だった。
もしかしたらメイドの仕業で届いてないのかもと考えていたが、そっか

「ちゃんと届いてたんだ…」
全てを聞いた後でもショックなものはショックだった。だって、どの便箋も開封されているから。
我慢ならなくて最後の方に送った手紙は弱音も吐いていたけど、イーサンは読んでる時どんな気持ちだったんだろう。

「ん?」
送った手紙はそれ程多い訳じゃないのに、分厚い束が見えて覗き込む。
いやいや、人の手紙とか見ちゃダメだろ。と思いながらも宛名だけ、と自分の書いた手紙を持ち上げた

アーロ

そこに書かれていたのは、俺の名前だった。
ほぼ無意識に手に取って、糊で固められてすらいないその手紙は、俺が送った枚数と一致した





イーサン、元気ですか?ルカの経過はどうですか?
郵便屋さんに手紙をおすすめされて書いてみました。どうやら俺の事を使用人だと思ってたみたいで、この手紙を出す時封蝋印でバレちゃうからびっくりさせると思います。 
今思えば、手紙なんて書くのは初めてですね。話したい事がありすぎて、上手く文章にまとめられないのでここでやめてみます。
無理しないでね

ps.どうして手紙だと敬語になっちゃうんでしょうか?





アーロ  私は元気で、ルカも順調だ。
お前が手紙を書くなんて槍が降るかもな?
届いた時は心底びっくりしたぞ。
そもそも何故郵便屋なんかと接点があるんだ?問いただしたい所だがそれも叶わないな。
元気にしているか、アーロ
私はお前の幸せを願っている

ps.書きなれていないからそうなるんだろうな。それと、綴りが所々おかしいぞ。




「あ、ほんとだ。あんなに読み返したのに」

そこに書かれていたものは、それぞれ俺が出した手紙の返事だった。猫のタボチの事を書いたりしているものには、私も会ってみたいと。マルコはクッキーも作れるんだよと書いたものには、実は私も作れるとか。
時にはクスクス笑ってしまう内容のもの。

そしてそのどれひとつも、切手すら貼られていない。出すつもりの感じられない手紙なのに、丁寧に返事を綴っている。
俺はそれを指でなぞった
話を聞く限りでは、きっとイーサンは返事を出す事すら出来なかったんだろう
俺の前から姿を消すつもりでいたから。
どんな気持ちで書いていたんだろう、イーサン、一体どんな

「っふ、うっ………ぅ、」







イーサン

会いたい







アーロ

私もお前に会いたい




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