上 下
427 / 739
4:龍撃の学院

427:詠唱魔法具と拠点、リオレイニアたちのたたかい

しおりを挟む
 ぶら下がってた天井てんじょうを、踏み割る・・・・
 ゴズズズズゥゥゥゥゥン――――――――!!!!
 ぐらぐららららっ!

「「「「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」」」」」――ニ゛ャァ!?」――ららぁん!?」
 揺れる大地ドーム

 ゆか全部ぜんぶぶち抜いて、あのうつろなリオレイニア一式・・・・・・・・を――
 奈落ならくそこたたき落とす――算段さんだんは付いた。
 どうやら、あいつらは……空中ちゅうわたってここまで追いかけては、こられねぇみてぇだからなぁ。

「(そういや、子供こども大人おとなたちは、どこ行った?)」
 四の型でたらめ以外いがいわざには打突だとつの向きやつよさ、回数かいすうなんかを加減かげんするための――文言もんごんが付けられる。
 体現する・・・・あしがかりをみずかはっし、ことこまかに聞くことで・・・・・――
 尋常じんじょうじゃねぇ集中力しゅうちゅうりょく――つまるところ正確せいかくさを、発揮はっき出来できるようになるのだ。

 けど文言それで、どれだけ引きしぼっても――
 真下ましたに居られたら、七のかたなら巻き込んじまう。

 瓦礫がれき一緒いっしょに、落ちていくおれ。
 ついちからはいっちまったが――
 結構けっこうもろいぞ、このかべつくり。

「(レイダ以下いかめい外縁部がいえんぶ避難済ひなんずみ)」
 ふぉん♪
『>▼――レイダ、▼――タター、▼――ヴィヴィー
 >▼――リオレイニア、▼――ラプトル王女、▼――学院長
 >▼――ミャッド、▼――秘書』
 迅雷ジンライ表示ひょうじしたマーカーに、全員みんな姿すがたかさなる。

 ほんとう当にはしへよけてくれてて、たすかったぜ。
 どうもあの革袋・・・・地続じつづきだと、まわりが見えなくなって――
 虚ろな奴らと・・・・・・対峙たいじさせられるらしい。
 こうして、地にあしが付いてなけりゃ――
 こうして、〝なり〟をひそめてくれる・・・・・・・みてぇだ。

 リオがみんなの真んなかにいるから、最悪さいあくでも〝ひかりのたて〟でしのいでくれるだろう。
 学院長がくいんちょうギ術部顧問ミャッドだけじゃなく、秘書おつきも居るしな。
 ふぉん♪
『人物DB>ロサロナ・ローハイネン
      初等魔導学院学院長』
 ふぉん♪
『人物DB>マルチヴィル・エリミネフ
      ラスクトール自治領ギ術部顧問秘書官』

 何奴どいつ此奴こいつも名がなげぇとか、おもってたら――チカッ!

 ヴォゥゥンッ――――♪
 緑色みどりいろ真円しんえんが、直下ちょっか革袋かわぶくろからひろがっていく――――ビタリ!

「(この輪の内側うちがわ全部ぜんぶぶち抜くってわけかぁ――あとのことはたのんだからなぁー!!!)」
 みんなが居る手前てまえにまで、せまったが――
 ギリギリまで、引きしぼれた。

 轟雷ゴウライなってたとき・・・・・・ほどじゃねぇが、これから起こすことの結果けっかが――
 こうして画面モニタ表示ひょうじされるようになった。
 いまからくだいわの割れかたまで見通みとおせるなんて、もはや人間ひといきを超えてるぜ。

 まさに、天狗てんぐって言うのは、こう言うやつのことを言うのだろう。
 前世ぜんせ天狗てんぐと呼ばれていたやつは、ひょっとしたらいまのおれみたいに――
 神々かみがみどもに、したがえられていたのかも知れん――カカカカッ♪

「ふんぬぉりりりゃやぁぁぁぁぁぁ――――しちかまえ、とろきからすき――すぼしあみぼし。――
やりから東方七宿せいりゅうまで。」
 全身全霊ぜんしんぜんれいをもってはなつ、おれの最大さいだい威力いりょく)――
 かつ最小さいしょう半径はんけい)の大技おおわざが、炸裂さくれつする。

「きゃぁぁぁぁっ――――対魔王結界たいまおうけっかいが聞いてあきれるんですけどっ!」
「それは魔王まおう……いや、ルリーロさまの何倍なんばいもパワフルなシガミーの問題もんだいだニャァ!」
 ドームのはしがうるせぇ。
 くずしちまった天井てんじょうを見て、あわててるんだろうが――
 そっちまではギリギリとどかねぇから、だまって見とけや!

全然ぜんぜんもたないじゃないですか! 学院長がくいんちょう子供こどもたちをおねがいします!」
 駈けだす仮面かめん

◂◂◂ピピピッ♪』
 ちっ、なんだぜ!? このはやさ!
 真下ましたにリオレイニアが、飛びこんで来やがった!

