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5:大森林観測村VSガムラン町
635:御神体修復作戦、根菜と神官と猪の魔物
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「シガミー、今度は何してるの?」
やめろレイダ、おれの頭をモサワサすんな。
「まったく、ぞろぞろと付いて来やがって――よっ!」
紐で括った御神体を、村の外に放り投げた。
動かないと余計に根菜や茸にしか見えない、美の女神御神体が――
蔦で編まれた坂道にポコンと落ち――
ゴロゴロと転がっていく。
「うむ。生きちゃいねぇ物なら、村の外に出られるらしいぜ♪」
おれは紐を引っ張り、御神体を手繰り寄せる。
ふぉん♪
『シガミー>ならいっそのこと、レイド村を直接狙うか?』
頭陀袋にでも詰めて、中に文でも入れときゃぁ、レイド村村長がどうにかしてくれるだろう。
物をとおくに当てるのは、迅雷なしだと、そこそこ面倒なんだが――
幸いにも、〝とおくを狙うこと〟を、仕事にしてる奴らが此処には居る。
「おぉい、遊撃班! 居るかぁ――!?」
おれは木の上に向かって、声を張った。
高床の蔓の地面。その上に突き出た木々。
鬱蒼とした森の中にしては、すっきりとした木の並び。
そのうちの一本が、わさわさと揺れる――居た。
ふわり――ザンッ!
飛び降りてきたのは――大きくて小さくて長くて、角が生えてて目が四つ。
「「どうしたの、シガミー?」」
一本角の麗人と、抱えられた少女だ。
二人とも猪蟹屋標準制服である、給仕服に身を包んでいる。
おおよそ森を歩くような――ましてや木に登るような格好じゃねぇ。
だが、並みのレア装備よか頑丈で破れないし、汚れない。
降ろされた少女が、駆け寄ってくる。
辺りを見渡し、黄緑色をした奴が居ないことを確認し――すぽん♪
手にしていた長物を、手袋に格納した。
「こいつさまと迅雷をレイド村に撃ち込むから、手をかしてくれや」
ぐいと紐を引っ張るが、坂道の窪みに嵌まってる。
「ちっ、引っかかっちまった!」
下手に引っ張って解けちまうと、誰かがフカフ村からやってくるまで、回収出来なくなる。
本当に面倒を掛けさせてくれるぜ、美の女神(笑)さまめ。
「あら、まさかこれ……イオノファラーさま?」
ガサガサと、横の茂みから姿を現したのは――
フカフ村で休んでいたはずの、神官女性だった。
「――し、死んでる!? たっ、大変!!!」
根菜さまを恭しく持ち上げた彼女が、此方へ駆け寄ってくる!
馬鹿野郎、元から御神体わぁ生きちゃいねぇ!
あまりにも突然だったから、声を掛けるのが遅れた。
「まっ、まてまて、待てやぁ! こっちへ来るんじゃ――」
ヴォゥッ――ぶわわぁん♪
「料理番さまぁ――イ、イオノファラーさまがぁ!!!」
森域結界を越え、ロコロ村へ飛び込んで来ちまった!
「っかぁあぁあぁぁぁあぁっ――――!」
ふぉん♪
『ホシガミー>千載一遇の好機を逃しましたわね。プププププププークスクス♪』
やかましぃ!
「止まれって言ったのにっ! な、なんでまた此奴さん一人で、こんな山奥まで、来やがったんだぁ!?」
神官さまにレイド村まで持って帰って直してもらやぁ――
済んだ話だったのによぉ!
「そんなことより、女神さまは不変のはず! はやく回復を――」
根菜さまをぐいぐいと押しつけてくる、神官女性ナーフ・アリゲッタ。
回復ならぁ、神官さまの領分だろうが。
まぁ、どうせ〝新造アーティファクト〟の五百乃大角御神体には、効果は無いがな。
「兎に角、落ち着けや。壊れてるだけで、死んどらんからっ!」
本当は壊れた訳でもないんだが、ややこしいからそういうことにしとく。
がやがやがや――「あ、居た。神官さまがいたぞぉー!」
わいわいわい――「ナーフちゃぁん、まってぇー!」
ガラガララン――「お前らぁ、あまり先に行くなーよー」
茂みをかき分ける音、そして聴き覚えのある声。
どたどたと姿を現したのは――
フカフ村へ置いてきた、級友たちと担任教師だった!
「よぉーしっ! お前らぁ、止まれぇー!」
おれは神官女性を引っぺがし、両手を広げて立ち塞がった!
§
「だからなんで、みんな飛び込んで来やがるっんだぜ!」
王族の縁者の生徒や、大食らいの生徒や、矢鱈と沢山の杖を持ち歩く教師たちが――
やっぱり、村に飛び込んで来ちまった!
「「「「「「「「「むぎゅぎゅぅー!?」」」」」」」」」
またもや飛びつかれたおれは、皆の下敷きになる。
山積みの生徒たちの手前に――ゴロンッ、スタッ!
背を向けた、ヤーベルトが立った!
グワラララランッ――――抜かれる、太枝のような魔法杖!
「ブーモォォォォォッ!」
何だ、獣の鳴き声!?
たまたま村の入り口で出くわした魔物から、逃げ込んできたらしいぜ!
メキメキメキメキョ――ガガガガガガッガァァァンッ!!
放たれたのは、木を生やす魔法。
ヤーベルトが得意とする、高等魔術だ。
「ブーモォォッ、ブゴゴォォォォッ――ッ!」
ん? 魔物が雄叫びを上げて、ピンピンしてやがる!?
ヤーベルトの魔法は、あのリオレイニアを取り押さえる程の物だ。
そこらを歩いている魔物なんかに、後れを取る筈がねぇ――
おれは子供らを蹴散らし、飛び起きた!
村の入り口――森域結界の境目、村の外側。
丸々と太った、猪の魔物みたいな奴が――
重さで撓んだ蔦の坂道を、ドカドカと踏み鳴らしてやがる。
フカフ村からの道中で出合った魔物と、同じ種類だ。
「魔法が消さーれた!? まさーか、マナキャンセラー!?」
矢鱈と線の細い男性教師ヤーベルト、その足下から生えた木の枝。
その先端の葉が、はらはらと落ちていく。
尖った枝も見る間に萎れ、とうとう枯れ落ちて消えてしまった。
マナキャンセラーてなぁ、央都でリオがぶっ壊しちまった――
大がかりな仕組みの魔法具だ。
あれと、いま村を覆ってる奴は、まるで別物だが――
ふぉん♪
『リオレイニア>人や魔物を外へ出さず、境界に触れた魔法を消す。〝森域結界〟は龍脈の流れを一点へ収束させ、〝局所的なマナ欠乏〟を引き起こしていると思われます』
流石はガムランが誇る、才女だ。
そしてヤーベルトも流石は、指南役と言ったところか。
迅雷が使えん今、頓知はリオたちに任せるとして――
「おにぎりー、子分を連れて来てくれやぁ――!」
子供らを特撃型改たちに任せとかねぇと、安心出来ねぇー。
「ブモォォォォォォオッ――――!!」
ゴガガドガガガッ――――ズボボボ、ブチブチブチィィッ!
猪の魔物が蔦の道を踏み抜きながらも、村に入ってきた!
「うっひゃはぁー!」
針刺し男みたいな声を上げ、必死に避ける担任教師。
「みなさん、そのまま動かないでください!」
飾りのついた袖が、おれの後ろから真っ直ぐに伸びる。
ほそい指につかまれた、長さのない魔法の杖。
微に揺らぐ、杖のさき。
――――――――ガラララララララッドッシャァァァァァァン!!!
猪へ向かって、雷が落ちた!
黒焦げになるも、猪の勢いは止まらず――
「三の構え、四方暗――!?」
ヴッ――――ぐるん、ジャッリィィィ!!
ああ、間に合わ――シュゴォォゴォォゴォォゴォォゴォォゴォォォォォオオオオオンッ!
かはっ――――――――吹き飛ばされる、おれやリオや子供らや、ナーフにヤーベルト!
つまり全員だっ!
粉々に吹き飛ぶ、ロコロ村入口。
黒焦げの猪の魔物|(巨体)が、まるで木の葉のように宙を舞った!
やめろレイダ、おれの頭をモサワサすんな。
「まったく、ぞろぞろと付いて来やがって――よっ!」
紐で括った御神体を、村の外に放り投げた。
動かないと余計に根菜や茸にしか見えない、美の女神御神体が――
蔦で編まれた坂道にポコンと落ち――
ゴロゴロと転がっていく。
「うむ。生きちゃいねぇ物なら、村の外に出られるらしいぜ♪」
おれは紐を引っ張り、御神体を手繰り寄せる。
ふぉん♪
『シガミー>ならいっそのこと、レイド村を直接狙うか?』
頭陀袋にでも詰めて、中に文でも入れときゃぁ、レイド村村長がどうにかしてくれるだろう。
物をとおくに当てるのは、迅雷なしだと、そこそこ面倒なんだが――
幸いにも、〝とおくを狙うこと〟を、仕事にしてる奴らが此処には居る。
「おぉい、遊撃班! 居るかぁ――!?」
おれは木の上に向かって、声を張った。
高床の蔓の地面。その上に突き出た木々。
鬱蒼とした森の中にしては、すっきりとした木の並び。
そのうちの一本が、わさわさと揺れる――居た。
ふわり――ザンッ!
飛び降りてきたのは――大きくて小さくて長くて、角が生えてて目が四つ。
「「どうしたの、シガミー?」」
一本角の麗人と、抱えられた少女だ。
二人とも猪蟹屋標準制服である、給仕服に身を包んでいる。
おおよそ森を歩くような――ましてや木に登るような格好じゃねぇ。
だが、並みのレア装備よか頑丈で破れないし、汚れない。
降ろされた少女が、駆け寄ってくる。
辺りを見渡し、黄緑色をした奴が居ないことを確認し――すぽん♪
手にしていた長物を、手袋に格納した。
「こいつさまと迅雷をレイド村に撃ち込むから、手をかしてくれや」
ぐいと紐を引っ張るが、坂道の窪みに嵌まってる。
「ちっ、引っかかっちまった!」
下手に引っ張って解けちまうと、誰かがフカフ村からやってくるまで、回収出来なくなる。
本当に面倒を掛けさせてくれるぜ、美の女神(笑)さまめ。
「あら、まさかこれ……イオノファラーさま?」
ガサガサと、横の茂みから姿を現したのは――
フカフ村で休んでいたはずの、神官女性だった。
「――し、死んでる!? たっ、大変!!!」
根菜さまを恭しく持ち上げた彼女が、此方へ駆け寄ってくる!
馬鹿野郎、元から御神体わぁ生きちゃいねぇ!
あまりにも突然だったから、声を掛けるのが遅れた。
「まっ、まてまて、待てやぁ! こっちへ来るんじゃ――」
ヴォゥッ――ぶわわぁん♪
「料理番さまぁ――イ、イオノファラーさまがぁ!!!」
森域結界を越え、ロコロ村へ飛び込んで来ちまった!
「っかぁあぁあぁぁぁあぁっ――――!」
ふぉん♪
『ホシガミー>千載一遇の好機を逃しましたわね。プププププププークスクス♪』
やかましぃ!
「止まれって言ったのにっ! な、なんでまた此奴さん一人で、こんな山奥まで、来やがったんだぁ!?」
神官さまにレイド村まで持って帰って直してもらやぁ――
済んだ話だったのによぉ!
「そんなことより、女神さまは不変のはず! はやく回復を――」
根菜さまをぐいぐいと押しつけてくる、神官女性ナーフ・アリゲッタ。
回復ならぁ、神官さまの領分だろうが。
まぁ、どうせ〝新造アーティファクト〟の五百乃大角御神体には、効果は無いがな。
「兎に角、落ち着けや。壊れてるだけで、死んどらんからっ!」
本当は壊れた訳でもないんだが、ややこしいからそういうことにしとく。
がやがやがや――「あ、居た。神官さまがいたぞぉー!」
わいわいわい――「ナーフちゃぁん、まってぇー!」
ガラガララン――「お前らぁ、あまり先に行くなーよー」
茂みをかき分ける音、そして聴き覚えのある声。
どたどたと姿を現したのは――
フカフ村へ置いてきた、級友たちと担任教師だった!
「よぉーしっ! お前らぁ、止まれぇー!」
おれは神官女性を引っぺがし、両手を広げて立ち塞がった!
§
「だからなんで、みんな飛び込んで来やがるっんだぜ!」
王族の縁者の生徒や、大食らいの生徒や、矢鱈と沢山の杖を持ち歩く教師たちが――
やっぱり、村に飛び込んで来ちまった!
「「「「「「「「「むぎゅぎゅぅー!?」」」」」」」」」
またもや飛びつかれたおれは、皆の下敷きになる。
山積みの生徒たちの手前に――ゴロンッ、スタッ!
背を向けた、ヤーベルトが立った!
グワラララランッ――――抜かれる、太枝のような魔法杖!
「ブーモォォォォォッ!」
何だ、獣の鳴き声!?
たまたま村の入り口で出くわした魔物から、逃げ込んできたらしいぜ!
メキメキメキメキョ――ガガガガガガッガァァァンッ!!
放たれたのは、木を生やす魔法。
ヤーベルトが得意とする、高等魔術だ。
「ブーモォォッ、ブゴゴォォォォッ――ッ!」
ん? 魔物が雄叫びを上げて、ピンピンしてやがる!?
ヤーベルトの魔法は、あのリオレイニアを取り押さえる程の物だ。
そこらを歩いている魔物なんかに、後れを取る筈がねぇ――
おれは子供らを蹴散らし、飛び起きた!
村の入り口――森域結界の境目、村の外側。
丸々と太った、猪の魔物みたいな奴が――
重さで撓んだ蔦の坂道を、ドカドカと踏み鳴らしてやがる。
フカフ村からの道中で出合った魔物と、同じ種類だ。
「魔法が消さーれた!? まさーか、マナキャンセラー!?」
矢鱈と線の細い男性教師ヤーベルト、その足下から生えた木の枝。
その先端の葉が、はらはらと落ちていく。
尖った枝も見る間に萎れ、とうとう枯れ落ちて消えてしまった。
マナキャンセラーてなぁ、央都でリオがぶっ壊しちまった――
大がかりな仕組みの魔法具だ。
あれと、いま村を覆ってる奴は、まるで別物だが――
ふぉん♪
『リオレイニア>人や魔物を外へ出さず、境界に触れた魔法を消す。〝森域結界〟は龍脈の流れを一点へ収束させ、〝局所的なマナ欠乏〟を引き起こしていると思われます』
流石はガムランが誇る、才女だ。
そしてヤーベルトも流石は、指南役と言ったところか。
迅雷が使えん今、頓知はリオたちに任せるとして――
「おにぎりー、子分を連れて来てくれやぁ――!」
子供らを特撃型改たちに任せとかねぇと、安心出来ねぇー。
「ブモォォォォォォオッ――――!!」
ゴガガドガガガッ――――ズボボボ、ブチブチブチィィッ!
猪の魔物が蔦の道を踏み抜きながらも、村に入ってきた!
「うっひゃはぁー!」
針刺し男みたいな声を上げ、必死に避ける担任教師。
「みなさん、そのまま動かないでください!」
飾りのついた袖が、おれの後ろから真っ直ぐに伸びる。
ほそい指につかまれた、長さのない魔法の杖。
微に揺らぐ、杖のさき。
――――――――ガラララララララッドッシャァァァァァァン!!!
猪へ向かって、雷が落ちた!
黒焦げになるも、猪の勢いは止まらず――
「三の構え、四方暗――!?」
ヴッ――――ぐるん、ジャッリィィィ!!
ああ、間に合わ――シュゴォォゴォォゴォォゴォォゴォォゴォォォォォオオオオオンッ!
かはっ――――――――吹き飛ばされる、おれやリオや子供らや、ナーフにヤーベルト!
つまり全員だっ!
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