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世界最強の妹 編
三話 要らない子、要らない親。
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不良に絡まれた俺は結局、自分の妹に助けられるという不甲斐さと、これまでの疲労の蓄積によって、気が滅入っていた。
明るい表情を浮かべる余裕すらあまりなく、微妙な作り笑いを、俺は妹に見せる。
「……帰るか。」
「その前に……さっきから気になってたんだけど、服着たら?チャックも。」
ツグミは若干紅潮して言った。言われるがまま自分の姿を確認し、俺は絶句する。
上半身シャツ1枚に、ズボンはチャック下ろしかけ。
まさに露出狂予備軍のような格好のまま俺はずっといたわけだ。さすがにこのまま帰るわけにもいくまい。
いやだからって、兄相手にそんな照れるか?幼い頃2人で風呂にも入ってたのに。
妹がもの恥ずかしそうに顔を背けている前で身なりを整えた俺は、改めて彼女に帰宅を促す言葉を告げた。
「うん、帰ろ、お兄ちゃん。」
コンビニから歩くと、程なくして我が家が見えてきた。
「さて……と。」
俺はポケットからおもむろに鍵を取り出す……が。
「あれ?開いてる。」
「お父さんかお母さん、どっちかもう帰ってるのかな?」
確か父は昼からの出勤だったはず。今はまだ日の傾いている程度の時間だ。
帰っているなら恐らく母だろう。
俺はドアを開けた。
「ただいまー」
「あら、おかえり。」
「おー、おかえり。」
予想不的中。
両親共々、リビングでまるで俺達を待っていたかのように、座っていた。
「ただいま、二人とも……帰ってたん…だね……」
ツグミも俺と似たようなことを考えていたらしい。
「ああ、父さんも母さんも、お前達の帰りを、心待ちにしていたよ。特にハルヒコ。」
父は気持ち悪いほど機嫌の良さそうな顔を俺に向け、俺達のいる玄関へと足を進める。
「な…なんだよ父さん。なんかあったのか?」
「ハルヒコ、お前ワーストワンなんだってな。」
父の表情が、だんだん真顔になる。
「ゴミ箱の奥に突っ込んで隠すなんて、ハルヒコ、お前もあざとい人間になったものだな。お父さん悲しいよ。」
徐々に声から、感情が抜けているのを感じる。
「ハルヒコ、ワーストワンに選ばれたって、どういう意味かわかる?」
母も真顔になり、近づいてくる。まるでよそ者を見るような目。
「ど、どうしたんだよ二人共、か…隠したのは悪かったよ。でもワーストワンだからって……俺は別に。」
「ワーストワンっていうのはね、世の中で最も活動意欲のない人に与えられる、恥ずべき称号。」
二人は、口を揃えて言った。
「「つまりハルヒコ、お前はこの世で最も要らない子なんだよ。」」
要らない……子?
俺は、この世に必要がない。生きている価値のない人間?
違う、そんなわけない。実際俺には、ワーストワンになった思い当たる原因がない。そう、もしかしたら、ただのはったりかもしれないじゃないか。
「俺は……俺はそんな……」
「黙りなさい。お前のような恥さらし、うちには要らないわ。大人しく出て行きなさい。それとも、無理やり出て行かされたい?」
もはやこの親に、俺に対する愛情など欠片もなかった。
親に無理やり出て行かされる子供か。そりゃ確かに、プライドが許さない。
俺は後ろを振り向く。
ツグミはうつむいたまま、何も喋る様子はない。
……それで、いい。
こんなことに妹を巻き込むなど、兄として失格だ。
俺さえ出て行けば、こいつは親と一緒に暮らして行ける。
すんでのところで、俺はこいつに人権を守ってもらったんだ。どの道もう色々狂っちまってる世界。今更親に勘当されるくらい……くらい……。
溢れそうになる嗚咽を、俺は必死に堪えた。
動かない我が妹をよそ目に、俺は取っ手に手を掛ける。
そう、これで、万事オッケーな……はずだったのだ。
「それに引き換えツグミ、お前は偉いぞ、ランキング1位だそうじゃないか。何にそんなに意欲を燃やしてるのかは知らんが、親としてこんなに誇りに思えることはない。」
「まさに、世界最強じゃないの。お母さんそれ聞いた時、驚いて腰が抜けそうになったわ。」
余計な事を、言わなければ。
「……ら…………ってよ。」
「ん、何か言ったかツグミ?」
「だったら、お父さん達が出て行ってよって言ったの!!」
ツグミは目を赤くして怒鳴りちらす。
