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第4部 帝都地下神殿篇
2 そうなれたら
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院長とセストは大急ぎで物置部屋になっていた、診療所の真上にある療養室を空にして、軽く掃除をして窓を開ける。
「とりあえずはこんなもんだろう」
「すみません、俺がちゃんと説明しなかったばっかりに」
「そうだぞ、と言いたいところだが、こちらもこうなるとは思ってなかったからな。まあ、仕方なかろうよ」
交換したベッドカバー類をまとめながら、セストは小さくなって院長に謝った。
「ナナカ、場所を移動するよ。おいで」
セストが手を取ると、診療所のカーテンで仕切られたスペースにあるベッドに掛けていたナナカは、素直に従った。
療養室に院長・テオ・セスト・ナナカの4人が集まる。
セストは2人にナナカのことをかいつまんで説明した。完全均衡の魂の持ち主であること、闇の来訪者と思われる者に魂を連れ去られ、心を閉ざしたような状態になっていること。院長とテオは唸ったり、時々痛ましい表情で何の意思も示さない、示すことができないナナカの顔を見たりしていた。
「しかし、闇の来訪者は何のためにナナカの魂を連れてったんだ?」
テオが言う。
「……わからない。古都の大僧侶は、光と闇の和合を目論んで、人の世の理を無視して居座ってる者だとおっしゃってたけど」
「光と闇、来訪者、完全均衡の魂、混沌……。とんでもないものに首突っ込んでるってことだけは確かだな。まあ、仕方ないけどよ。好きな女の子を助けてやりたいって、この、真面目を絵に描いて額に入れて美術館に飾ったようなお前が思ったんならな」
テオは腕を組んだ。
「え……?」
「なんだよ、違うのか?」テオは腕を組んだまま、視線をセストに向ける。「身の上を不憫に思って同情してるだけだってんなら、やめとけ。今すぐ古都の大寺院に送り返せ。同情だけで手出しして、敵う相手じゃない」
「違う、いや、違わない、えっとあの」
セストは焦って意味のない言葉を口走る。なぜこうも簡単にばれてしまうのだろう。
「私らがその解決の役に立つかはわからないが、せめてナナカのことだけはちゃんとしてやらなくてはな。テオ、お前、あのおしゃべりな肉屋のおかみさんのところに行ってこい」
「なんでです?」
「セストが、えーと、もうざっくり呪い、ということにしておこう、呪いを受けた少女を保護したので、静かな環境で療養させつつ解呪しようとしてるんだが、こちらは男所帯なので女性の手助けがほしい、誰か頼める人を知らないか、と。妙な噂が広まる前に手を打とう」
「さすが院長、伊達に歳食ってませんね」
「褒め言葉と受け取っておこう」
院長は全く嬉しくなさそうに言った。
「じゃ、早速行ってきますよ。もう店に戻ってるでしょう」
「悪い、テオ。こんなことさせて……」
「真面目な弟が好きな女の子連れてきたんだ。兄として、一肌脱がなきゃな」
テオは笑って出ていった。
「勝算はあるのか? テオの言うとおり、生半可な考えでどうこうなることではないと私も思うが」
「勝算、と言われるほどのことはありません。でも、古都の大僧侶から、ヒューゴが、俺が帝都で協力してた警官がキーパーソンだと」
「ああ、何度か来た彼だな。覚えてるよ」
ヒューゴは休みを利用してセストに会いにきたことがある。用件は、もう一度帝都で働かないか、ということだったが。その際、院長とも話している。
「そうです。ヒューゴ・スクワイア刑事」
「彼も暇ではないんだろうが、すぐに連絡を取りなさい。もし帝都の大寺院の助力が必要なら、私から大寺院に連絡しよう」
「ありがとうございます」
セストはすぐにヒューゴの職場である帝都警察に連絡を取ったが、生憎ヒューゴは事件対応のため外出中だった。できるだけ早く連絡が欲しいと伝言を残したが、多忙な彼のことだ。連絡が来るとしても夜か、明日だろう。
そうこうしているうちにテオが戻ってきた。
「院長、さすが、歳食ってるだけのことはありますね」
帰ってくるなりさっきと同じことを言う。
「もう、おかみさん知ってましたよ。セストが女の子連れて帰ってきたって。恋人かって聞かれたんで、呪いを受けたんで解呪と療養のために連れてきたって聞いてるとだけ答えときました。今晩のところは、とりあえずおかみさんが来てくれるらしいです。店を閉めてから来るって言ってました」
「斥候だな」
院長はうんうんと頷いた。
「なんで。ハンター協会からここまで、ほんの目と鼻の距離だ」
セストはもうそんなところまで噂が回っている事実に恐れおののく。おかみさん本人が目撃したわけではないだろう。なぜなら彼女はセストが戻ってきた時、診療所でテオとおしゃべりしていたのだから。
「お前が古都に行ってたのは寺院に出入りしてる人なら知ってることだし、俺たちも特に隠してたわけじゃない。そのお前が、女の子を連れて帰ってくりゃ、そりゃ目立つだろうよ」
「今晩おかみさんが来たら根掘り葉掘り聞かれるだろうが、どこまで本当のことを話すかは任せる。あくまで療養のためと押し通してもいいが、恋人だと言ってしまった方が、余計な詮索を受けずに却っていいかもしれんな。私らはあくまで解呪対象としか聞いてない、呪いを受けるまでの2人がどういう関係だったかまでは知らんと答えておくよ。実際そうだ」
帝都で魔物や混沌と対峙している方がまだマシだな、とセストはこっそりため息をついた。
おかみさんは、店が閉まるには少し早いのでは、と思う時間に、好奇心に目をギラつかせてやってきた。
「すみません、ミシュさん、急にこんなことお願いしてしまって」
「いいのいいの! セスト導師にはお世話になったしね。女の子を連れてきたって聞いたから、恋人を院長に紹介するのかと思ってたけど」
肉屋のおかみさん、ミシュは、ベッドに腰掛けたままのナナカを見た。
「呪いを受けてるって、本当なのね」
声を落として言う。
「はい。心を閉ざしてるっていうのか……。こちらの言うことは理解して行動できるので、子どもみたいに世話をする必要はないんですが、それでもやっぱり女性の手助けが必要で」
「そうね。そうだわね」
ミシュは痛ましい表情でナナカを見た。
「彼女、名前は?」
「ナナカです」
「そう。……ナナカは、セスト導師の恋人なの?」
予想どおりの問いに、それでもセストは動揺する。
確かにナナカは、自分のことを愛していると言ってくれた。けれども、それが恋人同士になるという合意と同義であるのか、セストにはわからなかった。きちんと伝える前に、こうなってしまった。
「……俺は、そう、なれたらいいと……思って……」
「じゃあ、頑張って彼女の呪いを解いて、気持ちを伝えなきゃね」
ミシュは俄然張り切り始めた。
「私も1日中ついててはあげられないけど、朝と夕方に手伝いに来るから」
「感謝します」
ヒューゴから連絡があったのはその夜遅くになってからだった。
〈よう、遅くなって悪りぃ。どうした?〉
通話機の向こうからヒューゴの声が聞こえる。風のジェムを使い、お互いの声を飛ばす装置だ。
「実は、頼みがあるんだ……」
どう説明したものか思案しながら切り出す。
〈おう、俺にできることなんか知れてるけど、それで良ければ〉
「本当は俺が帝都に行かなきゃならないところなんだけど、ルブラで会えないだろうか」
〈ルブラで? 別にいいけど? あ、そもそもお前、古都に行ってたんだよな?〉
「色々あって戻ってるんだ。力を借りたい」
〈ふうん? ま、わかったよ。最近俺もそっちに行く用事ができたから。そん時に寄るよ〉
「ルブラに?」
思わず声に力が入る。
〈お、おう。最近知り合った協力者でその辺に住んでる奴らがいてさ。ついでに魔術のトレーニングなんかもしてもらってるんだ〉
「……」
セストは驚きのあまり言葉が出なくなる。大僧侶が言っていたのは、このことだ。
〈……どした?〉
通話機の向こうからヒューゴの不審がる声がする。
「その、協力者たちを、俺にも紹介してくれないか。会ってもらいたい人がいる」
〈ああ、じゃ、あいつらに訊いとくよ。しかし、お前大丈夫なのか? 古都で何かあったのか?〉
