500 / 734
4:龍撃の学院
500:ネネルド村奇譚、猪蟹屋標準規格制定
しおりを挟む
「なぁ、リオレイニア?」
「なんでしょうか、シガミー?」
たとえ頭陀袋姿でも、彼女はとても淑やかだ。
「聖剣切りの閃光としてクエストに出かけたときも、今と同じ装備だったのか?」
少なくとも見た目は、魔王城に出かけたときと変わってない。
「基本的には同じですが……あぁ、このコントゥル家から支給される給仕服は、なかなかの優れものなんですよ。駆け出し冒険者の装備より、よほど頑丈ですし♪」
どうも、「基本的に同じ」ってのは、そのままの意味らしいぞ?
ふぉん♪
『>そのようですね。口ぶりから察するに、タターたち一般の侍女へ支給されたのと同等の物を着て、クエストに望んでいたと思われます』
〝ひかりのたて〟で敵を一切、寄せ付けなかったんだとしても――
コントゥル家の家宝を一式、作ってみた今の感覚からすると――
「もう少し……ぶつぶつ……頑丈にしたいなぁ」
おれは絵で板を、立ち上げた。
§
「ここで良いのですか?」
集会所の隅に立つ頭陀袋嬢。
「ハい。そノまま動かないでクださい」
ヴォヴォォォゥン♪
メイドさんの周囲を、くるんと一周。
ヴォォォン。
いま彼女が着てる給仕服を、ざっと取り込んだ。
「迅雷ぃー、どうだぁー?」
「スキャニング終了しまシた。リオレイニアノ身体データヲ保存しまスか?」
んー、そりゃ有った方が良いんじゃ?
すっぽこ――こぉん♪
てちり――おれの頭上へ降りたつ、美の女神。
「こらっ! 乙女の秘密を軽々しく、DB化するんじゃないわよ。何してんのまったく……衣類作成ぃー?」
とすとすとすん――足踏みをするな!
痛くはねぇが、超うぜぇ!
ふぉん♪
『>リオレイニアの給仕服が殊の外、低スペックだったので、改良を試みています』
迅雷が説明する。
「えぇー? それじゃーあーぁ、必要な部分だけ残《のこ》してぇ、全削除なさぁい――これわぁ厳命ですのでぇ、おかわりぃ?」
素っ頓狂な声が、念を押してきた。
「わ、わかったぜ」
わからんが、わかった。
「了解でス。イオノファラー」
「それは、どういうコトでしょうか? イオノファラーさま?」
おれたちのやり取りに、首を傾げる頭陀袋。
「えっとねぇー、リオレイニアちゃんの……ぶっふぉっ、強盗! じゃなくってぇー、あ、あとで説明してあげるけど――」
ふぉふぉん♪
『イオノ>シガミー! その布袋だけでも、何とかしてあげて!
そうね、天狗の黒頭巾で良いから、今すぐ取りかえてっ!」
頭陀袋も天狗の頭巾も同じ、隠れ蓑製だから、お安いご用だが。
「リオ、ちょっと引っぱるぞ?」
おれはイスに上り、頭陀袋の裾を持ち上げて――ギュッと下ろした。
一瞬で黒頭巾に早変り――ぱさり。
「きゃっ、真っ暗!?」
とうぜん目の部分に空いてた丸穴は、閉じられた。
「すグにヘッドセット……耳栓やシシガニャンのヨうな画面表示ガ出ますノで」
間近で見ると、黒地に白目玉の筆書きは――
ふぉん♪
『シガミー>不気味じゃね?』
「えっ、不気味って、何のことですか!?」
よし、黒頭巾の裏側に画面表示が出たな。
おれの一行表示を見て取り乱す、頭陀袋嬢改め黒頭巾嬢。
あ、けどさっきまでよりかは、マシな気もしないでもない。
「ほっ、安心してリオレイニアちゃん。さっきまでの袋よりは大分マシになったから――じゃぁ、あたくしさまは、蛸の串揚げ改良に余念が無いので行きますねー――どろん♪」
すぽん♪
頭の上から、根菜の重さが消えた。
頭巾を押さえ、描かれた目の顔を歪める黒頭巾メイド。
「デは、こちラを使っテ確認してくダさい」
ヴッ――ゴトトン。
迅雷が置いたのは、全身が映る姿見だ。
「あらこれっ、テェーングさまやカラテェーの――――意外と素敵では、ありませんか?」
うふふふふっ♪
気に入ったみたいで……何よりだぜ。
ということで、〝魔眼殺し〟の眼鏡は、あと回しにする。
「(じゃぁ、服の形はそのままで……頑丈で丈夫にして、着心地を良くするぞ)」
§
隠れ蓑に〝よくすべる色や形〟の変わり種を、塗ったやつがあったろ?
