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2話 神の子ロザリンデ
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その日、ロザリンデは不機嫌だった。
先日十歳の誕生日を迎え、刺繍を習い始めた。楽しくてロザリンデはすぐに夢中になったのだが、完成したものはどれも出来が良くなかった。
侍女達は習いたてでこの出来は才能があるなどと褒め称えたが、理想の形通りに刺したかったロザリンデにはなんの励ましにもならなかった。
それどころか、下手な慰めにひどく腹を立てた。
侍女達を叱りつけ、気分転換に庭に来たのだが、苛立ちは収まらない。
「もっとあの子達を叱ったほうが良かったかしら」
だが、また部屋に戻るのも面倒だ。ついてきている護衛にあたろうかとも考えたが、護衛は腕の良い女性を選りすぐっているのであまりいじめるなと以前兄に釘を刺されていた。希少な女性騎士だから、辞められては困るのだと。
ロザリンデは気持ちを切り替えようと庭を散策する。花や鳥に目を向けて楽しんでいると、不意に視線を感じた。
顔を上げると、そこにはひとりの少年がいた。金色の髪と緑の瞳を持ち、騎士の服を着ている。ロザリンデより年上だが、十八の兄よりも年下に見える。十三くらいだろうか。
彼は少し目を見開いて、ロザリンデを見つめている。またか、とロザリンデは内心つぶやいた。
神の子は滅多にこの世に現れない。人口の多い平民ですら、二十年に一度生まれるか生まれないかくらいの頻度だ。貴族に至ってはロザリンデが数百年ぶりの神の子だ。
生まれたばかりの神の子は平民であれば大聖堂に、貴族であれば屋敷に大事に囲われ、その目で見ることはほぼない。だから、ロザリンデを初めて見た使用人などは彼のように惚けることが多い。
そうした視線はロザリンデに優越感を与えてくれる。だから、機嫌が良くない時でも当たり散らさず無視することが多かった。
けれど、何故かその緑の瞳は見過ごすことができなかった。
「そこのあなた!」
不躾に凝視していたことに気がついたのか、少年は気まずそうに視線を泳がせた。こちらへ来いと手招きするロザリンデに、少年はおずおずと近づく。
「あなた、見ない顔ね? どこの子よ」
「あ……ラ、ライナス。ライナス・オブライエンです」
「オブライエン? 聞いたことない家名ね」
グレイディ伯爵家の使用人は代々使用人として務めている家系の者か、貴族出身の者が多い。行儀見習いや家を継がない子息、嫁ぎ先を探してる令嬢が勤める。
「まだ歴史が浅い家なんです。数代前の当主が、武功を立てた褒美として男爵位を叙爵したので……」
「男爵? あなた、男爵家の人間なの? しかも、新興貴族だなんて……」
何故そんな人間が伯爵家にいるのか。ロザリンデの疑問を察したのか、萎縮するライナスに代わって、背後の護衛が説明する。
「フローレン子爵家に行儀見習いとして勤めていましたが、剣の腕が優秀だと聞いて、ジョルジュ様が引き抜かれたのです。まだ幼く礼儀はまだ勉強中だそうですが、これから学べばよいと」
ジョルジュはロザリンデの兄だ。去年両親が馬車の事故で亡くなってから、叔父の力をかりながらグレイディ伯爵家をおさめている。
社交的で人と打ち解けるのが上手く、家柄よりも本人の資質を重視するタイプで、下位貴族の友人もいる。フローレン子爵令息も友人のひとりだ。
「でも、お兄様の護衛ならいるじゃない」
「キースを先日解雇したため、空きがあったのです」
「ああ……そういえば、そうだったわね」
キースは兄の前任の護衛で、甲高い声でやたらとロザリンデに構ってくる鬱陶しい男だった。そのため、兄に訴えて解雇してもらった。
「そう。お兄様の新しい護衛なの。……あなた、じろじろと主人を見るものではないわ。使用人としての最低限の礼儀も知らないの? ……まあ、成り上がりの男爵家ならそれも仕方ないでしょうけど」
嘲笑を交えて言えば、ライナスの顔が屈辱で赤くなる。ロザリンデを見つめる視線が一瞬鋭くなったが、流石に立場を弁えたのか、謝罪の言葉とともに頭を下げた。
所作もぎこちなく、話し方もどこかおどおどしていてみっともない。到底伯爵家の使用人とは思えない振る舞いだ。
