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【第七章】ライリのやりたいこと
町の外へ続く橋の袂にて
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ライリはレインと顔を合わせなくなってから、たくさんのことを考えた。
それでも、最終的にはあの屋敷に住んで今より自由な立場になりたいという考えは変わらなかった。
ライリに改めて話しをするのは気が引けた。
ライリは自分のことを考えて話をしてくれたにも関わらず、半ば突き放すようなことを言って拒絶するようになってしまい申し訳なかったからである。
自分が直接国王に進言したところでレインの責任になってしまう可能性が怖かった。
だから、ライリは国王に進言することも出来ずもやもやした日々を過ごしていた。
そして、そのもやもやが頂点に達したとき、ライリは家出をし、自分一人であの村にもう一度行くことを決意したのである。
家出をするのは楽であった。
ライリが自分のことを気にしないように気遣って距離をとってくれているのを逆手にとることがちょっと心苦しかった。
だが、そのおかげで夜が明けようとしている頃に城から抜け出すのは容易なことであった。
ライリは置き手紙を残して城から抜け出した。
ライリはまだ人通りもまばらな町中を抜け、橋を渡ろうとしていた。
最初に家出したときと同じように城の方を振り返って見上げてみた。
ライリは心の中でレインに謝ってから橋の方を見据え歩き出した。
「ちょっと、そこのお嬢さん。一人でどこへ行くんだ?」
ライリは背後から聞こえた声かけにびくっと身体をはねさせて、驚き身を固くした。
そして、ゆっくり後ろを振り返った。
そこにはカイルが居た。
最初に出会ったときと同じような状況であった。
最初に出会ったときと違うのはカイルは鎧姿ではなくすでに軽装であったことぐらいであった。
思わず、あのときのことをライリは思い出していた。
カイルは苦笑いを浮かべてライリに近づいた。
「どうしたんだ。家出しちゃったのか?」
カイルは軽くしゃがみライリに視線を合わせた。
ライリはうつむきながら小さく頷いた。
「そうか。俺、もうすぐ警備の仕事終わるから少しだけ詰め所で待っていてくれるか?」
カイルは事情を問いただしたりすることもなく、そう提案する。
ライリは小さく頷いた。
カイルはライリの手を取り、詰め所まで連れて行った。
ライリは初めて警備隊の詰め所に入った。
中は簡素で作業用の机と椅子が置いてあるだけであった。
「狭いところで申し訳ないけどここで待っていてくれよな」
ライリは頷いた。
カイルはそれだけ伝えると外へ出て行った。
机の上には資料っぽいものが置かれていて少し興味がわいたが触ってはいけないと思い、じっとしていることとした。
詰め所の窓からは橋の様子が見渡せた。
朝のこの時間は王都に向かってくる荷物が多いようである。
ぼんやりと外の様子を見ているだけで時間の経過を忘れられることができた。
いつも、カイルはここで警備の仕事をしているのだ。
ライリがぼんやりと外を眺めている間、何人かの人がカイルと話をしているのが見受けられた。
何かを聞かれて対応しているのか、それとも顔なじみと挨拶を交わしているのか。
それは、見ているだけでは分からなかったが今まで見たことないカイルの姿を見ることが出来て新鮮な感じがした。
さらに時間がたった頃。
カイルが誰かを連れて詰め所へ向かってくるのが見えた。
ライリは無意識に姿勢を正して背筋を伸ばした。
カイルはノックをして、詰め所の扉を開けた。
「ライリ、待たせたな」
「いえ、大丈夫です」
「そうか。少しは元気になったか?」
ライリは小さく頷いた。
そして、カイルの隣にいる竜人を見た。
カイルの隣にいたのはシェルであった。
