絶海の孤島で生きる者たち
絶海の孤島で暮らす竜人と呼ばれる者たち
人間のような文明を持ち穏やかに日々を暮らしていた
これはそんな国で王族として過ごす女の子の物語
人間のような文明を持ち穏やかに日々を暮らしていた
これはそんな国で王族として過ごす女の子の物語
【第一章】家出少女
【第二章】始まりの一歩
【第三章】秘密の訓練
【第四章】山へハイキング
【第五章】レインの葛藤
【第六章】王都の外へ
【第七章】ライリのやりたいこと
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新獣人国で毎年行われるデビュタントを兼ねた成人の儀。貴族、平民を問わず年頃になると新獣人国の未婚の娘は集められ、国王に番の判定をしてもらう。国王の番ではないというお墨付きを貰えて、ようやく新獣人国の娘たちは成人と認められ、結婚をすることができるのだ。
過去、国の為に人間との政略結婚を強いられてきた王族は番感知能力が弱いため、この制度が取り入れられた。
しかし、他種族国家である新獣人国。500年を生きると言われる竜人の国王を始めとして、種族によって寿命も違うし体の成長には個人差がある。成長が遅く、判別がつかない者は特例として翌年の判別に再び回される。それが、キープの者達だ。大抵は翌年のデビュタントで判別がつくのだが――一人だけ、十年近く保留の者がいた。
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