だが、そんな惨めな姿はロザリンデの溜飲を下げてくれた。
それが、ロザリンデとライナスの出会いだった。
ロザリンデとライナスは顔を合わせることが度々あった。
大抵の場合は使用人らしく隅の方に寄り、頭を垂れるライナスの前をロザリンデが通り過ぎるだけだが、虫の居所が悪いと、ロザリンデは彼に八つ当たりをした。
「お辞儀の仕方がおかしいわ。男爵家の人間には礼のひとつも難しいのかしら?」
「あなたのお母様は隣国の子爵家なんでしょ? それなのに、何故成り上がりの男爵家などに嫁いでしまったのかしら」
「やけにみすぼらしい男がいると思ったら、あなただったのね。着ているものは他の使用人と同じでも、生まれが悪ければ着こなせないのね」
ロザリンデはライナスを貶す時、必ず彼の爵位を持ち出した。反応が面白いからだ。
ライナスは感情を抑えるのに慣れていないのか、ロザリンデの嘲りに怒りを見せる。さすがにそれをロザリンデに向けるようなことはしないが、悔しそうに唇を噛み締め、拳を握りしめる。
常に自身の顔色を伺う人間に囲まれてきたロザリンデには、その反応が新鮮だった。
だから、機嫌が悪い時だけでなく、退屈な時にも彼を探してからかうことも多かった。
ライナスは素直に感情を表にした。怒りも不満も喜びも、彼は隠さなかった。
ロザリンデは事あるごとにライナスに絡んだが、それも最初の二年だけだった。
成長するにつれて、ロザリンデはライナスといると謎の違和感を覚えるようになったからだ。これまで味わったことのない形容しがたい感情にロザリンデは苛立ち、ライナスを遠ざけた。
言葉を交わさなければ、視界にいれなければ、正体不明の感情は落ち着いたから。元々感情の起伏が激しいロザリンデだが、ライナスのことに関する胸のざわつきはどうしても慣れなかった。
ライナスはロザリンデの突然の変化に戸惑っていたようだが、やがては順応していった。
ライナスと関わることがなくなって、二年の月日が経った。
その日もロザリンデは日課の庭の散策をしていた。
視界にライナスの姿があったが、特段気に留めなかった。今日は機嫌が良く、目についた使用人に当たり散らす必要がなかったからだ。
花々の彩りや香りに意識を向けていたロザリンデに背後から声をかけられた。
「お嬢様」
低く、聞き慣れない声。知らない男が背後にいることに、ロザリンデは眉をひそめる。
希少な神の子は狙われやすい。だから、ロザリンデには常日頃数人の護衛をつけている。今日も背後にふたり控えているはずだ。
それなのに、不審者がこんなに近くに接近するなんて。
「ロザリンデお嬢様」
だが、ロザリンデを呼ぶ声は穏やかで誘拐犯のものとは到底思えなかった。
振り返ると、そこにいたのはライナスだった。
彼はこんなに低い声だっただろうか。最後に話したのは二年も前で記憶も薄れているが、もっと高く少年っぽい声だった気がする。
いつの間にか声変わりをしたのだろう。
それに、かつての頃とは見違えたように礼儀作法が板についている。前まではぎこちなく、情けなささえあったのに。
「お嬢様?」
「……なんでもないわ。それより、わざわざ呼び止めるなんて、何の用よ?」
「お邪魔をしてしまい、申し訳ございません。先程、こちらを落とされましたので……」
ライナスが差し出したのは青い花の刺繍が施されたハンカチだった。今日、完成したばかりのものだ。
「あら。落としてしまったのね」
「美しい刺繍ですね。もしかして、この花はドレスブルクの『奇跡の花』でしょうか?」
「まあ、よく知ってるわね! そうよ、これは奇跡の花よ。絵画で見かけたから、試しに刺してみたの。広げてみなさい」
「見事ですね……。お嬢様は刺繍がお上手だと聞いてましたが、これほどとは」
自信作を褒められて気分が良くなったロザリンデは、花や絵画について饒舌に語った。
ライナスは余計な口を挟まず、静かに聞いていた。
話し終えて満足したロザリンデがそのまま立ち去ろうとすると、ライナスが慌てた様子で声をかける。
「お嬢様、ハンカチは……」
「あげるわ。あなた、見る目があるみたいだから。光栄に思いなさい」
言い捨てて、ロザリンデは庭の散策に戻った。
好きなことを話すのに夢中で、今回はあの胸騒ぎがさほど気にならなかった。
けれど、やはりライナスを見かけると落ち着かない気持ちになるので、それからも避け続けた。
ーーあの事件が起こるまでは。
先日十歳の誕生日を迎え、刺繍を習い始めた。楽しくてロザリンデはすぐに夢中になったのだが、完成したものはどれも出来が良くなかった。
侍女達は習いたてでこの出来は才能があるなどと褒め称えたが、理想の形通りに刺したかったロザリンデにはなんの励ましにもならなかった。
それどころか、下手な慰めにひどく腹を立てた。
侍女達を叱りつけ、気分転換に庭に来たのだが、苛立ちは収まらない。
「もっとあの子達を叱ったほうが良かったかしら」
だが、また部屋に戻るのも面倒だ。ついてきている護衛にあたろうかとも考えたが、護衛は腕の良い女性を選りすぐっているのであまりいじめるなと以前兄に釘を刺されていた。希少な女性騎士だから、辞められては困るのだと。
ロザリンデは気持ちを切り替えようと庭を散策する。花や鳥に目を向けて楽しんでいると、不意に視線を感じた。
顔を上げると、そこにはひとりの少年がいた。金色の髪と緑の瞳を持ち、騎士の服を着ている。ロザリンデより年上だが、十八の兄よりも年下に見える。十三くらいだろうか。
彼は少し目を見開いて、ロザリンデを見つめている。またか、とロザリンデは内心つぶやいた。
神の子は滅多にこの世に現れない。人口の多い平民ですら、二十年に一度生まれるか生まれないかくらいの頻度だ。貴族に至ってはロザリンデが数百年ぶりの神の子だ。
生まれたばかりの神の子は平民であれば大聖堂に、貴族であれば屋敷に大事に囲われ、その目で見ることはほぼない。だから、ロザリンデを初めて見た使用人などは彼のように惚けることが多い。
そうした視線はロザリンデに優越感を与えてくれる。だから、機嫌が良くない時でも当たり散らさず無視することが多かった。
けれど、何故かその緑の瞳は見過ごすことができなかった。
「そこのあなた!」
不躾に凝視していたことに気がついたのか、少年は気まずそうに視線を泳がせた。こちらへ来いと手招きするロザリンデに、少年はおずおずと近づく。
「あなた、見ない顔ね? どこの子よ」
「あ……ラ、ライナス。ライナス・オブライエンです」
「オブライエン? 聞いたことない家名ね」
グレイディ伯爵家の使用人は代々使用人として務めている家系の者か、貴族出身の者が多い。行儀見習いや家を継がない子息、嫁ぎ先を探してる令嬢が勤める。
「まだ歴史が浅い家なんです。数代前の当主が、武功を立てた褒美として男爵位を叙爵したので……」
「男爵? あなた、男爵家の人間なの? しかも、新興貴族だなんて……」
何故そんな人間が伯爵家にいるのか。ロザリンデの疑問を察したのか、萎縮するライナスに代わって、背後の護衛が説明する。
「フローレン子爵家に行儀見習いとして勤めていましたが、剣の腕が優秀だと聞いて、ジョルジュ様が引き抜かれたのです。まだ幼く礼儀はまだ勉強中だそうですが、これから学べばよいと」
ジョルジュはロザリンデの兄だ。去年両親が馬車の事故で亡くなってから、叔父の力をかりながらグレイディ伯爵家をおさめている。
社交的で人と打ち解けるのが上手く、家柄よりも本人の資質を重視するタイプで、下位貴族の友人もいる。フローレン子爵令息も友人のひとりだ。
「でも、お兄様の護衛ならいるじゃない」
「キースを先日解雇したため、空きがあったのです」
「ああ……そういえば、そうだったわね」
キースは兄の前任の護衛で、甲高い声でやたらとロザリンデに構ってくる鬱陶しい男だった。そのため、兄に訴えて解雇してもらった。
「そう。お兄様の新しい護衛なの。……あなた、じろじろと主人を見るものではないわ。使用人としての最低限の礼儀も知らないの? ……まあ、成り上がりの男爵家ならそれも仕方ないでしょうけど」
嘲笑を交えて言えば、ライナスの顔が屈辱で赤くなる。ロザリンデを見つめる視線が一瞬鋭くなったが、流石に立場を弁えたのか、謝罪の言葉とともに頭を下げた。
所作もぎこちなく、話し方もどこかおどおどしていてみっともない。到底伯爵家の使用人とは思えない振る舞いだ。
だが、そんな惨めな姿はロザリンデの溜飲を下げてくれた。
それが、ロザリンデとライナスの出会いだった。
ロザリンデとライナスは顔を合わせることが度々あった。
大抵の場合は使用人らしく隅の方に寄り、頭を垂れるライナスの前をロザリンデが通り過ぎるだけだが、虫の居所が悪いと、ロザリンデは彼に八つ当たりをした。
「お辞儀の仕方がおかしいわ。男爵家の人間には礼のひとつも難しいのかしら?」
「あなたのお母様は隣国の子爵家なんでしょ? それなのに、何故成り上がりの男爵家などに嫁いでしまったのかしら」
「やけにみすぼらしい男がいると思ったら、あなただったのね。着ているものは他の使用人と同じでも、生まれが悪ければ着こなせないのね」
ロザリンデはライナスを貶す時、必ず彼の爵位を持ち出した。反応が面白いからだ。
ライナスは感情を抑えるのに慣れていないのか、ロザリンデの嘲りに怒りを見せる。さすがにそれをロザリンデに向けるようなことはしないが、悔しそうに唇を噛み締め、拳を握りしめる。
常に自身の顔色を伺う人間に囲まれてきたロザリンデには、その反応が新鮮だった。
だから、機嫌が悪い時だけでなく、退屈な時にも彼を探してからかうことも多かった。
ライナスは素直に感情を表にした。怒りも不満も喜びも、彼は隠さなかった。
ロザリンデは事あるごとにライナスに絡んだが、それも最初の二年だけだった。
成長するにつれて、ロザリンデはライナスといると謎の違和感を覚えるようになったからだ。これまで味わったことのない形容しがたい感情にロザリンデは苛立ち、ライナスを遠ざけた。
言葉を交わさなければ、視界にいれなければ、正体不明の感情は落ち着いたから。元々感情の起伏が激しいロザリンデだが、ライナスのことに関する胸のざわつきはどうしても慣れなかった。
ライナスはロザリンデの突然の変化に戸惑っていたようだが、やがては順応していった。
ライナスと関わることがなくなって、二年の月日が経った。
その日もロザリンデは日課の庭の散策をしていた。
視界にライナスの姿があったが、特段気に留めなかった。今日は機嫌が良く、目についた使用人に当たり散らす必要がなかったからだ。
花々の彩りや香りに意識を向けていたロザリンデに背後から声をかけられた。
「お嬢様」
低く、聞き慣れない声。知らない男が背後にいることに、ロザリンデは眉をひそめる。
希少な神の子は狙われやすい。だから、ロザリンデには常日頃数人の護衛をつけている。今日も背後にふたり控えているはずだ。
それなのに、不審者がこんなに近くに接近するなんて。
「ロザリンデお嬢様」
だが、ロザリンデを呼ぶ声は穏やかで誘拐犯のものとは到底思えなかった。
振り返ると、そこにいたのはライナスだった。
彼はこんなに低い声だっただろうか。最後に話したのは二年も前で記憶も薄れているが、もっと高く少年っぽい声だった気がする。
いつの間にか声変わりをしたのだろう。
それに、かつての頃とは見違えたように礼儀作法が板についている。前まではぎこちなく、情けなささえあったのに。
「お嬢様?」
「……なんでもないわ。それより、わざわざ呼び止めるなんて、何の用よ?」
「お邪魔をしてしまい、申し訳ございません。先程、こちらを落とされましたので……」
ライナスが差し出したのは青い花の刺繍が施されたハンカチだった。今日、完成したばかりのものだ。
「あら。落としてしまったのね」
「美しい刺繍ですね。もしかして、この花はドレスブルクの『奇跡の花』でしょうか?」
「まあ、よく知ってるわね! そうよ、これは奇跡の花よ。絵画で見かけたから、試しに刺してみたの。広げてみなさい」
「見事ですね……。お嬢様は刺繍がお上手だと聞いてましたが、これほどとは」
自信作を褒められて気分が良くなったロザリンデは、花や絵画について饒舌に語った。
ライナスは余計な口を挟まず、静かに聞いていた。
話し終えて満足したロザリンデがそのまま立ち去ろうとすると、ライナスが慌てた様子で声をかける。
「お嬢様、ハンカチは……」
「あげるわ。あなた、見る目があるみたいだから。光栄に思いなさい」
言い捨てて、ロザリンデは庭の散策に戻った。
好きなことを話すのに夢中で、今回はあの胸騒ぎがさほど気にならなかった。
けれど、やはりライナスを見かけると落ち着かない気持ちになるので、それからも避け続けた。
ーーあの事件が起こるまでは。
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