698 / 735
5:大森林観測村VSガムラン町
698:料理番の本懐、大洪水とロォグ召喚
しおりを挟む
がたごとん――カチカチチカチ、ピピプー♪
がたごとん――カチカチチカチ、ピピプー♪
がたごとん――カチカチチカチ、ピピプー♪
倉庫の方が、うるせぇな。
「(迅雷、酢蛸ぉわぁ、ちゃんと二個手に入ったんだろぅ?)」
すぽん――鋏のような巨大鋏で挟まれ、傷が付いた太刀を仕舞う。
そして虎型の背中辺りの毛皮を、ぎゅっと引っ張った。
ウニョニョ――機械腕式の剣帯に包丁二本を、しっかりと持たせつつ――
迅雷を問いただす。
左右に水平に持たせ、後ろ手で抜けるようにした。
これなら間髪入れずに、包丁で蟹に止めを刺せる。
指輪や腕輪を使って出し入れも出来るが、そうしないのは――
あまりにも早く手を動かしたときに、つかみ損なう危険があるからだ。
「(はい。ですが、いざ組み合わせてみると、SDKとしては使用出来ず――岩塩で有ることが確定しました)」
なんだと!?
最初に一つ、五百乃大角が受け取った奴もぉ、使えねぇのかぁ!?
「(最初のもぉ囓ったら、しょっぱかったわよん♪)」
馬鹿野郎さまめ、そいつを先に言えやぁ!
「(粉砕された岩塩は、現在37個。おにぎりの収納魔法具箱から、あと一つSDKを入手しなければ、女神像を建立することが出来ません)」
そんなことを言われた所で、おれに出来ることわぁ――
変わらぬ訳だがぁ――ヴッ♪
修理し、取り出した太刀を、もう一度――
腰の機械腕に、ニョキリと持たせた。
「にゃぎゃにゃぁー?」
ぼごん――バキャッ!
蟹に向かって叩き付けられた、三角形が割れた。
また外れか。
蟹に外ればかり、呉れてやりやがって!
箱の中に詰めた物くらい、ちゃんと選り分けられるようにしとけやぁ!
それにしても本当にぃ、岩塩ばかりだなぁっ!?
元々、表面が乾いて白っぽくて――
岩塩と、そう見分けが付かん程度にわぁ、風化してたが――
おにぎりにわぁ、岩塩と酢蛸の区別が――
取り出してみねぇと、わからんらしい。
ふぉん♪
『>>INTタレットである私と比べるのは、酷かと。強化服自律型おにぎり一号は、まだ生後ひと月半ですので』
んぅー? おにぎりを作ったのわぁ、祭りの前だろぉ――?
まだ、一月半かぁ?
「(ウケケケッ♪ あたくしさまにも〝囓ってみるまでわからない〟くらいだものっ――無理も無いわよ♪」
何だと。神を名乗る物がソレで良いのかぁ?
ふぉん♪
『イオノ>>迅雷が演算単位〝100〟だとしたら、今のおにぎりが〝1・4〟で、あたくしさまが〝30〟の差よねぇん♪』
ぬ、おれが轟雷を着たら〝20〟になる勘定だな?
「(そうですね。一度、全てのSDKを私が回収すれば、岩塩の選別が一瞬で済むと思われ)」
なら最初っからぁ、そーうーしーろーやぁー!
神々には妙に、間の抜けた所がある。
ガサッ――ガチャカチャカチャ!!
岩塩の当たり所が、気に入らなかったのか――
蟹が目にも留まらぬ速さで、岩穴から飛び出してきた!
驚いたおにぎりが、砕かれ散蒔かれた岩塩で――ぽぎゅりーん♪
盛大に素っ転んだ!
強化服の頭を地に打ちつける、生後間もない黄緑色。
ガチャカチャカチャ!!
ガチャカチャカチャ!!
岩穴から一斉に飛び出てきた、数匹の蟹に――
ガチガチッ、ガッチィィン!
ガチガチッ、ガッチィィン!
「みゃぎゃにゃにゃぁ――!?」
啄まれ、ジタバタと藻掻く黄緑色。
あの蟹の群れの中に、斬り込むのは、ちと憚られ――
どどっどったっ、どどっどったっ!
どどっどったっ、どどっどったっ!
「くっきゃぉるるるるるぁぁ――――!!!」
そんな雄叫びが、一瞬で耳元に迫った!
「グゲゲゲゲゲゲゲッ――――♪」
黄緑色に突き込まれた蟹鋏を、片足の尖った爪先で――
ギリギリとつかみ、引き剥がす風神。
「(あら、やるわねん――さすが、野生の恐竜モドキわよっ!)」
ヴュザッ――風神の兜の中。女神像台座に乗る、女神像御神体。
その丸芋だか丸茸だか、わからん顔が、画面の隅に現れた!
「(強化服自律型おにぎり一号を、僚機として認識したようです)』
わからん、どーいう?
ふぉん♪
『ヒント>>僚機/任務中の同僚が操縦する航空機。』
ふぅん、〝航空機〟てのわぁ知らんがぁ――
要するに……味方ってことだな?
猪蟹屋の用心棒として、超、心強いぜ。
そして、お前らさまよぉ、折角来たんだ。
おにぎりを背中の魔法具箱ごと、持ってけやぁ!
ドッゴガァァッァアンッ!
風神に蹴り飛ばされた蟹が、ひっくり返った。
よーく見りゃぁ、そいつぁ――
他の蟹より一回り、でかかった。
色味が真っ青で、甲羅よりも巨大な鋏には――
大きく鋭い棘まで、生えてやがる。
「よし、でかした! 今のうちに、仕留めちま――」
じたばたと、脚と鋏を蠢かせ――
ガチャガシャッ――ドッシャァンッ!!!
ひっくり返った体を、自分で起こした!
「ギュギチブクブク、ギュギチブクブク、ギュギチブクブク♪」
そして一際大きな、鳴き声を上げた。
§
「ぷはぁっ!? お前ら無事かぁっ――ニャァ!?」
青蟹が放ったのは、さまかの大洪水!
「みゃぎゃにゃぎゃー?」
水面に浮き、流される強化服たち。
「グゲゲッゲグゲッ、クケケケェー!?」
「(イオノファラーを、紛失しました!)」
「ちょっと、ごぼがば!? (はやく助けなさいわよっ)――ごぼぼ、ぶくぶく!」
大水は直ぐに流れ去り、おれたちは倉庫前まで押し戻された!
§
「にゃぁ!? 蟹にゃ? いま蟹って言ったミャ♪」
此処は倉庫。濡れた一切合切が乾いた頃――
そんな声に振り返る。
すると、女神像の背中から顔を出す――
お猫さまの姿。
「ふぅ、やっと来たかぁ。お猫さまやぁい」
待ちに、待ちかねたぞ。
ふぉん♪
『イオノ>>猫ドアが完成したわよ。プロジェクションBOTを四つ同時に、完全に静止させないといけないから、大変だけど♪』
ギルドの通路奥に、必ずある女神像。
其れと同じ形の、背中の箱。
建てたばかりの女神像から、お猫さまの、ひょろ長い体が生えていた。
元から猫わぁ、体が長げぇがぁ――
今は転移扉を通り抜けている最中で、より長く見える。
つまり少し、気持ちが悪ぃ。
だがぁ、確かにぃ、この小せぇ穴でもぉ、猫一匹なら――
余裕で、くぐり抜けられるな。
六角形の箱の四隅に、五百乃大角の浮かぶ球が――
四つ並んでて、その隙間から――
五百乃大角の小せぇ脚が、飛び出してやがる。
「やぁ、シガミー。無事で何よりだニャ――けど、そんなことより、いま蟹って言ったミャ!?」
しゅるんと女神像の背中を、四つ足で登りきる魔法具の妖精。
その黒目が明かりの魔法具に照らされ、針のように細くなった。
「蟹が……好きなのか?」
喉をゴロゴロと鳴らして、超うるせぇ。
「あれ? 猫ちゃんってさぁ、蟹わぁ駄目じゃ無かったっけ?」
根菜さまは、まだ箱に突き刺さったままだ。
「にゃやー、蟹が苦手な猫なんて……〝ヴァロルフォグル・オルネコー〟くらいだニャーン♪」
ゴロゴロゴロロロッ――うーるせーぇー、ニャーン!
〝猫の中の猫〟って意味のその名は、良い意味じゃ……なかったのか?
「はーっ、やれやれ、まったく」みたいな感じに、聞こえたぞ?
「(そういうことならぁ、あの特大蟹、倒して来ちゃってよん――もう晩ご飯のぉ、時間でぇえぇすぅよぉぅ?)」
うるせぇ、小さな足をジタバタすんな。
まだまだ外は、明るい時分だったろぉが?
「みゃぎゃぎゃぎゃぁー!」
窓から岩壁を見ると、おにぎりが巨大な蟹に――
ばごぉん――ぼっごぉぉん!
岩塩を、投げつけている。
ふぉん♪
『>>ネコ科における蟹は、食事として与えるには、あまり適していないとされています』
そうなの?
ふぉん♪
『ヒント>>猫科における蟹食/加熱し、少量ずつなら可能【地球大百科事典】』
そうなのか?
「(なら、ビステッカと約束してた、アレを作ってみても、良いかもなぁ――)」
あの女神像の小窓からでも、料理を乗せた皿くらいなら――
ロコロ村へ、届けられるだろ。
だが、そのためには、食材をもっと――
「僧兵猪蟹、虎鶫隊隊長、いざ参る!」
相手にとって、不足はねぇ――ウカカカッ♪
あの超でけぇ蟹を、仕留めてやる。
ヴヴッ――ガララァン♪
この洞窟にも、蟹にも慣れたから――
虎型は無しだ。
鉄下駄と太刀を使う。
「ござるだー♪」
とおくから、生意気な子供の声が聞こえてきた。
大方、此方の様子をロコロ村でも、見られるようにしたんだろぉがぁぁ――
うーるーせーぇー。
がたごとん――カチカチチカチ、ピピプー♪
がたごとん――カチカチチカチ、ピピプー♪
倉庫の方が、うるせぇな。
「(迅雷、酢蛸ぉわぁ、ちゃんと二個手に入ったんだろぅ?)」
すぽん――鋏のような巨大鋏で挟まれ、傷が付いた太刀を仕舞う。
そして虎型の背中辺りの毛皮を、ぎゅっと引っ張った。
ウニョニョ――機械腕式の剣帯に包丁二本を、しっかりと持たせつつ――
迅雷を問いただす。
左右に水平に持たせ、後ろ手で抜けるようにした。
これなら間髪入れずに、包丁で蟹に止めを刺せる。
指輪や腕輪を使って出し入れも出来るが、そうしないのは――
あまりにも早く手を動かしたときに、つかみ損なう危険があるからだ。
「(はい。ですが、いざ組み合わせてみると、SDKとしては使用出来ず――岩塩で有ることが確定しました)」
なんだと!?
最初に一つ、五百乃大角が受け取った奴もぉ、使えねぇのかぁ!?
「(最初のもぉ囓ったら、しょっぱかったわよん♪)」
馬鹿野郎さまめ、そいつを先に言えやぁ!
「(粉砕された岩塩は、現在37個。おにぎりの収納魔法具箱から、あと一つSDKを入手しなければ、女神像を建立することが出来ません)」
そんなことを言われた所で、おれに出来ることわぁ――
変わらぬ訳だがぁ――ヴッ♪
修理し、取り出した太刀を、もう一度――
腰の機械腕に、ニョキリと持たせた。
「にゃぎゃにゃぁー?」
ぼごん――バキャッ!
蟹に向かって叩き付けられた、三角形が割れた。
また外れか。
蟹に外ればかり、呉れてやりやがって!
箱の中に詰めた物くらい、ちゃんと選り分けられるようにしとけやぁ!
それにしても本当にぃ、岩塩ばかりだなぁっ!?
元々、表面が乾いて白っぽくて――
岩塩と、そう見分けが付かん程度にわぁ、風化してたが――
おにぎりにわぁ、岩塩と酢蛸の区別が――
取り出してみねぇと、わからんらしい。
ふぉん♪
『>>INTタレットである私と比べるのは、酷かと。強化服自律型おにぎり一号は、まだ生後ひと月半ですので』
んぅー? おにぎりを作ったのわぁ、祭りの前だろぉ――?
まだ、一月半かぁ?
「(ウケケケッ♪ あたくしさまにも〝囓ってみるまでわからない〟くらいだものっ――無理も無いわよ♪」
何だと。神を名乗る物がソレで良いのかぁ?
ふぉん♪
『イオノ>>迅雷が演算単位〝100〟だとしたら、今のおにぎりが〝1・4〟で、あたくしさまが〝30〟の差よねぇん♪』
ぬ、おれが轟雷を着たら〝20〟になる勘定だな?
「(そうですね。一度、全てのSDKを私が回収すれば、岩塩の選別が一瞬で済むと思われ)」
なら最初っからぁ、そーうーしーろーやぁー!
神々には妙に、間の抜けた所がある。
ガサッ――ガチャカチャカチャ!!
岩塩の当たり所が、気に入らなかったのか――
蟹が目にも留まらぬ速さで、岩穴から飛び出してきた!
驚いたおにぎりが、砕かれ散蒔かれた岩塩で――ぽぎゅりーん♪
盛大に素っ転んだ!
強化服の頭を地に打ちつける、生後間もない黄緑色。
ガチャカチャカチャ!!
ガチャカチャカチャ!!
岩穴から一斉に飛び出てきた、数匹の蟹に――
ガチガチッ、ガッチィィン!
ガチガチッ、ガッチィィン!
「みゃぎゃにゃにゃぁ――!?」
啄まれ、ジタバタと藻掻く黄緑色。
あの蟹の群れの中に、斬り込むのは、ちと憚られ――
どどっどったっ、どどっどったっ!
どどっどったっ、どどっどったっ!
「くっきゃぉるるるるるぁぁ――――!!!」
そんな雄叫びが、一瞬で耳元に迫った!
「グゲゲゲゲゲゲゲッ――――♪」
黄緑色に突き込まれた蟹鋏を、片足の尖った爪先で――
ギリギリとつかみ、引き剥がす風神。
「(あら、やるわねん――さすが、野生の恐竜モドキわよっ!)」
ヴュザッ――風神の兜の中。女神像台座に乗る、女神像御神体。
その丸芋だか丸茸だか、わからん顔が、画面の隅に現れた!
「(強化服自律型おにぎり一号を、僚機として認識したようです)』
わからん、どーいう?
ふぉん♪
『ヒント>>僚機/任務中の同僚が操縦する航空機。』
ふぅん、〝航空機〟てのわぁ知らんがぁ――
要するに……味方ってことだな?
猪蟹屋の用心棒として、超、心強いぜ。
そして、お前らさまよぉ、折角来たんだ。
おにぎりを背中の魔法具箱ごと、持ってけやぁ!
ドッゴガァァッァアンッ!
風神に蹴り飛ばされた蟹が、ひっくり返った。
よーく見りゃぁ、そいつぁ――
他の蟹より一回り、でかかった。
色味が真っ青で、甲羅よりも巨大な鋏には――
大きく鋭い棘まで、生えてやがる。
「よし、でかした! 今のうちに、仕留めちま――」
じたばたと、脚と鋏を蠢かせ――
ガチャガシャッ――ドッシャァンッ!!!
ひっくり返った体を、自分で起こした!
「ギュギチブクブク、ギュギチブクブク、ギュギチブクブク♪」
そして一際大きな、鳴き声を上げた。
§
「ぷはぁっ!? お前ら無事かぁっ――ニャァ!?」
青蟹が放ったのは、さまかの大洪水!
「みゃぎゃにゃぎゃー?」
水面に浮き、流される強化服たち。
「グゲゲッゲグゲッ、クケケケェー!?」
「(イオノファラーを、紛失しました!)」
「ちょっと、ごぼがば!? (はやく助けなさいわよっ)――ごぼぼ、ぶくぶく!」
大水は直ぐに流れ去り、おれたちは倉庫前まで押し戻された!
§
「にゃぁ!? 蟹にゃ? いま蟹って言ったミャ♪」
此処は倉庫。濡れた一切合切が乾いた頃――
そんな声に振り返る。
すると、女神像の背中から顔を出す――
お猫さまの姿。
「ふぅ、やっと来たかぁ。お猫さまやぁい」
待ちに、待ちかねたぞ。
ふぉん♪
『イオノ>>猫ドアが完成したわよ。プロジェクションBOTを四つ同時に、完全に静止させないといけないから、大変だけど♪』
ギルドの通路奥に、必ずある女神像。
其れと同じ形の、背中の箱。
建てたばかりの女神像から、お猫さまの、ひょろ長い体が生えていた。
元から猫わぁ、体が長げぇがぁ――
今は転移扉を通り抜けている最中で、より長く見える。
つまり少し、気持ちが悪ぃ。
だがぁ、確かにぃ、この小せぇ穴でもぉ、猫一匹なら――
余裕で、くぐり抜けられるな。
六角形の箱の四隅に、五百乃大角の浮かぶ球が――
四つ並んでて、その隙間から――
五百乃大角の小せぇ脚が、飛び出してやがる。
「やぁ、シガミー。無事で何よりだニャ――けど、そんなことより、いま蟹って言ったミャ!?」
しゅるんと女神像の背中を、四つ足で登りきる魔法具の妖精。
その黒目が明かりの魔法具に照らされ、針のように細くなった。
「蟹が……好きなのか?」
喉をゴロゴロと鳴らして、超うるせぇ。
「あれ? 猫ちゃんってさぁ、蟹わぁ駄目じゃ無かったっけ?」
根菜さまは、まだ箱に突き刺さったままだ。
「にゃやー、蟹が苦手な猫なんて……〝ヴァロルフォグル・オルネコー〟くらいだニャーン♪」
ゴロゴロゴロロロッ――うーるせーぇー、ニャーン!