おれっていうか烏天狗が、風に乗るときに使ってる外套――
あれでリオレイニアのメイド服を、縫えるか?
ふぉん♪
『>可能です。エプロン部分に極小のプロダクトアームを仕込めば、並みの甲冑の数倍頑丈で刃物を通さなくできますが』
物は試しだ、そいつを作るぞ。
ふぉん♪
『>ニゲルの装備を修繕した際に追加した、快適性はどうしますか?』
裏地の肌触りとかか……全部入りでやってくれ。
絵で板の中に、出来上がっていく給仕服。
その構造の子細を記した、別ページの束が――
『100』枚を越えたとき、それは完成した。
「なかなかじゃね?」
黒頭巾メイドが姿見のまえで、クルクル回ってた5分程度。
その時間で、これだけ出来たら自画自賛もすらぁな。
「はイ今後、猪蟹屋従業員へ支給すル制服ハ全テ、この試作品に準拠することにしまシょう♪」
ヴォヴォヴォヴォォォンッ♪
良い仕事が出来りゃぁ、女神の眷属だって浮かれらぁ。
「どうせなら、もうひと手間いっとくか」
リカルルやルリーロの家宝装備。
その一式を収める収納魔法具。
あれに付けた、修繕と着衣のための機能。
あれを、もっと小さく出来るか?
ふぉん♪
『>【地球大百科辞典】に、最適な製品データが複数存在しています』
わからんが、見せて見ろ。
ヴォォォンッ♪
画面に現れたのは小さな……腕輪か?
ふぉん♪
『>2080年頃流行った医療用スマートウォッチです。手前にあるセーフティーカバーを開くと、中にスイッチがあります』
わからん。
スイッチ……てのは牡丹だな。
家宝の収納魔法具は取っ手を、力一杯押してやらんといけなかったが?
ふぉん♪
『>腕に付ける収納魔法具のため、自動的に神力を生成することが可能です』
んぅ? リオレイニアは、よく働くからな。
腕の動きで神力くらい、賄えるってことか――すげぇなリオは。
ふぉん♪
『シガミー>普段は手首に巻き、着替えるときや解れた所を直すときに押すんだな?』
ふぉん♪
『>そうなります。各種バイタルや精神状態の簡易計測。3つまでの別天体標準時を表示し、衛星の満ち欠けや、潮汐力による影響をリアルタイムに算出。当時、流行していた造血インプラント』
まてまてや――わからん。
「シガミー、これは何ですか?」
黒頭巾不気味メイドが指し示したのは、いま相談してた腕輪……腕時計って奴だ。
彼女には、おれたちの画面が見えてるんだったぜ。
またやっちまったが、説明するのが難儀なだけで――
別段、見られても困るものではない。
「あー、この腕輪が有りゃ、リカルルさまの甲冑みたいに、給仕服を一瞬で繕えたり――一瞬で着たり脱いだり、出来るぞ」
「あらそれは、素敵ですね♡」
を? 良い感触だな。
物は試しだ。
この腕輪と同じ形で、家宝の甲冑入れと同じ機能。
よし作れ。
ふぉん♪
『>30秒後に最寄りの搬出口から、ロールアウトされます』
最寄り?
いまおれぁ、強化服も轟雷も着てねぇ。
「むぎゃぎゃにゃー!?」
屋台の手伝いをしてた猫の魔物が、奇声を発した。
「なんでしょうか、シガミー?」
たとえ頭陀袋姿でも、彼女はとても淑やかだ。
「聖剣切りの閃光としてクエストに出かけたときも、今と同じ装備だったのか?」
少なくとも見た目は、魔王城に出かけたときと変わってない。
「基本的には同じですが……あぁ、このコントゥル家から支給される給仕服は、なかなかの優れものなんですよ。駆け出し冒険者の装備より、よほど頑丈ですし♪」
どうも、「基本的に同じ」ってのは、そのままの意味らしいぞ?