   §

 革袋かわぶくろ直上ちょくじょう、30センチ。
 迅雷ジンライかどが、詠唱魔法具わらうふくろ粉砕ふんさい――出来できねぇっ!

 ギャッリイィィィィィイィィィィィィィィィィィィンッ――――!!!!!!!!
 もう得物ジンライはきっかり東方七宿までひつようなぶんだけねじっちまったってのにっ――!?

 おぞぞぼぞぞっ――にたぁり♪
 地にちかづいたからか、ふたたび色濃いろこ姿すがたをあらわす――
 リオレイニアのおんなとしての、すこしくろ部分ぶぶん

 うぞぞぞ、ぼぞぞぞぞ、ばしゃばしゃ、ばささささっ♪
 周囲しゅういを四つあしや、鳥魚とりさかなかこまれる。

 こいつらがなんなのか、わからねぇが――
 炊事洗濯いえしごとをしてるときの彼女リオの、手際けぎわの良さは――
 生き物こいつら躍動感やくどうかんにも、つうじるところがあるのかも。

 けど、かたちにすらなってねぇ、姿すがたのないうねりをまとった――巨躯おとこ鬼型おに
 ォオォォオオォォオォォォォォォガァァァァッ――――!!!

 あれが美の権化リオレイニア何を現しているのか・・・・・・・・・、まるでわからん。
 姫さんリカルルしかりつけるときだって、あそこまではおこらねぇし。

 しいていうなら……火龍の寝床かざんダンジョンで――
 ひかりのたて・・・・・・幾重いくえにも展開てんかいした――
 あの、魔力まりょくとか胆力たんりょくとか――
 そういうものの・・・・・・・あらわれ、なのかもなぁっ!!!!!!

◂◂◂ピピピッ♪』
 地を這うような、ひく姿勢しせい
 おれを見上みあげげる仮面かめんと、目が合った!
 丸盆たてかまえ、うつろなものどもを切り裂くような――
 するどい、魔法杖つえ行使こうし

 ギャッリイィィィィィイィィィィィィィィィィィィンッ――――!!!!!!!!
 魔物境界線まものきょうかいせんがある、ガムランちかくの山中さんちゅう
 小高こだかおかまるごとけずった、七の型おれのいちげき

 基本的きほんてきにアーティファクトは、壊せねぇ・・・・ってはなしだが――
 コガッガッガッゴッガァァァァァァンッ!
 こわれた前例・・はあるし、地面あしば瓦礫がれきと化すのも時間じかん問題もんだいだ。

「――――、――――、――――!」
 身をかがめるリオレイニア。そのくち三度さんどうごいた。
 聞こえなくても、なんて言ってるかわかる。
 盾のように・・・・・構えられた・・・・・、その表面ひょうめんに――光の文様マジック・シールドが浮かび上がった。

 そして彼女かのじょたたかうのに邪魔じゃまかみを、むすんでいた。
 どういうわけか、おれのと同じ鉢巻きで・・・・・・

『<MAGIC・SHIELD>――ピッ♪』
 ヴォヴォヴォヴォッ――――――――ギュガギィィィィン!
『<MAGIC・SHIELD>――ピッ♪』
 やべぇ、おれの最大の攻撃しちのかたが、易々やすやすと止められちまう。
『<MAGIC・SHIELD>――ピッ♪』
 いや、三つどもえで、みんな死んじまうよか、よっぽど良いが――!

 グンと持ち上げられるおれと革袋やつらと、回転かいてんする迅雷ジンライ
 三枚さんまいひかりたてが、おれとうつろな連中れんちゅうとらえやがった!
 リオがここまでやるとはな。

 これで魔法杖つえとしては規格外きかくがい性能せいのうをほこる、迅雷ジンライうばわれ――
 高等魔術こうとうまじゅつとなえられでもした日にゃ、公爵夫人ようかいぎつねでもかなうまい。

 本家本元リオレイニア対抗たいこうするためか、ひたひたひたたたたたたったっ――――うぼおぉぼっわぁぁぁぁ♪
 薄衣うすぎぬのようだった、たぶん・・・おんな部分ぶぶん
 それが本人ほんにんおなじような、からだつきへと変わっていく。

 厚みを増した・・・・・・彼女おんなわらう――――にぃたにぃたぁりりぃー♪
 ヴァチヴァチヴァチヴァチィ――――――――パキィィィィンッ!
 一枚目いちまいめの、ひかりのたてがこわれた。

 ドームの中心ちゅうしんまさに――
 詠唱魔法具と美の権化リオレイニアたちの、ひとり・・・舞台ぶたい

 ヴァチヴァチヴァチヴァチィ――――――――パキィィィィンッ!
 二枚目にまいめの、ひかりのたてもこわれた。
 このままだと均衡きんこうくずれる。

 おれのあししたに割ってはいった、光の盾マジック・シールドがなくなり――スタン♪
 おれのあし地面したに落ちた。

 手甲てっこうから手のひらがわに飛び出した、手袋アームガードで――
 革袋かわぶくろ粉砕ふんさいせしめんと回転かいてんつづける、迅雷ジンライをつかむ。
 ギギギャッリィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!
 つかまねぇと迅雷ジンライが、想定範囲内みどりのわくから飛び出しちまうからなぁ――!

 ずざぁっ――床を踏みしめるでぇいりゃあああああ――がきっん!
 どうにかおさえこんだが――――ざりざりざりりぃーーーーーーーーっ!

 すべる靴底くつが止まれば、地面ゆかまるごと抜ける。
 引きしぼったぶんだけ、よりふかくなるはずだから、気を付けろよ迅雷ジンライィ!
 ふぉん♪
『>了解しました』

 おれのからだは、好きに使つかえ――ただし、「(リオは死なすな。)」
「(おまかせくださ)」

「ひかりのたてよ、ひかりのたてよ、ひかりのたてよ――!」
 ジンライ回転ねじりはほぼ終わり、革袋かわぶくろわらごえくらいしか――
 彼女リオ呪文じゅもんを、邪魔じゃまするものはない。
 まだ出せるなら、光の盾それ自分じぶんの身をまもってくれ。

『『『<MAGIC・SHIELD>――ピッ♪』』』
 ググンッ――ふたたび光の障壁リオレイニアに持ち上げられる、おれたち。

「おぼぼぼぉぅわ、おぼぼぼぉぅわ、おぼぼぼぉぅわ――にたぁり?」
 厚衣おまえは良いよ、言わなくて。
 とうぜんひかりたても、やみたてもでない。

 ずざざぁぁぁぁぁぁあっ――――おれの回転わざ完成するとまる
 しかし、この呪文ひかりのたてには残り・・というか、つぎの魔術構文《センテンス》があったらしい。

「――つるぎとかせ、つるぎとかせ、つるぎとかせ――」
 ヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォヴォォォォォォォゥゥンッ!
 いたのようだったひかりが、まるでゴーレムの目玉レンズみたいにとがっていく。
 とがりは、おれのからだチクチクと・・・・・突きぬけ――

「――ぼぼぅぼわぅ、ぼぼぅぼぅ、ぼわわっ――?」
 ――はりあう厚衣おんなを突き刺し、たかく持ち上げていく。

「――せかいへつうこくする、いっさいのくらやみをすてよ、かがやけ――!」
 ――さらにもうひとつ、複雑ふくざつ魔術構文じゅもん
「――ぼぅ……おぅ……ぉ?」
 ――見つめ合う、仮面と虚ろな厚衣リオレイニアたち

 ギュギャッチリ――おれのあしが、完全かんぜんに止まる。
 しっとりとしたリオレイニアの手が、おれの手のうえから――
 迅雷ジンライをつかんだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます

海夏世もみじ
ファンタジー
 月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。  だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。  彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

パーティーを追放された落ちこぼれ死霊術士だけど、五百年前に死んだ最強の女勇者(18)に憑依されて最強になった件

九葉ユーキ
ファンタジー
クラウス・アイゼンシュタイン、二十五歳、C級冒険者。滅んだとされる死霊術士の末裔だ。 勇者パーティーに「荷物持ち」として雇われていた彼は、突然パーティーを追放されてしまう。 S級モンスターがうろつく危険な場所に取り残され、途方に暮れるクラウス。 そんな彼に救いの手を差しのべたのは、五百年前の勇者親子の霊魂だった。 五百年前に不慮の死を遂げたという勇者親子の霊は、その地で自分たちの意志を継いでくれる死霊術士を待ち続けていたのだった。 魔王討伐を手伝うという条件で、クラウスは最強の女勇者リリスをその身に憑依させることになる。 S級モンスターを瞬殺できるほどの強さを手に入れたクラウスはどうなってしまうのか!? 「凄いのは俺じゃなくて、リリスなんだけどなぁ」 落ちこぼれ死霊術士と最強の美少女勇者(幽霊)のコンビが織りなす「死霊術」ファンタジー、開幕!

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

人と希望を伝えて転生したのに竜人という最強種族だったんですが?〜世界はもう救われてるので美少女たちとのんびり旅をします〜

犬型大
ファンタジー
神様にいっぱい希望を出したら意思疎通のズレから竜人になりました。 異世界を救ってほしい。 そんな神様からのお願いは異世界に行った時点でクリア⁉ 異世界を救ったお礼に好きなように転生させてくれるっていうからお酒を飲みながらいろいろ希望を出した。 転生しても人がいい……そんな希望を出したのに生まれてみたら頭に角がありますけど? 人がいいって言ったのに。 竜人族? 竜人族も人だって確かにそうだけど人間以外に人と言われている種族がいるなんて聞いてないよ! それ以外はおおよそ希望通りだけど…… 転生する世界の神様には旅をしてくれって言われるし。 まあ自由に世界を見て回ることは夢だったからそうしますか。 もう世界は救ったからあとはのんびり第二の人生を生きます。 竜人に転生したリュードが行く、のんびり異世界記ここに始まれり。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...