577 / 740
4:龍撃の学院
577:龍撃の学院、魔導騎士団総大将と一年A組特別報奨金
しおりを挟む
奇祭タコゥパから、翌々日。
事態は思いも寄らないことに、なってやがるぞ。
〝謁見の間〟に並ぶのは、おれたち猪蟹屋一味と一年A組の級友たちだ。
「面を上げよ」
頭を垂れる皆の頭上へ掛けられる、静かな声。
「はっ! みんなぁー、顔を上げて良いぞー」
あまり、やる気は感じられない声。
男性教師が、そう号令を掛けると――
もたもたと一糸揃わずに、顔を上げるおれたち。
正面に立つのは、現ラスクトール王。
隣に、たぶん王妃。
その隣には、サウルース王子とラプトル姫が並んでいた。
横目で右を見りゃ――
ガムランの親方さまであるコントゥル辺境伯と奥方さまや、他の上級貴族たち。
さらに現王族とは政敵であるはずの連中も、澄ました顔で参列してやがる。
その顔にはもはや、不平や不満はなさそうだが。
そして反対側に並ぶのは、どこか場都合が悪そうな魔導騎士団師団長たちだ。
そこそこあった揉め事の殆どを、おれたちが解決しちまったからな。
第一師団団長ケッピンの目が、どこか泳いでる。
その上手に顧問氏が居て、顧問秘書に抱えられるお猫さまが居て――
その最後尾には、モコモコ髪に巻き角の頭突き女たちも居た。
顧問氏よりも、上手に立つ男性。
たぶん彼が、騎士団総長とやらなのだろう。
その威風堂々とした佇まいは、さすがはLV70とも噂される強者だった。
ココまでは良い、わかる。
左列は魔導騎士団から学者方までの纏め役が、勢揃いしてるらしい。
なんの不思議も不自然もねぇ。
ふぉん♪
『>元魔導騎士団総大将はコントゥル辺境伯名代、つまりルリーロ・イナリィ・コントゥルと聞いていましたが』
そう、元魔導騎士団総大将さまは、妖弧ルリーロその人だ……子細知らんがそうらしい。
なら、現魔導騎士団総大将は――すっぽこん♪
おれの頭の上に、てちりと降り立つ五百乃大角御神体。
「あれっ? 女将さんじゃんか、なんでそっちに居るのぉん? ウケルー♪」
ばかやろう! この場の殆ど全員が、同じことを考えとるわい!
ソレが彼女の正装なのだろう。
鉄鍋のような鉢金に、簡素な胸当てに、ちょっと厳つい手甲と甲懸。
ふぉん♪
『>あの防具一式は97%の確率で、アダマンタイト製です』
姿形はニゲルの革鎧一式と変わらんが、性能は段違いなんだろう。
それでも、仮にも現魔導騎士団総大将が装備するような物には見えねぇが。
ふぉん♪
『>あの頭の鍋も、アダマンタイト製です』
ふぉん♪
『ヒント>両手鍋/持ち手が二つ付いた中型の調理鍋。
胸甲・手甲・足甲/ブレストプレート、ガントレット、グリーブと呼ばれる部位甲冑』
ふぉん♪
『シガミー>やっぱり鍋か?』
けどよく見りゃ、魔導騎士団の紋章が入ってるな。
「あはっははははははっ♪ 何を隠そう、このトゥナ・コッヘルが魔導騎士団総大将さねっ!」
ざわつく謁見の間。
ざっと目を走らせた所、驚いていないのは――
王様と王兄殿下、騎士団総長に辺境伯。
そして前任魔導騎士団総大将さまと、魔導騎士団魔術研究所ギ術開発部顧問技師くらいだった。
奥方さまに、ミャッドめ。
サッ――――ガシャッ!
掌を突き出し、場を鎮める総大将。
「いろいろな経緯で、あたしが魔導騎士団総大将ってことは、ずっと隠されてたんだけどさ――」
何故か〝木さじ(超特大)〟を、背中から抜く魔導騎士団総大将にして――
木さじ食堂の女将兼、コッヘル商会関係者。
おいあの木さじも実わぁ、アダマンタイトとか言い出すなよ!?
