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5:大森林観測村VSガムラン町
641:女神像建立計画、女神像作成
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「くすくすくす♪ 早速やっていますのね。それで、どういう女神像が建つんですの?」
五百乃大角を、それはそれは大事そうに。
両手で掲げるその様は、とても悪党には見えない。
神官女性より余程、信徒らしいぜ。
絵で板を前にして、あーでもないこーでもないと議論していた、おれたち。
その前に現れたのは、ロットリンデと根菜と棒だった。
「いま、相談中だぜ」
おれは座布団を一枚出して、シュッと投げる。
それは誰も座ってない辺りに、ストンと落ちた。
「ぅぎゃぁ、超面白そうっ♪」
「あたしも、やるっ♪」
わいわいわいわいわわわわわわわいわい!!!
切り株の上を、座布団が飛び交った!
ぼすんっ――「痛……くはねぇがぁ」
流れ弾に当たると、イラッとするぜ!
「お前らぁ、離れた所でやらんかぁ! 迅雷、危ねぇから子供らに付いてろ!」
「「「「「「「「「「「ははーいっ♪」」」」」」」」」」」
「はハーいっ♪」
うむ、頼むが――
「(それで、日の本がらみの話は、どうなった?)」
膝を突き合わせていなくても、この近さなら念話も一行表示も通じる。
ふぉん♪
『>>はい。彼女〝ロットリンデ・ナァク・ルシランツェル〟は、前世である日本の記憶を持っていますが、この惑星ヒースへ突如として現れた訳ではなく、赤子として生を受け成長し現在へ至ったようです』
そーいうことか、なるほどだぜ。
「ではその内容を教えなさい、小猿……いいえ、シガミーィ」
悪逆令嬢さまが、おれの名を呼びやがる。
どういう風の吹きまわしだぜ?
隣にはリオレイニアも居るから、前世の話は――
今は出来ないが。
じっと顔を、見つめてやる。
するとフンと鼻を鳴らした、ご令嬢がそっと手を差し出した。
その手には、青い顔の根菜さま。
「今度は、ちゃんと返してくれるんだな」
おれは腐りかけみたいな根菜を、受け取る。
「フン、どうやら貴方の家族のようですので、奪うわけには参りませんでしょう。そんなことより、そのゲーム画面みたいなの、私にもお見せなさい!」
おれを押しのけ、絵で板に食い入る――同郷らしい女。
「ふにゃっ!」
尻に弾き飛ばされる、おれ。
ふぅ、フカフ村長のことを……ニゲル並みに尊敬するぜ。
ふぉん♪
『シガミー>おい、大丈夫か。どうした根菜?』
背中に菱形を、くっつけた根菜が――ぴくりともしねぇ。
ふぉん♪
『イオノ>>に、二百年分の〝あらすじ〟を、根掘り葉掘り聞かれたわらよ』
荒筋……200年分?
ふぉん♪
『>>ニゲル青年と近い年代の日本からの、転生を果たしたと思われます』
ふぉん♪
『イオノ>>けど私がいた日本では年号はなくて、ニゲルがいた日本は甲仁なんていう聞いたことのない年号を使ってて、ロットリンデちゃんの居た日本だと昭和97年だったっていうしさ、このあたくしさまをここまで悩ませるなんて』
『(×_×)』――目を回してやがるぜ。
ニゲルの地元じゃ遺跡獣てな、魔物が出たんだったか?
ふぉん♪
『シガミー>>ロットリンデの地元にも、魔物みたいなのは居たのか?』
ふぉん♪
『>>科学的根拠のないフォークロア、うわさ話を除けば、シガミーの居た日本よりも、穏やかな時代だったと思われます』
「(穏やかで魔物も鬼も居ねぇなら、良いことずくめだろうが)」
何を悩む、必要がある?
ふぉん♪
『イオノ>そーなんだけどさー、なんかねー。〝月〟に住んでたって言ってたのらわ』
はぁ? 月だとぉ?
また神々お得意の、笑い話か。
だから空に浮かぶ、あんな小せぇ球に人が乗れるわきゃぁねぇだろが。
小せぇ球に乗れるのは、お前さまくらいのもんだぜ。
ふぉん♪
『シガミー>>この来世に居る日の本生まれのおれたちが、全員死んだ後、輪廻転生したというのは伝えたのか?』
ふぉん♪
『>>はい。イオノファラーも交え、そこら辺についてのすり合わせは済みまし』
「ちょっ、小猿っ!? なっ、ななななんななななななっ、何ですのっ、このむくつけき大猿のような――まるで、騎士像じゃ有りませんのっ!!!」
何だぜ、この立て込んでるときに――また小猿に戻っちまったし!
皆にも見やすく、絵で板を大きくして見せていたのだが――
その中に映し出された、『女神像案C』に物言いがあるらしいぜ。
「お前さまは……大申が、大好きだろぅ?」
こちとら気を、利かせてだなぁ。
「すっ、好きではありませんでしてよぉー!?」
うるせぇ。
「はぁ? 森の主も、お前さまに一目置いて〝騎士像〟とやらを、大申の姿にしたんじゃぁねぇか?」
何を言ってやがる?
大申てぇのわぁ、大猿とは全く別の山神だぞ。
恐れ敬われることの、何が気に入らねぇんだぁ?
「シガミー、淑女に対して〝お猿呼ばわり〟は良くありませんね」
リオが傍らに立っていた。顔は笑ってねぇ。
「だよね」「ないよね」
「「「「「「「「「うん、駄目だね」」」」」」」」」
満場一致で、駄目だと言われた。
「流石に今のは、擁護出来ないわねん――迅雷!」
「シガミー、オ覚悟ヲ」
ヴッ――ヴォヴォォォォゥゥン♪
相棒が取り出したのは――
「あらこれ何て言ったかしら、大衆演劇のお道具……たしかハリセンとか、言いましたわね♪」
受け取ったソレを、すぱんすぱしんと試し打ち。
にたぁり――――止めろ、その顔!
やっぱり騎士像に、そっくりじゃぁねぇかぁぁぁぁ――――!
§
ふぉふぉん♪
『めがみねんど・斧原イオノちゃん【非公式女神粘土】/
美の女神イオノファラー専用依代にして、イオノフ教ご祭神。
攻撃力0。防御力∞。ご利益0。
条件効果1/おめざ、朝食、間食、昼食、おやつ、夕食、間食、夜食のうち三回の満足が得られない場合、不機嫌になる。
条件効果2/上記条件を満たせない日が連日に渡る場合、MSPー1。
条件効果3/MSPが10以下になった場合、アカウント保護のため、
該当ワールド<惑星ヒース>を凍結します』
記録して置いた〝女神御神体〟の、鑑定結果がこれだ。
流石に此奴を人目に晒すのは憚られるから、これが見えているのは――
おれと迅雷と御神体と星神さまの、四人だけだ。
わいわいわいわいわっわわわい♪
がやがやがやがやがっやがやや♪
どんどん増える、人だかり。
「みなさま、よろしければこちらをどうぞ♪」
茅野姫が、さっきリオと一緒に作ってた菓子を、運んできた。
何だか甘い香りがして来ると思ったら――それを焼いてたからか。
その量は、ここに居る全員が、おかわり出来るほどで――
女将さんや、その母上の商会長も、配るのを手伝ってくれてる。
「焼き上がったのですね。お手伝い致します」
リオが、すっ飛んでいく。
§
「本当に、こんなんで良いのかぁ?」
汎用エディタの中に映し出されているのは――『女神像案D』
女神御神体と同じ、丸い根菜か茸にしか見えない、いつもの――
「女神粘土の私っ――吸血鬼ロットリンデ!?」
根菜……いや、ロットリンデを形作ってやった。
ヴォゥォゥワワワワワワワンッ――――――――ヴュヴゥン♪
切り株の大きさ一杯に大きな、ロットリンデ像を――仮置きした。
「んなっ!? こんなに大きな像ではなくて、私はこう、この着ぐるみさんたちのような、〝女神ダヨーさん〟サイズの像が欲しいですわ!」
顔を赤くする、ロットリンデ。
言ってることは良くわからんが……気に入らんらしい。
「うふふ♪ ロットリンデちゃんの形の、ギルド支部屋舎……良いでぇすねぇ♪」
女将さんの母上、コッヘル商会商会長が頬に手を当て、ウットリとした目で見上げている。
「プークスッ♪ 本当に、良いですねぇ♪」
まて星神さま。下卑た顔で計算魔法具を、パチパチ叩くな。
「商会長が言うなら、この大きさで作ってよ……作って欲しいのじゃぁ♪」
「僕たちが」「「「村長ズです♪」」」
フカフ村村長とロコロ村村長どもが、諦めたような顔で、そう言ってきた。
「お待ちなさいな、小ざ――――ガクン!」
何かを言いかけたロットリンデを後ろから、羽交い締めにするコッヘル商会商会長。
確か名は、ティーナ・コッヘル。
元宮廷魔導師でありながら、未だ魔術を使っていない。
それでも大森林観測村最強であるらしい、彼女の目が――笑ってなかった。
おれは目の前にそびえ立つ、巨大な半透明。
ねがみめんど・ロットリンデ像を――
切り株サイズの、超巨大女神像を――
『作成』した。
五百乃大角を、それはそれは大事そうに。
両手で掲げるその様は、とても悪党には見えない。
神官女性より余程、信徒らしいぜ。
絵で板を前にして、あーでもないこーでもないと議論していた、おれたち。
その前に現れたのは、ロットリンデと根菜と棒だった。
「いま、相談中だぜ」
おれは座布団を一枚出して、シュッと投げる。
それは誰も座ってない辺りに、ストンと落ちた。
「ぅぎゃぁ、超面白そうっ♪」
「あたしも、やるっ♪」
わいわいわいわいわわわわわわわいわい!!!
切り株の上を、座布団が飛び交った!
ぼすんっ――「痛……くはねぇがぁ」
流れ弾に当たると、イラッとするぜ!
「お前らぁ、離れた所でやらんかぁ! 迅雷、危ねぇから子供らに付いてろ!」
「「「「「「「「「「「ははーいっ♪」」」」」」」」」」」
「はハーいっ♪」
うむ、頼むが――
「(それで、日の本がらみの話は、どうなった?)」
膝を突き合わせていなくても、この近さなら念話も一行表示も通じる。
ふぉん♪
『>>はい。彼女〝ロットリンデ・ナァク・ルシランツェル〟は、前世である日本の記憶を持っていますが、この惑星ヒースへ突如として現れた訳ではなく、赤子として生を受け成長し現在へ至ったようです』
そーいうことか、なるほどだぜ。
「ではその内容を教えなさい、小猿……いいえ、シガミーィ」
悪逆令嬢さまが、おれの名を呼びやがる。
どういう風の吹きまわしだぜ?
隣にはリオレイニアも居るから、前世の話は――
今は出来ないが。
じっと顔を、見つめてやる。
するとフンと鼻を鳴らした、ご令嬢がそっと手を差し出した。
その手には、青い顔の根菜さま。
「今度は、ちゃんと返してくれるんだな」
おれは腐りかけみたいな根菜を、受け取る。
「フン、どうやら貴方の家族のようですので、奪うわけには参りませんでしょう。そんなことより、そのゲーム画面みたいなの、私にもお見せなさい!」
おれを押しのけ、絵で板に食い入る――同郷らしい女。
「ふにゃっ!」
尻に弾き飛ばされる、おれ。
ふぅ、フカフ村長のことを……ニゲル並みに尊敬するぜ。
ふぉん♪
『シガミー>おい、大丈夫か。どうした根菜?』
背中に菱形を、くっつけた根菜が――ぴくりともしねぇ。
ふぉん♪
『イオノ>>に、二百年分の〝あらすじ〟を、根掘り葉掘り聞かれたわらよ』
荒筋……200年分?
ふぉん♪
『>>ニゲル青年と近い年代の日本からの、転生を果たしたと思われます』
ふぉん♪
『イオノ>>けど私がいた日本では年号はなくて、ニゲルがいた日本は甲仁なんていう聞いたことのない年号を使ってて、ロットリンデちゃんの居た日本だと昭和97年だったっていうしさ、このあたくしさまをここまで悩ませるなんて』
『(×_×)』――目を回してやがるぜ。
ニゲルの地元じゃ遺跡獣てな、魔物が出たんだったか?
ふぉん♪
『シガミー>>ロットリンデの地元にも、魔物みたいなのは居たのか?』
ふぉん♪
『>>科学的根拠のないフォークロア、うわさ話を除けば、シガミーの居た日本よりも、穏やかな時代だったと思われます』
「(穏やかで魔物も鬼も居ねぇなら、良いことずくめだろうが)」
何を悩む、必要がある?
ふぉん♪
『イオノ>そーなんだけどさー、なんかねー。〝月〟に住んでたって言ってたのらわ』
はぁ? 月だとぉ?
また神々お得意の、笑い話か。
だから空に浮かぶ、あんな小せぇ球に人が乗れるわきゃぁねぇだろが。
小せぇ球に乗れるのは、お前さまくらいのもんだぜ。
ふぉん♪
『シガミー>>この来世に居る日の本生まれのおれたちが、全員死んだ後、輪廻転生したというのは伝えたのか?』
ふぉん♪
『>>はい。イオノファラーも交え、そこら辺についてのすり合わせは済みまし』
「ちょっ、小猿っ!? なっ、ななななんななななななっ、何ですのっ、このむくつけき大猿のような――まるで、騎士像じゃ有りませんのっ!!!」
何だぜ、この立て込んでるときに――また小猿に戻っちまったし!
皆にも見やすく、絵で板を大きくして見せていたのだが――
その中に映し出された、『女神像案C』に物言いがあるらしいぜ。
「お前さまは……大申が、大好きだろぅ?」
こちとら気を、利かせてだなぁ。
「すっ、好きではありませんでしてよぉー!?」
うるせぇ。
「はぁ? 森の主も、お前さまに一目置いて〝騎士像〟とやらを、大申の姿にしたんじゃぁねぇか?」
何を言ってやがる?
大申てぇのわぁ、大猿とは全く別の山神だぞ。
恐れ敬われることの、何が気に入らねぇんだぁ?
「シガミー、淑女に対して〝お猿呼ばわり〟は良くありませんね」
リオが傍らに立っていた。顔は笑ってねぇ。
「だよね」「ないよね」
「「「「「「「「「うん、駄目だね」」」」」」」」」
満場一致で、駄目だと言われた。
「流石に今のは、擁護出来ないわねん――迅雷!」
「シガミー、オ覚悟ヲ」
ヴッ――ヴォヴォォォォゥゥン♪
相棒が取り出したのは――
「あらこれ何て言ったかしら、大衆演劇のお道具……たしかハリセンとか、言いましたわね♪」
受け取ったソレを、すぱんすぱしんと試し打ち。
にたぁり――――止めろ、その顔!
やっぱり騎士像に、そっくりじゃぁねぇかぁぁぁぁ――――!
§
ふぉふぉん♪
『めがみねんど・斧原イオノちゃん【非公式女神粘土】/
美の女神イオノファラー専用依代にして、イオノフ教ご祭神。
攻撃力0。防御力∞。ご利益0。
条件効果1/おめざ、朝食、間食、昼食、おやつ、夕食、間食、夜食のうち三回の満足が得られない場合、不機嫌になる。
条件効果2/上記条件を満たせない日が連日に渡る場合、MSPー1。
条件効果3/MSPが10以下になった場合、アカウント保護のため、
該当ワールド<惑星ヒース>を凍結します』
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流石に此奴を人目に晒すのは憚られるから、これが見えているのは――
おれと迅雷と御神体と星神さまの、四人だけだ。
わいわいわいわいわっわわわい♪
がやがやがやがやがっやがやや♪
どんどん増える、人だかり。
「みなさま、よろしければこちらをどうぞ♪」
茅野姫が、さっきリオと一緒に作ってた菓子を、運んできた。
何だか甘い香りがして来ると思ったら――それを焼いてたからか。
その量は、ここに居る全員が、おかわり出来るほどで――
女将さんや、その母上の商会長も、配るのを手伝ってくれてる。
「焼き上がったのですね。お手伝い致します」
リオが、すっ飛んでいく。
§
「本当に、こんなんで良いのかぁ?」
汎用エディタの中に映し出されているのは――『女神像案D』
女神御神体と同じ、丸い根菜か茸にしか見えない、いつもの――
「女神粘土の私っ――吸血鬼ロットリンデ!?」
根菜……いや、ロットリンデを形作ってやった。
ヴォゥォゥワワワワワワワンッ――――――――ヴュヴゥン♪
切り株の大きさ一杯に大きな、ロットリンデ像を――仮置きした。
「んなっ!? こんなに大きな像ではなくて、私はこう、この着ぐるみさんたちのような、〝女神ダヨーさん〟サイズの像が欲しいですわ!」
顔を赤くする、ロットリンデ。
言ってることは良くわからんが……気に入らんらしい。
「うふふ♪ ロットリンデちゃんの形の、ギルド支部屋舎……良いでぇすねぇ♪」
女将さんの母上、コッヘル商会商会長が頬に手を当て、ウットリとした目で見上げている。
「プークスッ♪ 本当に、良いですねぇ♪」
まて星神さま。下卑た顔で計算魔法具を、パチパチ叩くな。
「商会長が言うなら、この大きさで作ってよ……作って欲しいのじゃぁ♪」
「僕たちが」「「「村長ズです♪」」」
フカフ村村長とロコロ村村長どもが、諦めたような顔で、そう言ってきた。
「お待ちなさいな、小ざ――――ガクン!」
何かを言いかけたロットリンデを後ろから、羽交い締めにするコッヘル商会商会長。
確か名は、ティーナ・コッヘル。
元宮廷魔導師でありながら、未だ魔術を使っていない。
それでも大森林観測村最強であるらしい、彼女の目が――笑ってなかった。
おれは目の前にそびえ立つ、巨大な半透明。
ねがみめんど・ロットリンデ像を――
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