突然のことに、口をあんぐりと開ける、父と母。
それは、俺が最も危惧していた言葉に、限りなく近い。
権力が、道徳をも断ち切る瞬間が訪れるのは、そう先のことではないだろう。
「な……何を言ってるんだ……ツグミ……お前……お父さんとお母さんに……出て行けって?」
「ツ…ツグミ、よく考えてちょうだい、妹として兄を庇いたいって気持ちはわからないでもないけど、でもね、その人はもう……」
「うるさい!お兄ちゃんをそんなふうに苦しめるお父さんやお母さんなんて……なんて……」
ツグミは前かがみになって胸を抑える。怒り、悲しみ、悔しさ……様々な感情が入り交じって、途端の苦しみを味わっているかのような、そんな仕草。
しかしそれでも、彼女は最後までやり遂げようとした。
胸を抑えていた右手を、斜め上にかかげる。
「偉大なる位階の主よ……我が1位の権限によって……ヒクッ……こいねがう……。」
「おい、ツグミ、お前まさかお父さん達を……」
「待ってツグミ、お願いだから待って!」
位階は、絶対だ。
この場に、彼女を止められる者など、誰1人としていなかった。
「お父さんとお母さんを、……この家から追い出せ!!」
……。
やってしまった。
やがて両親は、腑の抜けたように、トボトボと俺の脇を通り抜け、戸を開ける。
ツグミはそんな二人に向かって、まだ涙の乾ききらない目を向け、薄らと呟く。
「せいぜい、達者で暮らしてね……」
両親は何も言うことなく、戸の裏に消えていった。
俺はしばらく、何も言うことができなかった。目の前で何が起きたのか、理解はできても、受け入れることはできない。
「お…兄ちゃん……あたし……」
ツグミが下から、俺の顔を覗き込む。
まるで、何か助けを請うような目。
俺は、瞬時に腹が立った。
「ツグミ、お前……お前なぁ…なんてことをしてくれたんだよ!」
わけもわからず、ただ怒鳴り散らす。
そんな俺に対し、我が妹は不安定な声で返す。
「ごめん……なさい……でももう、これは、仕方が無かったんだよ……」
「子供が親を逆勘当することのどこが仕方が無いって!?」
怒鳴っても、怒鳴っても、気は収まらなかった。心の内ではわかっているのに。彼女は悪くないってことくらい。
「ほんとに、ごめんなさい…あたし、さっきわきまえるってちゃんと言ったのに、なのに……」
「ああ、ホントだよ。お前は権限を振りかざした最低なやつだ。」
俺の口は、ただ妹を責め続けた。
「でもあたし、悔しかったの。」
「何が?」
「お兄ちゃんが、色んな人から悪く言われたり、辱められたりするのが。……だってお兄ちゃん、何も悪いことしてないじゃない。なのに……なのにあの時だって、あんな……ふうに……もう少しでお兄ちゃん、あの下劣な男の下で一生辱められながら生きてくことになってたかもしれなかったし……あんな光景、あたしもう見たくない、見たくないよ、お兄ちゃん!」
気づくと、ツグミは俺の懐に泣き付いていた。
すぅっと、怒りが抜けていくのを、感じる。
ああ、そうか。
コンビニでの一件。
あの時ツグミは、余裕そうな顔をしていた。確かに、勝機があるという意味では、余裕だったかもしれない。でもこいつ、俺の不甲斐ない姿を見て、そんなに辛い思いをしていたのか…。
俺は右手で、そっと妹を抱き締める。
「すまない……ついカッとなっちまって。ああ、確かに、お前は仕方なかったよ。お前にあんなことをさせちまった俺が、全部悪いんだ。」
そして、悪いのは俺だけではない。
理由はよくわからないが、やけに俺のことを慕ってくれる、この優しい妹。そんな彼女に、非人道的な行為をさせてしまったのは、紛れもなく、この位階制度。
「こんな制度、ぶち壊してやりてーな。」
「残念だけど、それは無理だよ、お兄ちゃん。」
懐で、妹は呟く。
「無理って、だってお前、この制度は元々、国連で可決された制度なんだろ?国連と掛け合うのが難しいって意味ならわからんでもないが、その言い方だとまるで、絶対不可能みたいな……。」
「その情報は、嘘だよ。」
ツグミは俺の懐から離れ、目尻を擦りながら言った。
「位階制度は、人間が決めたものじゃない。偉大なる位階の主が、すべてを制御している。人間は、その支配には逆らえない。」
本来なら、信じることなど不可能な言葉。しかし今までの経験によって、俺はこの話が、十二分にあり得るものであると、感じた。
まあつまり、世界はとっくに、狂っちまってるんだよ。
正直、そんな世界で、ワーストワンなんていう肩書きをつけられたまま生きていくことには、抵抗を感じた。死んでしまいたかった。だが……。
「あ、お兄ちゃん、これからの暮らしのことなら大丈夫だよ。100位以内の人には、特別金が毎月沢山支払われるから、それだけで、二人でも暮らしていけるよ。」
またいかにもひいきの強い制度に驚かされるが、こんなふうに俺を慕ってくれる妹。
彼女だけが、今の俺がかろうじて掴んでいる、唯一のわら。そのように、俺は感じた。
明るい表情を浮かべる余裕すらあまりなく、微妙な作り笑いを、俺は妹に見せる。
「……帰るか。」
「その前に……さっきから気になってたんだけど、服着たら?チャックも。」
ツグミは若干紅潮して言った。言われるがまま自分の姿を確認し、俺は絶句する。
上半身シャツ1枚に、ズボンはチャック下ろしかけ。
まさに露出狂予備軍のような格好のまま俺はずっといたわけだ。さすがにこのまま帰るわけにもいくまい。
いやだからって、兄相手にそんな照れるか?幼い頃2人で風呂にも入ってたのに。
妹がもの恥ずかしそうに顔を背けている前で身なりを整えた俺は、改めて彼女に帰宅を促す言葉を告げた。
「うん、帰ろ、お兄ちゃん。」
コンビニから歩くと、程なくして我が家が見えてきた。
「さて……と。」
俺はポケットからおもむろに鍵を取り出す……が。
「あれ?開いてる。」
「お父さんかお母さん、どっちかもう帰ってるのかな?」
確か父は昼からの出勤だったはず。今はまだ日の傾いている程度の時間だ。
帰っているなら恐らく母だろう。
俺はドアを開けた。
「ただいまー」
「あら、おかえり。」
「おー、おかえり。」
予想不的中。
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「ただいま、二人とも……帰ってたん…だね……」
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徐々に声から、感情が抜けているのを感じる。
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「ワーストワンっていうのはね、世の中で最も活動意欲のない人に与えられる、恥ずべき称号。」
二人は、口を揃えて言った。
「「つまりハルヒコ、お前はこの世で最も要らない子なんだよ。」」
要らない……子?
俺は、この世に必要がない。生きている価値のない人間?
違う、そんなわけない。実際俺には、ワーストワンになった思い当たる原因がない。そう、もしかしたら、ただのはったりかもしれないじゃないか。
「俺は……俺はそんな……」
「黙りなさい。お前のような恥さらし、うちには要らないわ。大人しく出て行きなさい。それとも、無理やり出て行かされたい?」
もはやこの親に、俺に対する愛情など欠片もなかった。
親に無理やり出て行かされる子供か。そりゃ確かに、プライドが許さない。
俺は後ろを振り向く。
ツグミはうつむいたまま、何も喋る様子はない。
……それで、いい。
こんなことに妹を巻き込むなど、兄として失格だ。
俺さえ出て行けば、こいつは親と一緒に暮らして行ける。
すんでのところで、俺はこいつに人権を守ってもらったんだ。どの道もう色々狂っちまってる世界。今更親に勘当されるくらい……くらい……。
溢れそうになる嗚咽を、俺は必死に堪えた。
動かない我が妹をよそ目に、俺は取っ手に手を掛ける。
そう、これで、万事オッケーな……はずだったのだ。
「それに引き換えツグミ、お前は偉いぞ、ランキング1位だそうじゃないか。何にそんなに意欲を燃やしてるのかは知らんが、親としてこんなに誇りに思えることはない。」
「まさに、世界最強じゃないの。お母さんそれ聞いた時、驚いて腰が抜けそうになったわ。」
余計な事を、言わなければ。
「……ら…………ってよ。」
「ん、何か言ったかツグミ?」
「だったら、お父さん達が出て行ってよって言ったの!!」
ツグミは目を赤くして怒鳴りちらす。
突然のことに、口をあんぐりと開ける、父と母。
それは、俺が最も危惧していた言葉に、限りなく近い。
権力が、道徳をも断ち切る瞬間が訪れるのは、そう先のことではないだろう。
「な……何を言ってるんだ……ツグミ……お前……お父さんとお母さんに……出て行けって?」
「ツ…ツグミ、よく考えてちょうだい、妹として兄を庇いたいって気持ちはわからないでもないけど、でもね、その人はもう……」
「うるさい!お兄ちゃんをそんなふうに苦しめるお父さんやお母さんなんて……なんて……」
