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21(悠斗視点)
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「そろそろなっちゃんもお仕事の区切りがつく頃だから、、、鷹村君、迎えに行ってきてあげて~」
「え?俺が迎えに行ってもいいの?」
鳴瀬さんの会社が主催するイベント(?)にいつものメンバーで遊びに来ていた。
来た時にちょうど鳴瀬さんにも会えた。
前は私服だったけれど今日はスーツだった。
うん、好き。
かっこいい、似合いすぎる。
なんて、心の中でにやにやしながら皆とあちこちをまわっていること数時間、夢ちゃんから鳴瀬さんを回収するという提案が。
「うん、と言うより鷹村君以外今迎えに行けないから、、、」と、困ったように笑う夢ちゃん。
、、、うん、確かにね。
今、優希ちゃんは人酔いで康太に連れられて外に。
透と真子ちゃんは透が迷子になった為に真子ちゃんが探しに行って、そのまま2人で行動してるらしい
、、、透の策士め、あらかた2人きりでまわりたかったんだろうなぁ、、、末永く爆発しろよ。
んで、夢ちゃんはちょうどあった綾坂財閥の知り合いにあってその対応に追われてる。
綾坂財閥も出店してたらしくって、どうせなら次期総帥もチェックしてくれって、ことらしくて。
、、、いや、高校生にそんな事させていいものか、、、。
と、言うことで夢ちゃんと別れ、鳴瀬さんを探して会場をまわっていた。
そしたらさっき鳴瀬さんと一緒にいた人を見かけて、尋ねてみれば「外にいる」との事。
それで、外に出てみれば、、、鳴瀬さんが男の人とキスしてるのを見てしまった。
そして固まった俺の横をすり抜けて、鳴瀬さんの部下が「トラブルー!!」と走っていった。
それに気づいた鳴瀬さんが振り返った為、目が合った。
本人は至って普通で、何事も無かったかのように
「迷子?」と話しかけてきた。
ちらっと隣の男性を見てから鳴瀬さんに関係を尋ねると「婚約者よ」と言われる。
、、、えー?!
優希ちゃんが言っていた「一緒になれない」って婚約者がいるからって事だったの!?
、、、でも、鳴瀬さんはいかにも“仕事”みたいに紹介するから、もしかして好きだから婚約者になったとかじゃないのかなって思ってしまった。
もう一度男性、、、樹さんの方を見れば彼はこっちの考えが分かっているのか軽くウィンクをして“内緒にしてね”と合図をしてきた。
その動作がかっこいい、手馴れてる。負けた(泣)
でも、内緒ってことはやっぱり好きとかそういうのじゃないってことだよね?
うん、チャンスはある、大丈夫。
たかがキスだっ!!負けるなっ、俺っ!
「、、、鳴瀬さん、俺、諦めませんから!!」
「うん?えっ、ちょ、鷹村君!?」
呼ばれている声にも気が付かないほどにやる気で満ち溢れていた。
それで、まず最初はやっぱり鳴瀬さんを知ることが大事かなって思ったから、過去を聞こうと思って、鳴瀬さんの仕事終わりを出待ちして尋ねてみた。
けど、彼女は少し苦しそうに顔をゆがめたあと
「伝えられないかな、今は。、、、ごめんね」と断られてしまった。
あんなに苦しそうな顔するなんて、、、優希ちゃんから聞いた過去とさらに別に何かあるのかもな。
と思った俺は、好きなこととか当たり障りないことを聞いた。
そしたら鳴瀬さんは家で飼ってるバーニーズのルナとトワが大好きみたいで、夢ちゃん達が待つ駅までずっと笑顔であの子たちのことを語ってた。
それで、駅に着けば翔にすごくからかわれた。
「お前にもとうとう春が来たのなー」とか。
康太なんかには「妹は手強いぞ」とかいわれるし。
うん、優希ちゃんね~
駅ついた時すごく睨まれたよ、、、怖かったなぁ。
まぁ、諦めませんけどね。
これから鳴瀬さんに俺の事、どんどん好きになってもらうのが楽しみだなぁ。
♢ ♢ ♢
「なんて思ってたのに、、、なんでこんなことになってんのさ、、、」
「鷹村君、気持ちはわかるけど落ち着いて。」
「落ち着いてられるもんかっ!!鳴瀬さんが母親に監禁されるって!!!」
「落ち着いてってば!!!」
焦る気持ちが強すぎて、大声を出せばそれ以上に大きな声で夢ちゃんに遮られた。
はっとして夢ちゃんを見れば異常な程に顔色をなくし、かたかたと身体は震えていた。
、、、焦ってるのは、怖いのは俺だけじゃない。
、、、冷静になれ、出来ることを探せ。
「、、、ごめん、頭に血が上ってた。、、、夢ちゃん大丈夫なの?、、、それ」
「うん、大丈夫。、、、少しトラウマが戻ってきてるだけ。」
、、、そこまで体調が悪くなるトラウマって。
以前聞いた“なっちゃんは命の恩人”っていうのに関係があるのかな。
、、、今は触れるべきじゃないか。
「、、、そっか、、、それで、俺に出来ることって何かあるのかな?」
「鷹村君にはなっちゃんが監禁されてる場所に乗り込んでもらうつもり、、、だけど、まだ場所は分からないから、、、今はいつでも出れるように準備してて欲しいの。」
「、、、了解、家に帰っておいた方がいい?」
「中村さんが一緒に行くだろうし、、、どうしようかな、、、」
と考え込む夢ちゃん。
時間はできる限り短縮したいもんね。
「、、、家に来ればいいよ」
と、急に扉が開いたと思ったら優希ちゃんと樹さんが入ってきた。
「ゆっちゃん!?藍染さん、、、どうして」
「え?大事なメンツでしょ?彼女は。」
「それは今はいいの!鳴を助けるのが先!鷹村と中村さんをうちに泊まらせて、そこからまとめてみんなで向かった方がいいから。」
「、、、なら、中村さんの家でもいいでしょう?」
「、、、私も行くから。」
「ダメ、今回は危険すぎるの。」
「いや!、、、鳴が危険なの!傍に行かせてよ、、、」
あ、優希ちゃんが泣いた、、、
「、、、双子の勘か、、、」と樹さんが呟くと夢ちゃんは諦めたようにため息をつくと優希ちゃんの同行を許可した。
こうして、不安を持ちつつも鳴瀬救出部隊が誕生した。
鳴瀬さん、、、無事でいて。
「え?俺が迎えに行ってもいいの?」
鳴瀬さんの会社が主催するイベント(?)にいつものメンバーで遊びに来ていた。
来た時にちょうど鳴瀬さんにも会えた。
前は私服だったけれど今日はスーツだった。
うん、好き。
かっこいい、似合いすぎる。
なんて、心の中でにやにやしながら皆とあちこちをまわっていること数時間、夢ちゃんから鳴瀬さんを回収するという提案が。
「うん、と言うより鷹村君以外今迎えに行けないから、、、」と、困ったように笑う夢ちゃん。
、、、うん、確かにね。
今、優希ちゃんは人酔いで康太に連れられて外に。
透と真子ちゃんは透が迷子になった為に真子ちゃんが探しに行って、そのまま2人で行動してるらしい
、、、透の策士め、あらかた2人きりでまわりたかったんだろうなぁ、、、末永く爆発しろよ。
んで、夢ちゃんはちょうどあった綾坂財閥の知り合いにあってその対応に追われてる。
綾坂財閥も出店してたらしくって、どうせなら次期総帥もチェックしてくれって、ことらしくて。
、、、いや、高校生にそんな事させていいものか、、、。
と、言うことで夢ちゃんと別れ、鳴瀬さんを探して会場をまわっていた。
そしたらさっき鳴瀬さんと一緒にいた人を見かけて、尋ねてみれば「外にいる」との事。
それで、外に出てみれば、、、鳴瀬さんが男の人とキスしてるのを見てしまった。
そして固まった俺の横をすり抜けて、鳴瀬さんの部下が「トラブルー!!」と走っていった。
それに気づいた鳴瀬さんが振り返った為、目が合った。
本人は至って普通で、何事も無かったかのように
「迷子?」と話しかけてきた。
ちらっと隣の男性を見てから鳴瀬さんに関係を尋ねると「婚約者よ」と言われる。
、、、えー?!
優希ちゃんが言っていた「一緒になれない」って婚約者がいるからって事だったの!?
、、、でも、鳴瀬さんはいかにも“仕事”みたいに紹介するから、もしかして好きだから婚約者になったとかじゃないのかなって思ってしまった。
もう一度男性、、、樹さんの方を見れば彼はこっちの考えが分かっているのか軽くウィンクをして“内緒にしてね”と合図をしてきた。
その動作がかっこいい、手馴れてる。負けた(泣)
でも、内緒ってことはやっぱり好きとかそういうのじゃないってことだよね?
うん、チャンスはある、大丈夫。
たかがキスだっ!!負けるなっ、俺っ!
「、、、鳴瀬さん、俺、諦めませんから!!」
「うん?えっ、ちょ、鷹村君!?」
呼ばれている声にも気が付かないほどにやる気で満ち溢れていた。
それで、まず最初はやっぱり鳴瀬さんを知ることが大事かなって思ったから、過去を聞こうと思って、鳴瀬さんの仕事終わりを出待ちして尋ねてみた。
けど、彼女は少し苦しそうに顔をゆがめたあと
「伝えられないかな、今は。、、、ごめんね」と断られてしまった。
あんなに苦しそうな顔するなんて、、、優希ちゃんから聞いた過去とさらに別に何かあるのかもな。
と思った俺は、好きなこととか当たり障りないことを聞いた。
そしたら鳴瀬さんは家で飼ってるバーニーズのルナとトワが大好きみたいで、夢ちゃん達が待つ駅までずっと笑顔であの子たちのことを語ってた。
それで、駅に着けば翔にすごくからかわれた。
「お前にもとうとう春が来たのなー」とか。
康太なんかには「妹は手強いぞ」とかいわれるし。
うん、優希ちゃんね~
駅ついた時すごく睨まれたよ、、、怖かったなぁ。
まぁ、諦めませんけどね。
これから鳴瀬さんに俺の事、どんどん好きになってもらうのが楽しみだなぁ。
♢ ♢ ♢
「なんて思ってたのに、、、なんでこんなことになってんのさ、、、」
「鷹村君、気持ちはわかるけど落ち着いて。」
「落ち着いてられるもんかっ!!鳴瀬さんが母親に監禁されるって!!!」
「落ち着いてってば!!!」
焦る気持ちが強すぎて、大声を出せばそれ以上に大きな声で夢ちゃんに遮られた。
はっとして夢ちゃんを見れば異常な程に顔色をなくし、かたかたと身体は震えていた。
、、、焦ってるのは、怖いのは俺だけじゃない。
、、、冷静になれ、出来ることを探せ。
「、、、ごめん、頭に血が上ってた。、、、夢ちゃん大丈夫なの?、、、それ」
「うん、大丈夫。、、、少しトラウマが戻ってきてるだけ。」
、、、そこまで体調が悪くなるトラウマって。
以前聞いた“なっちゃんは命の恩人”っていうのに関係があるのかな。
、、、今は触れるべきじゃないか。
「、、、そっか、、、それで、俺に出来ることって何かあるのかな?」
「鷹村君にはなっちゃんが監禁されてる場所に乗り込んでもらうつもり、、、だけど、まだ場所は分からないから、、、今はいつでも出れるように準備してて欲しいの。」
「、、、了解、家に帰っておいた方がいい?」
「中村さんが一緒に行くだろうし、、、どうしようかな、、、」
と考え込む夢ちゃん。
時間はできる限り短縮したいもんね。
「、、、家に来ればいいよ」
と、急に扉が開いたと思ったら優希ちゃんと樹さんが入ってきた。
「ゆっちゃん!?藍染さん、、、どうして」
「え?大事なメンツでしょ?彼女は。」
「それは今はいいの!鳴を助けるのが先!鷹村と中村さんをうちに泊まらせて、そこからまとめてみんなで向かった方がいいから。」
「、、、なら、中村さんの家でもいいでしょう?」
「、、、私も行くから。」
「ダメ、今回は危険すぎるの。」
「いや!、、、鳴が危険なの!傍に行かせてよ、、、」
あ、優希ちゃんが泣いた、、、
「、、、双子の勘か、、、」と樹さんが呟くと夢ちゃんは諦めたようにため息をつくと優希ちゃんの同行を許可した。
こうして、不安を持ちつつも鳴瀬救出部隊が誕生した。
鳴瀬さん、、、無事でいて。
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