上 下
722 / 734
5:大森林観測村VSガムラン町

722:吠えろ魔銃オルタネーター、一撃必殺のお値段

しおりを挟む
「「カニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニッ――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
 あまりのけたたましさに五百乃大角いおのはらが、虎型ふ号シシガニャン首元くびもとに落ちてはさまった。

「やぁーかぁーまーしぃーいぃーやぁーあああ-ぁーっ!!!」
 一緒いっしょに落ちた薄板スマホが――「「(カニカニカニカニッ――!!!!!!!!!!)」」
 おれの腹の辺りで・・・・・わめつづけてやがる!
 すぽすぽん――ヴッヴッ!
 ふたつとも格納ししまって展開とりだした。

 ガチャゴロン――「ぎゃっふん
 強化服虎型シシガニャンあたまなかおれの顔の横いつものとこ
 ほうり出された五百乃大角いおのはらが――「おひめちゃーん、もしもしぃ?」
 薄板スマホ使つかうときの、呪文じゅもんを吐く。

「ヴュザザッ――シガミーちゃん! リカルルさまがぁ、カニの変異種バリアントはさまれてるけど、どーしようっ!?」
 何奴どいつ此奴こいつも、うーるーせーえー!
 タターのこえ耳栓みみもとで、とどろく。
 薄板スマホ耳栓ヘッドセット念話ないしょばなし轟雷ゴウライを着てても、とっちらかるぜ!

高速型こうそクがたドローンノ配置はイち完了かンりょうしまシた。大森林東端だいしんりんトうたん上空じょウくうヨりの映像出えいゾうで
 ヴォゥゥゥン――ザザッ!
 おおきめの映像えいぞうが目のまえあらわれ、直ぐによこけた。

「(ニゲルにも泥音ドローンを、持たせたはずだろ?)」
 向こうへ着いてから随分ずいぶんと、時間じかんが掛かったぞ!?
 ふぉん♪
『>>はい。ですが、ドローンよりの映像を中継するためには、中間地点へのドローン配置が必要になります』
 あー、そう言うアレか。
 これでも、向こうから折り返してきた分・・・・・・・・は、はやくなってるわけか。

 ヴュザザザザザッ――――ウウウゥゥウンッ♪
 轟雷ゴウライを着たときは頭が冴えるとんちがきくだけじゃなくて、虎型シシガニャン何倍なんばい画面モニタひろ使つかえる。

 ガキリッ――――ぶくぶくぶくぶく!!!!!
 映像えいぞうなかでは、真っさお巨大蟹きょだいがにが――「ウカカカカカッ♪――ニャァ♪」
 いかん、あまりのことに、ついわらっちまったぜ!
 赤い蝦ゆでえびみたいなちいせええさ……リカルルを巨大鋏で・・・・・・・・・つかんでやがる・・・・・・・

「ヴュゥン――だからぁっ、もしもし・・・・ってぇー、なーんーでーすーのーっ!?」
 あの甲冑かっちゅう――多目的機あかい動戦闘四足よつあしの歩行車両けものは、天狗役ジンライ猛攻こうこうほぼ・・耐えたほどものだ。
 あのお化け蟹・・・・がどれだけつよくても、そうそうこわせるもんじゃねぇ……はず。

 ふぉん♪
『>>遊撃班の二人が変異種|(蟹)を目視確認|(ビジュアルチェック)したのは、間違いないようです』
 そのようだぜ――ん?
 かに足下あしもとに……なんか居る?

 おれの視線しせんに合わせて――チィー、ヴュワワッ♪
 拡大ズームされ一瞬いっしゅん解像度かいぞうどあらくしたソレは――
 外套ローブすそ蟹足かにあしに踏まれ、身動みうごきが取れない様子ようすの――
 傾国けいこく魔物まもの悪逆令嬢あくぎゃくれいじょうロットリンデだった。

 ふぉん♪
『>>東側変異種の分析終了。甲羅高が推定約18メートル、鋏脚が推定約15メートル』
 はさみおおきさが、尋常じんじょうじゃねえな。
 しかも魔法まほうろくに効かんとなれば、この有様ありさまでも無理むりはねぇ――つまり、マジやべぇ!

「ニゲルや村長そんちょうは、なにをしてやがるっ!?――ニャァ♪」
 彼奴あいつらなら、身のたけ三階建さんがいだての旅籠屋並はたごやなみの蟹相手かにあいてでも、わたり合えるだろうがっ!
 いつものように、ご令嬢れいじょうどものしりをへらへらと、追いかけてるんじゃねぇだろぉなぁぁっ!?