シェルはカイルとの交代要員でこれから勤務となる予定であった。
シェルはライリの姿を見て軽く驚いているようであった。
「カイル先輩、この方は以前カイル先輩がひったくり犯を捕まえたときに一緒に居た子ですよね?」
「ああ、そうだ良く覚えていたな。この子はライリ。ライリはシェルのこと覚えているか?」
「はい、覚えています。ライリと言います。おはようございます、シェルさん」
「ああ、はい。よろしくお願いします。ライリさん」
ライリがぺこりと頭を下げると反射的にシェルも頭を下げる。
そんな二人のそろった反応が面白かったのかカイルは小さく笑った。
シェルは小首をかしげた。
「カイル先輩、どうしてこの子がここに居るんですか?」
もっともな疑問を投げかけたシェルに対してカイルは苦笑いを浮かべた。
「ああ、ライリは家出をしたそうなんだ。ちょっと事情があってな。すぐに帰すのもかわいそうだから日暮れまでは俺がそばに居てやろうってことにしたんだ」
「なるほど。そうだったんですね」
シェルは理解したようで素直に頷いた。
ライリはここで初めてカイルが日暮れまで一緒にいてくれるつもりであることを知って内心どきっとした。
もしかしたら、カイルにちゃんと話しをすればあの村まで一緒について行ってくれるのではないかと思ったからである。
カイルは一息ついた。
「で、だ。シェルはライリと一緒に居たレインという青い鱗をした女の竜人を覚えているか?」
「ええっと、はい。あのとき一緒に居た方なら覚えています」
シェルは少しだけ考えて、答えた。
カイルはほっとしたように微笑んだ。
「それなら話が早い。これは俺の予想だがおそらくそのレインがライリを捜しにここへ来ると思う。そうしたら、ライリが俺と居ることを伝えないようにして欲しい」
「伝えるのではなく伝えないように? それでいいのですか?」
シェルは思わぬ頼みに驚いた。
ライリもまた、想像していなかったことで驚いた。
カイルは苦笑いを浮かべた。
「俺がライリと一緒に居ることをレインが知ったらレインは俺を捜してライリを連れて帰ろうとするだろ。ライリ、それは嫌だろ?」
「本音を言えば、そうですけど」
ライリは素直に答えた。
カイルはそれを聞いて、うんうんと頷いた。
「というわけだ。まあ、別にシェルに難しいことを頼むつもりはない。シェルは単にライリはここを通っていないし、会っていないという演技をしてくれればそれで良い。俺の居場所についても分からない、とでも答えてくれれば十分だろう」
「カイル先輩、それはあまり良いことではないような気がするのですが」
シェルは眉間にしわを寄せながら呟いた。
カイルは頭をかいた。
「まあ、騙すみたいで良いことではないな。でもな、シェル。これも警備隊の仕事の一環だぞ」
「え?」
「俺らは町の人たちを守らなくてはいけない。そして、ここに一人、守るべき町の人が居る」
カイルは微笑みながらライリを手のひらで指し示した。
ライリは驚いたようにびくっとした。
「ライリが家に帰りたくないことを望むならばそれを叶えてあげられるよう取りはからうことはライリを守ることになるだろ。ほら、立派な警備隊の仕事の内だ。ああ、勿論、何度も言っておくが日暮れまでの話しだ。日暮れ頃にレインが来た場合は素直にライリは俺と一緒に居ることを伝えて良い」
シェルは堂々と言い放つカイルに対して頭を抱えた。
それは屁理屈じゃないですか、と言いたかったがそれをぐっとこらえた。
シェルはカイルが時々、こういう突拍子もないことを言うことをよく知っていた。
だから、このように提案された時点で諦め半分でいた。
「もし、上手くごまかせなかったときはどうするんですか」
「そのときは俺が責任をとる。シェルがレインの凄みに負けて、本当のことを話しちゃったとしてもそれは俺の責任だ。だから、シェルは気にするな。俺を信じろ」