ふぉん♪
『>そのようですね。口ぶりから察するに、タターたち一般の侍女へ支給されたのと同等の物を着て、クエストに望んでいたと思われます』
〝ひかりのたて〟で敵を一切、寄せ付けなかったんだとしても――
コントゥル家の家宝を一式、作ってみた今の感覚からすると――
「もう少し……ぶつぶつ……頑丈にしたいなぁ」
おれは絵で板を、立ち上げた。
§
「ここで良いのですか?」
集会所の隅に立つ頭陀袋嬢。
「ハい。そノまま動かないでクださい」
ヴォヴォォォゥン♪
メイドさんの周囲を、くるんと一周。
ヴォォォン。
いま彼女が着てる給仕服を、ざっと取り込んだ。
「迅雷ぃー、どうだぁー?」
「スキャニング終了しまシた。リオレイニアノ身体データヲ保存しまスか?」
んー、そりゃ有った方が良いんじゃ?
すっぽこ――こぉん♪
てちり――おれの頭上へ降りたつ、美の女神。
「こらっ! 乙女の秘密を軽々しく、DB化するんじゃないわよ。何してんのまったく……衣類作成ぃー?」
とすとすとすん――足踏みをするな!
痛くはねぇが、超うぜぇ!
ふぉん♪
『>リオレイニアの給仕服が殊の外、低スペックだったので、改良を試みています』
迅雷が説明する。
「えぇー? それじゃーあーぁ、必要な部分だけ残《のこ》してぇ、全削除なさぁい――これわぁ厳命ですのでぇ、おかわりぃ?」
素っ頓狂な声が、念を押してきた。
「わ、わかったぜ」
わからんが、わかった。
「了解でス。イオノファラー」
「それは、どういうコトでしょうか? イオノファラーさま?」
おれたちのやり取りに、首を傾げる頭陀袋。
「えっとねぇー、リオレイニアちゃんの……ぶっふぉっ、強盗! じゃなくってぇー、あ、あとで説明してあげるけど――」
ふぉふぉん♪
『イオノ>シガミー! その布袋だけでも、何とかしてあげて!
そうね、天狗の黒頭巾で良いから、今すぐ取りかえてっ!」
頭陀袋も天狗の頭巾も同じ、隠れ蓑製だから、お安いご用だが。
「リオ、ちょっと引っぱるぞ?」
おれはイスに上り、頭陀袋の裾を持ち上げて――ギュッと下ろした。
一瞬で黒頭巾に早変り――ぱさり。
「きゃっ、真っ暗!?」
とうぜん目の部分に空いてた丸穴は、閉じられた。
「すグにヘッドセット……耳栓やシシガニャンのヨうな画面表示ガ出ますノで」
間近で見ると、黒地に白目玉の筆書きは――
ふぉん♪
『シガミー>不気味じゃね?』
「えっ、不気味って、何のことですか!?」
よし、黒頭巾の裏側に画面表示が出たな。
おれの一行表示を見て取り乱す、頭陀袋嬢改め黒頭巾嬢。
あ、けどさっきまでよりかは、マシな気もしないでもない。
「ほっ、安心してリオレイニアちゃん。さっきまでの袋よりは大分マシになったから――じゃぁ、あたくしさまは、蛸の串揚げ改良に余念が無いので行きますねー――どろん♪」
すぽん♪
頭の上から、根菜の重さが消えた。
頭巾を押さえ、描かれた目の顔を歪める黒頭巾メイド。
「デは、こちラを使っテ確認してくダさい」
ヴッ――ゴトトン。
迅雷が置いたのは、全身が映る姿見だ。
「あらこれっ、テェーングさまやカラテェーの――――意外と素敵では、ありませんか?」
うふふふふっ♪
気に入ったみたいで……何よりだぜ。
ということで、〝魔眼殺し〟の眼鏡は、あと回しにする。
「(じゃぁ、服の形はそのままで……頑丈で丈夫にして、着心地を良くするぞ)」
§
隠れ蓑に〝よくすべる色や形〟の変わり種を、塗ったやつがあったろ?