〝猫の中の猫〟って意味のその名は、良い意味じゃ……なかったのか?
「はーっ、やれやれ、まったく」みたいな感じに、聞こえたぞ?
「(そういうことならぁ、あの特大蟹、倒して来ちゃってよん――もう晩ご飯のぉ、時間でぇえぇすぅよぉぅ?)」
うるせぇ、小さな足をジタバタすんな。
まだまだ外は、明るい時分だったろぉが?
「みゃぎゃぎゃぎゃぁー!」
窓から岩壁を見ると、おにぎりが巨大な蟹に――
ばごぉん――ぼっごぉぉん!
岩塩を、投げつけている。
ふぉん♪
『>>ネコ科における蟹は、食事として与えるには、あまり適していないとされています』
そうなの?
ふぉん♪
『ヒント>>猫科における蟹食/加熱し、少量ずつなら可能【地球大百科事典】』
そうなのか?
「(なら、ビステッカと約束してた、アレを作ってみても、良いかもなぁ――)」
あの女神像の小窓からでも、料理を乗せた皿くらいなら――
ロコロ村へ、届けられるだろ。
だが、そのためには、食材をもっと――
「僧兵猪蟹、虎鶫隊隊長、いざ参る!」
相手にとって、不足はねぇ――ウカカカッ♪
あの超でけぇ蟹を、仕留めてやる。
ヴヴッ――ガララァン♪
この洞窟にも、蟹にも慣れたから――
虎型は無しだ。
鉄下駄と太刀を使う。
「ござるだー♪」
とおくから、生意気な子供の声が聞こえてきた。
大方、此方の様子をロコロ村でも、見られるようにしたんだろぉがぁぁ――
うーるーせーぇー。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ@10シリーズ書籍化
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
遺跡に置き去りにされた奴隷、最強SSS級冒険者へ至る
柚木
ファンタジー
幼い頃から奴隷として伯爵家に仕える、心優しい青年レイン。神獣の世話や、毒味役、与えられる日々の仕事を懸命にこなしていた。
ある時、伯爵家の息子と護衛の冒険者と共に遺跡へ魔物討伐に出掛ける。
そこで待ち受ける裏切り、絶望ーー。遺跡へ置き去りにされたレインが死に物狂いで辿り着いたのは、古びた洋館だった。
虐げられ無力だった青年が美しくも残酷な世界で最強の頂へ登る、異世界ダークファンタジー。
※最強は20話以降・それまで胸糞、鬱注意
!6月3日に新四章の差し込みと、以降のお話の微修正のため工事を行いました。ご迷惑をお掛け致しました。おおよそのあらすじに変更はありません。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
転生賢者の異世界無双〜勇者じゃないと追放されましたが、世界最強の賢者でした〜
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人は異世界へと召喚される。勇者としてこの国を救ってほしいと頼まれるが、直人の職業は賢者であったため、一方的に追放されてしまう。
だが、王は知らなかった。賢者は勇者をも超える世界最強の職業であることを、自分の力に気づいた直人はその力を使って自由気ままに生きるのであった。
一方、王は直人が最強だと知って、戻ってくるように土下座して懇願するが、全ては手遅れであった。
異世界で勇者をやって帰ってきましたが、隣の四姉妹の様子がおかしいんですけど?
レオナール D
ファンタジー
異世界に召喚されて魔王を倒す……そんなありふれた冒険を終えた主人公・八雲勇治は日本へと帰還した。
異世界に残って英雄として暮らし、お姫様と結婚したり、ハーレムを築くことだってできたというのに、あえて日本に帰ることを選択した。その理由は家族同然に付き合っている隣の四姉妹と再会するためである。
隣に住んでいる日下部家の四姉妹には子供の頃から世話になっており、恩返しがしたい、これからも見守ってあげたいと思っていたのだ。
だが……帰還した勇治に次々と襲いかかってくるのは四姉妹のハニートラップ? 奇跡としか思えないようなラッキースケベの連続だった。
おまけに、四姉妹は勇治と同じようにおかしな事情を抱えているようで……? はたして、勇治と四姉妹はこれからも平穏な日常を送ることができるのだろうか!?
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる