優莉 アルバイト中のおしっこ我慢 地獄のような試練

第3章

忍び寄る尿意

店長が出て行ってからしばらく時間が経つにつれて、優莉は朝の習慣が身体に影響を及ぼし始めていることに気付き始めた。少しずつ、おしっこがしたくなってきたのだ。
朝、健康のためにたっぷり2杯の水を飲んだこと、そして眠気を吹き飛ばすために淹れた濃いめのコーヒーをマグカップにたっぷり入れて飲んだことが、今になってじわじわと効いてきている。
最初のうちは、「まだ大丈夫」と自分に言い聞かせて、その感覚を意識しないように努めていた。仕事に集中していれば気にならないはずだと、優莉はカウンターに立ったまま気持ちを切り替えようとした。

店内は穏やかで静かだった。時折、棚の間で商品を手に取るお客さんの指先が触れるかすかな音や、窓の外を走る車のエンジン音が遠くに聞こえるくらいで、他にはほとんど物音がない。優莉はその静けさの中で、いつも通りの仕事を続けていた。カウンターに立ってレジの周りを軽く整えたり、メモ帳に書き留めた内容をもう一度見直したりして、気を紛らわせようとした。でも、ふとした瞬間に下腹部にほんのわずかな違和感が走り、それが膀胱からの最初の小さなサインだと気づいてしまった。

「まだ我慢できる」と心の中で呟きながら、優莉は足を軽く組み替えてみた。右足を左足の上にそっと乗せて、身体の重心を微妙にずらすことで、尿意をやり過ごそうとした。カウンターの陰でこっそりそんな動きをしながら、お客さんには気づかれないように笑顔を保ち続けた。

店内を見回すと、入口近くでお客さんがまだ商品を手に持って迷っている様子が見えたし、奥の棚では別の人がキャンドルのラベルをじっくり読んでいる。仕事が途切れないこの状況で、少しでも気を抜くわけにはいかないと、優莉は自分を奮い立たせていた。

それでも、時間が経つにつれて、膀胱がだんだん圧迫されてくるのがはっきりとわかるようになってきた。最初はほんのわずかな重さだった感覚が、次第に下腹部にずっしりと広がり始めていた。朝の水とコーヒーが体内でゆっくりと、そして確実に膀胱に溜まっていくのが感じられる。優莉はカウンターの端を軽く握り、姿勢をまっすぐに保とうと意識した。足を組み替える動きも、だんだん頻繁になってきて、右足から左足へ、また左足から右足へと交互に変えてみる。でもそのたびに、膀胱の内側からじわっとした圧力が押し寄せてきて、簡単には紛らわせなくなっていることに気づいた。

「こんなにトイレに行きたくなるなんて…」と、優莉は内心で少し驚いていた。いつもなら朝の水分補給がこんなに早く影響を及ぼすことはなかったのに、今日は店長がいない緊張感もあってか、身体がいつもより敏感に反応しているのかもしれない。店内の時計をちらっと見ると、店長が出て行ってからまだ1時間も経っていない。お客さんへの対応に追われながらも、頭の片隅で「店長、早く戻ってきてくれないかな…」と願わずにはいられなかった。膀胱の圧迫感はまだ我慢できる範囲ではあったけれど、このまま時間が経つとどうなるのか、少しずつ不安が膨らみ始めていた。