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夕方のアルバイト

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 学校が終わり真実と別れて泉と帰宅する。

 途中で泉とも別れた。

 「泉、気をつけ帰ってね。」

 「うん透も頑張ってね。」

 今日はスーパーでのアルバイトの日だった。

 週の3日ほど、学校終わってからの三時間バイトで働いていた。



 品出しやらレジ打ちやら掃除に…。
 

やることがいろいろあって面白い。

 最近は店長さんと仲良くなって、消費期限がきれそうなお菓子とかパンとかをくれたりするようになった。


 「透くんちょっとこっちおいで!」

 惣菜部門の女性と店長さんに呼ばれる。

 「どうしたんですか?」

 何かやらかしたのかと少し焦る。

 「これ食べてみて?」

 差し出されたのは唐揚げ?

 「ん?良いんですか?じゃあ…。」

 一つ貰って食べる。

 「何これウマイっ!」

 店長さんが笑ってもっと食べて良いよと言ってくれた。

 惣菜部門の女性も嬉しそうに笑っている。

 「これ本当美味しいですね!家でも作りたいな…。レシピ聞いても良いですか?」

 
 
 学生さんも気軽に立ち寄ってお買い物できるようにと惣菜部門の女性と店長さんが考えたそうだ。

 二人とも優しくてレシピを教えてくれた。

 …泉と真実にも作ってた食べさせてあげたい…そう思った。



 

 バイト終了間際に泉が買い物に来てくれた。

 「泉、買うもの言ってくれたら俺買って帰るのに…。」

 そういうと泉が少し困ったように笑った。



 水野家今は週に4日ほどお手伝いさんがご飯の用意やら掃除をしてくれている。

 残りの3日を3人で分担して食事を作っていた。

 毎日買い物に来る必要は無かったが、買い物に来るのも大変だろう…。



 「次はそうするね。…本当のこと言うと透が働いてるところも見てみたかったんだ…。」

 「…ああ…そうなんだ…。でもただエプロンしてるだけだし、面白くないだろ?」

 「そんなことないよ。さ、私買い物しちゃうから帰り一緒に帰ろう?」

 「うん。じゃああとちょっとだけ待ってね。」



 バイトがおわり店の中の泉を探す。

 鮮魚コーナーにある魚の切り身を見ている泉を見つけた。

 「泉バイト終わったよ。今日は魚にする?」

 「うん。透嫌いな魚ある?」

 う~ん。

 あまり魚には詳しくないが…。

 「多分大丈夫。って俺あんまり魚詳しくないけど。今まで食べた中で嫌いなのって思い当たらないから…。」

 「そう?じゃあ鮭にしようかな。」

 三枚入りの魚の切り身をかごに入れる。

 「あ、カゴ持つよ。」

 

 泉と一緒にあちこち回って買い物をする。

 一緒に買い物をするのは楽しかった。

 お菓子コーナーで立ち止まる泉。

 「あ、新しいの出てる…。」

 泉が嬉しそうに手に取ったのはメロンの入ったチョコレート菓子。

 泉がお菓子を食べるイメージが無かったので少し驚いた。

 

 買い物を済ませ店を出る。

 「今日のご飯はお魚だっ!」

 喜んでる泉…。

 …泉…魚好きなんだな…。

 そう思いながら泉と歩く。

 

 
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