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男子料理部結成っ★
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「ねえシンジっ今年泉に何あげたらいいと思うっ?」
「……お前なあ、毎年毎年飽きもせずに……」
真実の呆れたような視線が刺さる。
「そう言っても今年は真実だって、浅川さんにヴァレンタイン……貰ったんでしょ?」
どうやら泉と浅川さん一緒にお菓子を作っていたらしい。
「んっ、まあな」
真実は思い出したのかうっすらと微笑む。
「あんなに頑張って作ってくれてさ、オレ正直勿体なくって食べたくなかったもん。泉に注意されてやっと食べたけどさ」
あんなにしてくれた以上は何か特別なことをしてあげたい。
ふと真実がポケットを気にしていることに気づく。
「真実何か持ってるの?」
「ああ……これは」
真実はポケットから恐らく指輪が入っている小箱を出す。
「シンジ、これって……」
「浅川に……買ったんだ」
照れたような顔の真実。
この感じ、すごく懐かしい。
「良いね!すごく良いよ!!ホワイトデーはコレがメインだねっ!じゃあどうせなら真実が何か料理作って、浅川さんに食べさせてあげなよっ!デザート代わりにこれ出すか、ケーキと一緒に渡すとかさ、浅川さん喜ぶよっ?」
真実の事ながら興奮してしまう。
「ああ、それで俺は何を作ればいいんだ?」
真実と一緒に簡単な煮込み料理やら肉料理を作ってみる。
「う~ん、でもコレじゃあいつも通りな気もするなあ……」
「でも旨いぞ、やっぱりお前が作ったのは旨いな」
真実がビーフシチューを食べながら微笑む。
「そう?それは良かった」
真実と料理本を眺める。
「お菓子とかでも良いんだろうけど…」
今度は真実と一緒にクッキーを焼く。
昔泉と一緒に作ったなあ……。
クッキー生地を作って形を整えて焼き上げる。
「う~ん…」
真実がクッキーの欠片を口の中に放り込んだ。
「うん、コレも旨いな」
「……」
「う~ん……浅川さんの好きそうな、何かおつまみ系とかはどう?それなら外で食事してから浅川さん連れ帰って、とかでもいい気がするけど……」
「ああ、それ良いかもな。アイツ家で呑むの好きみたいだし。酔ってそのまま寝れるから気楽で良いみたいだ」
真実が納得してくれたので幾つかのおつまみレシピを教えてあげた。
★
「ただいま~、んっ良い匂いだねっ」
泉が仕事から帰ってくる。
「あ、お帰りなさい。今ちょっと手が離せないから……」
泉がキッチンに入ってくる。
「んっ?クッキー?透が作ったの?」
泉がクッキーを一つ食べる。
「うん、美味しいっ★」
にっこり笑う泉。
「あ、今日真実が来てさ、一緒に作ったんだ。明日少し浅川さんにあげてよ。袋に分けておいたから」
手を洗って拭く。
「うん、良いけど真実とお菓子作りって、珍しいね?」
不思議そうな顔をする泉。
誤解されないように先に断っておこう。
「泉、ヴァレンタインのお返しの計画を真実とたててるから、少しだけ秘密が増えるけど、いい?」
直球でいく。
「お返しって、そんなの良いのに……。でも透が折角何か考えてくれてるなら、良いよ。楽しみにしてるねっ★」
泉が微笑んでくれる。
よし!
泉の許可も取れた事だし、頑張ろうっ!
ホワイトデーは来週、もうすぐだ。
真実とれんらくを取りながら準備を進める。
「……お前なあ、毎年毎年飽きもせずに……」
真実の呆れたような視線が刺さる。
「そう言っても今年は真実だって、浅川さんにヴァレンタイン……貰ったんでしょ?」
どうやら泉と浅川さん一緒にお菓子を作っていたらしい。
「んっ、まあな」
真実は思い出したのかうっすらと微笑む。
「あんなに頑張って作ってくれてさ、オレ正直勿体なくって食べたくなかったもん。泉に注意されてやっと食べたけどさ」
あんなにしてくれた以上は何か特別なことをしてあげたい。
ふと真実がポケットを気にしていることに気づく。
「真実何か持ってるの?」
「ああ……これは」
真実はポケットから恐らく指輪が入っている小箱を出す。
「シンジ、これって……」
「浅川に……買ったんだ」
照れたような顔の真実。
この感じ、すごく懐かしい。
「良いね!すごく良いよ!!ホワイトデーはコレがメインだねっ!じゃあどうせなら真実が何か料理作って、浅川さんに食べさせてあげなよっ!デザート代わりにこれ出すか、ケーキと一緒に渡すとかさ、浅川さん喜ぶよっ?」
真実の事ながら興奮してしまう。
「ああ、それで俺は何を作ればいいんだ?」
真実と一緒に簡単な煮込み料理やら肉料理を作ってみる。
「う~ん、でもコレじゃあいつも通りな気もするなあ……」
「でも旨いぞ、やっぱりお前が作ったのは旨いな」
真実がビーフシチューを食べながら微笑む。
「そう?それは良かった」
真実と料理本を眺める。
「お菓子とかでも良いんだろうけど…」
今度は真実と一緒にクッキーを焼く。
昔泉と一緒に作ったなあ……。
クッキー生地を作って形を整えて焼き上げる。
「う~ん…」
真実がクッキーの欠片を口の中に放り込んだ。
「うん、コレも旨いな」
「……」
「う~ん……浅川さんの好きそうな、何かおつまみ系とかはどう?それなら外で食事してから浅川さん連れ帰って、とかでもいい気がするけど……」
「ああ、それ良いかもな。アイツ家で呑むの好きみたいだし。酔ってそのまま寝れるから気楽で良いみたいだ」
真実が納得してくれたので幾つかのおつまみレシピを教えてあげた。
★
「ただいま~、んっ良い匂いだねっ」
泉が仕事から帰ってくる。
「あ、お帰りなさい。今ちょっと手が離せないから……」
泉がキッチンに入ってくる。
「んっ?クッキー?透が作ったの?」
泉がクッキーを一つ食べる。
「うん、美味しいっ★」
にっこり笑う泉。
「あ、今日真実が来てさ、一緒に作ったんだ。明日少し浅川さんにあげてよ。袋に分けておいたから」
手を洗って拭く。
「うん、良いけど真実とお菓子作りって、珍しいね?」
不思議そうな顔をする泉。
誤解されないように先に断っておこう。
「泉、ヴァレンタインのお返しの計画を真実とたててるから、少しだけ秘密が増えるけど、いい?」
直球でいく。
「お返しって、そんなの良いのに……。でも透が折角何か考えてくれてるなら、良いよ。楽しみにしてるねっ★」
泉が微笑んでくれる。
よし!
泉の許可も取れた事だし、頑張ろうっ!
ホワイトデーは来週、もうすぐだ。
真実とれんらくを取りながら準備を進める。
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