2 / 10
英雄たち 2
しおりを挟む人間の相手は人間にさせれば良い、なんてわたくしは頭が良いのだろう、頭蓋骨の中はからっぽだけど、などと悦に入っていたのも束の間、この元英雄たちが思いもよらぬ動きをしはじめた。
「魔王様!」
死してなお暑苦しい剣士がわたくしのすぐ目の前に膝をつく。肉のないこの身ですら暑い。距離感おかしい。あまり近寄らないでほしい。いちいち語尾にビックリマークつけないでほしい。
あの魔術師はなかなかの力の持ち主らしく、雷の魔術を使えるようだ。雷の魔術でこんがり焼けた身体も、今や腐り落ちて骨を残すだけとなっていた。骨だけになってなお暑苦しい男。文字どおり骨の髄までアツい。ほんと近寄らないで。
「わたくしは魔王などというものになった覚えはないと申し上げたはずでございますよ。わたくしのことは放っておいてくださいませ。あなた方は、時々来る人間の相手をしてくだされば、それでよろしいのです」
戦は元英雄との戦いの後ほどなくして休戦と相なったようで、死霊の供給は落ち着いていた。しかし、重くなった魂たちの慰撫は追いついていない。あいも変わらず、毎夜毎夜死霊たちを踊らせている。踊りの輪を回っているうち、死霊たちは恍惚となり、重い魂たちは軽くなっていった。
「他の者たちとも話し合いましたが!」
聞いてない。完全に聞いてない。確かに耳は無くなったが、それにしたって聞いてない。この押しつけがましさはなんなのか。「自分の発言に価値のなかろうはずがない」という、無根拠な自信はどこから湧いてくるのだろう。まったくもって、羨ましい限りだ。死んだ瞬間、自分がこれまで犯してきた罪も遺してきた者のことも忘れて天に昇るタイプだ。いや、それが悪いとは言わない。言わないが。
「魔王様は城を持つべきです!」
「…ですからね?」
「人の王に見劣りせぬくらいの城をこの地に建て、魔王ここにありと宣言するとともに、あらゆる魔物を呼び集め…!」
ああもう聞いてない。
「魔の国を建てるのです!!!!」
ほんと、聞いてない。
「いえね? わたくしは魔王などという者ではございませんし、魔の国とやらにも興味はございません。わたくしが興味を持っておるのは死霊だけでございます。死霊を愛で、腐った魂を慰撫する。わたくしは求めているものはそれだけでございます。また、わたくしは腐った魂を天に還す法の研究に忙しいのです。どうぞ、わたくしのことは放っておいてくださいませ。魔の国ごっことやらがやりたいとおっしゃるのならば、勝手におやりなさいな」
うんざりして言うと、剣士はがばっと立ち上がった。
「皆の者聞け!」
後ろを振り向いて、墓地中に朗々と響き渡る声で呼びかける。無駄にいい声だなこいつ。
「魔王様がたった今魔の国建国を宣言なされた! 我々はこれより、この地を魔の国の都と定める!!!!」
「えっ、えっ、えっ???」
そういう意味で言ったんじゃ…!!??
「「「御意!」」」
いつの間にいたのか、魔術師・格闘家・僧侶も跪いている。
「まずは、人の王の宮城を凌ぐ『魔王城』を築くのだっっっ!!!!」
「「「はっ」」」
えええええ~~~????
「ど、どうしてそうなるのでございます、わたくしは…!」
「魔王様! 魔の国建国、お祝い申し上げます!」
「「「お祝い申し上げます!」」」
だーかーらーーーー!!!!
「…もうやだ」
立ち上がりかけて、もう何もかも面倒になって椅子にへなへなと座る。
死霊をそれ自身の遺体に縛ったのは失敗だった。人間臭すぎる。死してなお権力だの何だのに拘っている。そんなものは! もう! 関係ないの! なんたってあなた方死んだんだから!! 忘れて! そんなもののことは!! ね!? 死んだの!! あなた方!!
しかし、聞く耳のない者たちはわたくしの言葉など聞かない。
おお、神よ。いるなら問うが、なぜ耳に骨を入れなかったし。お陰で誰もわたくしの言葉を聞かないではないか。
それからはあれよあれよと言う間に事が進んでいった。元英雄たちは四天王などと名乗りはじめ、魔王城の中にヒエラルキーを作り上げた。また悪いことに、全く意図しなかったことながら、四天王にも「死霊縛り」の術が承継されてしまった。これにより彼らは、人の国から差し向けられる刺客を殺しては「死霊縛り」により部下を増やしていった。もはや魔の国は、無視できない一大勢力となって人の国を脅かしていた。
ただ一つ良かったことを挙げるとすれば、それまで人の国同士で争い、長らく戦のやむ事がなかったものが、魔の国の出現により、人の国同士が同盟を結んで立ち向かわざるを得なくなったことだろうか。
戦がなくなるのは喜ばしい。あとは、大挙して魔の国に攻め入るなどということを考えねば良いのだが。
元英雄たちの暴走はその後も続いた。
近くの町から若くて美しい娘を攫ってきては、「死霊縛り」で側女にしはじめた。腐れば若くて美しかろうが何だろうが関係ないのでは?などと思っていると、魔術師が腐敗抵抗の魔術を編み出し、娘たちは、ちょっと顔色は悪いものの、死んだ時の姿を留めたまま、彷徨える屍体となった。血色不良ガールズだ。もう、どうすればいいのこれ。彼女らのご両親に何と申し開きをすれば良いのやら。最低限の面積の、ピラッピラの布切れだけを身につけさせられた娘たちを見て途方に暮れる。
彼らの身体を腐らせたのは正解だった。ナニがどうとは言わないが、風紀の乱れが甚だしくなりすぎるところだった。色を好みすぎるだろう、この元英雄たち。死んだの、あなた方。もう繁殖できないの。まったくもう。ガールズの尊厳に配慮せよと毎日毎日鉄板の上で焼かれる如く嫌になりながら、口を酸っぱくして言っているが、聞きやしない。おい神よ、耳に骨を入れなかったのは完全に失敗だったぞ、どうしてくれる。あ、人間のイチモツに骨を入れなかったのは、褒めてやっても良い。ああもう。なんでわたくしが本来の業務以外でこんなに頭を悩ませなきゃならないのか。本末転倒だ。1回リセットした方が良いのかしらん。ああでも、そうすると人間の相手を全部わたくしが自分でやらなきゃならないのか。悩む。
「剣士どの。ちょっと、来てくださいますか」
見るに見かねて、暑苦しい剣士を呼びつける。
だだっ広い魔王の間には誰もいないが、わたくしが「その気」で声を発すれば城中に聞こえるようになっている。
「お呼びでしょうか!」
剣士が現れる。広い魔王の間の温度が急に上がった気がする。苦手だが、元英雄たちに何かを命じたい時は、この男を通すのが一番早くて確実だ。
「最近、あなた方の乱暴狼藉は目に余ります。今後、町から娘を拐かすのは禁止といたします」
なったつもりのない魔王だが、使える権力は使うことにする。
「人の国に必要以上に関わってはなりませぬ。城の周りに毒の沼やら人喰い植物の魔物やらを配するのを許可したのは、人の国との接触を避けるためとあなた方がおっしゃったからでございますよ? なのになぜ、あなた方の方から夜な夜な人の国に出没し、うら若い娘を拐かしておるのでございます。あの姿を彼女らのご両親がご覧になったら、どれほど嘆き悲しまれるでしょうか。わたくしは合わせる顔がございませんよ、骸骨でございますけれども」
「しっ、しかし、士気高揚のためには…!」
スケベ剣士が言い募る。口答えするとは珍しい。娘を攫ってこようなどと言い出したのは、さてはお前か。
「お黙りなさい。娘は褒美の品でも何でもございません。1つの魂として、同じ1つの魂に敬意を払わぬ者は、わたくしは嫌いでございます。だいたい、士気とは何なのでございます。何のためにやる気を出す必要があるのでございますか」
「最近、人の国の我が国に対する干渉はますます激しさを増しております! そのため」
「あれだけの乱暴狼藉を働いておれば当然でございましょうが!!」
剣士の言葉を遮って声を張り上げる。
「それがわからぬほど愚かなのでございますか、あなた方は!!」
「は、ははっ! 御意に!」
剣士は頭を下げ、まろびながら去っていった。なぜ叱られたのか全く分かってないな、あれは。追いかけて激詰めしようと腰を浮かせかけたその時。
「ままま魔王様!」
入れ違いに頭蓋骨のみ永久に真左を向いている魔術師と、頭蓋骨の右半分が吹っ飛んでいる格闘家が、まろびながら入ってきた。
「どうしたのでございますか、そんなに慌てて」
「人の国が大挙して我が国に侵攻してまいりました!」
ついに来てしまった。恐れていた時が。
「城門を閉ざすのです。こちらから人の国の軍に攻撃を仕掛けることはまかりなりません」
「ですが…」
「魔王の言葉に異論でも?」
なったつもりのない魔王だが、使える権力は使うことにする。本日2度目。
「ございません! 直ちに全軍に伝達いたします」
格闘家がまろびながら出て行く。
全軍? 知らない間にどれだけ増えたんだ? 魔王軍とやらは全部で何人いるんだ? ああ、頭蓋骨がミシミシする。こめかみのあたりを指で押さえる。
「人の国を率いているのはどなたでございますか?」
「こちらを」魔術師が長衣の懐から鏡を取り出す。「斥候の魔鳥の視覚を繋いでおります」
鏡を覗くと、こちらに進軍してくる人の国の軍勢が見える。視野の中央がそこだけ拡大されていて、ひときわ立派な鎧を着た青年が見える。
「これは。人の国の第一王子、今は王太子殿下でございますね。智に優れ、徳と武勇をも備えた無二の王子とか」
「王太子には我が軍も何度も煮湯を飲まされてきましたが、今度こそ」
えっ、今までも王太子と戦ったことあったの? いつの間に? と思うが、今はそれをウンヌンしている場合ではない。
「愚か者!!」声を張り上げる。本日2度目。「王太子殿下に指一本触れてはなりませぬ!」
今、王太子を失えば人の国の政情は不安定となり、また戦が起こりかねない。そこに、この狼藉者どもがつけ入るようなことになれば、地上に死霊と腐った魂が溢れかえることになるだろう。生者が死者の名を、死者が生者の名を呼び合いながら、それぞれに彷徨い歩く世界は見たくない。
「わたくしが自ら参りましょう。全軍に伝えなさい。わたくしが戻るまで、その場から一歩も動いてはならぬと」
「ま、魔王様が!? それには及びません! 我々四天王が…!」
「結構でございます。わたくし1人で十分でございますよ」
王太子は優れた武人であるだけでなく、素晴らしい土の精霊の使い手だ。まかり間違ってもこの者どもに負けるようなお方ではない。しかしそんなことを言えばこの者どもは却ってやる気を出してしまう。万一のことがあってはならない。
やいのやいの言う屍体どもを本日3度目の強権発動で黙らせ、城門の外に出た。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる