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二人きりの生活
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「水野さん、洗い物はオレやっておくから先にお風呂に入っておいで」
青海くんがそう言いながら食べ終わった料理のお皿を持つ。
「え、片付けなら私も一緒にやるよ?」
そう言ったがやんわりと断られた。
「いいって、水野さんいつもやってくれてるしさ。たまにはオレにも片付けさせてっ、それにさ、今日テレビでホラー映画やるみたいだよ」
青海くんが番組表を見せてくれた。
「本当だ、これすっごく面白いって話題になったんだよねっ」
「そうなんだ、ほら、だから早めにお風呂済ませちゃった方がいいよ?眠くなっちゃうとお風呂入るに面倒になるしさ」
青海くんは微笑む。
ありがたく……ホラー見たさに先にお風呂に入ることにした。
髪を洗い身体を洗う。
のんびりと浴槽に浸かり、身体を温める。
……今日も1日平和だったな……
真実が居ない、青海くんと二人きりの生活は平穏に過ぎて行く。
気がつけばもう真実が合宿に出てから4日ほど経っていた。
この分なら何事もなく一週間すぎるだろう。
少しつまらない気もした。
青海くんと過ごす日々は平穏で、青海くんはいつも優しかったし、一緒にいて苦になることはない。
私にも……家族以外で平気な男の子っていたんだな。
青海くんのお陰で家族以外の全ての男の子が苦手ではないことが分かり、少し安心した。
……青海くんか……
青海くんのことを考えるとなんだか少し胸が苦しくなる。
青海くんにはこれからたくさん幸せになって欲しいなあ……
そう思いながらお風呂から上がった。
お風呂を済ませてキッチンに行くと青海くんが麦茶を出してくれた。
「水野さん水分摂ってゆっくりしてなよ。もうすぐ映画始まるよ」
青海くんは私にそう言うと入れ替わりでお風呂に入った。
お茶を持ってリビングに移動する。
テレビの前のソファーに移動して、部屋から持ってきたお気に入りのタオルケットを肩から掛ける。
ホラー映画を見る時の私のスタイルはいつもこうだ。
怖いけれど見たい、でも怖い。
肌触りのいい柔らかなタオルケットは外界の敵から私を守ってくれる気がした。
「いやあ、さっぱりしたなあっって水野さん……その格好……もしかして怖いの?」
お風呂から上がった青海くんが少し驚いている。
「怖いんだけど、観たくなっちゃうんだよ。変かな……私……」
そう聞くと青海くんが微笑む。
「いいんじゃないの?別に。たしかに一枚毛布掛けるだけでなんか安心するしさ。隠れたい時とか良く毛布に包まったなあ……」
一瞬青海くんは困ったように顔を顰めたがすぐに首を振って……何かを振り切ろうとしているようだった。
……もしかして、小さい頃のことを思い出してしまったんだろうか?
隠れたい時って……
「あ、ほら水野さん始まったよ!」
青海くんはソファーの端に座り、テレビを見始める。
3人掛けのソファーに座った私と青海くんの間には一人分の間があった。
なんとなくその距離に違和感を感じながらも、テレビ画面に意識は飛んでいった。
青海くんがそう言いながら食べ終わった料理のお皿を持つ。
「え、片付けなら私も一緒にやるよ?」
そう言ったがやんわりと断られた。
「いいって、水野さんいつもやってくれてるしさ。たまにはオレにも片付けさせてっ、それにさ、今日テレビでホラー映画やるみたいだよ」
青海くんが番組表を見せてくれた。
「本当だ、これすっごく面白いって話題になったんだよねっ」
「そうなんだ、ほら、だから早めにお風呂済ませちゃった方がいいよ?眠くなっちゃうとお風呂入るに面倒になるしさ」
青海くんは微笑む。
ありがたく……ホラー見たさに先にお風呂に入ることにした。
髪を洗い身体を洗う。
のんびりと浴槽に浸かり、身体を温める。
……今日も1日平和だったな……
真実が居ない、青海くんと二人きりの生活は平穏に過ぎて行く。
気がつけばもう真実が合宿に出てから4日ほど経っていた。
この分なら何事もなく一週間すぎるだろう。
少しつまらない気もした。
青海くんと過ごす日々は平穏で、青海くんはいつも優しかったし、一緒にいて苦になることはない。
私にも……家族以外で平気な男の子っていたんだな。
青海くんのお陰で家族以外の全ての男の子が苦手ではないことが分かり、少し安心した。
……青海くんか……
青海くんのことを考えるとなんだか少し胸が苦しくなる。
青海くんにはこれからたくさん幸せになって欲しいなあ……
そう思いながらお風呂から上がった。
お風呂を済ませてキッチンに行くと青海くんが麦茶を出してくれた。
「水野さん水分摂ってゆっくりしてなよ。もうすぐ映画始まるよ」
青海くんは私にそう言うと入れ替わりでお風呂に入った。
お茶を持ってリビングに移動する。
テレビの前のソファーに移動して、部屋から持ってきたお気に入りのタオルケットを肩から掛ける。
ホラー映画を見る時の私のスタイルはいつもこうだ。
怖いけれど見たい、でも怖い。
肌触りのいい柔らかなタオルケットは外界の敵から私を守ってくれる気がした。
「いやあ、さっぱりしたなあっって水野さん……その格好……もしかして怖いの?」
お風呂から上がった青海くんが少し驚いている。
「怖いんだけど、観たくなっちゃうんだよ。変かな……私……」
そう聞くと青海くんが微笑む。
「いいんじゃないの?別に。たしかに一枚毛布掛けるだけでなんか安心するしさ。隠れたい時とか良く毛布に包まったなあ……」
一瞬青海くんは困ったように顔を顰めたがすぐに首を振って……何かを振り切ろうとしているようだった。
……もしかして、小さい頃のことを思い出してしまったんだろうか?
隠れたい時って……
「あ、ほら水野さん始まったよ!」
青海くんはソファーの端に座り、テレビを見始める。
3人掛けのソファーに座った私と青海くんの間には一人分の間があった。
なんとなくその距離に違和感を感じながらも、テレビ画面に意識は飛んでいった。
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