「ザザッ――シガミー。村長そんちょうさんははこを、持っていないようだけど?」
 オルコトリアのこえ
 たしかに村長箱ジュークボックスは、開かれてる・・・・・ようだ。
 村長ジュークこしに、ぶら下がるいたぺら。
 ありゃぁ、村長箱はこを開いたときに、こしのベルトにぶら下げられる――
 村長箱そんちょうばこの……ふたみたいなやつだ。

 つまり〝封鎖空間ふうさくうかん〟のなかに、すで何かを閉じ込めた・・・・・・・・ってことになる。
 かにまわりに居るのは――
 岩壁いわかべ突き刺さった魔法杖・・・・・・・・・に、狐火ウィルオ・仙ウィスプレーザーはな辺境伯へんきょうはく名代みょうだいルリーロ。
 くるったようにかにに向かって馬の人形ぬいぐるみを投げつける、ラプトル王女殿下おうじょでんか
 巨大きょだいくさびかつかに突進とっしんする、鍛冶職人かじしょくにんワーフ。

 そして果敢かかんにもかにあし数本すうほんなわからめ取り、二人ふたりのご令嬢れいじょうたちをたすけんとする勇姿ゆうし――
 まさかのおっさん――ミギアーフきょう
 あのおっさんはコントゥル辺境伯夫人へんきょうはくふじんで有るルリーロさまのまえだと、冒険者ぼうけんしゃとして全盛期ぜんせいきだったころの――
 精悍せいかんふざけない・・・・・有能ゆうのう一端いっぱし戦力せんりょくと化すのだ。

 そんな父上ちちうえたすけようと、なにかの呪文じゅもんとなえるフォチャカじょう
 その背後はいごを、おにぎり騎馬きばはしまわってる。

 この肝心かんじんなときに、ニゲルは何処行どこいった!?

「あれ? あれってかにさんじゃね
 今更おまさら何言なにいってやがる?
 巨大蟹きょだいがにに、決まってるだろぉがぁ?

「ちがうちがう、おっきいのじゃなくて・・・・・・・・・・さぁ、まわりにポロポロ落ちてるの・・・・・・・・・ってかにさんじゃんかぁ
 はぁ? ポロポロ落ちてる?
 辺境伯名代ルリーロさま魔法杖ルードホルドを引っこ抜こうとして、切りきざんだらしい岩壁いわかべ破片はへんしか落ちてないだろが?
 画面がめんを目でつかみ、真んなか引っ張りだして・・・・・・・、よーく見た。

「んぅ? ひっくり返った・・・・・・・かにも、混じってるか?」
 おおきさで言やぁ、随分ずいぶんちいせぇ。
 厨房迷宮ダンジョンがしたちいせぇほう、それでも普通ふつうなら〝大蟹おおがにと言われるやつの、ばい三倍さんばいはある〟ようだが。

 ふぉん♪
『>>類推になりますが、大量発生した小蟹を封じ込めたのでは?』
 あり得るな。するとソレにニゲルが、巻き込まれたんだろうぜ。
 どのみち、居ないものを、あてには出来できん。

「オルコにタター! 見えてるなら・・・・・・余裕よゆうだろぉ! 其処から狙え・・・・・・やぁ!」
 ドローンからの映像えいぞうほど鮮明せんめいでは無いかもしれんが、あれだけの図体ひょうてきだ。
 でかい方の鋏リカルル足下ロットリンデを避けて、ねらうことくらいは出来できるだろう。

「(はい。〝【主観しゅかんロックオン】により発射はっしゃされた弾体だんたいは、スコープでとらえたものかなら穿うがつ〟と書かれている以上いじょう着弾ちゃくだんまでのタイムラグをものともせず――命中めいちゅうさせるとおもわれます……たぶ)」
 迅雷ジンライ念話ねんわ使つかうと、おれのまわりは、ひどゆっくりになる・・・・・・・

 とおくの岩山が揺れ・・・・・とり一斉いっせいに飛び立つ。
 おれは目のまえに生えていた太木ふときを、ドドドンと駆け上がる。
 念話中ねんわちゅう轟雷からだは、まるでみずなかを掻きすすむようで――
 多少たしょう、もどかしい。


「ザッ――ソレはかまわないけど、速い弾は良いお値段・・・・・・・・・って聞いてるけど?」
 オルコトリアの落ち着いたこえ
 はや弾丸たまだぁとぉ!?
 そうだぜ……遊撃隊あいつらが居る大森林だいしんりん中央ちゅうおうから巨大蟹きょだいがにまでの距離きょりは、やく200キロメートルきょう
 おとはやさの5倍・・弾丸たまを飛ばしても、やくふんかかる計算けいさんになる。
 〝ガムランちょうギルド支部展望台しぶてんぼうだい〟から直線ちょくせんねらえる、〝魔物境界線まものきょうかいせんとりであたりを狙撃そげきするのとはわけちがう。

弾丸代たまだいはおれが持つ、いく使つかってもかまわん!」
 いのちあっての物種ものだねだ。あとからリカルルに請求せいきゅうしても、文句もんくは言わんだろ。

 ふぉん♪
『ロォグ>一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ』
 おれはあたりをさぐりながら、ソレを見た。
 画面がめんなかかにへ突き刺さる、一条いちじょうひかり
 かにちいせぇほうはさみで、ソレをかるはじいた。

 ふぉふぉふぉん♪
『ロォグ>一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ』

 上空じょうくうから止めなく、なだれ落ちていく光跡こうせきには――
 うつくしささえかんじられる。
 着弾ちゃくだんまで2ふんも掛かっているというのに、避けられないところを見ると――
 魔銃オルタネーター魔法具まほうぐいや、魔法杖まほうつえとしての機能きのうは、正常せいじょう作動さどうしているようだった。
 だが、肝心かんじん威力いりょくが足りず、あまり効いてない・・・・・っぽい。

 ふぉふぉふぉふぉふぉふぉん♪
『ロォグ>一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ
    >一撃必殺アダマンタイト弾 100パケタ』

 『長銃オルタネーター専用 丸込め価格|(税抜き)』が、いつまでも止まらなくなった!
 どーする迅雷ジンライい!?
 ふぉん♪
『>>この際、より強力な弾丸を使用し、一気に殲滅せしめるのも手では無いかと』
 じゃぁ、そう言っとけ!
 どのみちまんいちにも姫さんリカルルたちに、万一まんいちのことでも有りゃ――
 猪蟹屋ししがにや営業停止えいぎょうていしの憂き目に遭う。
 そうすりゃ、五百乃大角いおのはらめし――ひいては、惑星わくせいヒースも一巻いっかんおわりをむかえる。


正面しょうめんからぁっ、来るぞぉぉぉぉっ!!!――ニャァ♪」
 こっちも変異種へんいしゅと、やり合ってる最中さいちゅうだ。
 いつまでも東側カニばかりを、気にしてる場合ばあいじゃなかった!

 すさまじい地響じひびき、切り立つ岩山いわやま
 こけむして木々きぎが生えた背中を蠢かせ・・・・・・――
 とんでもねぇ勢い・・せま巨体きょたいは――
 とてもひとの手でほうむれるとはおもえん。

 森の主ファローモやまよりおおきな姿すがた、あれを先に見てなかったら・・・・・・・・・――
 この場にとどまれは、しなかっただろう。

 そう言う意味いみじゃ、此処ここにいる全員ぜんいん胆力たんりょくは、想定そうてい埒外らちがいだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ ★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位! ★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント) 「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」 『醜い豚』  『最低のゴミクズ』 『無能の恥晒し』  18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。  優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。  魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。    ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。  プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。  そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。  ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。 「主人公は俺なのに……」 「うん。キミが主人公だ」 「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」 「理不尽すぎません?」  原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~

泰雅
ファンタジー
病弱ひ弱な青年「青峰レオ」は、その悲惨な人生を女神に同情され、異世界に転生することに。 女神曰く、異世界で人生をしっかり楽しめということらしいが、何か裏がある予感も。 そんなことはお構いなしに才覚溢れる冒険者となり、女の子とお近づきになりまくる状況に。 冒険もエロも楽しみたい人向け、大人の異世界転生冒険活劇始まります。 ・【♡(お相手の名前)】はとりあえずエロイことしています。悪しからず。 ・【☆】は挿絵があります。AI生成なので細部などの再現は甘いですが、キャラクターのイメージをお楽しみください。 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・思想・名称などとは一切関係ありません。 ※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません ※この物語のえちちなシーンがある登場人物は全員18歳以上の設定です。

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

処理中です...