「俺は大丈夫。けど、話すと長くなるし、言葉だけでうまく説明しきる自信がない。会った時に話すよ」
〈わかった。都合つけて、早めにそっちに行くよ。じゃ悪りぃけどこれで〉
「忙しいのにありがとう」
〈セスには世話になってるしな。気にすんなよ〉
「とりあえずはこんなもんだろう」
「すみません、俺がちゃんと説明しなかったばっかりに」
「そうだぞ、と言いたいところだが、こちらもこうなるとは思ってなかったからな。まあ、仕方なかろうよ」
交換したベッドカバー類をまとめながら、セストは小さくなって院長に謝った。
「ナナカ、場所を移動するよ。おいで」
セストが手を取ると、診療所のカーテンで仕切られたスペースにあるベッドに掛けていたナナカは、素直に従った。
療養室に院長・テオ・セスト・ナナカの4人が集まる。
セストは2人にナナカのことをかいつまんで説明した。完全均衡の魂の持ち主であること、闇の来訪者と思われる者に魂を連れ去られ、心を閉ざしたような状態になっていること。院長とテオは唸ったり、時々痛ましい表情で何の意思も示さない、示すことができないナナカの顔を見たりしていた。
「しかし、闇の来訪者は何のためにナナカの魂を連れてったんだ?」
テオが言う。
「……わからない。古都の大僧侶は、光と闇の和合を目論んで、人の世の理を無視して居座ってる者だとおっしゃってたけど」
「光と闇、来訪者、完全均衡の魂、混沌……。とんでもないものに首突っ込んでるってことだけは確かだな。まあ、仕方ないけどよ。好きな女の子を助けてやりたいって、この、真面目を絵に描いて額に入れて美術館に飾ったようなお前が思ったんならな」
テオは腕を組んだ。
「え……?」
「なんだよ、違うのか?」テオは腕を組んだまま、視線をセストに向ける。「身の上を不憫に思って同情してるだけだってんなら、やめとけ。今すぐ古都の大寺院に送り返せ。同情だけで手出しして、敵う相手じゃない」
「違う、いや、違わない、えっとあの」
セストは焦って意味のない言葉を口走る。なぜこうも簡単にばれてしまうのだろう。
「私らがその解決の役に立つかはわからないが、せめてナナカのことだけはちゃんとしてやらなくてはな。テオ、お前、あのおしゃべりな肉屋のおかみさんのところに行ってこい」
「なんでです?」
「セストが、えーと、もうざっくり呪い、ということにしておこう、呪いを受けた少女を保護したので、静かな環境で療養させつつ解呪しようとしてるんだが、こちらは男所帯なので女性の手助けがほしい、誰か頼める人を知らないか、と。妙な噂が広まる前に手を打とう」
「さすが院長、伊達に歳食ってませんね」
「褒め言葉と受け取っておこう」
院長は全く嬉しくなさそうに言った。
「じゃ、早速行ってきますよ。もう店に戻ってるでしょう」
「悪い、テオ。こんなことさせて……」
「真面目な弟が好きな女の子連れてきたんだ。兄として、一肌脱がなきゃな」
テオは笑って出ていった。
「勝算はあるのか? テオの言うとおり、生半可な考えでどうこうなることではないと私も思うが」
「勝算、と言われるほどのことはありません。でも、古都の大僧侶から、ヒューゴが、俺が帝都で協力してた警官がキーパーソンだと」
「ああ、何度か来た彼だな。覚えてるよ」
ヒューゴは休みを利用してセストに会いにきたことがある。用件は、もう一度帝都で働かないか、ということだったが。その際、院長とも話している。
「そうです。ヒューゴ・スクワイア刑事」
「彼も暇ではないんだろうが、すぐに連絡を取りなさい。もし帝都の大寺院の助力が必要なら、私から大寺院に連絡しよう」
「ありがとうございます」
セストはすぐにヒューゴの職場である帝都警察に連絡を取ったが、生憎ヒューゴは事件対応のため外出中だった。できるだけ早く連絡が欲しいと伝言を残したが、多忙な彼のことだ。連絡が来るとしても夜か、明日だろう。
そうこうしているうちにテオが戻ってきた。
「院長、さすが、歳食ってるだけのことはありますね」
帰ってくるなりさっきと同じことを言う。