ツグミは前かがみになって胸を抑える。怒り、悲しみ、悔しさ……様々な感情が入り交じって、途端の苦しみを味わっているかのような、そんな仕草。
しかしそれでも、彼女は最後までやり遂げようとした。
胸を抑えていた右手を、斜め上にかかげる。
「偉大なる位階の主よ……我が1位の権限によって……ヒクッ……こいねがう……。」
「おい、ツグミ、お前まさかお父さん達を……」
「待ってツグミ、お願いだから待って!」
位階は、絶対だ。
この場に、彼女を止められる者など、誰1人としていなかった。
「お父さんとお母さんを、……この家から追い出せ!!」
……。
やってしまった。
やがて両親は、腑の抜けたように、トボトボと俺の脇を通り抜け、戸を開ける。
ツグミはそんな二人に向かって、まだ涙の乾ききらない目を向け、薄らと呟く。
「せいぜい、達者で暮らしてね……」
両親は何も言うことなく、戸の裏に消えていった。
俺はしばらく、何も言うことができなかった。目の前で何が起きたのか、理解はできても、受け入れることはできない。
「お…兄ちゃん……あたし……」
ツグミが下から、俺の顔を覗き込む。
まるで、何か助けを請うような目。
俺は、瞬時に腹が立った。
「ツグミ、お前……お前なぁ…なんてことをしてくれたんだよ!」
わけもわからず、ただ怒鳴り散らす。
そんな俺に対し、我が妹は不安定な声で返す。
「ごめん……なさい……でももう、これは、仕方が無かったんだよ……」
「子供が親を逆勘当することのどこが仕方が無いって!?」
怒鳴っても、怒鳴っても、気は収まらなかった。心の内ではわかっているのに。彼女は悪くないってことくらい。
「ほんとに、ごめんなさい…あたし、さっきわきまえるってちゃんと言ったのに、なのに……」
「ああ、ホントだよ。お前は権限を振りかざした最低なやつだ。」
俺の口は、ただ妹を責め続けた。
「でもあたし、悔しかったの。」
「何が?」
「お兄ちゃんが、色んな人から悪く言われたり、辱められたりするのが。……だってお兄ちゃん、何も悪いことしてないじゃない。なのに……なのにあの時だって、あんな……ふうに……もう少しでお兄ちゃん、あの下劣な男の下で一生辱められながら生きてくことになってたかもしれなかったし……あんな光景、あたしもう見たくない、見たくないよ、お兄ちゃん!」
気づくと、ツグミは俺の懐に泣き付いていた。
すぅっと、怒りが抜けていくのを、感じる。
ああ、そうか。
コンビニでの一件。
あの時ツグミは、余裕そうな顔をしていた。確かに、勝機があるという意味では、余裕だったかもしれない。でもこいつ、俺の不甲斐ない姿を見て、そんなに辛い思いをしていたのか…。
俺は右手で、そっと妹を抱き締める。
「すまない……ついカッとなっちまって。ああ、確かに、お前は仕方なかったよ。お前にあんなことをさせちまった俺が、全部悪いんだ。」
そして、悪いのは俺だけではない。
理由はよくわからないが、やけに俺のことを慕ってくれる、この優しい妹。そんな彼女に、非人道的な行為をさせてしまったのは、紛れもなく、この位階制度。
「こんな制度、ぶち壊してやりてーな。」
「残念だけど、それは無理だよ、お兄ちゃん。」
懐で、妹は呟く。
「無理って、だってお前、この制度は元々、国連で可決された制度なんだろ?国連と掛け合うのが難しいって意味ならわからんでもないが、その言い方だとまるで、絶対不可能みたいな……。」
「その情報は、嘘だよ。」
ツグミは俺の懐から離れ、目尻を擦りながら言った。
「位階制度は、人間が決めたものじゃない。偉大なる位階の主が、すべてを制御している。人間は、その支配には逆らえない。」
本来なら、信じることなど不可能な言葉。しかし今までの経験によって、俺はこの話が、十二分にあり得るものであると、感じた。
まあつまり、世界はとっくに、狂っちまってるんだよ。
正直、そんな世界で、ワーストワンなんていう肩書きをつけられたまま生きていくことには、抵抗を感じた。死んでしまいたかった。だが……。
「あ、お兄ちゃん、これからの暮らしのことなら大丈夫だよ。100位以内の人には、特別金が毎月沢山支払われるから、それだけで、二人でも暮らしていけるよ。」
またいかにもひいきの強い制度に驚かされるが、こんなふうに俺を慕ってくれる妹。
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