おれっていうか烏天狗が、風に乗るときに使ってる外套――
あれでリオレイニアのメイド服を、縫えるか?
ふぉん♪
『>可能です。エプロン部分に極小のプロダクトアームを仕込めば、並みの甲冑の数倍頑丈で刃物を通さなくできますが』
物は試しだ、そいつを作るぞ。
ふぉん♪
『>ニゲルの装備を修繕した際に追加した、快適性はどうしますか?』
裏地の肌触りとかか……全部入りでやってくれ。
絵で板の中に、出来上がっていく給仕服。
その構造の子細を記した、別ページの束が――
『100』枚を越えたとき、それは完成した。
「なかなかじゃね?」
黒頭巾メイドが姿見のまえで、クルクル回ってた5分程度。
その時間で、これだけ出来たら自画自賛もすらぁな。
「はイ今後、猪蟹屋従業員へ支給すル制服ハ全テ、この試作品に準拠することにしまシょう♪」
ヴォヴォヴォヴォォォンッ♪
良い仕事が出来りゃぁ、女神の眷属だって浮かれらぁ。
「どうせなら、もうひと手間いっとくか」
リカルルやルリーロの家宝装備。
その一式を収める収納魔法具。
あれに付けた、修繕と着衣のための機能。
あれを、もっと小さく出来るか?
ふぉん♪
『>【地球大百科辞典】に、最適な製品データが複数存在しています』
わからんが、見せて見ろ。
ヴォォォンッ♪
画面に現れたのは小さな……腕輪か?
ふぉん♪
『>2080年頃流行った医療用スマートウォッチです。手前にあるセーフティーカバーを開くと、中にスイッチがあります』
わからん。
スイッチ……てのは牡丹だな。
家宝の収納魔法具は取っ手を、力一杯押してやらんといけなかったが?
ふぉん♪
『>腕に付ける収納魔法具のため、自動的に神力を生成することが可能です』
んぅ? リオレイニアは、よく働くからな。
腕の動きで神力くらい、賄えるってことか――すげぇなリオは。
ふぉん♪
『シガミー>普段は手首に巻き、着替えるときや解れた所を直すときに押すんだな?』
ふぉん♪
『>そうなります。各種バイタルや精神状態の簡易計測。3つまでの別天体標準時を表示し、衛星の満ち欠けや、潮汐力による影響をリアルタイムに算出。当時、流行していた造血インプラント』
まてまてや――わからん。
「シガミー、これは何ですか?」
黒頭巾不気味メイドが指し示したのは、いま相談してた腕輪……腕時計って奴だ。
彼女には、おれたちの画面が見えてるんだったぜ。
またやっちまったが、説明するのが難儀なだけで――
別段、見られても困るものではない。
「あー、この腕輪が有りゃ、リカルルさまの甲冑みたいに、給仕服を一瞬で繕えたり――一瞬で着たり脱いだり、出来るぞ」
「あらそれは、素敵ですね♡」
を? 良い感触だな。
物は試しだ。
この腕輪と同じ形で、家宝の甲冑入れと同じ機能。
よし作れ。
ふぉん♪
『>30秒後に最寄りの搬出口から、ロールアウトされます』
最寄り?
いまおれぁ、強化服も轟雷も着てねぇ。
「むぎゃぎゃにゃー!?」
屋台の手伝いをしてた猫の魔物が、奇声を発した。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~
泰雅
ファンタジー
病弱ひ弱な青年「青峰レオ」は、その悲惨な人生を女神に同情され、異世界に転生することに。
女神曰く、異世界で人生をしっかり楽しめということらしいが、何か裏がある予感も。
そんなことはお構いなしに才覚溢れる冒険者となり、女の子とお近づきになりまくる状況に。
冒険もエロも楽しみたい人向け、大人の異世界転生冒険活劇始まります。
・【♡(お相手の名前)】はとりあえずエロイことしています。悪しからず。
・【☆】は挿絵があります。AI生成なので細部などの再現は甘いですが、キャラクターのイメージをお楽しみください。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・思想・名称などとは一切関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
※この物語のえちちなシーンがある登場人物は全員18歳以上の設定です。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる