54 / 239
第一章 ナルス
六芒の千鳥と宣戦布告(下)
しおりを挟む
思わず顔が歪む。
母の姿こそないが、やすやすと殺される母ではない。なんたって、あの母だ。
千鳥が勢いよく地面を蹴ってこちらへ跳んで来ようとしたように見えた。
しかし、それは叶わなかった。
千鳥の体中を貫いて捕えている弦。
千鳥はその場を動くことさえできない。
「なっ……なにこれ……おばさんの仕業? 燃やした、のに?」
千鳥は燃やしたはずの母の焦げ跡を見る。
そこに母の姿はない。焦げた、何かだけだ。
「残念ながら、私は燃えていませんよ」
「おばさん、生きてたの」
いつの間にか無傷で現れる母は笑顔で頷く。
そして指を弾けば、千鳥は一瞬で血塗れになった。
「ぎゃあぁあ……っ!」
これでも遠慮していると言わんばかりに、母は千鳥に近づいて微笑む。
「さっきから、おばさんおばさんと、不躾なのはいけませんよ。撤回してください」
撤回するまで指を鳴らすつもりなのか、その度引き裂かれていく千鳥の体。
「うぇええぇえぇ! ごめんなさい許してぇえぇぇぇえっ」
「良いですよ」
母はその謝罪の言葉を聞くやいなや、千鳥を捕らえていた弦をすべて消した。
泣いて謝るのを見ていると、本当に子どものように見えてきた。実際の年齢は知らないが。敵にかける情けはないが、溢れるため息はどことなく視覚情報から得る仮初めの罪悪感のせいだろう。黙ったまま、母の次の動きを待った。
千鳥は地面に崩れ落ちるように座ると、しばらく何かを小声でぶつぶつと言っていた。
「……さない、許さない、許さない……この僕のことをこんなに傷つけてぇえぇぇぇえ! このくそババア」
同時に母のいる場所が円状に溶けた。
否、母がいた場所だ。
辺りを見渡せば、口の前で指を立ててこちらに笑顔を向ける母がいた。
「しーって……母上……」
また自分の眉間に皺がよっている気がする。
母は完全に遊んでいる。
「どこだよくそババア!」
どんどん色んな所を溶岩のようなドロドロのもので溶かし、埋め尽くしていく千鳥。
その顔は真っ赤で、それが血のせいなのか怒りでなのか、そういう仕様なのかはもはやわからない。
「口の聞き方を知らないようですね、千鳥くん」
笑顔で千鳥の背後に立つ母は、笑顔とは裏腹なほど力の籠もった手で、千鳥の首根っこを押さえた。
「いけませんよ、ババアも。謝れば許します」
笑顔のはずなのに恐怖を煽る。
こちらまで背中が冷たくなるほどに。
「離せよくっっっっそババア!!」
ああ、命知らずなやつだ。
思わず顔に手を当てる。
「残念です」
母から笑顔が消えた。
同時に千鳥の首は飛び、頭は破裂した。恐らく飛び散ったのは脳みそとかそういうものだろう。
よく見れば、飛び散ったのは脳みそだけではない。体も、完膚なきまでに粉々になっている。
千鳥のセンナはまだ無事なのか、体は再生しようとしているようにも見える。しかし、ことごとく母が破壊し続けている。
指の先に見えるか見えないかくらいの糸のようなものが微かに光り、弦を弾いているのがわかる。
これが、音を操る音尉の力。
もはや木っ端微塵の千鳥は、声さえも出せない。
母は真顔でその姿を眺めている。
目が離せなくなり、視野が狭くなっていることに気づいたときには、見事に跡形もなくなっていた。
母の元へと移動しようとした瞬間、奥の影から聞こえた声。
「随分と派手に見せしめにしたようだな? 法華」
母が静かに物陰を見る。
母の目には殺気しか宿っていなかった。
「……時雨、お久しぶりです」
奥から現れたのは、まごうことなき時雨伯父上だった。思わず母の隣へ移動すれば、母はこちらを一瞥してすぐに伯父上へ向き直った。
「貴方が来ると思っていました。どこまでやれば出てくるか、と思っていましたが。意外と遅かったですね」
伯父上はにたにたと笑っていた。
この笑顔、まさか。
「もとより、助ける気はなかった、ということですか」
どうやら母も同じことを考えていたらしい。
既に千鳥は随分とセンナを消耗したようで、もう肉片がくっつき合わない。放っておけば、数刻もせずセンナが朽ちるだろう。
「弱いやつは、どうして弱いかわかるか? 法華。お前は頭がいいから、わかるだろう」
伯父上は面白がっている。味方であるはずの、千鳥のこの姿を。そして、ゴミを見るかのような目で千鳥の肉片を見れば、転がっていた肉片を蹴り飛ばした。
「弱いやつは、自分に負けるんだよ」
伯父上を無言で睨んでいる母の視線だけで、数人は殺せそうだ。普段の母からは全く見当もつかない、父よりも冷たく鋭い目。
「弱いやつは、そこまでだ。価値がない。代わりなどいくらでもいる」
胸くそ悪い話を目の前でされれば、自然と眉間に皺がよるというものだ。
「百夜。お前もそう思うだろう。お前の弟のように、下賤な者は殺される。そして、朱己こそが最高峰だ。最高傑作のセンナ。あれを使って、国を一から作る」
高笑いをする伯父上。
伯父上の発言にかき乱され、荒れ狂う海のような心を隠すために手を握りしめる。
母の手が俺の手に触れた。
反射的に母を見れば、いつもの笑顔だった。
「百夜。貴方の血の繋がった弟たちは、下賤な者ではありません。光蘭も、光琳も。あの男の言葉に惑わされてはいけない」
思わず目を見開く。母の言葉が、脳内に直接語りかけてくるかのような、不思議な感覚と謎の安心感。不思議と心が凪いでいく。
母は伯父上を睨んで言った。
「朱己は渡しません。私達の娘。道具のように扱おうとする貴方になど、渡しません」
伯父上の笑顔が消えた。
そして伯父上が手を上げれば、伯父上の背後に突如現れる数多の兵士。
「ビライトに戦争を申し込むことになると、わかっているのか?」
ビライト。自分が生まれた場所。
そして、生まれたばかりの自分を殺そうとした国。
それを助けてくれた、血の繋がらない父と母。
血の繋がった父と母も、今はナルスにいる。
「ビライトと戦争をすることになっても、渡しません」
母が言い切ると同時に、伯父上の背後の兵士たちは容赦なく銃を放つ。
無限に降り注ぐ銃弾は、我々を襲う。
思わず顔を伏せ目を瞑った。
蜂の巣になるはずの体は、無事だった。
目を開ければ、驚いた顔の母が隣りにいた。
「ったく、ここで登場する予定じゃなかったんだがよ」
眼の前ですべての銃弾を無効化した、闇属性の男。
「おい、無事か」
振り返るその琥珀色の髪の毛は、見覚えしかない。
「か……夏能、殿」
思っていた以上に、呆けた声が出た。
母も信じられないというような、しかしどこか安堵しているような顔をして、夏能殿を見つめていた。
母の姿こそないが、やすやすと殺される母ではない。なんたって、あの母だ。
千鳥が勢いよく地面を蹴ってこちらへ跳んで来ようとしたように見えた。
しかし、それは叶わなかった。
千鳥の体中を貫いて捕えている弦。
千鳥はその場を動くことさえできない。
「なっ……なにこれ……おばさんの仕業? 燃やした、のに?」
千鳥は燃やしたはずの母の焦げ跡を見る。
そこに母の姿はない。焦げた、何かだけだ。
「残念ながら、私は燃えていませんよ」
「おばさん、生きてたの」
いつの間にか無傷で現れる母は笑顔で頷く。
そして指を弾けば、千鳥は一瞬で血塗れになった。
「ぎゃあぁあ……っ!」
これでも遠慮していると言わんばかりに、母は千鳥に近づいて微笑む。
「さっきから、おばさんおばさんと、不躾なのはいけませんよ。撤回してください」
撤回するまで指を鳴らすつもりなのか、その度引き裂かれていく千鳥の体。
「うぇええぇえぇ! ごめんなさい許してぇえぇぇぇえっ」
「良いですよ」
母はその謝罪の言葉を聞くやいなや、千鳥を捕らえていた弦をすべて消した。
泣いて謝るのを見ていると、本当に子どものように見えてきた。実際の年齢は知らないが。敵にかける情けはないが、溢れるため息はどことなく視覚情報から得る仮初めの罪悪感のせいだろう。黙ったまま、母の次の動きを待った。
千鳥は地面に崩れ落ちるように座ると、しばらく何かを小声でぶつぶつと言っていた。
「……さない、許さない、許さない……この僕のことをこんなに傷つけてぇえぇぇぇえ! このくそババア」
同時に母のいる場所が円状に溶けた。
否、母がいた場所だ。
辺りを見渡せば、口の前で指を立ててこちらに笑顔を向ける母がいた。
「しーって……母上……」
また自分の眉間に皺がよっている気がする。
母は完全に遊んでいる。
「どこだよくそババア!」
どんどん色んな所を溶岩のようなドロドロのもので溶かし、埋め尽くしていく千鳥。
その顔は真っ赤で、それが血のせいなのか怒りでなのか、そういう仕様なのかはもはやわからない。
「口の聞き方を知らないようですね、千鳥くん」
笑顔で千鳥の背後に立つ母は、笑顔とは裏腹なほど力の籠もった手で、千鳥の首根っこを押さえた。
「いけませんよ、ババアも。謝れば許します」
笑顔のはずなのに恐怖を煽る。
こちらまで背中が冷たくなるほどに。
「離せよくっっっっそババア!!」
ああ、命知らずなやつだ。
思わず顔に手を当てる。
「残念です」
母から笑顔が消えた。
同時に千鳥の首は飛び、頭は破裂した。恐らく飛び散ったのは脳みそとかそういうものだろう。
よく見れば、飛び散ったのは脳みそだけではない。体も、完膚なきまでに粉々になっている。
千鳥のセンナはまだ無事なのか、体は再生しようとしているようにも見える。しかし、ことごとく母が破壊し続けている。
指の先に見えるか見えないかくらいの糸のようなものが微かに光り、弦を弾いているのがわかる。
これが、音を操る音尉の力。
もはや木っ端微塵の千鳥は、声さえも出せない。
母は真顔でその姿を眺めている。
目が離せなくなり、視野が狭くなっていることに気づいたときには、見事に跡形もなくなっていた。
母の元へと移動しようとした瞬間、奥の影から聞こえた声。
「随分と派手に見せしめにしたようだな? 法華」
母が静かに物陰を見る。
母の目には殺気しか宿っていなかった。
「……時雨、お久しぶりです」
奥から現れたのは、まごうことなき時雨伯父上だった。思わず母の隣へ移動すれば、母はこちらを一瞥してすぐに伯父上へ向き直った。
「貴方が来ると思っていました。どこまでやれば出てくるか、と思っていましたが。意外と遅かったですね」
伯父上はにたにたと笑っていた。
この笑顔、まさか。
「もとより、助ける気はなかった、ということですか」
どうやら母も同じことを考えていたらしい。
既に千鳥は随分とセンナを消耗したようで、もう肉片がくっつき合わない。放っておけば、数刻もせずセンナが朽ちるだろう。
「弱いやつは、どうして弱いかわかるか? 法華。お前は頭がいいから、わかるだろう」
伯父上は面白がっている。味方であるはずの、千鳥のこの姿を。そして、ゴミを見るかのような目で千鳥の肉片を見れば、転がっていた肉片を蹴り飛ばした。
「弱いやつは、自分に負けるんだよ」
伯父上を無言で睨んでいる母の視線だけで、数人は殺せそうだ。普段の母からは全く見当もつかない、父よりも冷たく鋭い目。
「弱いやつは、そこまでだ。価値がない。代わりなどいくらでもいる」
胸くそ悪い話を目の前でされれば、自然と眉間に皺がよるというものだ。
「百夜。お前もそう思うだろう。お前の弟のように、下賤な者は殺される。そして、朱己こそが最高峰だ。最高傑作のセンナ。あれを使って、国を一から作る」
高笑いをする伯父上。
伯父上の発言にかき乱され、荒れ狂う海のような心を隠すために手を握りしめる。
母の手が俺の手に触れた。
反射的に母を見れば、いつもの笑顔だった。
「百夜。貴方の血の繋がった弟たちは、下賤な者ではありません。光蘭も、光琳も。あの男の言葉に惑わされてはいけない」
思わず目を見開く。母の言葉が、脳内に直接語りかけてくるかのような、不思議な感覚と謎の安心感。不思議と心が凪いでいく。
母は伯父上を睨んで言った。
「朱己は渡しません。私達の娘。道具のように扱おうとする貴方になど、渡しません」
伯父上の笑顔が消えた。
そして伯父上が手を上げれば、伯父上の背後に突如現れる数多の兵士。
「ビライトに戦争を申し込むことになると、わかっているのか?」
ビライト。自分が生まれた場所。
そして、生まれたばかりの自分を殺そうとした国。
それを助けてくれた、血の繋がらない父と母。
血の繋がった父と母も、今はナルスにいる。
「ビライトと戦争をすることになっても、渡しません」
母が言い切ると同時に、伯父上の背後の兵士たちは容赦なく銃を放つ。
無限に降り注ぐ銃弾は、我々を襲う。
思わず顔を伏せ目を瞑った。
蜂の巣になるはずの体は、無事だった。
目を開ければ、驚いた顔の母が隣りにいた。
「ったく、ここで登場する予定じゃなかったんだがよ」
眼の前ですべての銃弾を無効化した、闇属性の男。
「おい、無事か」
振り返るその琥珀色の髪の毛は、見覚えしかない。
「か……夏能、殿」
思っていた以上に、呆けた声が出た。
母も信じられないというような、しかしどこか安堵しているような顔をして、夏能殿を見つめていた。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
婚約破棄されたショックですっ転び記憶喪失になったので、第二の人生を歩みたいと思います
ととせ
恋愛
「本日この時をもってアリシア・レンホルムとの婚約を解消する」
公爵令嬢アリシアは反論する気力もなくその場を立ち去ろうとするが…見事にすっ転び、記憶喪失になってしまう。
本当に思い出せないのよね。貴方たち、誰ですか? 元婚約者の王子? 私、婚約してたんですか?
義理の妹に取られた? 別にいいです。知ったこっちゃないので。
不遇な立場も過去も忘れてしまったので、心機一転新しい人生を歩みます!
この作品は小説家になろうでも掲載しています
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる