684 / 740
5:大森林観測村VSガムラン町
684:ロコロ村集会所にて、失意のファロコと第3の観測村?
しおりを挟む
「きゃぁぁぁっ――――大変! レトラちゃんが、食べられちゃう!」
生意気そうな子供の顔が、青ざめた。
「大丈夫だよ、食べたりっ、しないよっ!」
村長が二股の角の娘を、抱えている。
その顔は必死だ。
「けれど、どこかへ隠れられたりしたら、面倒ですわ」
じたばたと暴れる森の王の子供を、ひょいと受け取る悪逆令嬢。
「建てたばかりの観光スポットを、壊される訳には行きませんねぇー!」
コッヘル商会商会長が、辺りの村人を引き連れ――厨房から出て行った。
傾国の魔物と噂される、ミス・ロットリンデ。
その姿をかわいらしく模った、冒険者ギルド大森林観測村支部。
その全館が、上を下への大騒ぎになってから、約5分後。
「あのー。この針鼠みたいなのは、なんだい? それにこの目を回した女の子は、シガミーの友達だよね?」
厨房へ姿を現したのは、覇気の無い青年。
〝万年ルーキー〟、〝ガムランの狼〟、〝メンテナンスフリー〟、〝LV不詳事〟、〝錆びた剣〟など。
色とりどりに揶揄される、人畜無害にして最強の青年だった。
「ぶくぶくぶく」
抱えられたのは、気絶し――口から泡を吹く少女。
「ぎぎぎぎゅりぃぃぃ!?」
そんな少女に、四つ足でしがみ付く毛玉。
毛玉の内側には、小さな人の体があって――
身をよじり、暴れている。
「ニゲル! でかしましたわっ♪」
幼子たちを抱えて現れた青年を、珍しく褒める暴君。
悪漢令嬢と揶揄される、ガムラン代表受付嬢にして――
今世代最強と謳われる、S級冒険者パーティーの隊長。
その高貴な細顎が、くるり――
「ふふん、ガムラン冒険者の実力は、いかがなものかしら? くすくすくす♪」
だがそんな、おごった視線を向けられた悪逆令嬢は――
「ああもう――ありがとう! 其処の、ぱっとしない殿方!」
細身のドレスを、つまみ上げ――
「このロットリンデ、今は無きルシランツェルの名にかけて――このご恩は、一生忘れませんわっ♪」
目を伏せ、惚れ惚れするような微笑み。
片足を引き腰を落とす淑女は、最大限の礼を返したのであった。
呆気にとられる、悪漢令嬢を横目に――
悪逆令嬢は、頑丈そうな針金を持ち――
ガムラン最強の内の一人、ニゲル青年へと――
じりじりと、にじり寄っていくのであった。
§
「おいでー、ファロコだよー?」
伸ばされた手。
「にぎゅりらら?」
その手は無常にも、小さな足で蹴り飛ばされた。
「レイダちゃぁぁん、たぁすぅけぇてぇー!」
意識を取り戻した眼鏡の少女が、助けを請うも――
「ひとまずは、たくさん食べて栄養を付けて、大きく育ってもらうまで……その手は離れないかもしれませんわねー♪」
やれやれと腕まくりする彼女は、とても楽しそうだ。
逆にうなだれ、この世の不幸を一身に受けたような――
壮絶な顔になる、森の主第一子ファロコ。
「ぎゅにぎぎぎぎーぃ」
絶望した彼女は、割れた殻しか残っていない木箱に、潜り込んでしまった。
§
「はぁい。お料理の準備がぁ、出来ましたぁよぉぅ♪ クースクスクスクス、ププーッ♪」
猫耳がついた頭飾りを、あたまに乗せたメイド姿の少女が――
大宴会場と化したギルド支部地下二階へと、姿を現した。
天井が、パカリと開き――ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴゥゥン!
修繕された鉄籠に乗り――降りて来たのは大量の料理。
壇上の背後には『ファロコちゃんの妹ちゃん、誕生おめでとう♪』という吊り看板。
もの凄く長くて多くて硬い毛を、針金でキツく縛ったら。
毛玉の中には、小さな女の子がいたのだ。
壇上に群がる村人たち――
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「本当に女の子だ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
森域結界により退村規制中の長髪村に、丸く大きな髪型をした連中だけでなく――
耳に丸い物を貼り付けた、奇っ怪な連中まで混じっていた。
「あの……女将さん、あの耳に貝殻のような物を貼り付けた村人たちは……どこからいらしたのですか?」
白金の眼鏡を軽く持ち上げる、給仕服姿。
給仕の手を止めた彼女が、そう尋ねた。
「んー? 見ない連中さね――村長たち、おいで!」
木さじで巨大な鍋を、かき混ぜていた恰幅の良い女性が――
「「なんだぁい、母さん♪」」
「「はぁぁぁあぁぁい♪」」
「どうしたの、トゥナ?」
ここ〝グランジ・ロコロ村〟と、〝ファンキー・フカフ村〟の村長たちを――
呼びつけた!
「あの耳当てを付けた連中は、どこの者だい?」
「いぇぁー、〝エレクト、ロ・モ、フモ村〟の、奴ら、さぁ♪」
カクカクした動きをする、女将さんの息子。
「ふぅん、だそうだよ、リオレイニア。しかし変わった連中さね?」
女将さんと眼鏡メイドが、村長たちと件の村人たちを見比べる。
話す言葉と動きに間断があり、それはまるで――
「まるで壊れた、イオノファラーさまの様ですわね、ププークスクスクス♪」
猫耳メイドの少女が、忌憚のない意見を述べる。
村長たちの不自然な動きは、どうやら〝モフモ村〟からの来訪者を――
まねているようだった。
来訪者は文化の最先端である央都でも、猪蟹屋製品でも見ないような――
ゆったりとした、不思議な服を着ている。
「とて、も気の良、い人た、ちよ♪」
やはりカクカクした動きをする、女将さんの娘。
「いぇーぁ♪」
相槌を打つ、村長ズの一人。
見慣れない村人たちは、気の良い連中であるらしい。
「たしか大森林のずーっと奥で、〝ものまねが上手な鳥〟を飼ってるんじゃなかったっけ?」
フカフ村村長が片手で何かを、つまむような仕草をした。
恐らくは鳥のくちばしの真似を、しているのだろう。
「イェー、チェックワンツー♪」
相槌を打つ、村長ズの一人。
見慣れない村人たちは、風変わりな鳥を飼っているらしい。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「これがぁ、ファロコの妹かぁ♡」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
壇上を取り囲む、モサモサ頭や長髪や、耳当てを付けた――
大森林に点在する村々の、多様な村人たち。
それは村を挙げての、お食い初めだった。
村人は次々と、なだれ込んでくる。
「じゃぁ、はい。この鉄匙と鉄箸で、ご飯を食べさせてあげてくれるかしら?」
悪逆令嬢ロットリンデに怯えつつも、諸々を受け取る、眼鏡少女レトラ。
「ひゃっ、重っ! こんなに重いスプーンじゃ、とても無理です!」
毛玉少女向けの食器は、かなり頑丈で重く。
子供の手には、重すぎたようだ。
「じゃぁニゲル。手伝っておあげなさいな」
悪漢令嬢リカルルは、基本的には優しい。
「えー? な、何で僕がぁ?」
万年ルーキー、西計三十六も、基本的には優しい。
だがそれは彼の思い人である、リカルルの眼前で――
毛玉のような赤子には、向けづらい類いの物で――
「ニゲル……ぼそぼそ……よくお聞きなさい。お嬢さまは、小さな子供にも優しく接する、貴方の姿を見たいと……ぼそぼそ……申しているのですよ?」
ヴヴウヴヴッ――それはまるで、ルガ蜂のような。
黒い眼鏡を掛けた細身のメイドが、人知れずニゲルの背後へ現れ――
そう囁くように、進言した。
それは本来、ルガ蜂である彼女が見せる習性ではなかったが。
おそらくは彼が断れば、自ら毛玉のような赤子に引っかかれ、蹴飛ばされ――
ボロボロになっていくであろう、主人を見かねてのことと思われる。
「非常に不本意ですが、まったく! お嬢さまときたらもう、まったく!」
美しい口元が、そう言っている。
「わ、わかったよ、リオレイニア……さん」
青年から言質を取った蜂女は、冷ややかに笑い――物陰から姿を消した。
「きゃぁぁっ!」
「ああもう何で、頭突きをするのさっ!?」
不幸にも懐かれてしまった少女をかばい、青年が――
二人の子供たちが、怪我をしないように――
必死に間に入る。
「ギュギュギュギチッ!?」
毛玉の力は凄まじく、格闘すること約30分。
「けぷぅ――むにゃぁ♪」
眠くなった森の主の子供が、船をこぎ始めた。
「ニゲル! もうよろしくてよ、向こうへ行ってなさいな♪」
結局の所、カワイイ物好きの悪漢令嬢は、じりじりと――
毛玉少女へと自ら、にじり寄っていくのであった。
ーーー
お食い初め/出生後初めての食事を祝う儀式。新しい箸で食べさせる真似をする。本来は生後100日目に行うことが多い。
生意気そうな子供の顔が、青ざめた。
「大丈夫だよ、食べたりっ、しないよっ!」
村長が二股の角の娘を、抱えている。
その顔は必死だ。
「けれど、どこかへ隠れられたりしたら、面倒ですわ」
じたばたと暴れる森の王の子供を、ひょいと受け取る悪逆令嬢。
「建てたばかりの観光スポットを、壊される訳には行きませんねぇー!」
コッヘル商会商会長が、辺りの村人を引き連れ――厨房から出て行った。
傾国の魔物と噂される、ミス・ロットリンデ。
その姿をかわいらしく模った、冒険者ギルド大森林観測村支部。
その全館が、上を下への大騒ぎになってから、約5分後。
「あのー。この針鼠みたいなのは、なんだい? それにこの目を回した女の子は、シガミーの友達だよね?」
厨房へ姿を現したのは、覇気の無い青年。
〝万年ルーキー〟、〝ガムランの狼〟、〝メンテナンスフリー〟、〝LV不詳事〟、〝錆びた剣〟など。
色とりどりに揶揄される、人畜無害にして最強の青年だった。
「ぶくぶくぶく」
抱えられたのは、気絶し――口から泡を吹く少女。
「ぎぎぎぎゅりぃぃぃ!?」
そんな少女に、四つ足でしがみ付く毛玉。
毛玉の内側には、小さな人の体があって――
身をよじり、暴れている。
「ニゲル! でかしましたわっ♪」
幼子たちを抱えて現れた青年を、珍しく褒める暴君。
悪漢令嬢と揶揄される、ガムラン代表受付嬢にして――
今世代最強と謳われる、S級冒険者パーティーの隊長。
その高貴な細顎が、くるり――
「ふふん、ガムラン冒険者の実力は、いかがなものかしら? くすくすくす♪」
だがそんな、おごった視線を向けられた悪逆令嬢は――
「ああもう――ありがとう! 其処の、ぱっとしない殿方!」
細身のドレスを、つまみ上げ――
「このロットリンデ、今は無きルシランツェルの名にかけて――このご恩は、一生忘れませんわっ♪」
目を伏せ、惚れ惚れするような微笑み。
片足を引き腰を落とす淑女は、最大限の礼を返したのであった。
呆気にとられる、悪漢令嬢を横目に――
悪逆令嬢は、頑丈そうな針金を持ち――
ガムラン最強の内の一人、ニゲル青年へと――
じりじりと、にじり寄っていくのであった。
§
「おいでー、ファロコだよー?」
伸ばされた手。
「にぎゅりらら?」
その手は無常にも、小さな足で蹴り飛ばされた。
「レイダちゃぁぁん、たぁすぅけぇてぇー!」
意識を取り戻した眼鏡の少女が、助けを請うも――
「ひとまずは、たくさん食べて栄養を付けて、大きく育ってもらうまで……その手は離れないかもしれませんわねー♪」
やれやれと腕まくりする彼女は、とても楽しそうだ。
逆にうなだれ、この世の不幸を一身に受けたような――
壮絶な顔になる、森の主第一子ファロコ。
「ぎゅにぎぎぎぎーぃ」
絶望した彼女は、割れた殻しか残っていない木箱に、潜り込んでしまった。
§
「はぁい。お料理の準備がぁ、出来ましたぁよぉぅ♪ クースクスクスクス、ププーッ♪」
猫耳がついた頭飾りを、あたまに乗せたメイド姿の少女が――
大宴会場と化したギルド支部地下二階へと、姿を現した。
天井が、パカリと開き――ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴゥゥン!
修繕された鉄籠に乗り――降りて来たのは大量の料理。
壇上の背後には『ファロコちゃんの妹ちゃん、誕生おめでとう♪』という吊り看板。
もの凄く長くて多くて硬い毛を、針金でキツく縛ったら。
毛玉の中には、小さな女の子がいたのだ。
壇上に群がる村人たち――
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「本当に女の子だ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
森域結界により退村規制中の長髪村に、丸く大きな髪型をした連中だけでなく――
耳に丸い物を貼り付けた、奇っ怪な連中まで混じっていた。
「あの……女将さん、あの耳に貝殻のような物を貼り付けた村人たちは……どこからいらしたのですか?」
白金の眼鏡を軽く持ち上げる、給仕服姿。
給仕の手を止めた彼女が、そう尋ねた。
「んー? 見ない連中さね――村長たち、おいで!」
木さじで巨大な鍋を、かき混ぜていた恰幅の良い女性が――
「「なんだぁい、母さん♪」」
「「はぁぁぁあぁぁい♪」」
「どうしたの、トゥナ?」
ここ〝グランジ・ロコロ村〟と、〝ファンキー・フカフ村〟の村長たちを――
呼びつけた!
「あの耳当てを付けた連中は、どこの者だい?」
「いぇぁー、〝エレクト、ロ・モ、フモ村〟の、奴ら、さぁ♪」
カクカクした動きをする、女将さんの息子。
「ふぅん、だそうだよ、リオレイニア。しかし変わった連中さね?」
女将さんと眼鏡メイドが、村長たちと件の村人たちを見比べる。
話す言葉と動きに間断があり、それはまるで――
「まるで壊れた、イオノファラーさまの様ですわね、ププークスクスクス♪」
猫耳メイドの少女が、忌憚のない意見を述べる。
村長たちの不自然な動きは、どうやら〝モフモ村〟からの来訪者を――
まねているようだった。
来訪者は文化の最先端である央都でも、猪蟹屋製品でも見ないような――
ゆったりとした、不思議な服を着ている。
「とて、も気の良、い人た、ちよ♪」
やはりカクカクした動きをする、女将さんの娘。
「いぇーぁ♪」
相槌を打つ、村長ズの一人。
見慣れない村人たちは、気の良い連中であるらしい。
「たしか大森林のずーっと奥で、〝ものまねが上手な鳥〟を飼ってるんじゃなかったっけ?」
フカフ村村長が片手で何かを、つまむような仕草をした。
恐らくは鳥のくちばしの真似を、しているのだろう。
「イェー、チェックワンツー♪」
相槌を打つ、村長ズの一人。
見慣れない村人たちは、風変わりな鳥を飼っているらしい。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「これがぁ、ファロコの妹かぁ♡」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
壇上を取り囲む、モサモサ頭や長髪や、耳当てを付けた――
大森林に点在する村々の、多様な村人たち。
それは村を挙げての、お食い初めだった。
村人は次々と、なだれ込んでくる。
「じゃぁ、はい。この鉄匙と鉄箸で、ご飯を食べさせてあげてくれるかしら?」
悪逆令嬢ロットリンデに怯えつつも、諸々を受け取る、眼鏡少女レトラ。
「ひゃっ、重っ! こんなに重いスプーンじゃ、とても無理です!」
毛玉少女向けの食器は、かなり頑丈で重く。
子供の手には、重すぎたようだ。
「じゃぁニゲル。手伝っておあげなさいな」
悪漢令嬢リカルルは、基本的には優しい。
「えー? な、何で僕がぁ?」
万年ルーキー、西計三十六も、基本的には優しい。
だがそれは彼の思い人である、リカルルの眼前で――
毛玉のような赤子には、向けづらい類いの物で――
「ニゲル……ぼそぼそ……よくお聞きなさい。お嬢さまは、小さな子供にも優しく接する、貴方の姿を見たいと……ぼそぼそ……申しているのですよ?」
ヴヴウヴヴッ――それはまるで、ルガ蜂のような。
黒い眼鏡を掛けた細身のメイドが、人知れずニゲルの背後へ現れ――
そう囁くように、進言した。
それは本来、ルガ蜂である彼女が見せる習性ではなかったが。
おそらくは彼が断れば、自ら毛玉のような赤子に引っかかれ、蹴飛ばされ――
ボロボロになっていくであろう、主人を見かねてのことと思われる。
「非常に不本意ですが、まったく! お嬢さまときたらもう、まったく!」
美しい口元が、そう言っている。
「わ、わかったよ、リオレイニア……さん」
青年から言質を取った蜂女は、冷ややかに笑い――物陰から姿を消した。
「きゃぁぁっ!」
「ああもう何で、頭突きをするのさっ!?」
不幸にも懐かれてしまった少女をかばい、青年が――
二人の子供たちが、怪我をしないように――
必死に間に入る。
「ギュギュギュギチッ!?」
毛玉の力は凄まじく、格闘すること約30分。
「けぷぅ――むにゃぁ♪」
眠くなった森の主の子供が、船をこぎ始めた。
「ニゲル! もうよろしくてよ、向こうへ行ってなさいな♪」
結局の所、カワイイ物好きの悪漢令嬢は、じりじりと――
毛玉少女へと自ら、にじり寄っていくのであった。
ーーー
お食い初め/出生後初めての食事を祝う儀式。新しい箸で食べさせる真似をする。本来は生後100日目に行うことが多い。
0
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説


元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる