滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~

スサノワ

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5:大森林観測村VSガムラン町

674:隠れ家にて、大口VS猪蟹屋

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 ヴュユウウゥゥウン――パパパパァァッ!
 壁一面かべいちめんうつし出されていた、直上そと様子ようすが――
 ななうえから大岩おおいわ見下みおろす映像ものに、切り替わった。

 ガッシャァァァァンッ♪
 たいららな大岩じめんあなが空き、突き出るおおきな機械腕かいな

「〝全自動射撃ぜんじどウしゃげきLVレベル1〟、起動きどウ索敵半径さくてきはンけいは10メートル設定せってイしまシ

 ウィィィィインッ♪
 無骨な銃口きかいうでさき大口とかげどりに向かって、ひとりでに動いた・・・・・・・・

「ぐげっげっ!? くきゅるるるるるぁぁぁああぁっ♪」
 わめ大口おおぐちに、うろたえる様子ようすはない。
 やられてもいたくないと、まなんだのだな。
 凶悪わるかおわり大口やつは、あたまが良いぞぉ。

「ウカカカッ――石竜子鳥とかげどりにはわりぃが、超面白ちょうおもしれ勝負しょうぶだぜ!」
 さっきつくった〝酔歩鳥すうぽどり〟を、かぱりとあおる。
「かぁー、うめぇ!」
 五百乃大角いおのはらが言うから、生活魔法つめたいかぜひややしたら――
 たしかに、また格別かくべつだった。

結局けっきょくさぁ、シガミーの手おぉー借りちゃったけどぉーさぁー……ごくごくん、ぷはぁ
「はイ、よウやく女神像めがミぞう設置出来せっチできそうデ
「いやいや彼奴あいつつらのわりにわぁ、阿呆あほうじゃねぇぞ?」
 中々なかなかに良い勝負しょうぶになると、おもうぜ。

「(迅雷ジンライ、これ記録ブクマしとけ。レイダやビビビーやビステッカにも、見せてやりてぇ)」
「(はい。了解りょうかいしました。リプレイを保存ほぞんしま)」

 ふぉふぉん♪
『●REC/〝大顎の個体〟VS〝全自動射撃LV1〟』
 なんかの文字もじが出て――――カァン♪
 景気けいきの良い、かねが鳴った!

   §

 石竜子鳥とかげどり無造作むぞうさに――クゲゲゲゲッ♪
 一歩踏いっぽふみ込めば――ウィィィィインッ、ガッシャン♪

 フィィィィイィンッ、シュガガガガガガガガガガガガガガガがガガガガガガガガガガガガガガガガガガがガガガガガガガガガガガガガガガガガがガガガガガガガガガガガガガガガガガがガガガガガガガガガガガガガガガガガがガガガガガガガガガガガガガ――――!!!
 うるせぇ!
 無骨むこつ機械腕きかいうでさきが、とんでもねぇいきおいでまわると――
 レイダざいで塗られた、あお煌めきたまが――

 ビシビシビシビシビシビシビシビシッ、ガガガガッ!!!!
 大口おおぐちよこつらに、ぶち当たった!

「げぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぅぅぅぅうぅぅぅぅるるるるぅぅぅっ――――!?」
 かおたまを食らい、逃げていく石竜子鳥とかげどり
 ガガッ――ドリュルルゥッ、カララランッ♪
 石竜子鳥とかげどりはなれると、ひとりでに止まる。

「ウカカカカッ――――呆気あっけなかったなぁー……かぱり♪」
 迅雷ジンライぃ、勝手かってたまを打ちつづけてくれる、機械銃こいつ色々いろいろ使つかえそうだぞ。
 とどめを刺すにはいたらなかったが、大量たいりょう返り血・・・を浴びた機械銃こいつは――
 とてもたのもしく、ちとおそろしい。

「はイ。INTアイエヌティータレットとしテは、こちラが本分ほんブんでスので、タレットスキルノサらナる解放かいほウのゾみマ
 ふぉん♪
『>タレットスキル解放について/
  スキルツリーは攻撃特化・防御特化・思考特化の三系統。
  現在解放されたスキルは『攻/戦術級砲弾〝非カー解由来空間崩壊LV1〟』、
  『防/サブユニット生成〝全自動射撃LV1〟、
  『思/デコイモード〝エキストラLV1〟』のみっつです』

「あー、けどこれ一回使いっかいつかうと当分とうぶんあいだ使つかえないって言ってただろうが?」
「(それは、攻撃特化こうげきとっかスキルの場合ばあいです。次弾装填リロードまで、あと63日掛にちかかりま)」
 うむ。針刺し男ニードラーのおっさんの、矢鱈やたらなげぇ名のまち洞窟どうくつで、撃ったやつか。
 ありゃ、そうそう、使つかえんよなぁ。

「あ、台座クレイドル起動きどうしたわよん
 アーティファクトである、〝ギルド支部臨時しぶりんじ出張所しゅっちょうじょ台座・・〟。
 其奴そいつかかえた裏天狗うらてんぐが、ちゃぶ台横だいよこかがんだ。

 型落かたおちの台座・・は、不格好ぶかっこうふと導線ひも接続さつながれており――
 かべつたって、天井てんじょうあなへと消えている。
 裏天狗うらてんぐが、ちゃぶだいうえ御神体ごしんたいを、ガシリとつかみ――
 ガチャリンッ♪

 騒々そうぞうしいかねね:をたて、美の女神いおのはら御神体ごしんたい台座だいざに乗せられた。

 ふぉふぉん♪
『>女神像ネットワーク復旧のお知らせ
 >大変ご迷惑をおかけしておりました、ブルートゥース接続障害が解消されました。
 >現在、女神像デバイスの全機能が使用可能です。』

 女神像めがみぞう通信網つうりきおよばぬ地で――ぐるんと白目しろめを剥く美の女神ごしんたい
「ぷるるルるぷるるルる――――こチら女神像めがミぞうナンバー10286デす。ゴ用件ようけンヲどうぞ
 ふむ白目しろめを剥いてて、じつ気色悪きしょくわりぃ。

「じゃぁ、おにぎりをさがしてくれ」
 さっさと彼奴あいつを見つけて、とっとと大森林だいしんりんまでもどるぞ。

「デェーンデデェンデェンデェーン♪」
 突然とつぜん、鳴りひびく奇っかい調しらべ。
 そのたとえようのないいや調しらべには、おぼえがあった。

「こノ着信ちゃクしんわ、オヒめちゃンわよ
 ヴッ――御神体しろめが取り出したのは、薄板スマホ
 プッ――♪
「もしモし、オひメチゃん? お元気げンきィー
 白目しろめを剥いたまま、片言かたことはなくびかたむく。

 通話つうわの向こうから、漏れ聞こえてくるのは――
「ザザッ――だからもしもしって、なんですの?――」
 この横柄おうへい口調くちょうも、久々ひさびさに聞いたら安心あんしんしたぜ。

「もシもしって言ったラぁ、かメだけドさぁ――そっチわぁ、みぃんナぁーご・無・事ぃー
「ヴュザッ――イオノファラーさま、ふざけている場合ばあいではありませんでしてよ!? そちらこそ、ご無事ぶじなんですの!? シガミーは!?――」
 うるせぇと怒鳴どなりつけてやりたいところだが、向こうの様子ようすを聞くのがさきだ。

 かべを見れば、キュゥィィィッ♪
 機械銃かいなが、ひとりでにあたりの様子ようすさぐってる。

無事無事ぶじブじちょウ無事ぶジでスよぉん♪ さっキもスポドリ・・・・つクっテくれてさぁ――えー? スポドリ・・・・っていうノわぁ、村長そんちょウさんからァもらっタ〝解毒薬げどくヤく〟とオなあジノ飲ミもノ――」
 よし、あっちは五百乃大角いおのはらまかせとくとして――

 此方こっちはなしもどるが――「(この木玉きだまを撃つやつは、何度なんどでも使つかえるのか?)」
「(はい。ですが破壊はかいされた場合ばあいふたたびサブユニット作成可能さくせいかのうになるまで、約3日やくみっかほど掛かりま)」
 中々なかなかに、ややこしいぜ。

「(迅雷おまえスキル回り・・・・・の、やることリスト何番目・・・だ?)」
 ふぉん♪
『>〝52:シガミー/ジンライ/スキル開発:タレットスキルの収得と完熟訓練〟』
 あぁ? 後回あとまわしにしすぎじゃね?
 それと、ひょうが50個、越えてるじゃんかよ。

 じゃぁ、それいまからでも、やるぞ。
 おれが居ないときのまもりのかなめわぁ、おまえなんだからな。

 ふぉん♪
『>>『防/サブユニット生成〝全自動射撃LV3〟』、のあとに収得できる、『防/サブユニット生成〝マルチユニットLV1〟』を併用すれば、二基のユニットを交互に運用可能です』
 うぅむ。スキルをえらんださき枝分えだわかれするみちが、どういうスキルに繋がるのか・・・・・肝心かんじんところ、そこが、えらんでみるまでわからないようになってやがる。
 こりゃぁ、じっくりとかんがえねぇとなぁ。

 かべを見れば、キュゥィィィッ♪
 機械銃かいなが、ひとりでにあたりの様子ようすさぐってる。
 ガガッ――発射はっしゃされる木丸きだま
 おどろいて一勢いっせいに、画面かべを見たが――
 でけぇ蜻蛉とんぼが、落ちてきただけだった。

 画面したに――
『状況開始から/00:03:54』
 チチチィーと、増えていく数字すうじが見える。
 なるほど、数字あれが5ふんを過ぎるころには――
 決着けりが付くという手筈てはずだったんだが。

 面白おもしれぇ出しものも、此処ここまでのようだぜ。

 ふぉん♪
『おにぎり>にゃぎゃにゃぁー♪』
 おい、一行表示ティッカーに居たぞ――おにぎり!
 息災そくさいで……やぶけたりつぶれたりしてなかったみたいで、良かったぜ。

 ふぉん♪
『シガミー>ぎゃにゃーじゃなくてよ、お前今どこに居る?』
 良し良し、これで全員無事ぜんいんぶじとわかった。

 その気のゆるみを、突いたわけじゃぁねぇとはおもう――『▼▼▼ピピピッ♪
 〝全自動射撃ぜんじどうしゃげきLV1〟が、機械腕かいなを跳ね上げたときには――おそかった。

 ドゴギャッ、ズズズズズズズズゥゥゥゥゥゥンッ!!!
 ぐらぐらぐらぐららり――〝酔歩鳥すうぽどり〟がはいった樽杯コップたおれる!

 かべ映像ようすが、切り替わり――
「くきゅるるるるぅ、くきゅるるるるるぁぁぁああぁっ♪」
 雄叫おたけびを上げる、大口おおぐち石竜子鳥とかげどり全身ぜんしんが――うつし出された!

「どっから、あらわれやがったぁっ!?」
 おれは岩肌てんじょうを、見上げた!
 またおれたちの直上ちょくじょう居座いすわる、大口おおぐちの『マーカー』。

「グゲゲッゲゲッ、グゲゲゲゲゲッ!」
「(おそらく索敵範囲外さくてきはんいがい、それも小地図しょうちず縮尺外からジャンプ・・・・・・・・・して来たとおもわれま)」
 やべぇ、マジ・・でおれが出ねぇと、たおせねぇじゃぁねぇかぁ!

「ギャッ――おひめちゃんとの通話つうわが、切れちゃった!」
 〝木玉きだまを撃つやつ〟と一緒いっしょに、〝てつぼう〟もこわされ――
 〝大口おおぐち〟のたくましいあしに、踏みつけられてる・・・・・・・・

 ふぉん♪
『おにぎり>〝お芋さんの町〟だも』
 おにぎりの返事へんじが、ぶつ切れに表示ひょうじされた。

 しかしいものまちたぁ、随分ずいぶんうまそうなまちに居やがったなぁ?

大変たいっへんよぉっ、シガミー
 使つかえなくなった台座だいざから、飛びおりる御神体ごしんたい
 ああ、おにぎりの居場所いばしょが、やっとわかった。

随分ずいぶんと、おいしそうなまちにぃー、居るわねぇん
 よぉし、おまえさまわぁ、先ずそのよだれを拭けやぁ。
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