「もう、おかみさん知ってましたよ。セストが女の子連れて帰ってきたって。恋人かって聞かれたんで、呪いを受けたんで解呪と療養のために連れてきたって聞いてるとだけ答えときました。今晩のところは、とりあえずおかみさんが来てくれるらしいです。店を閉めてから来るって言ってました」
「斥候だな」
院長はうんうんと頷いた。
「なんで。ハンター協会からここまで、ほんの目と鼻の距離だ」
セストはもうそんなところまで噂が回っている事実に恐れおののく。おかみさん本人が目撃したわけではないだろう。なぜなら彼女はセストが戻ってきた時、診療所でテオとおしゃべりしていたのだから。
「お前が古都に行ってたのは寺院に出入りしてる人なら知ってることだし、俺たちも特に隠してたわけじゃない。そのお前が、女の子を連れて帰ってくりゃ、そりゃ目立つだろうよ」
「今晩おかみさんが来たら根掘り葉掘り聞かれるだろうが、どこまで本当のことを話すかは任せる。あくまで療養のためと押し通してもいいが、恋人だと言ってしまった方が、余計な詮索を受けずに却っていいかもしれんな。私らはあくまで解呪対象としか聞いてない、呪いを受けるまでの2人がどういう関係だったかまでは知らんと答えておくよ。実際そうだ」
帝都で魔物や混沌と対峙している方がまだマシだな、とセストはこっそりため息をついた。
おかみさんは、店が閉まるには少し早いのでは、と思う時間に、好奇心に目をギラつかせてやってきた。
「すみません、ミシュさん、急にこんなことお願いしてしまって」
「いいのいいの! セスト導師にはお世話になったしね。女の子を連れてきたって聞いたから、恋人を院長に紹介するのかと思ってたけど」
肉屋のおかみさん、ミシュは、ベッドに腰掛けたままのナナカを見た。
「呪いを受けてるって、本当なのね」
声を落として言う。
「はい。心を閉ざしてるっていうのか……。こちらの言うことは理解して行動できるので、子どもみたいに世話をする必要はないんですが、それでもやっぱり女性の手助けが必要で」
「そうね。そうだわね」
ミシュは痛ましい表情でナナカを見た。
「彼女、名前は?」
「ナナカです」
「そう。……ナナカは、セスト導師の恋人なの?」
予想どおりの問いに、それでもセストは動揺する。
確かにナナカは、自分のことを愛していると言ってくれた。けれども、それが恋人同士になるという合意と同義であるのか、セストにはわからなかった。きちんと伝える前に、こうなってしまった。
「……俺は、そう、なれたらいいと……思って……」
「じゃあ、頑張って彼女の呪いを解いて、気持ちを伝えなきゃね」
ミシュは俄然張り切り始めた。
「私も1日中ついててはあげられないけど、朝と夕方に手伝いに来るから」
「感謝します」
ヒューゴから連絡があったのはその夜遅くになってからだった。
〈よう、遅くなって悪りぃ。どうした?〉
通話機の向こうからヒューゴの声が聞こえる。風のジェムを使い、お互いの声を飛ばす装置だ。
「実は、頼みがあるんだ……」
どう説明したものか思案しながら切り出す。
〈おう、俺にできることなんか知れてるけど、それで良ければ〉
「本当は俺が帝都に行かなきゃならないところなんだけど、ルブラで会えないだろうか」
〈ルブラで? 別にいいけど? あ、そもそもお前、古都に行ってたんだよな?〉
「色々あって戻ってるんだ。力を借りたい」
〈ふうん? ま、わかったよ。最近俺もそっちに行く用事ができたから。そん時に寄るよ〉
「ルブラに?」
思わず声に力が入る。
〈お、おう。最近知り合った協力者でその辺に住んでる奴らがいてさ。ついでに魔術のトレーニングなんかもしてもらってるんだ〉
「……」
セストは驚きのあまり言葉が出なくなる。大僧侶が言っていたのは、このことだ。
〈……どした?〉
通話機の向こうからヒューゴの不審がる声がする。
「その、協力者たちを、俺にも紹介してくれないか。会ってもらいたい人がいる」
〈ああ、じゃ、あいつらに訊いとくよ。しかし、お前大丈夫なのか? 古都で何かあったのか?〉
「俺は大丈夫。けど、話すと長くなるし、言葉だけでうまく説明しきる自信がない。会った時に話すよ」
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