ふぉん♪
『>いえ、あれは堅木の削り出しのようです。魔導伝導率は多少、高いようですが』
「亡国の憂いがなくなった今、こんな取って付けた身分を――隠す必要は、なくなったってわけさねっ♪」
ひゅひゅひゅひゅひゅひゅひゅひゅん――――ガガァァン!
継ぎ目一つ無い、大女神像の間と同じ硬い石床に、罅が入った!
ふぉん♪
『>〝文句がある奴ぁ掛かってこい〟という、意思表示と思われ』
そうだな……木さじには、罅一つ入ってねぇ。
リカルルもニゲルもリオレイニアも――
騎士団師団長たちも、列席の学院長に教師陣も――
全員、息を止めてやがる。
「っはひゅ――!!!」
ヴッ――――錫杖を取り出した、おれは――――
くるっるっ、すぽん――――ゴゴォン、じゃっりじゃらららっ♪
得物をつかみそこね、無様にも床に落とした。
§
「ふふふっ、ふぁぁーっはっはっはっはぁ♪ とても良い余興であったぞ♪」
王様が場を、緩めてくれたが。
腕に覚えがある奴が全員、肩で息をしてやがるぜ。
「特に、そこの魔導学院生徒よ。本気を出した魔導アーツ継承者相手に、よくぞ刃向かえたもんじゃなぁ――――――――?」
王様の視線を感じる。
おれは拾った錫杖で、体を起こす。
「シ、シガミー・ガムリャンだですわ、ぜ。へへはぁーっ!」
必死に返事をし、呼吸を整える。
「ぷぷぷー♪ ガムリャンだって!」
ばかやろう根菜、マジ黙ってろ!
「うむ、その名。覚えておくぞ。では本題に入るとする」
そんな王様の言葉で始まった謁見は、30分程でお開きになり――
ガチャガチャガチャガチャガチャチャリン♪
一人頭、100パケタ。
巨木・木龍討伐に対する、特別報奨金である。
タターとオルコトリアには追加で300パケタ。
「なおこの報奨金は、ギルド経由ではなく――第63代ラスクトール王、トリケラート・メガロム・ラスクトールより与えるものとする」
ざわわわっ――がやややっ!?
これには女将さんの発を食らっても、じっとしていた連中も響めいた。
「大義であったタター・ネネルド並びに、オルコトリア・ダブルグレイブよ!」
ようやく終わりか……つ、疲れた。
「じゃぁ、王様ー! まったねぇーん♪」
根菜、お前ぇー!
頭の上の揺れ具合で、小さな手を振ってるのがわかる。
「うむ、イオノファラーさま。また酒でも酌み交わそうぞ♪」
えっ、どういうこと?
根菜さまは王様と、面識があったのかよ!?
§
タターには上級鑑定お見舞い金として、更に500パケタ。
こっちも例の上級鑑定料金から即日、支払われた。
タターの開いた口は三日ほど閉じなかったから、その間、口に菓子を皆から放り込まれてた。
大講堂へ戻った一年A組は、蜂の巣を突いたような騒ぎとなった。
ざわざわざわざわわっ――♪
きゃいきゃきゃきゃい――♪
お貴族さまの子息子女とはいっても、子供が自由に使える金を持っているわけじゃ無い――のだろう。
当然、喧騒も大きくなろうというものだが――
皆の関心は、ギルド支部職員が黒板横に張り出した――
一枚の紙切れに、向けられている。
『~治外法権領<大森林観測所>との、交易締結クエスト~
支度金として500パケタ。帰還時に一人につき、
250パケタ支払われます。
なお交易締結の暁には、フカフ村周辺区域の下賜もあり。
――央都ラスクトール自治領ギルド本部』
まったくなんてクエストを依頼しやがる、王様ェ。
「ププププププププププププププークスゥフフウフフゥププーッ♪」
「ニャッフフフフフフフフフフフウフフフフフフフフフフフフッ♪」
猪蟹屋の守銭奴と、喫茶店の守銭奴が、はしゃいじまって手が付けられん。
「ウッケケケッケケケケケケケケッケケッウケッケケケケケケッ♪」
いや、お前さまは別に。はしゃぐ必要ねーだろ?
ふぉん♪
『>大森林エリアの記述に〝食材の宝庫〟と有ります』
あー、そういうことか。
けど出発は来年の春みたいだから、ソレまでおれは羽根を伸ばすとするぜ。
ふぉん♪
『>はい。王都へ来る前も来てからも、一息つく暇もありませんでしたから、ゆっくりと体と心を休めましょう』
おうょ、よぉく見とけやぁ。全身全霊で渾っ身っの力一杯――
非の打ち所しかない程、だらけきってやるからなぁーっ♪
事態は思いも寄らないことに、なってやがるぞ。
〝謁見の間〟に並ぶのは、おれたち猪蟹屋一味と一年A組の級友たちだ。
「面を上げよ」
頭を垂れる皆の頭上へ掛けられる、静かな声。
「はっ! みんなぁー、顔を上げて良いぞー」
あまり、やる気は感じられない声。
男性教師が、そう号令を掛けると――
もたもたと一糸揃わずに、顔を上げるおれたち。
正面に立つのは、現ラスクトール王。
隣に、たぶん王妃。
その隣には、サウルース王子とラプトル姫が並んでいた。
横目で右を見りゃ――
ガムランの親方さまであるコントゥル辺境伯と奥方さまや、他の上級貴族たち。
さらに現王族とは政敵であるはずの連中も、澄ました顔で参列してやがる。
その顔にはもはや、不平や不満はなさそうだが。
そして反対側に並ぶのは、どこか場都合が悪そうな魔導騎士団師団長たちだ。
そこそこあった揉め事の殆どを、おれたちが解決しちまったからな。
第一師団団長ケッピンの目が、どこか泳いでる。
その上手に顧問氏が居て、顧問秘書に抱えられるお猫さまが居て――
その最後尾には、モコモコ髪に巻き角の頭突き女たちも居た。
顧問氏よりも、上手に立つ男性。
たぶん彼が、騎士団総長とやらなのだろう。
その威風堂々とした佇まいは、さすがはLV70とも噂される強者だった。
ココまでは良い、わかる。
左列は魔導騎士団から学者方までの纏め役が、勢揃いしてるらしい。
なんの不思議も不自然もねぇ。
ふぉん♪
『>元魔導騎士団総大将はコントゥル辺境伯名代、つまりルリーロ・イナリィ・コントゥルと聞いていましたが』
そう、元魔導騎士団総大将さまは、妖弧ルリーロその人だ……子細知らんがそうらしい。
なら、現魔導騎士団総大将は――すっぽこん♪
おれの頭の上に、てちりと降り立つ五百乃大角御神体。
「あれっ? 女将さんじゃんか、なんでそっちに居るのぉん? ウケルー♪」
ばかやろう! この場の殆ど全員が、同じことを考えとるわい!
ソレが彼女の正装なのだろう。
鉄鍋のような鉢金に、簡素な胸当てに、ちょっと厳つい手甲と甲懸。
ふぉん♪
『>あの防具一式は97%の確率で、アダマンタイト製です』
姿形はニゲルの革鎧一式と変わらんが、性能は段違いなんだろう。
それでも、仮にも現魔導騎士団総大将が装備するような物には見えねぇが。
ふぉん♪
『>あの頭の鍋も、アダマンタイト製です』
ふぉん♪
『ヒント>両手鍋/持ち手が二つ付いた中型の調理鍋。
胸甲・手甲・足甲/ブレストプレート、ガントレット、グリーブと呼ばれる部位甲冑』
ふぉん♪
『シガミー>やっぱり鍋か?』
けどよく見りゃ、魔導騎士団の紋章が入ってるな。
「あはっははははははっ♪ 何を隠そう、このトゥナ・コッヘルが魔導騎士団総大将さねっ!」
ざわつく謁見の間。
ざっと目を走らせた所、驚いていないのは――
王様と王兄殿下、騎士団総長に辺境伯。
そして前任魔導騎士団総大将さまと、魔導騎士団魔術研究所ギ術開発部顧問技師くらいだった。
奥方さまに、ミャッドめ。
サッ――――ガシャッ!
掌を突き出し、場を鎮める総大将。
「いろいろな経緯で、あたしが魔導騎士団総大将ってことは、ずっと隠されてたんだけどさ――」
何故か〝木さじ(超特大)〟を、背中から抜く魔導騎士団総大将にして――
木さじ食堂の女将兼、コッヘル商会関係者。
おいあの木さじも実わぁ、アダマンタイトとか言い出すなよ!?
ふぉん♪
『>いえ、あれは堅木の削り出しのようです。魔導伝導率は多少、高いようですが』
「亡国の憂いがなくなった今、こんな取って付けた身分を――隠す必要は、なくなったってわけさねっ♪」
ひゅひゅひゅひゅひゅひゅひゅひゅん――――ガガァァン!
継ぎ目一つ無い、大女神像の間と同じ硬い石床に、罅が入った!
ふぉん♪
『>〝文句がある奴ぁ掛かってこい〟という、意思表示と思われ』
そうだな……木さじには、罅一つ入ってねぇ。
リカルルもニゲルもリオレイニアも――
騎士団師団長たちも、列席の学院長に教師陣も――
全員、息を止めてやがる。
「っはひゅ――!!!」
ヴッ――――錫杖を取り出した、おれは――――
くるっるっ、すぽん――――ゴゴォン、じゃっりじゃらららっ♪
得物をつかみそこね、無様にも床に落とした。
§
「ふふふっ、ふぁぁーっはっはっはっはぁ♪ とても良い余興であったぞ♪」
王様が場を、緩めてくれたが。
腕に覚えがある奴が全員、肩で息をしてやがるぜ。
「特に、そこの魔導学院生徒よ。本気を出した魔導アーツ継承者相手に、よくぞ刃向かえたもんじゃなぁ――――――――?」
王様の視線を感じる。
おれは拾った錫杖で、体を起こす。
「シ、シガミー・ガムリャンだですわ、ぜ。へへはぁーっ!」
必死に返事をし、呼吸を整える。
「ぷぷぷー♪ ガムリャンだって!」
ばかやろう根菜、マジ黙ってろ!
「うむ、その名。覚えておくぞ。では本題に入るとする」
そんな王様の言葉で始まった謁見は、30分程でお開きになり――
ガチャガチャガチャガチャガチャチャリン♪
一人頭、100パケタ。
巨木・木龍討伐に対する、特別報奨金である。
タターとオルコトリアには追加で300パケタ。
「なおこの報奨金は、ギルド経由ではなく――第63代ラスクトール王、トリケラート・メガロム・ラスクトールより与えるものとする」
ざわわわっ――がやややっ!?
これには女将さんの発を食らっても、じっとしていた連中も響めいた。
「大義であったタター・ネネルド並びに、オルコトリア・ダブルグレイブよ!」
ようやく終わりか……つ、疲れた。
「じゃぁ、王様ー! まったねぇーん♪」
根菜、お前ぇー!
頭の上の揺れ具合で、小さな手を振ってるのがわかる。
「うむ、イオノファラーさま。また酒でも酌み交わそうぞ♪」
えっ、どういうこと?
根菜さまは王様と、面識があったのかよ!?
§
タターには上級鑑定お見舞い金として、更に500パケタ。
こっちも例の上級鑑定料金から即日、支払われた。
タターの開いた口は三日ほど閉じなかったから、その間、口に菓子を皆から放り込まれてた。
大講堂へ戻った一年A組は、蜂の巣を突いたような騒ぎとなった。
ざわざわざわざわわっ――♪
きゃいきゃきゃきゃい――♪
お貴族さまの子息子女とはいっても、子供が自由に使える金を持っているわけじゃ無い――のだろう。
当然、喧騒も大きくなろうというものだが――
皆の関心は、ギルド支部職員が黒板横に張り出した――
一枚の紙切れに、向けられている。
『~治外法権領<大森林観測所>との、交易締結クエスト~
支度金として500パケタ。帰還時に一人につき、
250パケタ支払われます。
なお交易締結の暁には、フカフ村周辺区域の下賜もあり。
――央都ラスクトール自治領ギルド本部』
まったくなんてクエストを依頼しやがる、王様ェ。
「ププププププププププププププークスゥフフウフフゥププーッ♪」
「ニャッフフフフフフフフフフフウフフフフフフフフフフフフッ♪」
猪蟹屋の守銭奴と、喫茶店の守銭奴が、はしゃいじまって手が付けられん。
「ウッケケケッケケケケケケケケッケケッウケッケケケケケケッ♪」
いや、お前さまは別に。はしゃぐ必要ねーだろ?
ふぉん♪
『>大森林エリアの記述に〝食材の宝庫〟と有ります』
あー、そういうことか。
けど出発は来年の春みたいだから、ソレまでおれは羽根を伸ばすとするぜ。
ふぉん♪
『>はい。王都へ来る前も来てからも、一息つく暇もありませんでしたから、ゆっくりと体と心を休めましょう』
おうょ、よぉく見とけやぁ。全身全霊で渾っ身っの力一杯――
非の打ち所しかない程、だらけきってやるからなぁーっ♪
0
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スター・スフィア-異世界冒険はお喋り宝石と共に-
黒河ハル
ファンタジー
——1つの星に1つの世界、1つの宙《そら》に無数の冒険——
帰り道に拾った蒼い石がなんか光りだして、なんか異世界に飛ばされた…。
しかもその石、喋るし、消えるし、食べるしでもう意味わからん!
そんな俺の気持ちなどおかまいなしに、突然黒いドラゴンが襲ってきて——
不思議な力を持った宝石たちを巡る、異世界『転移』物語!
星の命運を掛けた壮大なSFファンタジー!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
1001部隊 ~幻の最強部隊、異世界にて~
鮪鱚鰈
ファンタジー
昭和22年 ロサンゼルス沖合
戦艦大和の艦上にて日本とアメリカの講和がなる
事実上勝利した日本はハワイ自治権・グアム・ミッドウエー統治権・ラバウル直轄権利を得て事実上太平洋の覇者となる
その戦争を日本の勝利に導いた男と男が率いる小隊は1001部隊
中国戦線で無類の活躍を見せ、1001小隊の参戦が噂されるだけで敵が逃げ出すほどであった。
終戦時1001小隊に参加して最後まで生き残った兵は11人
小隊長である男『瀬能勝則』含めると12人の男達である
劣戦の戦場でその男達が現れると瞬く間に戦局が逆転し気が付けば日本軍が勝っていた。
しかし日本陸軍上層部はその男達を快くは思っていなかった。
上官の命令には従わず自由気ままに戦場を行き来する男達。
ゆえに彼らは最前線に配備された
しかし、彼等は死なず、最前線においても無類の戦火を上げていった。
しかし、彼らがもたらした日本の勝利は彼らが望んだ日本を作り上げたわけではなかった。
瀬能が死を迎えるとき
とある世界の神が彼と彼の部下を新天地へと導くのであった
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔道具作ってたら断罪回避できてたわw
かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます!
って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑)
フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。
推しがラスボスなので救いたい〜ゲーマーニートは勇者になる
ケイちゃん
ファンタジー
ゲームに熱中していた彼は、シナリオで現れたラスボスを好きになってしまう。
彼はその好意にラスボスを倒さず何度もリトライを重ねて会いに行くという狂気の推し活をしていた。
だがある日、ストーリーのエンディングが気になりラスボスを倒してしまう。
結果、ラスボスのいない平和な世界というエンドで幕を閉じ、推しのいない世界の悲しみから倒れて死んでしまう。
そんな彼が次に目を開けるとゲームの中の主人公に転生していた!
主人公となれば必ず最後にはラスボスに辿り着く、ラスボスを倒すという未来を変えて救いだす事を目的に彼は冒険者達と旅に出る。
ラスボスを倒し世界を救うという定められたストーリーをねじ曲げ、彼はラスボスを救う事が出来るのか…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる