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第一章 ナルス
必要を切り捨てる建前(下)
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ーーー
「朱己、おるか?」
訪ねてきた声の主には気づいていた。気がつけばもう日付が変わりそうだ。あれからがむしゃらに仕事をさばき、綺麗サッパリ終わって一息ついたところで、これ以上なく断る理由がないところなのが悔しい。
「……どうぞ」
深呼吸して迎える。
「すまぬな、忙しかったのであろう。大丈夫か?」
心配そうに覗いてくる目から逃れるように、軽く相槌を打ちながら顔を伏せて距離を取る。
言うことは決まっている。たった一言だけ。
「……お主、何かあったのか?」
思わず顔をあげると目の前に葉季がいた。腕を掴まれて、まるで逃げるなと言われているようだった。
「言っておきたいことがある。わしは」
「き、聞いたわ。伯父上から。おめでとう、相手は瑪瑙だったのね!」
言葉が出てこない。あと一言が。
言える。言えるはず。言わないといけない。
心が締め付けられる。気づきたくない。
寂しい私のていのいい我儘だ。
笑顔でもう一言を彼に。
そんな思いとは裏腹に、彼の瞳の奥には怒りが見えた。
「父上から何か言われたのか?」
「え? な、なにも婚約者のことだけよ。……お幸せに! 腕を、離して」
これ以上一緒にいて、何かを聞きたくない。
結論は変わらない。私は何も望まない。彼との未来は私にはない。
彼が苛立ちを隠さずに私に言葉をかけても、冷静に断るだけだ。
「わしの話をいてくれぬか。わしは」
「ごめん聞きたくないの。お願い」
自意識過剰かもしれない。これから言われる言葉は私が都合よく想像しているだけの、本当は何でもない言葉かもしれない。
それでも今は聞きたくない。
顔を伏せて腕を振り払った。
彼に掴まれていた方の手を握って、彼に背中を向ける。
「……ごめんなさい」
私はなんて酷いことをする人だったのだろう。
自分の身勝手さに辟易する。
背後の葉季がどんな顔をしているのかわからないけど、きっと嫌われただろう。
だが、予想と反して彼は静かに口を開いた。
「わしは、瑠璃を亡くしてから景色が灰色になった。それはしばらくずっと灰色だった」
私も知っている。彼の目が死んでいたから。そしてそれは、私も大切な人を亡くして経験したから。
「だが、お主らのおかげで立ち直ることができた。感謝しておるよ。しかし、お主が光蘭を喪ったとき、何もできなかった」
手が震える。
聞いたらもう戻れない。今ならまだ間に合う。知らないふりができる。
「お主に立ち直ってほしいと思い寄り添ったのは、確かに恩返しのためかもしれん。助けられたわしのな。しかし、寄り添ううちに芽生えたものは事実だ」
「本当に、それ以上は言わないで! お願い。……出ていって」
思った以上に大きい声で叫んでしまった。
手を強く握っているのに手は震えている。
目を瞑って、深呼吸した。
「朱己……失礼する」
「……ごめんなさい」
葉季が部屋から出て扉が閉まる音がした直後、自分の頬を叩いた。
涙なんて流さない。私は傷つけた側だから、耐えろ。泣くな。権利などない。私は、彼の幸せが。
その時、いきなり扉が開いた。反射的に振り返ると、ガタイのいい男。
「おい、なんか怒鳴り声聞こえたけどなんかあったのか」
今この瞬間、期待した自分がいた。
そんな自分に心底辟易して、同時に彼でなかったことに安心した自分もいた。
「高能……扉を叩けといつも……言ってる……」
「は? ああ、悪い……って、何かあったのかよやっぱり?!」
阿呆らしくて馬鹿げていて、こんな感情は初めてだ。溢れそうになるものが引っ込むように目を叩く。
自分が、こんなにも愚かだったなんて。
目の前の高能は困惑した様子で、続けた。
「葉季には会えたか? 夜って言っといたけどよ」
「……会えた」
「おお、そうか。まあそれならいい……って、もしかして、葉季に怒鳴ったのか?」
「……うん」
地雷を踏んだ、とでも思ってそうな顔で頭を掻いている高能に、ただの諍いだから、と言って椅子に腰掛ける。顔を手で押さえたまま。
「そ、そうか。悪かったな、扉叩かなくて。次からは叩く……じゃあな」
気まずいのか、そそくさと部屋から出ていった。
今はとてもありがたい行動に内心お礼を言いつつ、ため息をついた。
ーーー
「葉季。いいのかよ」
朱己の隣の部屋である自室で、葉季に問いかける。朱己の左隣は妲音の執務室、右隣は俺の執務室だ。
先程隣の部屋で朱己の怒鳴り声が聞こえて部屋を出たら、廊下で手を握りしめていかにもこれから人を殺しに行きそうな葉季を見つけ、とりあえず自分の部屋に呼んだあと、朱己の部屋に行った。
「高能。すまぬな、気遣い痛み入る。おかげで父上に怒鳴り込みに行かずに済んだ」
「いや、お前らが喧嘩なんて、天地がひっくり返るくらいのことだからよ」
昔から一緒にいるが、朱己が怒鳴ることも、葉季がこんなにも怒りに震えることも今まで見たことがない。なのに諍いときたもんだ、余程のことがあったのだろう。
「朱己になんか言ったのか?」
とりあえず聞いてみるが、これが最適な質問なのか全くわからない。
「……恋慕の情を伝えようとしたら、伝える前にやめろと断られたのだよ」
「はぁ!? おま、お前朱己のことが好きだったのか!? っつか、喧嘩じゃねーじゃねーか……」
驚きすぎて大声が出てしまい、間髪入れず葉季に叩かれた。
「悪い悪い。で? いいのかよ、引き下がって」
葉季は椅子に深く腰掛けたまま、背もたれに背中を預けて顔を天井に向け手で覆った。
「……わからん。ただ、今日中に答えをもらえんなら、わしは瑪瑙と婚約だ」
「は?!」
思ってもみない答えに、しばらく何度も瞬きした。
「わしは自分がこんなにも諦めの悪い男だとは思っておらなんだ。……どうしたら良いものか」
「……さっき、朱己は何度も目を叩いてたぜ」
「は?」
葉季が体を背もたれから離してこちらを向いた。
「難しいことはわかんねーけどよ、朱己のあんな顔は俺は見たことねーよ。でも決めたら曲げねえやつだから、てこでも動かねえやつだから……」
だから、諦めろ、なんて部外者の俺が言っていいのか。言えるのか、俺が。
そこで言葉が詰まる。
頭を掻いて深くため息をついた。
俺の様子を見ていた葉季は笑って立ち上がると、扉に向かって歩き出した。
「おい、葉季!」
「……かたじけない、高能」
椅子から腰を上げると、笑顔で大丈夫だと返された。
「その顔で、大丈夫なわけあるかよ……」
やるせない想いが胸を駆り立てて、葉季が出ていった後卓を殴りつけた。
「朱己、おるか?」
訪ねてきた声の主には気づいていた。気がつけばもう日付が変わりそうだ。あれからがむしゃらに仕事をさばき、綺麗サッパリ終わって一息ついたところで、これ以上なく断る理由がないところなのが悔しい。
「……どうぞ」
深呼吸して迎える。
「すまぬな、忙しかったのであろう。大丈夫か?」
心配そうに覗いてくる目から逃れるように、軽く相槌を打ちながら顔を伏せて距離を取る。
言うことは決まっている。たった一言だけ。
「……お主、何かあったのか?」
思わず顔をあげると目の前に葉季がいた。腕を掴まれて、まるで逃げるなと言われているようだった。
「言っておきたいことがある。わしは」
「き、聞いたわ。伯父上から。おめでとう、相手は瑪瑙だったのね!」
言葉が出てこない。あと一言が。
言える。言えるはず。言わないといけない。
心が締め付けられる。気づきたくない。
寂しい私のていのいい我儘だ。
笑顔でもう一言を彼に。
そんな思いとは裏腹に、彼の瞳の奥には怒りが見えた。
「父上から何か言われたのか?」
「え? な、なにも婚約者のことだけよ。……お幸せに! 腕を、離して」
これ以上一緒にいて、何かを聞きたくない。
結論は変わらない。私は何も望まない。彼との未来は私にはない。
彼が苛立ちを隠さずに私に言葉をかけても、冷静に断るだけだ。
「わしの話をいてくれぬか。わしは」
「ごめん聞きたくないの。お願い」
自意識過剰かもしれない。これから言われる言葉は私が都合よく想像しているだけの、本当は何でもない言葉かもしれない。
それでも今は聞きたくない。
顔を伏せて腕を振り払った。
彼に掴まれていた方の手を握って、彼に背中を向ける。
「……ごめんなさい」
私はなんて酷いことをする人だったのだろう。
自分の身勝手さに辟易する。
背後の葉季がどんな顔をしているのかわからないけど、きっと嫌われただろう。
だが、予想と反して彼は静かに口を開いた。
「わしは、瑠璃を亡くしてから景色が灰色になった。それはしばらくずっと灰色だった」
私も知っている。彼の目が死んでいたから。そしてそれは、私も大切な人を亡くして経験したから。
「だが、お主らのおかげで立ち直ることができた。感謝しておるよ。しかし、お主が光蘭を喪ったとき、何もできなかった」
手が震える。
聞いたらもう戻れない。今ならまだ間に合う。知らないふりができる。
「お主に立ち直ってほしいと思い寄り添ったのは、確かに恩返しのためかもしれん。助けられたわしのな。しかし、寄り添ううちに芽生えたものは事実だ」
「本当に、それ以上は言わないで! お願い。……出ていって」
思った以上に大きい声で叫んでしまった。
手を強く握っているのに手は震えている。
目を瞑って、深呼吸した。
「朱己……失礼する」
「……ごめんなさい」
葉季が部屋から出て扉が閉まる音がした直後、自分の頬を叩いた。
涙なんて流さない。私は傷つけた側だから、耐えろ。泣くな。権利などない。私は、彼の幸せが。
その時、いきなり扉が開いた。反射的に振り返ると、ガタイのいい男。
「おい、なんか怒鳴り声聞こえたけどなんかあったのか」
今この瞬間、期待した自分がいた。
そんな自分に心底辟易して、同時に彼でなかったことに安心した自分もいた。
「高能……扉を叩けといつも……言ってる……」
「は? ああ、悪い……って、何かあったのかよやっぱり?!」
阿呆らしくて馬鹿げていて、こんな感情は初めてだ。溢れそうになるものが引っ込むように目を叩く。
自分が、こんなにも愚かだったなんて。
目の前の高能は困惑した様子で、続けた。
「葉季には会えたか? 夜って言っといたけどよ」
「……会えた」
「おお、そうか。まあそれならいい……って、もしかして、葉季に怒鳴ったのか?」
「……うん」
地雷を踏んだ、とでも思ってそうな顔で頭を掻いている高能に、ただの諍いだから、と言って椅子に腰掛ける。顔を手で押さえたまま。
「そ、そうか。悪かったな、扉叩かなくて。次からは叩く……じゃあな」
気まずいのか、そそくさと部屋から出ていった。
今はとてもありがたい行動に内心お礼を言いつつ、ため息をついた。
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「葉季。いいのかよ」
朱己の隣の部屋である自室で、葉季に問いかける。朱己の左隣は妲音の執務室、右隣は俺の執務室だ。
先程隣の部屋で朱己の怒鳴り声が聞こえて部屋を出たら、廊下で手を握りしめていかにもこれから人を殺しに行きそうな葉季を見つけ、とりあえず自分の部屋に呼んだあと、朱己の部屋に行った。
「高能。すまぬな、気遣い痛み入る。おかげで父上に怒鳴り込みに行かずに済んだ」
「いや、お前らが喧嘩なんて、天地がひっくり返るくらいのことだからよ」
昔から一緒にいるが、朱己が怒鳴ることも、葉季がこんなにも怒りに震えることも今まで見たことがない。なのに諍いときたもんだ、余程のことがあったのだろう。
「朱己になんか言ったのか?」
とりあえず聞いてみるが、これが最適な質問なのか全くわからない。
「……恋慕の情を伝えようとしたら、伝える前にやめろと断られたのだよ」
「はぁ!? おま、お前朱己のことが好きだったのか!? っつか、喧嘩じゃねーじゃねーか……」
驚きすぎて大声が出てしまい、間髪入れず葉季に叩かれた。
「悪い悪い。で? いいのかよ、引き下がって」
葉季は椅子に深く腰掛けたまま、背もたれに背中を預けて顔を天井に向け手で覆った。
「……わからん。ただ、今日中に答えをもらえんなら、わしは瑪瑙と婚約だ」
「は?!」
思ってもみない答えに、しばらく何度も瞬きした。
「わしは自分がこんなにも諦めの悪い男だとは思っておらなんだ。……どうしたら良いものか」
「……さっき、朱己は何度も目を叩いてたぜ」
「は?」
葉季が体を背もたれから離してこちらを向いた。
「難しいことはわかんねーけどよ、朱己のあんな顔は俺は見たことねーよ。でも決めたら曲げねえやつだから、てこでも動かねえやつだから……」
だから、諦めろ、なんて部外者の俺が言っていいのか。言えるのか、俺が。
そこで言葉が詰まる。
頭を掻いて深くため息をついた。
俺の様子を見ていた葉季は笑って立ち上がると、扉に向かって歩き出した。
「おい、葉季!」
「……かたじけない、高能」
椅子から腰を上げると、笑顔で大丈夫だと返された。
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