カイルは急にまじめな目つきになってはっきりとした口調でシェルに告げる。
シェルはいよいよため息をついた。
こうなると意地でもカイルは意見を曲げることはしない。
それを良く理解していたからである。
「はあ、分かりました。とりあえず、僕はライリさんを見かけていませんし、カイル先輩がどこへ行ったかは知りませんと、レインさんに伝えれば良いということで良いのですね」
「ああ、それで十分だ」
カイルはにかっと笑った。
何故か堂々としたカイルの姿にシェルはあきれ顔でため息を吐いた。
ライリは恐る恐るといった表情でカイルを見つめる。
「あの、カイルさん。本当に良いのですか?」
「ん? 何がだ?」
「そんな嘘つくみたいな事、です」
ライリは小声でぼそりと呟く。
カイルは笑みを浮かべながらライリの頭をぽんぽんと撫でた。
「これは嘘じゃないぞ。シェルは知らないってことなんだからな」
「むぅ、それは屁理屈ですよ」
ライリは若干じと目になりながらカイルを見る。
「はは、ライリはまじめだな。でも、シェルがライリと会ったことを話しちゃったらレインは俺のことを捜そうとするだろ。そうしたら、見つかっちゃうぞ?」
「それは……」
ライリは口ごもってしまう。
カイルは一息ついて、しゃがみこみライリと視線を合わせた。
「今日一日、ライリは自由に考え行動して良い。まあ、俺も一緒に居るけどな。そして、夕方になったら二人でレインに謝ろう。心配かけてごめんなさい、ってな。それで、どうだ?」
カイルはライリを元気づけるように諭す。
ライリは複雑な表情を浮かべながら考えた。
カイルの提案はライリにとっては魅力的であったが少なからずレインに対する罪悪感はあった。
一方、カイルは全く気にしていない様子でライリのことを最優先に考えているようであった。
ライリは少し悩んでから頷いた。
カイルは笑みを浮かべた。
「よし、じゃあ、シェル。後は頼んだぞ」
「分かりました」
シェルは敬礼をした。
カイルも敬礼を仕返して、仕事の引き継ぎを行った。
そして、カイルとライリは詰め所を後にして町へと繰り出した。
それでも、最終的にはあの屋敷に住んで今より自由な立場になりたいという考えは変わらなかった。
ライリに改めて話しをするのは気が引けた。
ライリは自分のことを考えて話をしてくれたにも関わらず、半ば突き放すようなことを言って拒絶するようになってしまい申し訳なかったからである。
自分が直接国王に進言したところでレインの責任になってしまう可能性が怖かった。
だから、ライリは国王に進言することも出来ずもやもやした日々を過ごしていた。
そして、そのもやもやが頂点に達したとき、ライリは家出をし、自分一人であの村にもう一度行くことを決意したのである。
家出をするのは楽であった。
ライリが自分のことを気にしないように気遣って距離をとってくれているのを逆手にとることがちょっと心苦しかった。
だが、そのおかげで夜が明けようとしている頃に城から抜け出すのは容易なことであった。
ライリは置き手紙を残して城から抜け出した。
ライリはまだ人通りもまばらな町中を抜け、橋を渡ろうとしていた。
最初に家出したときと同じように城の方を振り返って見上げてみた。
ライリは心の中でレインに謝ってから橋の方を見据え歩き出した。
「ちょっと、そこのお嬢さん。一人でどこへ行くんだ?」
ライリは背後から聞こえた声かけにびくっと身体をはねさせて、驚き身を固くした。
そして、ゆっくり後ろを振り返った。
そこにはカイルが居た。
最初に出会ったときと同じような状況であった。
最初に出会ったときと違うのはカイルは鎧姿ではなくすでに軽装であったことぐらいであった。
思わず、あのときのことをライリは思い出していた。
カイルは苦笑いを浮かべてライリに近づいた。
「どうしたんだ。家出しちゃったのか?」
カイルは軽くしゃがみライリに視線を合わせた。
ライリはうつむきながら小さく頷いた。
「そうか。俺、もうすぐ警備の仕事終わるから少しだけ詰め所で待っていてくれるか?」
カイルは事情を問いただしたりすることもなく、そう提案する。
ライリは小さく頷いた。
カイルはライリの手を取り、詰め所まで連れて行った。
ライリは初めて警備隊の詰め所に入った。
中は簡素で作業用の机と椅子が置いてあるだけであった。
「狭いところで申し訳ないけどここで待っていてくれよな」
ライリは頷いた。
カイルはそれだけ伝えると外へ出て行った。
机の上には資料っぽいものが置かれていて少し興味がわいたが触ってはいけないと思い、じっとしていることとした。
詰め所の窓からは橋の様子が見渡せた。
朝のこの時間は王都に向かってくる荷物が多いようである。
ぼんやりと外の様子を見ているだけで時間の経過を忘れられることができた。
いつも、カイルはここで警備の仕事をしているのだ。
ライリがぼんやりと外を眺めている間、何人かの人がカイルと話をしているのが見受けられた。
何かを聞かれて対応しているのか、それとも顔なじみと挨拶を交わしているのか。
それは、見ているだけでは分からなかったが今まで見たことないカイルの姿を見ることが出来て新鮮な感じがした。
さらに時間がたった頃。
カイルが誰かを連れて詰め所へ向かってくるのが見えた。
ライリは無意識に姿勢を正して背筋を伸ばした。
カイルはノックをして、詰め所の扉を開けた。
「ライリ、待たせたな」
「いえ、大丈夫です」
「そうか。少しは元気になったか?」
ライリは小さく頷いた。
そして、カイルの隣にいる竜人を見た。
カイルの隣にいたのはシェルであった。
シェルはカイルとの交代要員でこれから勤務となる予定であった。
シェルはライリの姿を見て軽く驚いているようであった。
「カイル先輩、この方は以前カイル先輩がひったくり犯を捕まえたときに一緒に居た子ですよね?」
「ああ、そうだ良く覚えていたな。この子はライリ。ライリはシェルのこと覚えているか?」
「はい、覚えています。ライリと言います。おはようございます、シェルさん」
「ああ、はい。よろしくお願いします。ライリさん」
ライリがぺこりと頭を下げると反射的にシェルも頭を下げる。
そんな二人のそろった反応が面白かったのかカイルは小さく笑った。
シェルは小首をかしげた。
「カイル先輩、どうしてこの子がここに居るんですか?」
もっともな疑問を投げかけたシェルに対してカイルは苦笑いを浮かべた。
「ああ、ライリは家出をしたそうなんだ。ちょっと事情があってな。すぐに帰すのもかわいそうだから日暮れまでは俺がそばに居てやろうってことにしたんだ」
「なるほど。そうだったんですね」
シェルは理解したようで素直に頷いた。
ライリはここで初めてカイルが日暮れまで一緒にいてくれるつもりであることを知って内心どきっとした。
もしかしたら、カイルにちゃんと話しをすればあの村まで一緒について行ってくれるのではないかと思ったからである。
カイルは一息ついた。
「で、だ。シェルはライリと一緒に居たレインという青い鱗をした女の竜人を覚えているか?」
「ええっと、はい。あのとき一緒に居た方なら覚えています」
シェルは少しだけ考えて、答えた。
カイルはほっとしたように微笑んだ。
「それなら話が早い。これは俺の予想だがおそらくそのレインがライリを捜しにここへ来ると思う。そうしたら、ライリが俺と居ることを伝えないようにして欲しい」
「伝えるのではなく伝えないように? それでいいのですか?」
シェルは思わぬ頼みに驚いた。
ライリもまた、想像していなかったことで驚いた。
カイルは苦笑いを浮かべた。
「俺がライリと一緒に居ることをレインが知ったらレインは俺を捜してライリを連れて帰ろうとするだろ。ライリ、それは嫌だろ?」
「本音を言えば、そうですけど」
ライリは素直に答えた。
カイルはそれを聞いて、うんうんと頷いた。
「というわけだ。まあ、別にシェルに難しいことを頼むつもりはない。シェルは単にライリはここを通っていないし、会っていないという演技をしてくれればそれで良い。俺の居場所についても分からない、とでも答えてくれれば十分だろう」
「カイル先輩、それはあまり良いことではないような気がするのですが」
シェルは眉間にしわを寄せながら呟いた。
カイルは頭をかいた。
「まあ、騙すみたいで良いことではないな。でもな、シェル。これも警備隊の仕事の一環だぞ」
「え?」
「俺らは町の人たちを守らなくてはいけない。そして、ここに一人、守るべき町の人が居る」
カイルは微笑みながらライリを手のひらで指し示した。
ライリは驚いたようにびくっとした。
「ライリが家に帰りたくないことを望むならばそれを叶えてあげられるよう取りはからうことはライリを守ることになるだろ。ほら、立派な警備隊の仕事の内だ。ああ、勿論、何度も言っておくが日暮れまでの話しだ。日暮れ頃にレインが来た場合は素直にライリは俺と一緒に居ることを伝えて良い」
シェルは堂々と言い放つカイルに対して頭を抱えた。
それは屁理屈じゃないですか、と言いたかったがそれをぐっとこらえた。
シェルはカイルが時々、こういう突拍子もないことを言うことをよく知っていた。
だから、このように提案された時点で諦め半分でいた。
「もし、上手くごまかせなかったときはどうするんですか」
「そのときは俺が責任をとる。シェルがレインの凄みに負けて、本当のことを話しちゃったとしてもそれは俺の責任だ。だから、シェルは気にするな。俺を信じろ」
カイルは急にまじめな目つきになってはっきりとした口調でシェルに告げる。
シェルはいよいよため息をついた。
こうなると意地でもカイルは意見を曲げることはしない。
それを良く理解していたからである。
「はあ、分かりました。とりあえず、僕はライリさんを見かけていませんし、カイル先輩がどこへ行ったかは知りませんと、レインさんに伝えれば良いということで良いのですね」
「ああ、それで十分だ」
カイルはにかっと笑った。
何故か堂々としたカイルの姿にシェルはあきれ顔でため息を吐いた。
ライリは恐る恐るといった表情でカイルを見つめる。
「あの、カイルさん。本当に良いのですか?」
「ん? 何がだ?」
「そんな嘘つくみたいな事、です」
ライリは小声でぼそりと呟く。
カイルは笑みを浮かべながらライリの頭をぽんぽんと撫でた。
「これは嘘じゃないぞ。シェルは知らないってことなんだからな」
「むぅ、それは屁理屈ですよ」
ライリは若干じと目になりながらカイルを見る。
「はは、ライリはまじめだな。でも、シェルがライリと会ったことを話しちゃったらレインは俺のことを捜そうとするだろ。そうしたら、見つかっちゃうぞ?」
「それは……」
ライリは口ごもってしまう。
カイルは一息ついて、しゃがみこみライリと視線を合わせた。
「今日一日、ライリは自由に考え行動して良い。まあ、俺も一緒に居るけどな。そして、夕方になったら二人でレインに謝ろう。心配かけてごめんなさい、ってな。それで、どうだ?」
カイルはライリを元気づけるように諭す。
ライリは複雑な表情を浮かべながら考えた。
カイルの提案はライリにとっては魅力的であったが少なからずレインに対する罪悪感はあった。
一方、カイルは全く気にしていない様子でライリのことを最優先に考えているようであった。
ライリは少し悩んでから頷いた。
カイルは笑みを浮かべた。
「よし、じゃあ、シェル。後は頼んだぞ」
「分かりました」
シェルは敬礼をした。
カイルも敬礼を仕返して、仕事の引き継ぎを行った。
そして、カイルとライリは詰め所を後にして町へと繰り出した。
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