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奥編 moglie
9:野宿です! Noi accampaniamo!
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野宿地は石壁に囲まれた平坦な場所だ。
季節外れなのか、ここには誰も逗留していない。
「まずは、テントからだな」
広さは十分過ぎるほど十分、片方に寄せて寝床を作ることにする。
三人の分を並べてテント・パックを展開させる。なかなか良い感じ
石壁の高さは一メートルくらいだけど、安心して寝るには少し低い。
「少し壁が低いようだな」
サヤも同じように感じるらしい。
「土魔法で高くしよう。ついでだが、やり方を教えるぞ」
ゲッツはこういうことに器用だ。野宿慣れしてるなぁ
「ここをこうやってだな」
「なるほど」
ゲッツの指導で土魔法を使って土壁を造る。結構難しい。
テントの周囲だけだけど、三十センチくらいの高さが確保できた。だいぶ安心感が違う。
「竃はこんな感じだ」
「ふむふむ」
立派な竃がひとつとやや素朴な竃がふたつ出来る。
ちゃんと使えるからいいよね。
慣れて来ると小屋っぽいのまで造れるようになるらしい。
さて準備が出来たので、竃に用意していた薪と近くにある枯草を入れて、火魔法で着火する。
煮炊する所が三ヵ所あると便利だ。
ひとつでお茶を沸かし、二つ目でスープを作る。
そして三つ目が鉄板だ。
厚手の鉄板の上でオリックスの肉を焼く。
「いい匂いだな」
「そうだね。期待が持てそう」
「良い時に肉が手に入ったからな。飯は活力の素だ。明日もこう行きたいものだ」
野宿とは思えないほどの豪勢な夕食を取る。
「さて、夜の見張りの順序を決めよう」
夜の見張りは重要だ。失態があれば一気に全滅ということもあり得る。
「そうだな。三人だから二刻交代で良いと思うぜ」
「順序は、ゲッツ、わたし、アルフィでどうだろう?」
「真ん中がきついんじゃない?」
「次はシフトして、アルフィ、ゲッツ、わたしの順だ。二回の野宿だからこんなものだろう。三回目が必要になったら、アルフィに真ん中に入って貰う」
「分かった」
「了解だ。問題ない」
「見張りの交代はこれで時間を測る」
サヤは砂時計を取り出す。結構大きいタイプだ。
「これは一刻で砂が落ちてしまう。逆さにして落ちきったら交代だな」
サヤ、準備良過ぎるよ。
「日が暮れるまで少し時間があるな。なぜこのゲームを始めたのか話をしないか?」
「じゃぁ、ボクから話そう」
夫々に動機を語り始める。楽しい時間だ。
「そう何時からだったろうか? 何も面白いものがなくなってしまった。以前は夢中になるものがあった。ふと気付いたら夜が更けていた。そんなことが度々あったのに、今はやらなければならないことを時間に従ってやっているだけ、何だか変。そんな日々が続いた。そう、何年も何年も。ずっとずっと忘れていたものを、空から降って来たものに起こされた。ツレがここを見つけてくれた。それで染み付いたものを振り払うためにここに来た。
リアルのツレだけど、一緒に始めたんだ。でも、スタート地点が違った所になったみたいで、今どうなっているのか分からない。お互いゲームのことは言わない約束だから、まぁ何とかやってるんじゃないかな? 退場したとは聞いていないし」
「次はわたしだな。わたしはゲームではずっと弓職だった。最初にやったゲームで何となく弓を選んで、それが気に入った。実は弓職以外やったことがない。ゲームは結構長くやっていたんだが、何だか不自由さを感じるようになった。
いろんな職業があって、そして職業毎の強さを平均するために制限がかかる。レベル・キャップがあり、アップデートがあるまで育てるのを何ヶ月も待たされる。何だろう、意味のないお使いを延々と繰り返し実施させられる。進む方向も制限されて、横道とかなくて……つまり遊びの部分がなくなって、作業させられてる気がする。悶々と不満を内に抱えているのが我慢できなくなったのかもしれない。
このゲームを選んだのは限度がないということからだな。凄く時間がかかるかもしれないが、毎日の努力が常に積み上げられるのが嬉しい。以前は、鷹を連れて戦っていた。ここでは鷹を調伏できるそうなので楽しみにしている。また鷹と一緒に旅をしたいのだ」
「最後は俺だな。俺の場合は、二人と違ってかなり深刻な問題だった。近接職が好みでな。力づくで叩き伏せるのが快感だった。敵に打ち勝つ、そういう実感が好きだったのだ。俺はゲームは開始時が一番楽しいと思っている。暗闇の中を手探りで進み、少しずつ理解して強くなるのが面白いのだ。そして思い出というか自分の歴史というか、それを自分の中に残しながら、前に進み、積み上げて行く。それがゲーム・ライフじゃないのか?
ところが、俺のやっていたゲームでチート方法が発見されてな。チートというのはいろいろ言われているかもしれないが、ここではゲーム・バランスを崩壊させるような不正行為ということだな。それで、あっという間にゲーム中がチートだらけになってしまった。序盤から強力な武器でモンスターを一撃殲滅、金は使い放題、あっという間にキャラクタは高レベル――それは面白いのか? チートは自分だけなら、他のプレイヤーと一気に差をつけてやり放題になる。PKがあるなら虐殺し放題だな。優越感に浸ることはできるかもしれないが、みんながチートを始めたら優位性はあっという間になくなる。新しく始めた者たちもチートの蔓延を見たら、自分もチートに走るか呆れて止めるかだ。開発者が知恵を絞って用意したもの、ゲーム性とでもいうか、そういうものがなくなってしまうのだ。だから、俺はチートと言われるものが嫌いなのだ。このゲームはチートに非常に厳しい態度だと聞いてな。研究機関ならそれはチートに厳しいはずだ。人間行動の前提となる条件が設定とは全く違ったものになるからな。いまはやっと自分の気持ちというか、心を試せる場ができたと思っている。
おっと、すまんな。つい語り過ぎてしまったようだ。いつもはこんなことは言わないのだが、三人で進めるこのゲームが楽しすぎてな。気が緩んでしまったようだ。気にしないでくれ」
「ゲームに求めるものって人それぞれなんだなって今更ながら思うね」
「そうだな。求めるものがひとりひとり違う。それこそがゲームライフだな。さて、日も落ちた。これくらいにしよう。有意義な話を聞かせて貰った」
「最初は俺の担当だ。まずは二人ともゆっくり休んでくれ! 疲れていては戦闘に影響が出る」
「何か気配を感じたら遠慮せずに直ぐに起こしてくれ! 何もなかったらそれでいいのだ」
「賛成だ。生命が掛かっている旅だ。お互い遠慮せずに行こうぜ」
本当に頼もしい。良い同期に出会ったと思う。
季節外れなのか、ここには誰も逗留していない。
「まずは、テントからだな」
広さは十分過ぎるほど十分、片方に寄せて寝床を作ることにする。
三人の分を並べてテント・パックを展開させる。なかなか良い感じ
石壁の高さは一メートルくらいだけど、安心して寝るには少し低い。
「少し壁が低いようだな」
サヤも同じように感じるらしい。
「土魔法で高くしよう。ついでだが、やり方を教えるぞ」
ゲッツはこういうことに器用だ。野宿慣れしてるなぁ
「ここをこうやってだな」
「なるほど」
ゲッツの指導で土魔法を使って土壁を造る。結構難しい。
テントの周囲だけだけど、三十センチくらいの高さが確保できた。だいぶ安心感が違う。
「竃はこんな感じだ」
「ふむふむ」
立派な竃がひとつとやや素朴な竃がふたつ出来る。
ちゃんと使えるからいいよね。
慣れて来ると小屋っぽいのまで造れるようになるらしい。
さて準備が出来たので、竃に用意していた薪と近くにある枯草を入れて、火魔法で着火する。
煮炊する所が三ヵ所あると便利だ。
ひとつでお茶を沸かし、二つ目でスープを作る。
そして三つ目が鉄板だ。
厚手の鉄板の上でオリックスの肉を焼く。
「いい匂いだな」
「そうだね。期待が持てそう」
「良い時に肉が手に入ったからな。飯は活力の素だ。明日もこう行きたいものだ」
野宿とは思えないほどの豪勢な夕食を取る。
「さて、夜の見張りの順序を決めよう」
夜の見張りは重要だ。失態があれば一気に全滅ということもあり得る。
「そうだな。三人だから二刻交代で良いと思うぜ」
「順序は、ゲッツ、わたし、アルフィでどうだろう?」
「真ん中がきついんじゃない?」
「次はシフトして、アルフィ、ゲッツ、わたしの順だ。二回の野宿だからこんなものだろう。三回目が必要になったら、アルフィに真ん中に入って貰う」
「分かった」
「了解だ。問題ない」
「見張りの交代はこれで時間を測る」
サヤは砂時計を取り出す。結構大きいタイプだ。
「これは一刻で砂が落ちてしまう。逆さにして落ちきったら交代だな」
サヤ、準備良過ぎるよ。
「日が暮れるまで少し時間があるな。なぜこのゲームを始めたのか話をしないか?」
「じゃぁ、ボクから話そう」
夫々に動機を語り始める。楽しい時間だ。
「そう何時からだったろうか? 何も面白いものがなくなってしまった。以前は夢中になるものがあった。ふと気付いたら夜が更けていた。そんなことが度々あったのに、今はやらなければならないことを時間に従ってやっているだけ、何だか変。そんな日々が続いた。そう、何年も何年も。ずっとずっと忘れていたものを、空から降って来たものに起こされた。ツレがここを見つけてくれた。それで染み付いたものを振り払うためにここに来た。
リアルのツレだけど、一緒に始めたんだ。でも、スタート地点が違った所になったみたいで、今どうなっているのか分からない。お互いゲームのことは言わない約束だから、まぁ何とかやってるんじゃないかな? 退場したとは聞いていないし」
「次はわたしだな。わたしはゲームではずっと弓職だった。最初にやったゲームで何となく弓を選んで、それが気に入った。実は弓職以外やったことがない。ゲームは結構長くやっていたんだが、何だか不自由さを感じるようになった。
いろんな職業があって、そして職業毎の強さを平均するために制限がかかる。レベル・キャップがあり、アップデートがあるまで育てるのを何ヶ月も待たされる。何だろう、意味のないお使いを延々と繰り返し実施させられる。進む方向も制限されて、横道とかなくて……つまり遊びの部分がなくなって、作業させられてる気がする。悶々と不満を内に抱えているのが我慢できなくなったのかもしれない。
このゲームを選んだのは限度がないということからだな。凄く時間がかかるかもしれないが、毎日の努力が常に積み上げられるのが嬉しい。以前は、鷹を連れて戦っていた。ここでは鷹を調伏できるそうなので楽しみにしている。また鷹と一緒に旅をしたいのだ」
「最後は俺だな。俺の場合は、二人と違ってかなり深刻な問題だった。近接職が好みでな。力づくで叩き伏せるのが快感だった。敵に打ち勝つ、そういう実感が好きだったのだ。俺はゲームは開始時が一番楽しいと思っている。暗闇の中を手探りで進み、少しずつ理解して強くなるのが面白いのだ。そして思い出というか自分の歴史というか、それを自分の中に残しながら、前に進み、積み上げて行く。それがゲーム・ライフじゃないのか?
ところが、俺のやっていたゲームでチート方法が発見されてな。チートというのはいろいろ言われているかもしれないが、ここではゲーム・バランスを崩壊させるような不正行為ということだな。それで、あっという間にゲーム中がチートだらけになってしまった。序盤から強力な武器でモンスターを一撃殲滅、金は使い放題、あっという間にキャラクタは高レベル――それは面白いのか? チートは自分だけなら、他のプレイヤーと一気に差をつけてやり放題になる。PKがあるなら虐殺し放題だな。優越感に浸ることはできるかもしれないが、みんながチートを始めたら優位性はあっという間になくなる。新しく始めた者たちもチートの蔓延を見たら、自分もチートに走るか呆れて止めるかだ。開発者が知恵を絞って用意したもの、ゲーム性とでもいうか、そういうものがなくなってしまうのだ。だから、俺はチートと言われるものが嫌いなのだ。このゲームはチートに非常に厳しい態度だと聞いてな。研究機関ならそれはチートに厳しいはずだ。人間行動の前提となる条件が設定とは全く違ったものになるからな。いまはやっと自分の気持ちというか、心を試せる場ができたと思っている。
おっと、すまんな。つい語り過ぎてしまったようだ。いつもはこんなことは言わないのだが、三人で進めるこのゲームが楽しすぎてな。気が緩んでしまったようだ。気にしないでくれ」
「ゲームに求めるものって人それぞれなんだなって今更ながら思うね」
「そうだな。求めるものがひとりひとり違う。それこそがゲームライフだな。さて、日も落ちた。これくらいにしよう。有意義な話を聞かせて貰った」
「最初は俺の担当だ。まずは二人ともゆっくり休んでくれ! 疲れていては戦闘に影響が出る」
「何か気配を感じたら遠慮せずに直ぐに起こしてくれ! 何もなかったらそれでいいのだ」
「賛成だ。生命が掛かっている旅だ。お互い遠慮せずに行こうぜ」
本当に頼もしい。良い同期に出会ったと思う。
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