682 / 740
5:大森林観測村VSガムラン町
682:未発見エリアαからの脱出、城攻めの話と名付けについて
しおりを挟む
「シガミーの言うことしか……聞かないみたいわよ(-_-)」
すっぽ――ここここぉぉん♪
遅延、そして――べちゃり♪
おれの頭の上から、ねっとりと滴る女神御神体。
「ぐぬわぁぁっ――ばかやろぃ、綺麗にしてから戻ってこんかぁ!」
自力で口太郎の腹の中から、戻ってこられたのわぁ、僥倖だが――
その形で直に、おれの頭に落ちてくるんじゃねぇやぃ!
おれや御神体や、服や強化服。
それぞれ別に綺麗にするなら、簡単だが――
こう一辺に、おれごと汚されると……面倒なことになる。
「あぁもぅ一旦、地下の部屋に戻るぞ!――ニャァ♪」
巨石に丸い穴が空き、おれは目を閉じる――ギュッ!
外の景色が消え、重要なモニタ表示や――
手首に巻いた腕時計が、見えた。
腕時計のカバーを開き、中のボタンを押す。
シュボッ、カシカシカシ♪
瞼越しでも見える光の奔流。
「グッゲゲゲッゲッゲゲッ!?」
驚き、足踏みする口太郎。
「直ぐに戻ってくるから、ちょっと待ってろやぁ!」
それは一瞬、チキピピッ♪
刹那で着替えが、完了した。
猪蟹屋標準制服に着替えたおれは、穴に飛び込んだ。
§
「ちぃと……思ったんだが」
たった今落ちてきた天井の穴を、見上げる。
「なんわよ?」
ヴォヴォヴォォゥゥン♪
「なんでしょうか?」
ヴッヴォヴォヴォゥン♪
「グゲ――――ズゥン♪」
丸く、細長く開けられた岩穴。
其処から此方を覗き込んでいた、口太郎の顔が――
岩肌で塗りつぶされ、見えなくなった。
継ぎ目のない天井を閉じたのは、五百乃大角か迅雷が立ち上げた――
「絵で板と収納魔法さえありゃ――どんな城も、一晩で落とせるだろ?」
寝床を通って、風呂場に駆け込み――もう一度、腕時計のボタンを押した。
シュボッ、カシカシカシ♪
刹那で――すぽん♪
腕時計を腕輪に仕舞い、首から提げた冒険者カードと腕輪だけの――すっぽんぽんになった。
みずのたま、みずのたま――冷たかったが、シャキッとして良い!
ヴッ――濡れた体を、柔らかい布でざっと拭く。
「なによ、いまさら。けどぉ――」
すぽんと、迅雷に格納される――ベトベトに汚れた御神体。
ふぉん♪
『イオノ>そう簡単じゃ、ないわよぉん?』
耳栓越しの、おれの画面。
その中に現れる、アーティファクトとしての御神体。
そして、梅干し大の分け身である中身が、おれを見上げた。
ふぉん♪
『>>どういうことだぜ?』
ふぉん♪
『イオノ>迅雷、やってみせてあげてねぇん♪』
ヴォヴォヴォゥゥン――――唸る迅雷が、おれの側に来たと思ったら――
「シガミー、オ覚悟ヲ」
すっぽここここここ――――――――うぅわわぁ!?
体が震えて、止まらねぇ!?
おれはもんどり打ちながら、かろうじて飛び退いた!
「はぁはぁはぁはぁ、何てことしやがる!?」
見れば、おれが居た辺りの床が――綺麗な丸で抉られてた。
ふぉん♪
『イオノ>>収納魔法に生き物を、入れられないのは知ってるでしょ?」
生き物? 生き物を魔法で取り込んだら――
そいつぁ、転移魔法になっちまうって、奴だろ?
おれはタオルを丸めて、迅雷に放り投げた――すぽん♪
格納される、柔い布。
「確かに壁の向こうに誰かが張り付いてやがったら、穴を空けることは出来ねぇな」
ヴッ――腕輪から腕時計を取り出し――シュボッ、カシカシカシ♪
刹那で――猪蟹屋のメイド服を着込んだ。
すっぽこ――こぉん♪
微かな遅延、てちり。
「そう、そして、お城が守ってるものって、何わのよ?」
おれの頭の上に降り立った、御神体さまが――
そんな当たり前のことを、聞きやがる。
「そりゃぁ、殿さんに奥方さまに、王子に姫さん……あっ!」
「そう、要人警護中の誰か一人でも、さっきのシガミーみたいな目にあわせたらぁ、どーうなるかわぁー、わかるでしょぉ?」
「元から今世で、城を攻めるつもりは毛頭ねぇーがぁ――得心した」
旗本や隠密……衛兵や騎士どもに囲まれたら、おれでも、その場に止まるのは難しい。
§
「じゃぁ、上に戻るがぁ――〝恐竜〟……恐ろしい竜て生き物わぁ、何を食うんだ?」
飼うなら餌を、やらにゃいかんだろ。
「さぁ、お肉でぇ良いんじゃね? ウケケケッ♪」
人ごとか。
「迅雷、鑑定結果は出たか?」
「やハり、恐竜に関する情報ハ、ありマせん」
ねえのか。
「だから新種発見って、言ったじゃないのさ♪」
ふぉん♪
『イオノ>>新種を発見したら、お名前を付けてあげるのがぁ、慣例わよ!」
「はぁ? お名前わぁ〝口太郎〟だろうが?」
「ばかわよ? シガミーは、ほんとバカ!」
「そうデすね……レイダやリオレイニアニ却下さレないような、良イ名ヲ与えてミては?」
迅雷まで容赦ねぇぜ。
「くっきゅぎゅるうるるる――♪」
壁に口太郎の様子が、映し出された。
しかしこんなでかい石竜子鳥が、良くも懐いたもんだな。
「もトから、こノ個体ハ大脳ノ発達が顕著デ、好奇心が旺盛だっタと思わレます。シガミーヤ自動射撃LV1に執着していタので――テイムもしやすかったノでは?」
なるほどなぁ。
「きゅぎゅぐずるるるるるっ――――♪」
ん、今なんか言ったな、口太郎。
「53%の確率デ、風よりモ速ク〝棒〟ヲ取ってくるノにと言ってイます」
「ウケケケッ――謎の棒推しにわぁ、なんか意味わぁあるのん?」
ふぉん♪
『>>類推になりますが、獲物を狩ることと同じくらいに〝自身の足の速さ〟を、認められたいようです』
足の速さならぁ――〝疾風迅雷〟って訳だが。
けど猪蟹屋には既に、迅雷が居るから――
「何かねぇのか、〝足が早い〟とか〝風神のようだ〟とかって意味のぉ言葉わよぉ?」
「それでぇ、良いじゃないのっ♪」
どれだぜ?
「はイ。シガミーにしてハ、上出来なノでは」
だから何が、上出来だぜ?
§
『風神』――さらり♪
「坊主わぁ、いつもぉ、達筆わねぇん♪」
五百乃大角が作った、石竜子鳥用の兜に一筆入れてやった。
ふぉん♪
『風神の兜【風神】/
防御力220。空力特性に因らないダウンフォースを得る。
恐竜モドキ風神の一個体、風神専用にあつらえた一品。
追加機能/望遠並びに暗視機能付き。』
ふぉん♪
『イオノ>>ウケケッ。種族名が〝風神〟ってなっちゃってるけど、まぁ良いでしょ。恐竜学会派閥とか、恐竜マニアの人に文句を言われる訳じゃないしぃー』
人の呼び名が〝シガミー〟になっちまったみたいな話か。
どうにも締まらんなぁ。
せめて、この兜に轟雷の角みてぇなのを、付けてやるか。
何かねぇか?
そういやぁさっき、腕輪の中にアレがあったな。
おれは机の上に、どっしりと置かれた兜の、天辺に――
絵で板で――きゅりきゅりきゅりきゅりっ、すぽん♪
螺子切りの穴を、空けてやった。
おれの物作り系スキルも加われば、造作もなく出来た。
ヴッ――取り出したのは、武器代わりになればと、相当昔に入れっぱなしだった、ガムラン町の避雷針。
使い古しの、オリハルコンの棒きれ。
「こいつを――」
くるくるくる――がちり!
「シガミー! そレは、素晴らシい発想デす」
「またしてやられたわ。盲点わよ!」
はぁ? 兜に角の一つや二つ付いてるのわぁ、当然だろぅが。
どうしたぁ、また褒めすぎじゃね?
五百乃大角が、また絵で板を起動し――
〝風神の兜【風神】〟の後ろ頭に、事もあろうか――
出張所用の女神像台座を、取り付けやがった!
そんなことのために尖った元避雷針を、突き立てた訳じゃなかったんだが。
「ウケケケケ♪」と笑う五百乃大角が、台座と避雷針を導線で繋いじまった。
「以前作成しタ、火龍用のヘッドセットを流用して――簡易的ナ翻訳システムモ作成シました」
ふぉん♪
『>自律型一号おにぎりが、この場に居れば動物言語学、恐竜語翻訳の一助となったのですが』
居ないものは、仕方有るまい。
其れよりもだ。
「お前らさまよぉ? 悪い冗談が過ぎるだろぉがぁ?」
口太郎改め風神に、女神像の台座を取り付けたとなれば――
次に必要なのは当然、アレしかあるまい。
絵で板を立ち上げ、〝鞍〟の記録を呼び出した。
これは以前、天ぷら号に作ってやった物で――
大きささえ変えれば、そのまま流用出来そうだぜ♪
すっぽ――ここここぉぉん♪
遅延、そして――べちゃり♪
おれの頭の上から、ねっとりと滴る女神御神体。
「ぐぬわぁぁっ――ばかやろぃ、綺麗にしてから戻ってこんかぁ!」
自力で口太郎の腹の中から、戻ってこられたのわぁ、僥倖だが――
その形で直に、おれの頭に落ちてくるんじゃねぇやぃ!
おれや御神体や、服や強化服。
それぞれ別に綺麗にするなら、簡単だが――
こう一辺に、おれごと汚されると……面倒なことになる。
「あぁもぅ一旦、地下の部屋に戻るぞ!――ニャァ♪」
巨石に丸い穴が空き、おれは目を閉じる――ギュッ!
外の景色が消え、重要なモニタ表示や――
手首に巻いた腕時計が、見えた。
腕時計のカバーを開き、中のボタンを押す。
シュボッ、カシカシカシ♪
瞼越しでも見える光の奔流。
「グッゲゲゲッゲッゲゲッ!?」
驚き、足踏みする口太郎。
「直ぐに戻ってくるから、ちょっと待ってろやぁ!」
それは一瞬、チキピピッ♪
刹那で着替えが、完了した。
猪蟹屋標準制服に着替えたおれは、穴に飛び込んだ。
§
「ちぃと……思ったんだが」
たった今落ちてきた天井の穴を、見上げる。
「なんわよ?」
ヴォヴォヴォォゥゥン♪
「なんでしょうか?」
ヴッヴォヴォヴォゥン♪
「グゲ――――ズゥン♪」
丸く、細長く開けられた岩穴。
其処から此方を覗き込んでいた、口太郎の顔が――
岩肌で塗りつぶされ、見えなくなった。
継ぎ目のない天井を閉じたのは、五百乃大角か迅雷が立ち上げた――
「絵で板と収納魔法さえありゃ――どんな城も、一晩で落とせるだろ?」
寝床を通って、風呂場に駆け込み――もう一度、腕時計のボタンを押した。
シュボッ、カシカシカシ♪
刹那で――すぽん♪
腕時計を腕輪に仕舞い、首から提げた冒険者カードと腕輪だけの――すっぽんぽんになった。
みずのたま、みずのたま――冷たかったが、シャキッとして良い!
ヴッ――濡れた体を、柔らかい布でざっと拭く。
「なによ、いまさら。けどぉ――」
すぽんと、迅雷に格納される――ベトベトに汚れた御神体。
ふぉん♪
『イオノ>そう簡単じゃ、ないわよぉん?』
耳栓越しの、おれの画面。
その中に現れる、アーティファクトとしての御神体。
そして、梅干し大の分け身である中身が、おれを見上げた。
ふぉん♪
『>>どういうことだぜ?』
ふぉん♪
『イオノ>迅雷、やってみせてあげてねぇん♪』
ヴォヴォヴォゥゥン――――唸る迅雷が、おれの側に来たと思ったら――
「シガミー、オ覚悟ヲ」
すっぽここここここ――――――――うぅわわぁ!?
体が震えて、止まらねぇ!?
おれはもんどり打ちながら、かろうじて飛び退いた!
「はぁはぁはぁはぁ、何てことしやがる!?」
見れば、おれが居た辺りの床が――綺麗な丸で抉られてた。
ふぉん♪
『イオノ>>収納魔法に生き物を、入れられないのは知ってるでしょ?」
生き物? 生き物を魔法で取り込んだら――
そいつぁ、転移魔法になっちまうって、奴だろ?
おれはタオルを丸めて、迅雷に放り投げた――すぽん♪
格納される、柔い布。
「確かに壁の向こうに誰かが張り付いてやがったら、穴を空けることは出来ねぇな」
ヴッ――腕輪から腕時計を取り出し――シュボッ、カシカシカシ♪
刹那で――猪蟹屋のメイド服を着込んだ。
すっぽこ――こぉん♪
微かな遅延、てちり。
「そう、そして、お城が守ってるものって、何わのよ?」
おれの頭の上に降り立った、御神体さまが――
そんな当たり前のことを、聞きやがる。
「そりゃぁ、殿さんに奥方さまに、王子に姫さん……あっ!」
「そう、要人警護中の誰か一人でも、さっきのシガミーみたいな目にあわせたらぁ、どーうなるかわぁー、わかるでしょぉ?」
「元から今世で、城を攻めるつもりは毛頭ねぇーがぁ――得心した」
旗本や隠密……衛兵や騎士どもに囲まれたら、おれでも、その場に止まるのは難しい。
§
「じゃぁ、上に戻るがぁ――〝恐竜〟……恐ろしい竜て生き物わぁ、何を食うんだ?」
飼うなら餌を、やらにゃいかんだろ。
「さぁ、お肉でぇ良いんじゃね? ウケケケッ♪」
人ごとか。
「迅雷、鑑定結果は出たか?」
「やハり、恐竜に関する情報ハ、ありマせん」
ねえのか。
「だから新種発見って、言ったじゃないのさ♪」
ふぉん♪
『イオノ>>新種を発見したら、お名前を付けてあげるのがぁ、慣例わよ!」
「はぁ? お名前わぁ〝口太郎〟だろうが?」
「ばかわよ? シガミーは、ほんとバカ!」
「そうデすね……レイダやリオレイニアニ却下さレないような、良イ名ヲ与えてミては?」
迅雷まで容赦ねぇぜ。
「くっきゅぎゅるうるるる――♪」
壁に口太郎の様子が、映し出された。
しかしこんなでかい石竜子鳥が、良くも懐いたもんだな。
「もトから、こノ個体ハ大脳ノ発達が顕著デ、好奇心が旺盛だっタと思わレます。シガミーヤ自動射撃LV1に執着していタので――テイムもしやすかったノでは?」
なるほどなぁ。
「きゅぎゅぐずるるるるるっ――――♪」
ん、今なんか言ったな、口太郎。
「53%の確率デ、風よりモ速ク〝棒〟ヲ取ってくるノにと言ってイます」
「ウケケケッ――謎の棒推しにわぁ、なんか意味わぁあるのん?」
ふぉん♪
『>>類推になりますが、獲物を狩ることと同じくらいに〝自身の足の速さ〟を、認められたいようです』
足の速さならぁ――〝疾風迅雷〟って訳だが。
けど猪蟹屋には既に、迅雷が居るから――
「何かねぇのか、〝足が早い〟とか〝風神のようだ〟とかって意味のぉ言葉わよぉ?」
「それでぇ、良いじゃないのっ♪」
どれだぜ?
「はイ。シガミーにしてハ、上出来なノでは」
だから何が、上出来だぜ?
§
『風神』――さらり♪
「坊主わぁ、いつもぉ、達筆わねぇん♪」
五百乃大角が作った、石竜子鳥用の兜に一筆入れてやった。
ふぉん♪
『風神の兜【風神】/
防御力220。空力特性に因らないダウンフォースを得る。
恐竜モドキ風神の一個体、風神専用にあつらえた一品。
追加機能/望遠並びに暗視機能付き。』
ふぉん♪
『イオノ>>ウケケッ。種族名が〝風神〟ってなっちゃってるけど、まぁ良いでしょ。恐竜学会派閥とか、恐竜マニアの人に文句を言われる訳じゃないしぃー』
人の呼び名が〝シガミー〟になっちまったみたいな話か。
どうにも締まらんなぁ。
せめて、この兜に轟雷の角みてぇなのを、付けてやるか。
何かねぇか?
そういやぁさっき、腕輪の中にアレがあったな。
おれは机の上に、どっしりと置かれた兜の、天辺に――
絵で板で――きゅりきゅりきゅりきゅりっ、すぽん♪
螺子切りの穴を、空けてやった。
おれの物作り系スキルも加われば、造作もなく出来た。
ヴッ――取り出したのは、武器代わりになればと、相当昔に入れっぱなしだった、ガムラン町の避雷針。
使い古しの、オリハルコンの棒きれ。
「こいつを――」
くるくるくる――がちり!
「シガミー! そレは、素晴らシい発想デす」
「またしてやられたわ。盲点わよ!」
はぁ? 兜に角の一つや二つ付いてるのわぁ、当然だろぅが。
どうしたぁ、また褒めすぎじゃね?
五百乃大角が、また絵で板を起動し――
〝風神の兜【風神】〟の後ろ頭に、事もあろうか――
出張所用の女神像台座を、取り付けやがった!
そんなことのために尖った元避雷針を、突き立てた訳じゃなかったんだが。
「ウケケケケ♪」と笑う五百乃大角が、台座と避雷針を導線で繋いじまった。
「以前作成しタ、火龍用のヘッドセットを流用して――簡易的ナ翻訳システムモ作成シました」
ふぉん♪
『>自律型一号おにぎりが、この場に居れば動物言語学、恐竜語翻訳の一助となったのですが』
居ないものは、仕方有るまい。
其れよりもだ。
「お前らさまよぉ? 悪い冗談が過ぎるだろぉがぁ?」
口太郎改め風神に、女神像の台座を取り付けたとなれば――
次に必要なのは当然、アレしかあるまい。
絵で板を立ち上げ、〝鞍〟の記録を呼び出した。
これは以前、天ぷら号に作ってやった物で――
大きささえ変えれば、そのまま流用出来そうだぜ♪
0
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説


元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる