639 / 741
5:大森林観測村VSガムラン町
639:御神体修復作戦、女神御神体を繕う?
しおりを挟む
ふぉん♪
『イオノ>おにぎりが何百匹も!? それどんな地獄絵図わの?』
そりゃぁ、化生・化け猫地獄だろうぜ。
ふぉん♪
『おにぎり>にゃみゃぎゃぁ?』
化け猫は、どこに居やがるんだぜ?
辺りを見渡すも、姿がねぇ。
ふぉん♪
『ホシガミー>プププププププププププププフフゥフフフフフフフフフッ♪』
隣の大机で、何かの粉を篩に掛けながら――
星神さまが何かを思い浮かべ、何かに堪えている。
笑い上戸が一行表示を見てなくて、助かったぜ。
本当に掛け値なしに……命に関わるからな。
ふぉん♪
『イオノ>おにぎりもだけどさ、それだけあるならまずはさ』
ふぉん♪
『>はい。女神像設置が最優先では? 場合によっては我々に生じている、フレームレート問題が解消されます』
見つめ合う、おれたち。
ふぉん♪
『シガミー>よしじゃぁ、女神像を建てるが、その前に』
「お前ら……ひそひそ……ちょっと来い」
おれは棒と根菜をひっつかんで、大机の陰に隠れる。
「ヒソヒソ……リオレイニアにバレたぞ」
「え……えっ!? って何……が?」
ふぉん♪
『イオノ>まさか、シガミーたち日の本生まれの全員が』
ふぉん♪
『>死後、この惑星ヒースへ転生したことですか!?』
おい、いまリオレイニアだけじゃなくて、かなりの奴が一行表示を見られるぞ!?
耳栓を回収出来てねぇし、黒板も貸したままだ。
ふぉん♪
『>>大丈夫です。適宜、レイヤー分けをしています。では我々にしか見えないレイヤーには、記号を付けましょう』
ふぉん♪
『イオノ>>頭に付く〝>〟をコメントアウト風に、二重に付けるのね? 了解わよ』
米ぇ? 飯の話は後にして欲しいが――
§
ふぉん♪
『シガミー>>なるほど、こういうことだな? わかったぜ。それで、バレた話なんだが、〝おれが烏天狗だ〟ってことがバレたぞ』
ふぉん♪
『リオレイニア>シガミー、転移扉設置の件でロォグさまが、お話があるそうです』
顔を上げ其方を見たら、お猫さまが隣の大机の上で顔を洗ってる。
ふぉん♪
『シガミー>わかった。ちょっと待っててもらってくれ』
根菜と棒を大机に置き――
「(それとな。ファロコの親……大森林の親玉から仕事を頼まれてる)」
――念話する。
ふぉん♪
『イオノ>>えっと、悪逆令嬢ロットリンデちゃんだっけ?』
うん、そいつぁ隣のテーブルに、座ってる奴だぜ。
「(違くてだな、足が長くて森のような木を生やした、とんでもなくでかい鹿みてぇな奴だった。人の姿にもなれるようだが、男だか女だかいまいち良くわからん』
ふぉん♪
『>>大森林エリアのエリアボスですか?』
「(それが違くてな。エリアボスは猪のような魔物の、やっぱりでかい奴が、別に居るらしいぜ)」
そう言ったら根菜の目が、ギラリと光った。
ふぉん♪
『イオノ>猪ってイノシシでしょ? 迅雷がフェスタで出した、お味噌汁おいしかったわよねぇ?』
ふざけんな。こんな立て込んでるときに、大物狩りになんて行かねぇからな。
ふぉん♪
『ホシガミー>ログを拝見しましたが、〝山鯨のお味噌汁〟ですか? ププププププーッ、クッスクスクスクスクスクスッ♪』
ふぉん♪
『シガミー>商売っ気も無しだ。例の商談が上手くいってからにしようぜ』
ふぉん♪
『イオノ>野趣溢れる豚汁、素敵♪』
ふぉん♪
『ホシガミー>そういえば神域食堂で使うように、お味噌を仕込んで頂きたいのですが、クスクス♪』
仕事が、止め処なく増えて行きやがる。
「ああ、もうわかった! 味噌汁くらい味噌が有るときなら、いつでも作ってやらぁ!」
今は五百乃大角どもを直すのが、先決だろぉがぁ!
「えっ、味噌汁? いま、お味噌汁って仰いまして……ぐすん」
あー、大申女まで釣れちまったぜ。
「ど、どうされましたか? ロットリンデさま?」
リオがロットリンデに駆け寄り、目元を拭ってやっている。
「(ちっ、山道でやり合ったときにも、日の本の物を懐かしんでたな――特に〝ねがみめんど〟の御神体を大層、気に入ってた)」
根菜さまよぉ、ゲス大申……いや、ロットリンデさまが、この来世に来ることになったのに――
お前さまは、どう関わってるんだ?
もう先延ばしにも出来んから、肝心な所を聞いておく。
ふぉん♪
『イオノ>>ふふん♪ まるで心当たりないわね。多分だけどさ、〝西計三十六〟くんが、ラプトル王女に召喚されたみたいに、惑星ヒースの誰かが喚んだんだと思うわよぉん♪』
転がる根菜を、指先で止める。
ふぉん♪
『シガミー>>じゃぁ、星神さまは、何か知らんか?』
ふぉん♪
『ホシガミー>>茅野姫として肉体を得るまでの私は、龍脈の底から空を見上げていただけです、ので』
「――くすん」
見れば隣の大机にポタポタと、雫を垂らしている。
「ゎひゃっ、こんどはカヤノヒメさままでっ――――!?」
リオレイニアが新しい、しゃらあしゃらした手ぬぐいを出して、駆け寄る。
「(あー、其方もかっ――!)」
皆それなりに、いろいろと抱えて生きてやがる。
むしろおれなんざ、酒瓶で素っ転んで、おっ死んだが――何の未練もねぇと来た。
来世を与えられても、こうして好きに生きているしよぉ。
少し申し訳なく、思わなくもねぇ。
ふぉん♪
『イオノ>>じゃぁ、彼女一人だけの時に、その話をする必要があるわね』
ふぉん♪
『>>では折を見て、話しましょう』
ふぉん♪
『ホシガミー>>さ、賛成ですわ、グスグス』
§
ふぉん♪
『イオノ>体がカクカクしちゃって、うまいこと押せないわねん?』
ブブブーッ♪
SDKを貼り合わせるときの、手順が上手く出来ねぇ。
頼みの綱の五百乃大角が駄目となると、お手上げだぜ。
「ぅにゃぎゃにゃー♪」
ブブブーッ♪
ふぉん♪
『ロォグ>我輩、手先は器用な方なのニャガ?』
女神像を早く作れと、せっつかれたから――
又お猫さまにも、手伝ってもらってる。
ふぉん♪
『おにぎり>できたんだもの♪』
馬鹿野郎、嘘をつくんじゃぁありませ――出来てる!?
おにぎり二個分で〝菱形〟になった奴を、おにぎりが持ってきた。
ふぉん♪
『>>評価用女神像キットのプロテクトを解除しました
>>未知の女神像端末#ーーーーを検出』
なんかでたぞ。
『(Θ_Θ)』――ヴォ――ヴォ――ゥン♪
五百乃大角が、カクカクと飛ぶ、浮かぶ球に飛び乗って――
おにぎりが持つそれに、抱きついた!
「へぇっ、やるじゃんかぉー! おにぎりに負けたみたいで気に食わないけど、あたくしさまだって本調子を取り戻しさえすれば――一発なんですからねぇぇっ!」
おい、五百乃大角。
「なんわよ?」
「本調子、戻ってるぞ?」
まだ女神像で言うなら〝め〟くらいしか、出来ちゃいねぇが――
ぺらっぺらと普通に、喋れてたぜ。
「っぎゃっ――本当……わよ! 今度こ……そ完……全大々超復……活!!」
直ったと思っだが、駄目だった。
ふぉん♪
『>>評価用女神像キットの承認が時間内に行われなかったためプロテクトされました
>>未知の女神像端末#ーーーーとのリンクが切断されました』
又なんかでた。所々文字が赤く光ってるから――なんかが駄目だというのがわかるが。
ふぉん♪
『>>いえ、シガミー。上手くいったようです。自律型一号おにぎり、もう一度、組み立てて下さい』
ヴォ――ピタッ――ヴォヴォォォ――ピタッ――オゥ――ピタッ――ゥゥゥンッ♪
カックカクしながら迅雷が、おにぎりまで飛んでいく。
「みゃにゃぎゃーや♪」
チカチカチカチカ、チカ――ぷぽぷぽぷ、ぼぉんーッ♪
おにぎりはSDKを組み合わせ、次々と光る所を器用に指で押していく。
くるくるくるくる――チカチカチカ、チカチカ――ぷぽぽん、ぷぴぴっ♪
「パパパァーン♪」
とうとう景気が良さそうな、音が出た。
「シガミー。どうヤら組ミ立て済みノSDKニ接触していル限りにおイて、我々ニ生じていル不具合ガ解消されルようです」
空飛ぶ便利棒が、おにぎりが手にしたSDKに、垂直に立っている。
「おい、おにぎり。そのまま手を、放すなよ?」
思い出したぜ。SDKは風に晒されると、使えなくなっちまうんだった。
ぎゅぎゅぎゅぎゅっ――ばっちん♪
組み合わせられた菱形を、強化服と同じ夏毛の毛皮で覆ってやった。
「あーっ、あらそれっ、パズルみたいな奴! とうとう出来ましたのねっ♪」
花が咲いたような表情、駆け寄るロットリンデさま。
あー、見つかっちまったぜ。
悪逆令嬢はSDK合わせにも、執心してたっけなぁ。
『イオノ>おにぎりが何百匹も!? それどんな地獄絵図わの?』
そりゃぁ、化生・化け猫地獄だろうぜ。
ふぉん♪
『おにぎり>にゃみゃぎゃぁ?』
化け猫は、どこに居やがるんだぜ?
辺りを見渡すも、姿がねぇ。
ふぉん♪
『ホシガミー>プププププププププププププフフゥフフフフフフフフフッ♪』
隣の大机で、何かの粉を篩に掛けながら――
星神さまが何かを思い浮かべ、何かに堪えている。
笑い上戸が一行表示を見てなくて、助かったぜ。
本当に掛け値なしに……命に関わるからな。
ふぉん♪
『イオノ>おにぎりもだけどさ、それだけあるならまずはさ』
ふぉん♪
『>はい。女神像設置が最優先では? 場合によっては我々に生じている、フレームレート問題が解消されます』
見つめ合う、おれたち。
ふぉん♪
『シガミー>よしじゃぁ、女神像を建てるが、その前に』
「お前ら……ひそひそ……ちょっと来い」
おれは棒と根菜をひっつかんで、大机の陰に隠れる。
「ヒソヒソ……リオレイニアにバレたぞ」
「え……えっ!? って何……が?」
ふぉん♪
『イオノ>まさか、シガミーたち日の本生まれの全員が』
ふぉん♪
『>死後、この惑星ヒースへ転生したことですか!?』
おい、いまリオレイニアだけじゃなくて、かなりの奴が一行表示を見られるぞ!?
耳栓を回収出来てねぇし、黒板も貸したままだ。
ふぉん♪
『>>大丈夫です。適宜、レイヤー分けをしています。では我々にしか見えないレイヤーには、記号を付けましょう』
ふぉん♪
『イオノ>>頭に付く〝>〟をコメントアウト風に、二重に付けるのね? 了解わよ』
米ぇ? 飯の話は後にして欲しいが――
§
ふぉん♪
『シガミー>>なるほど、こういうことだな? わかったぜ。それで、バレた話なんだが、〝おれが烏天狗だ〟ってことがバレたぞ』
ふぉん♪
『リオレイニア>シガミー、転移扉設置の件でロォグさまが、お話があるそうです』
顔を上げ其方を見たら、お猫さまが隣の大机の上で顔を洗ってる。
ふぉん♪
『シガミー>わかった。ちょっと待っててもらってくれ』
根菜と棒を大机に置き――
「(それとな。ファロコの親……大森林の親玉から仕事を頼まれてる)」
――念話する。
ふぉん♪
『イオノ>>えっと、悪逆令嬢ロットリンデちゃんだっけ?』
うん、そいつぁ隣のテーブルに、座ってる奴だぜ。
「(違くてだな、足が長くて森のような木を生やした、とんでもなくでかい鹿みてぇな奴だった。人の姿にもなれるようだが、男だか女だかいまいち良くわからん』
ふぉん♪
『>>大森林エリアのエリアボスですか?』
「(それが違くてな。エリアボスは猪のような魔物の、やっぱりでかい奴が、別に居るらしいぜ)」
そう言ったら根菜の目が、ギラリと光った。
ふぉん♪
『イオノ>猪ってイノシシでしょ? 迅雷がフェスタで出した、お味噌汁おいしかったわよねぇ?』
ふざけんな。こんな立て込んでるときに、大物狩りになんて行かねぇからな。
ふぉん♪
『ホシガミー>ログを拝見しましたが、〝山鯨のお味噌汁〟ですか? ププププププーッ、クッスクスクスクスクスクスッ♪』
ふぉん♪
『シガミー>商売っ気も無しだ。例の商談が上手くいってからにしようぜ』
ふぉん♪
『イオノ>野趣溢れる豚汁、素敵♪』
ふぉん♪
『ホシガミー>そういえば神域食堂で使うように、お味噌を仕込んで頂きたいのですが、クスクス♪』
仕事が、止め処なく増えて行きやがる。
「ああ、もうわかった! 味噌汁くらい味噌が有るときなら、いつでも作ってやらぁ!」
今は五百乃大角どもを直すのが、先決だろぉがぁ!
「えっ、味噌汁? いま、お味噌汁って仰いまして……ぐすん」
あー、大申女まで釣れちまったぜ。
「ど、どうされましたか? ロットリンデさま?」
リオがロットリンデに駆け寄り、目元を拭ってやっている。
「(ちっ、山道でやり合ったときにも、日の本の物を懐かしんでたな――特に〝ねがみめんど〟の御神体を大層、気に入ってた)」
根菜さまよぉ、ゲス大申……いや、ロットリンデさまが、この来世に来ることになったのに――
お前さまは、どう関わってるんだ?
もう先延ばしにも出来んから、肝心な所を聞いておく。
ふぉん♪
『イオノ>>ふふん♪ まるで心当たりないわね。多分だけどさ、〝西計三十六〟くんが、ラプトル王女に召喚されたみたいに、惑星ヒースの誰かが喚んだんだと思うわよぉん♪』
転がる根菜を、指先で止める。
ふぉん♪
『シガミー>>じゃぁ、星神さまは、何か知らんか?』
ふぉん♪
『ホシガミー>>茅野姫として肉体を得るまでの私は、龍脈の底から空を見上げていただけです、ので』
「――くすん」
見れば隣の大机にポタポタと、雫を垂らしている。
「ゎひゃっ、こんどはカヤノヒメさままでっ――――!?」
リオレイニアが新しい、しゃらあしゃらした手ぬぐいを出して、駆け寄る。
「(あー、其方もかっ――!)」
皆それなりに、いろいろと抱えて生きてやがる。
むしろおれなんざ、酒瓶で素っ転んで、おっ死んだが――何の未練もねぇと来た。
来世を与えられても、こうして好きに生きているしよぉ。
少し申し訳なく、思わなくもねぇ。
ふぉん♪
『イオノ>>じゃぁ、彼女一人だけの時に、その話をする必要があるわね』
ふぉん♪
『>>では折を見て、話しましょう』
ふぉん♪
『ホシガミー>>さ、賛成ですわ、グスグス』
§
ふぉん♪
『イオノ>体がカクカクしちゃって、うまいこと押せないわねん?』
ブブブーッ♪
SDKを貼り合わせるときの、手順が上手く出来ねぇ。
頼みの綱の五百乃大角が駄目となると、お手上げだぜ。
「ぅにゃぎゃにゃー♪」
ブブブーッ♪
ふぉん♪
『ロォグ>我輩、手先は器用な方なのニャガ?』
女神像を早く作れと、せっつかれたから――
又お猫さまにも、手伝ってもらってる。
ふぉん♪
『おにぎり>できたんだもの♪』
馬鹿野郎、嘘をつくんじゃぁありませ――出来てる!?
おにぎり二個分で〝菱形〟になった奴を、おにぎりが持ってきた。
ふぉん♪
『>>評価用女神像キットのプロテクトを解除しました
>>未知の女神像端末#ーーーーを検出』
なんかでたぞ。
『(Θ_Θ)』――ヴォ――ヴォ――ゥン♪
五百乃大角が、カクカクと飛ぶ、浮かぶ球に飛び乗って――
おにぎりが持つそれに、抱きついた!
「へぇっ、やるじゃんかぉー! おにぎりに負けたみたいで気に食わないけど、あたくしさまだって本調子を取り戻しさえすれば――一発なんですからねぇぇっ!」
おい、五百乃大角。
「なんわよ?」
「本調子、戻ってるぞ?」
まだ女神像で言うなら〝め〟くらいしか、出来ちゃいねぇが――
ぺらっぺらと普通に、喋れてたぜ。
「っぎゃっ――本当……わよ! 今度こ……そ完……全大々超復……活!!」
直ったと思っだが、駄目だった。
ふぉん♪
『>>評価用女神像キットの承認が時間内に行われなかったためプロテクトされました
>>未知の女神像端末#ーーーーとのリンクが切断されました』
又なんかでた。所々文字が赤く光ってるから――なんかが駄目だというのがわかるが。
ふぉん♪
『>>いえ、シガミー。上手くいったようです。自律型一号おにぎり、もう一度、組み立てて下さい』
ヴォ――ピタッ――ヴォヴォォォ――ピタッ――オゥ――ピタッ――ゥゥゥンッ♪
カックカクしながら迅雷が、おにぎりまで飛んでいく。
「みゃにゃぎゃーや♪」
チカチカチカチカ、チカ――ぷぽぷぽぷ、ぼぉんーッ♪
おにぎりはSDKを組み合わせ、次々と光る所を器用に指で押していく。
くるくるくるくる――チカチカチカ、チカチカ――ぷぽぽん、ぷぴぴっ♪
「パパパァーン♪」
とうとう景気が良さそうな、音が出た。
「シガミー。どうヤら組ミ立て済みノSDKニ接触していル限りにおイて、我々ニ生じていル不具合ガ解消されルようです」
空飛ぶ便利棒が、おにぎりが手にしたSDKに、垂直に立っている。
「おい、おにぎり。そのまま手を、放すなよ?」
思い出したぜ。SDKは風に晒されると、使えなくなっちまうんだった。
ぎゅぎゅぎゅぎゅっ――ばっちん♪
組み合わせられた菱形を、強化服と同じ夏毛の毛皮で覆ってやった。
「あーっ、あらそれっ、パズルみたいな奴! とうとう出来ましたのねっ♪」
花が咲いたような表情、駆け寄るロットリンデさま。
あー、見つかっちまったぜ。
悪逆令嬢はSDK合わせにも、執心してたっけなぁ。
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
異世界起動兵器ゴーレム
ヒカリ
ファンタジー
高校生鬼島良太郎はある日トラックに
撥ねられてしまった。そして良太郎
が目覚めると、そこは異世界だった。
さらに良太郎の肉体は鋼の兵器、
ゴーレムと化していたのだ。良太郎が
目覚めた時、彼の目の前にいたのは
魔術師で2級冒険者のマリーネ。彼女は
未知の世界で右も左も分からない状態
の良太郎と共に冒険者生活を営んで
いく事を決めた。だがこの世界の裏
では凶悪な影が……良太郎の異世界
でのゴーレムライフが始まる……。
ファンタジーバトル作品、開幕!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる