90 / 99
第4部 帝都地下神殿篇
25 最終決戦・1
しおりを挟む
突然始まった地震が突然おさまった直後、上では大混乱が発生していた。短時間であったためにビルの倒壊は免れたが、割れたガラスや落下した建材で多数の負傷者や死者が発生していると思われた。混乱で全てのライフラインは一旦ストップし、人々が次の揺れを恐れて右往左往している。帝都警察は一瞬暗闇になったが、すぐに緊急回線に切り替わって明かりがつく。それと同時に帝都警察の司令所に緊急通報が一斉に入り始めた。その中で、メトロの全駅の闇の集中を示す指数が一気に限界まで跳ね上がる。それは計測不能なほど闇の要素が集中していることを示していた。
「とにかく、地下にいる人間を全員脱出させる。初動はメトロの職員が当たってるが、混乱が心配だ。バルクとセスト、あと師匠と骨は魔物に当たってくれ。俺はまず安全確保に出なきゃならない。頼んだ」
「計画変更でございますね」
よっこいしょ、と呑気な掛け声をかけてヴィラントがパイプ椅子から立ち上がる。
「計画はご破産になることも含めて計画なのさ」
ジュイユが楽しげに口元を歪める。
館内放送が響き渡る。
〈トルヴから緊急。魔物出現の報あり。非常事態配置〉
「やっべ」
ヒューゴが天井のスピーカーを意味なく見上げて言う。
「待てヒューゴ! このタイミングで現れる魔物だ、おそらく並みのものではない。ただの人間では太刀打ちできない。むしろ人間を近づけるな、邪魔だ」
駆け出そうとしたヒューゴに向かってジュイユはそう言い捨てると、返事を聞くのも惜しいとばかりにヴィラントを伴って消えた。トルヴに飛んだのだろう。
「僕はリコを連れに行く。ヒューゴはセストと。メトロの乗客にも怪我人が出てる可能性がある」
「わかった……全権限を付与した。これで俺が入れる場所ならどこにでも入れる。……死ぬなよ」
「きみこそね」
バルクはヒューゴをちらりと見て笑うとかき消えた。
ヒューゴはバルクを一瞬見送った後、上司に連絡を取る。
「トルヴの魔物は俺と協力者のチームで処理します。刑事たちは全員、安全確保に回してください。これまで対応してきた魔物とはわけが違う可能性が高い」
〈了解した〉
「負傷者は?」
セストが横から尋ねる。
「負傷者の情報は」
〈現場が混乱していて、ただ、多数とだけ〉
「すぐ行こう」
ヒューゴはセストの言葉に目だけで頷いて告げる。
「俺と、セスト導師が向かいます。課長から連絡が取れるなら、安全確保を第一にして、俺たちが行くまで持ち堪えろつっといてください」
言い終わるや否や、返答も待たずにヒューゴもトルヴに飛んだ。
想定外の惨事にも関わらず、メトロ職員たちはパニックに陥る寸前でなんとか耐えていた。地下にいた乗客たちを地上へ誘導している。今は、駅と駅の中間に取り残された車両に緊急ポートを構築し、乗客を誘導しているところだった。
「怪我人はいるか!?」
ヒューゴはよく通る声で叫ぶ。
「こちらです!」
若い男性の職員がセストを案内する。
「魔物の状況は?」
よく顔を見知った駅長の姿を見つけて尋ねる。
「それが、別の魔物が現れてそちらと交戦中です。我々はその隙に脱出を」
「わかった」
師匠と骨は間に合ったみたいだな、と独りごちながら駆ける。自分が行ってもどうにもならないかもしれない。却って足を引っ張る可能性もないではないが、その場に取り残された人がいる可能性を考えると行かない選択肢はなかった。彼らに人間の救助は望めない。
***
バルクのコールリングには、警察の緊急通信が次々と入っていた。ヒューゴとセストがトルヴに向かったことをそれで知る。
「魔物が、メトロ中に溢れてる。トルヴだけじゃない」
リコが血の気の引いた顔で言う。
「でもまずはトルヴでヴィラントと合流しなきゃ」
「うん、そう、そうだね」
リコは気を取り直して頷く。緊張のせいで脈が速い。指先は冷え切っているのに汗をかいていて気持ち悪い。
バルクがそんなリコを見通したようにリコの指先を両手で包み込んだ。
「きみはきっとやり遂げる。大丈夫、僕がそばにいる」
「……」
リコはバルクを見上げて頷いた。2人は、お互いを結ぶ紐帯を確かめあうように固く抱きあった。
「行ってきます」
リコがジーとルー、シェフに言う。
「気をつけて」
ルーが言う。
「リコは僕が守る。文字どおり、命をかけて」
***
トルヴにいたのは、大蜥蜴に酷似した魔物だった。しかしその皮膚は金属質の真っ黒な鱗に覆われ、トンネル内の僅かな光を反射しててらてらと光っている。自ら光を放つような金色の眼、縦長の瞳孔。強力な顎と鋭い爪だけでなく、振り回される尾もコンクリートを砕く破壊力を持っている。属性攻撃、物理攻撃共にに非常に高い防御力をもちながら、口からは火炎の息を吐く。
さしものジュイユとヴィラントも苦戦していた。
「ドラゴンの親戚にしてはちとおつむが足りない感はございますが、それを補ってあまりある馬鹿力でございますね……おっと」
吐きかけられる炎をかわして間合いに斬り込もうとしたところにそれ自体が鈍器である尾が一閃され、有効な攻撃ができない。
「生物なら魂を抜けばよろしいのでございますがね」
ヴィラントは剣をくるりと回す。
「ヴィラントよ、囮になれ。あいつに火炎の息を吐き切らせろ」
「ええ?」繰り出される火炎と尾を避けながらヴィラントが抗議の声を上げる。「わたくしは単なる出汁ガラでございますよ? ジュイユ翁の方がまだ肉が残っておいでなのでございますから、囮にふさわしいのでは?」
「つべこべ言うな」
「まったく骨使いの荒い……」
ヴィラントはぶつくさ言いながら、魔物の正面に出た。魔力の盾を正面に構築し、真っ向から踏み込む。力任せに打ち振られる尾をかわして大上段から打ち込むと、魔物は狙いどおり火炎の息を吐いた。逃げずに盾で受けづづける。トンネル設備の何かが焼けている臭いがたち始め、コンクリートが熱を帯びはじめる。ヴィラントはあらんかぎりの魔力を放出して持ち堪えた。彼を焼き尽くさんとしていた火炎が、一瞬途切れる。
ヴィラントと魔物の間に短距離の離脱でジュイユが割り込んでくる。そのまま、魔物の口の中に自らの上半身を押しこんだ。
ドンッ
爆発音と共に魔物の口から先が粉々に吹き飛び、魔物は力を失う。
「……動物愛護団体からお叱りを受けるのでは?」
「ばれなければなんの問題もない」
「師匠! 今すげー爆発音しましたけど!? 師匠の仕業っスか?」
ヒューゴが慌てふためきながら姿を現した。
「遅いぞヒューゴ。ヴィラントと私で倒した後だ」
ジュイユがヒューゴを振り返る。
「ええ。動物愛護団体からカチ込まれそうなやり方で」
「もし来たら、適当に言い訳しておけよ」
「なんの話っスか。まあいいけど。それより、逃げ遅れた人間もついでに吹っ飛ばしてないでしょうね」
「鈍臭い奴のことなぞ知らん」
「ちょっともー……」
ヒューゴはぶつぶつ言いながら本部に連絡をとる。
「こちらスクワイア。トルヴ地下の魔物は制圧。負傷者確認のため、1班寄越してください」
〈本部了解〉
「スクワイア班はさらに救援に向かいます。派遣箇所を指示願う」
〈ラウエへ〉
「スクワイア了解」
「師匠は俺とラウエへ。骨はバルクとリコとここで合流しろ」
「承知いたしました。ご無事で」
「お前もな」
ヒューゴは白い歯を見せて笑う。ヴィラントは黙って頷いた。
「行くぞ」
ジュイユがヒューゴの肩に手をかけ、離脱でかき消えた。それと入れ替わるようにバルクとリコが現れる。
「魔物は?」
リコがトンネル内を素早く見回しながら言う。
「ジュイユ翁が粉々に吹っ飛ばしてございます。……参りましょうか」
ヴィラントの空っぽの眼窩がバルクに、そしてリコに向けられた。
「王宮の地下に、彼らがいる。さっきの地震ではっきりとわかったの」
リコが言う。
「あたしが案内する」
リコの隣に闇の精霊が現れた。
「とにかく、地下にいる人間を全員脱出させる。初動はメトロの職員が当たってるが、混乱が心配だ。バルクとセスト、あと師匠と骨は魔物に当たってくれ。俺はまず安全確保に出なきゃならない。頼んだ」
「計画変更でございますね」
よっこいしょ、と呑気な掛け声をかけてヴィラントがパイプ椅子から立ち上がる。
「計画はご破産になることも含めて計画なのさ」
ジュイユが楽しげに口元を歪める。
館内放送が響き渡る。
〈トルヴから緊急。魔物出現の報あり。非常事態配置〉
「やっべ」
ヒューゴが天井のスピーカーを意味なく見上げて言う。
「待てヒューゴ! このタイミングで現れる魔物だ、おそらく並みのものではない。ただの人間では太刀打ちできない。むしろ人間を近づけるな、邪魔だ」
駆け出そうとしたヒューゴに向かってジュイユはそう言い捨てると、返事を聞くのも惜しいとばかりにヴィラントを伴って消えた。トルヴに飛んだのだろう。
「僕はリコを連れに行く。ヒューゴはセストと。メトロの乗客にも怪我人が出てる可能性がある」
「わかった……全権限を付与した。これで俺が入れる場所ならどこにでも入れる。……死ぬなよ」
「きみこそね」
バルクはヒューゴをちらりと見て笑うとかき消えた。
ヒューゴはバルクを一瞬見送った後、上司に連絡を取る。
「トルヴの魔物は俺と協力者のチームで処理します。刑事たちは全員、安全確保に回してください。これまで対応してきた魔物とはわけが違う可能性が高い」
〈了解した〉
「負傷者は?」
セストが横から尋ねる。
「負傷者の情報は」
〈現場が混乱していて、ただ、多数とだけ〉
「すぐ行こう」
ヒューゴはセストの言葉に目だけで頷いて告げる。
「俺と、セスト導師が向かいます。課長から連絡が取れるなら、安全確保を第一にして、俺たちが行くまで持ち堪えろつっといてください」
言い終わるや否や、返答も待たずにヒューゴもトルヴに飛んだ。
想定外の惨事にも関わらず、メトロ職員たちはパニックに陥る寸前でなんとか耐えていた。地下にいた乗客たちを地上へ誘導している。今は、駅と駅の中間に取り残された車両に緊急ポートを構築し、乗客を誘導しているところだった。
「怪我人はいるか!?」
ヒューゴはよく通る声で叫ぶ。
「こちらです!」
若い男性の職員がセストを案内する。
「魔物の状況は?」
よく顔を見知った駅長の姿を見つけて尋ねる。
「それが、別の魔物が現れてそちらと交戦中です。我々はその隙に脱出を」
「わかった」
師匠と骨は間に合ったみたいだな、と独りごちながら駆ける。自分が行ってもどうにもならないかもしれない。却って足を引っ張る可能性もないではないが、その場に取り残された人がいる可能性を考えると行かない選択肢はなかった。彼らに人間の救助は望めない。
***
バルクのコールリングには、警察の緊急通信が次々と入っていた。ヒューゴとセストがトルヴに向かったことをそれで知る。
「魔物が、メトロ中に溢れてる。トルヴだけじゃない」
リコが血の気の引いた顔で言う。
「でもまずはトルヴでヴィラントと合流しなきゃ」
「うん、そう、そうだね」
リコは気を取り直して頷く。緊張のせいで脈が速い。指先は冷え切っているのに汗をかいていて気持ち悪い。
バルクがそんなリコを見通したようにリコの指先を両手で包み込んだ。
「きみはきっとやり遂げる。大丈夫、僕がそばにいる」
「……」
リコはバルクを見上げて頷いた。2人は、お互いを結ぶ紐帯を確かめあうように固く抱きあった。
「行ってきます」
リコがジーとルー、シェフに言う。
「気をつけて」
ルーが言う。
「リコは僕が守る。文字どおり、命をかけて」
***
トルヴにいたのは、大蜥蜴に酷似した魔物だった。しかしその皮膚は金属質の真っ黒な鱗に覆われ、トンネル内の僅かな光を反射しててらてらと光っている。自ら光を放つような金色の眼、縦長の瞳孔。強力な顎と鋭い爪だけでなく、振り回される尾もコンクリートを砕く破壊力を持っている。属性攻撃、物理攻撃共にに非常に高い防御力をもちながら、口からは火炎の息を吐く。
さしものジュイユとヴィラントも苦戦していた。
「ドラゴンの親戚にしてはちとおつむが足りない感はございますが、それを補ってあまりある馬鹿力でございますね……おっと」
吐きかけられる炎をかわして間合いに斬り込もうとしたところにそれ自体が鈍器である尾が一閃され、有効な攻撃ができない。
「生物なら魂を抜けばよろしいのでございますがね」
ヴィラントは剣をくるりと回す。
「ヴィラントよ、囮になれ。あいつに火炎の息を吐き切らせろ」
「ええ?」繰り出される火炎と尾を避けながらヴィラントが抗議の声を上げる。「わたくしは単なる出汁ガラでございますよ? ジュイユ翁の方がまだ肉が残っておいでなのでございますから、囮にふさわしいのでは?」
「つべこべ言うな」
「まったく骨使いの荒い……」
ヴィラントはぶつくさ言いながら、魔物の正面に出た。魔力の盾を正面に構築し、真っ向から踏み込む。力任せに打ち振られる尾をかわして大上段から打ち込むと、魔物は狙いどおり火炎の息を吐いた。逃げずに盾で受けづづける。トンネル設備の何かが焼けている臭いがたち始め、コンクリートが熱を帯びはじめる。ヴィラントはあらんかぎりの魔力を放出して持ち堪えた。彼を焼き尽くさんとしていた火炎が、一瞬途切れる。
ヴィラントと魔物の間に短距離の離脱でジュイユが割り込んでくる。そのまま、魔物の口の中に自らの上半身を押しこんだ。
ドンッ
爆発音と共に魔物の口から先が粉々に吹き飛び、魔物は力を失う。
「……動物愛護団体からお叱りを受けるのでは?」
「ばれなければなんの問題もない」
「師匠! 今すげー爆発音しましたけど!? 師匠の仕業っスか?」
ヒューゴが慌てふためきながら姿を現した。
「遅いぞヒューゴ。ヴィラントと私で倒した後だ」
ジュイユがヒューゴを振り返る。
「ええ。動物愛護団体からカチ込まれそうなやり方で」
「もし来たら、適当に言い訳しておけよ」
「なんの話っスか。まあいいけど。それより、逃げ遅れた人間もついでに吹っ飛ばしてないでしょうね」
「鈍臭い奴のことなぞ知らん」
「ちょっともー……」
ヒューゴはぶつぶつ言いながら本部に連絡をとる。
「こちらスクワイア。トルヴ地下の魔物は制圧。負傷者確認のため、1班寄越してください」
〈本部了解〉
「スクワイア班はさらに救援に向かいます。派遣箇所を指示願う」
〈ラウエへ〉
「スクワイア了解」
「師匠は俺とラウエへ。骨はバルクとリコとここで合流しろ」
「承知いたしました。ご無事で」
「お前もな」
ヒューゴは白い歯を見せて笑う。ヴィラントは黙って頷いた。
「行くぞ」
ジュイユがヒューゴの肩に手をかけ、離脱でかき消えた。それと入れ替わるようにバルクとリコが現れる。
「魔物は?」
リコがトンネル内を素早く見回しながら言う。
「ジュイユ翁が粉々に吹っ飛ばしてございます。……参りましょうか」
ヴィラントの空っぽの眼窩がバルクに、そしてリコに向けられた。
「王宮の地下に、彼らがいる。さっきの地震ではっきりとわかったの」
リコが言う。
「あたしが案内する」
リコの隣に闇の精霊が現れた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)
幻田恋人
恋愛
夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。
でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。
親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。
童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。
許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…
僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
完結【R―18】様々な情事 短編集
秋刀魚妹子
恋愛
本作品は、過度な性的描写が有ります。 というか、性的描写しか有りません。
タイトルのお品書きにて、シチュエーションとジャンルが分かります。
好みで無いシチュエーションやジャンルを踏まないようご注意下さい。
基本的に、短編集なので登場人物やストーリーは繋がっておりません。
同じ名前、同じ容姿でも関係無い場合があります。
※ このキャラの情事が読みたいと要望の感想を頂いた場合は、同じキャラが登場する可能性があります。
※ 更新は不定期です。
それでは、楽しんで頂けたら幸いです。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる