14 / 25
2章・攻略対象者との出会い
14話
しおりを挟む
「ルールは自分の表面に結界を張って先に割った方が勝ち、というものにしよう。」
「分かりました。結界は各々でよろしいですか?」
「あぁ、問題ない。」
皆様ごきげんよう。ナヴィリアです。
現在世界最強なのではないかと言われている隣国の勇者、ロヴル・エヴァンズ公爵様と手合わせをすることになりました。誰か助けていただけませんか。死ぬ、確実に死ぬ。
私が顔面蒼白になっているのに気付かないのか、はたまた蒼白になってないだけか。分かりませんが、準備は着々と進みいざ開戦になりました。
始まった瞬間に細かな連続魔法と合間に極滅魔法が撃ち込まれました。死ぬ。やっぱり死ぬ。
とにかく結界を何重にも張って、極滅と拘束魔法、あとは結界解除魔法を練って放つもやっぱり弾かれました。あんなに大量の魔法放っててこちらの攻撃に対応出来るとはロヴル様は本当に人間なんでしょうか。サイボーグではなく?
でもちょこちょこと小さい魔法は当たっているので耐久戦と行きましょう。
私の魔力が無くなるのが先か、ロヴル様の結界が壊れるのが先か。
「良い試合だった。ありがとうナヴィリア嬢」
「いえ、、、ありがとうございました、、、」
「凄いな、私の魔法にあそこまで耐えられる結界を作るとは。」
「いえ、結構ギリギリでした。公爵の方があと1回でも耐えてましたら私の負けでしたから。」
「そうか、それでも君の勝ちだ。結界に関しては私もまだまだ未熟のようだな。」
「いえ、、、公爵の結界も一般的な魔術師よりは十分強度はあるかと思いますよ。」
「そうか、あとは練度か?」
「それもあるかとは思いますが、恐らく使う陣の、、、」
終わったそばから魔法談義が始まりました。
結果としては本当にギリギリ私の勝ちです。
放った小さい魔法が公爵の結界に当たって、壊れたと同時に私がふらついて。しかも私の方も結界が残り1枚だったので次当てられてたら割れてましたね。死ななくてよかった。今世こそ親より長生きするって決めてたので。よかった。
「私より強い者など初めてだ、私より歳が下など余計にありえないと思っていたが、これも貴方の言う驕り、だな。まだまだ私も青二才ということか。」
公爵から17歳の発言とは思えない言葉が出てきました。青二才って。
「ナヴィリア嬢、君は私も恐れず、そばに居てくれた。かと思えば私を勇者として、、、いや公爵として接してくれた。」
「え?公爵?あの、、、」
「ナヴィリア嬢、君は私が追い求めてきた者だ。ぜひ私の相棒として、パートナーとして我が国に嫁いでこないか?」
それはあまりにも急展開すぎません?
、、、あれ、私ロヴル公爵が攻略対象者の6人目って言いましたっけ?
、、、今言いました!はい!6人目です!
ヒロイン補正なんでしょうか、こんなに攻略対象者があっさり懐くとは。私が電波系ヒロインになってないといいんですけど。
「あの、公爵、、、そのお話は「公爵。その話は待って頂いてもいいでしょうか?」
断りの返事をしようとしたらレオンハルト様が入ってきました。よく、この練習場に居る事が分かりましたね?
、、、え?爆音や地鳴りが酷すぎて学園で大騒ぎになってる?
学園長に呼ばれてる、と。殿下、代わりに行って頂くことは、、、ダメですか。はい。
この2人を置いて行くのは本能的にダメな気がするんですけど。
笑顔のレオンハルト様が怖いので見なかったことにして私は学園長のとこに行きます。
ロヴル様、安らかに眠ってください。南無。
そして私が部屋から出ていった後の話はレオンハルト様から直接聞きました。
どう言った内容だったかと言いますと
「公爵、彼女は貴方が気に入るように強さも、人柄もとても素晴らしい人だ。」
「あぁ、、、彼女はこの学園で随分と神格化されているな?それこそ、私の勇者という肩書きと並ぶ位に。」
「えぇ、それでこそ私達のナヴィですから。」
あそこは強めに強調したんだよ、大事だからね。とレオンハルト様に言われました。私にはちょっと何言ってるか分からなかったです。
「ふっ、牽制か?私達の、と言うくらいだ。まだ後ろには何人も居るのだろうな。して、、、殿下も彼女を愛していると?」
「、、、そこまでハッキリ言われてしまうと政治的に恐ろしいのでここ以外での明言は避けて頂きたいのですが、つまりはそういう事です。」
「ふむ、まぁナヴィリア嬢ならそうであろうな。」
「否定はできませんね。彼女ですから。」
「、、、了承した。ならばナヴィリア嬢からこちらに来たいと思わせるよう、努力しよう。」
余り変わらない表情で満足そうに頷きナヴィリアの出ていった扉を眺め、レオンハルト様にそう告げたとの事。
一方のレオンハルト様は「、、、そうですか。」と一言微笑みながら返したそうです。怖い。やっぱり混ぜるな危険でした。本能間違ってなかった。
あ、黒い笑顔かどうかは尋ねたら一発ですよ。
「殿下“微笑みながら”と言っていましたが、いつも私が執務室にお邪魔する時の顔ですか?」
「そうだよ、よくわかったね?」
これです。執務室の時。すなわち私が大暴走して陛下にお呼ばれした時ですね。後ろから怒りのオーラみたいに黒くなります。怖い。それでもオタ活は止められないのでそろそろ見逃してもらいたいものなんですけど。だいぶ先の話になりそうです。
ロヴル様は大半は教室の方で授業を受け必要の無さそうなものはパス、すなわちうちでのんびり過ごす、という生活をするみたいです。ロヴル様もお友達出来るといいですね。
私は朝に顔を出してから教室へ向かうロヴル様をにこやかにお見送りしてます。約1名は黒いですけど。そしてもう約1名はしかめっ面ですけど。私は何も見てないです。なので御二方、お詫びとかそういうのも私からは無いのでデートに誘わないで頂けます?
ということがありながらも、その6さんとも繋がりが出来てしまいました。何故でしょう。自ら関わるつもりは無かったのに、いつの間にか全員と会ってました。本当になぜ?
小説通りならばこのままでは殺されるルートを爆走することになりそうなんですけど。
いえ、でも小説ヒロインを殺そうとしなければ全く問題無しのはずです。特に嫉妬もないのでいじめもする必要ないですし、そもそもヒロインとの接点無いですし。
あ、ヒロインも既に入学してますよ。同じ1年生ですね。
ちょーっと、、、いやかなり電波っぽいんですけど、一応は大人しく通ってるみたいです。ゲームではモブキャラですから。猫はだいぶ逃げ出しやすいみたいですけど。
ストーリーではありえない、攻略対象者の2人が教室にほとんど来ていない時点で気付きそうなものなんですけど、一切気づかないみたいでして。えぇ。
だからかは分かりません。今私の目の前で、、、いえ、距離はありますけど、転びまして。
「酷いですわ!アスタロン様!私の足を引っ掛けるなんて!」と叫んでおります。うーん。
大人しくしててくれなかったです。ヒロイン。
彼女は、、、後ろに、レオンハルト様がいるのには気づいてないみたいでして。
私は後ろが振り向けません。なぜかはお解りでしょうか。黒いオーラが沢山背中にビシバシと感じる為です。
ボソッと「邪魔だな」と聞こえました。怖い怖い。
はーい、ストッパーの誰かー!!ここです!ここにいまーす!このままだと殿下が暴走しちゃいまーす!
私はとっくのとうにストッパーとしては戦力外通告されてます。
え?誰にって?知り合った方全員ですね。何故なんでしょうか。
「分かりました。結界は各々でよろしいですか?」
「あぁ、問題ない。」
皆様ごきげんよう。ナヴィリアです。
現在世界最強なのではないかと言われている隣国の勇者、ロヴル・エヴァンズ公爵様と手合わせをすることになりました。誰か助けていただけませんか。死ぬ、確実に死ぬ。
私が顔面蒼白になっているのに気付かないのか、はたまた蒼白になってないだけか。分かりませんが、準備は着々と進みいざ開戦になりました。
始まった瞬間に細かな連続魔法と合間に極滅魔法が撃ち込まれました。死ぬ。やっぱり死ぬ。
とにかく結界を何重にも張って、極滅と拘束魔法、あとは結界解除魔法を練って放つもやっぱり弾かれました。あんなに大量の魔法放っててこちらの攻撃に対応出来るとはロヴル様は本当に人間なんでしょうか。サイボーグではなく?
でもちょこちょこと小さい魔法は当たっているので耐久戦と行きましょう。
私の魔力が無くなるのが先か、ロヴル様の結界が壊れるのが先か。
「良い試合だった。ありがとうナヴィリア嬢」
「いえ、、、ありがとうございました、、、」
「凄いな、私の魔法にあそこまで耐えられる結界を作るとは。」
「いえ、結構ギリギリでした。公爵の方があと1回でも耐えてましたら私の負けでしたから。」
「そうか、それでも君の勝ちだ。結界に関しては私もまだまだ未熟のようだな。」
「いえ、、、公爵の結界も一般的な魔術師よりは十分強度はあるかと思いますよ。」
「そうか、あとは練度か?」
「それもあるかとは思いますが、恐らく使う陣の、、、」
終わったそばから魔法談義が始まりました。
結果としては本当にギリギリ私の勝ちです。
放った小さい魔法が公爵の結界に当たって、壊れたと同時に私がふらついて。しかも私の方も結界が残り1枚だったので次当てられてたら割れてましたね。死ななくてよかった。今世こそ親より長生きするって決めてたので。よかった。
「私より強い者など初めてだ、私より歳が下など余計にありえないと思っていたが、これも貴方の言う驕り、だな。まだまだ私も青二才ということか。」
公爵から17歳の発言とは思えない言葉が出てきました。青二才って。
「ナヴィリア嬢、君は私も恐れず、そばに居てくれた。かと思えば私を勇者として、、、いや公爵として接してくれた。」
「え?公爵?あの、、、」
「ナヴィリア嬢、君は私が追い求めてきた者だ。ぜひ私の相棒として、パートナーとして我が国に嫁いでこないか?」
それはあまりにも急展開すぎません?
、、、あれ、私ロヴル公爵が攻略対象者の6人目って言いましたっけ?
、、、今言いました!はい!6人目です!
ヒロイン補正なんでしょうか、こんなに攻略対象者があっさり懐くとは。私が電波系ヒロインになってないといいんですけど。
「あの、公爵、、、そのお話は「公爵。その話は待って頂いてもいいでしょうか?」
断りの返事をしようとしたらレオンハルト様が入ってきました。よく、この練習場に居る事が分かりましたね?
、、、え?爆音や地鳴りが酷すぎて学園で大騒ぎになってる?
学園長に呼ばれてる、と。殿下、代わりに行って頂くことは、、、ダメですか。はい。
この2人を置いて行くのは本能的にダメな気がするんですけど。
笑顔のレオンハルト様が怖いので見なかったことにして私は学園長のとこに行きます。
ロヴル様、安らかに眠ってください。南無。
そして私が部屋から出ていった後の話はレオンハルト様から直接聞きました。
どう言った内容だったかと言いますと
「公爵、彼女は貴方が気に入るように強さも、人柄もとても素晴らしい人だ。」
「あぁ、、、彼女はこの学園で随分と神格化されているな?それこそ、私の勇者という肩書きと並ぶ位に。」
「えぇ、それでこそ私達のナヴィですから。」
あそこは強めに強調したんだよ、大事だからね。とレオンハルト様に言われました。私にはちょっと何言ってるか分からなかったです。
「ふっ、牽制か?私達の、と言うくらいだ。まだ後ろには何人も居るのだろうな。して、、、殿下も彼女を愛していると?」
「、、、そこまでハッキリ言われてしまうと政治的に恐ろしいのでここ以外での明言は避けて頂きたいのですが、つまりはそういう事です。」
「ふむ、まぁナヴィリア嬢ならそうであろうな。」
「否定はできませんね。彼女ですから。」
「、、、了承した。ならばナヴィリア嬢からこちらに来たいと思わせるよう、努力しよう。」
余り変わらない表情で満足そうに頷きナヴィリアの出ていった扉を眺め、レオンハルト様にそう告げたとの事。
一方のレオンハルト様は「、、、そうですか。」と一言微笑みながら返したそうです。怖い。やっぱり混ぜるな危険でした。本能間違ってなかった。
あ、黒い笑顔かどうかは尋ねたら一発ですよ。
「殿下“微笑みながら”と言っていましたが、いつも私が執務室にお邪魔する時の顔ですか?」
「そうだよ、よくわかったね?」
これです。執務室の時。すなわち私が大暴走して陛下にお呼ばれした時ですね。後ろから怒りのオーラみたいに黒くなります。怖い。それでもオタ活は止められないのでそろそろ見逃してもらいたいものなんですけど。だいぶ先の話になりそうです。
ロヴル様は大半は教室の方で授業を受け必要の無さそうなものはパス、すなわちうちでのんびり過ごす、という生活をするみたいです。ロヴル様もお友達出来るといいですね。
私は朝に顔を出してから教室へ向かうロヴル様をにこやかにお見送りしてます。約1名は黒いですけど。そしてもう約1名はしかめっ面ですけど。私は何も見てないです。なので御二方、お詫びとかそういうのも私からは無いのでデートに誘わないで頂けます?
ということがありながらも、その6さんとも繋がりが出来てしまいました。何故でしょう。自ら関わるつもりは無かったのに、いつの間にか全員と会ってました。本当になぜ?
小説通りならばこのままでは殺されるルートを爆走することになりそうなんですけど。
いえ、でも小説ヒロインを殺そうとしなければ全く問題無しのはずです。特に嫉妬もないのでいじめもする必要ないですし、そもそもヒロインとの接点無いですし。
あ、ヒロインも既に入学してますよ。同じ1年生ですね。
ちょーっと、、、いやかなり電波っぽいんですけど、一応は大人しく通ってるみたいです。ゲームではモブキャラですから。猫はだいぶ逃げ出しやすいみたいですけど。
ストーリーではありえない、攻略対象者の2人が教室にほとんど来ていない時点で気付きそうなものなんですけど、一切気づかないみたいでして。えぇ。
だからかは分かりません。今私の目の前で、、、いえ、距離はありますけど、転びまして。
「酷いですわ!アスタロン様!私の足を引っ掛けるなんて!」と叫んでおります。うーん。
大人しくしててくれなかったです。ヒロイン。
彼女は、、、後ろに、レオンハルト様がいるのには気づいてないみたいでして。
私は後ろが振り向けません。なぜかはお解りでしょうか。黒いオーラが沢山背中にビシバシと感じる為です。
ボソッと「邪魔だな」と聞こえました。怖い怖い。
はーい、ストッパーの誰かー!!ここです!ここにいまーす!このままだと殿下が暴走しちゃいまーす!
私はとっくのとうにストッパーとしては戦力外通告されてます。
え?誰にって?知り合った方全員ですね。何故なんでしょうか。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
鳳ナナ
恋愛
第二王子カイルの婚約者、公爵令嬢スカーレットは舞踏会の最中突然婚約破棄を言い渡される。
王子が溺愛する見知らぬ男爵令嬢テレネッツァに嫌がらせをしたと言いがかりを付けられた上、
大勢の取り巻きに糾弾され、すべての罪を被れとまで言われた彼女は、ついに我慢することをやめた。
「この場を去る前に、最後に一つだけお願いしてもよろしいでしょうか」
乱れ飛ぶ罵声、弾け飛ぶイケメン──
手のひらはドリルのように回転し、舞踏会は血に染まった。

魔性の悪役令嬢らしいですが、男性が苦手なのでご期待にそえません!
蒼乃ロゼ
恋愛
「リュミネーヴァ様は、いろんな殿方とご経験のある、魔性の女でいらっしゃいますから!」
「「……は?」」
どうやら原作では魔性の女だったらしい、リュミネーヴァ。
しかし彼女の中身は、前世でストーカーに命を絶たれ、乙女ゲーム『光が世界を満たすまで』通称ヒカミタの世界に転生してきた人物。
前世での最期の記憶から、男性が苦手。
初めは男性を目にするだけでも体が震えるありさま。
リュミネーヴァが具体的にどんな悪行をするのか分からず、ただ自分として、在るがままを生きてきた。
当然、物語が原作どおりにいくはずもなく。
おまけに実は、本編前にあたる時期からフラグを折っていて……?
攻略キャラを全力回避していたら、魔性違いで謎のキャラから溺愛モードが始まるお話。
ファンタジー要素も多めです。
※なろう様にも掲載中
※短編【転生先は『乙女ゲーでしょ』~】の元ネタです。どちらを先に読んでもお話は分かりますので、ご安心ください。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる