409 / 740
4:龍撃の学院
409:初等魔導学院、先達と占奪と二枚目
しおりを挟む
「はーい、注ー目ー。み、みなさんはたくさんの魔法杖を、あ、操ったりしてはーいけませーん。いーいーでーすーかー?」
ぜーはーぜーはー!
両の手に一本ずつ、無骨で大きな魔法杖を持ち――
肩で息をする指南役。
「「「「「「「「「「「「「「ははーい!」」」」」」」」」」」」」」
おー、さっきまでざわついてた童共が、随分と素直に返事をしやがったぞ。
たしかに、あの生活魔法お化けを降す実力があるなら、尊敬するのもやぶさかじゃねぇ。
指南役としちゃ申し分ない。
けど、ボサボサの髪や外套のあちこちが、チリチリに焦がされてる。
魔法杖の本数を合わさねぇと、分が悪そうだぜ?
「(シガミー、リオレイニアを助けなくても良いのですか?)」
んー、下手なことすると、とばっちりを食らいそうだし――
ひとまずは、様子見だなー。
かくいうおれの金糸のような髪も――
横っ面をチリチリにされてる。
「くっ、大型の魔法杖を、二本も使うなんて――」
壇上で無数の木の枝に、からめ取られる給仕服姿。
「いいや三本だ、リオレイニア君。杖よ――!」
片手を放し、杖を落とす――ぐわらぁん!
飛来した三本目を、空いた手で――がしりっ!
「(おい、迅雷。あの指南役……)」
「(はい、単独でリオレイニアを制するとは……優秀かつ興味深い人物のようです!)」
やや興奮気味の相棒。
指南役は壇上に落ちた杖を、踏みつけるようにして――
草履を脱いだ片足で、ひっつかんでいた!
〝拘束する木の枝〟と、それを〝妨害する生活魔法たち〟。
その均衡が崩れた。
「――くっ、うくくっふっ!」
見習い教師のたおやかな指先から、魔法杖がばらばらと落ちた。
「ふ、ふふふ?」
不敵に笑う男性教師。
その姿は実に滑稽で――
「「「「「「「「「「「「「「ぷふふふ、うふふふっ♪」」」」」」」」」」」」」」
部屋……教室中が、笑いで満ちていく。
片足を持ちあげ三本の魔法杖を、ちゃんと使ってやがる。
いいな三本目。おれも小太刀でやってみるかぁ?
「ぷっ、くふふふふふっ♪ くすくすくすっ、あははははっ――ひっ、ひひひひっ卑怯なっ♪」
木の枝で拘束されてるから、体こそ折れ曲がってないが――
あんな〝面白い者〟を見せられたら――
わらい上戸な彼女に、あらがう術はない。
「卑怯ではないだろう? 熟達した冒険者の中には、初等教育用の携帯用魔法杖二本で、魔物の軍勢を一蹴する――鬼族みたいなヤツも居る」
それを両手分、しかも箸のように使われたら――たまらねぇやな。
「っはははっは、あははっはっ、だっだだだれが鬼族ですって? レディーに対して失礼でわ、先生?」
ほころぶ口元。仮面の下の目は、たぶんもう笑ってねぇ。
おれはガムランに居る名物受付嬢の、〝理性的で義理堅く、いつもギルド支部を壊している方〟を思い浮かべた。
そういや鬼娘、魔法杖もなしに爪とか掌とか小刀で、魔術を使ってたな。
「杖よ――――――――!」
まだやるつもりなのか?
どうも、彼女の様子がおかしい。
古巣で懐かしさのあまりに、浮かれてるのかと思ってたが――
聞き分けないおれたちを窘めるためだけに、一階玄関の魔法具を壊すほど大きな〝かみなりまほう〟をくりだしたり。
いまこうして先達の指南役と、ここまでやりあう謂れが――
どこにあるのか、さっぱりわからん。
童共は演舞か余興とでも思ったのか、食い入るように見ているが。
「レーニアおばさんっ!」
振りかえると、部屋の中央。
となりにレイダをたずさえた、リオレイニアの縁者。
ヴィヴィーとかいう童……子供が――
自分のローブから逃げ出そうとする、小さな魔法杖を必死につかんでいた。
ヴォォン♪
かすかな唸り。
おれの懐から、ついさっき貰った〝初等教育用の携帯用魔法杖〟が飛び出した!
子供たちの手を離れた魔法杖(小)が矢のように、立木と化した見習い教師リオレイニアへ向かって飛んで行く。
ここにある魔法杖を、全部奪うつもりか!?
「おいレーニア、やり過ぎだぜっ!」
声を張る!
集中する32の視線。
「はっ――!? あら、本当ですね。私としたことが――魔術戦も久しぶりで、ついつい熱が入ってしまいました――――ひのたま♪」
ヴォン♪
彼女の足下に浮かぶ4本。
ヴウォン♪
子供たちから奪った5,6本。
合計10本あまりの魔法杖(小)から放たれる――
ちいさな火球。
ぼぼぼぼぼごお、ごごごぉぉわぁ――♪
火球は壇上に生えていた、木々を燃やし――
見習い教師の体を解放した。
ばしゃばしゃばしゃ――みずのたまが現れ。
灰となった木々を押し流し――一瞬で乾燥させた。
ゴドン――ガチャガチャガチャガチャチャチャチャチャッ♪
壇上奥、黒板のとなり。
ちいさめの扉が、その形や大きさを――めまぐるしく変えていく。
それはまるで、収納魔法の中で荷物検索をしているときの画面のようだったが――
あの扉はカナル型耳栓から放たれる、赤光の画面にあるのではない。
やがて扉が開き――こつこつこつん。
姿を現したのは、学院長先生だった。
「リオレイニア研修生?」
そうリオを呼ぶ手には、二枚の書状。
同じような書式のソレには、見覚えがあった。
迅雷ぃー。
ふぉふぉん♪
『<請求書>大教室修繕費
リオレイニア・サキラテ様
請求金額 128パケタ
支払期日 光陣暦131年△月◎日
中央都市ラスクトール自治領王立初等魔導学院学院長』
画面の中。大写しにされたソレは、二枚目の請求書だった。
よく見れば、壇上や階段のあちこちに、焦げ跡や凹みが出来ている。
「きゃーーーーっ!」
絹を裂くような、見習い教師の悲鳴。
ふぅ、仕方ねぇなぁ。
ほんと、何してやがるんだリオレイニアは。
ヴッ――ぱしん♪
おれは小太刀を取りだした。
「(シガミー、魔術師たちのコミュニティーは冒険者ギルドに匹敵する規模で存在しています。その根幹を成す教育制度の管理者を襲撃した場合、今後、猪蟹屋がこうむる経済的損失は――)」
「(ばかやろう、ちげぇ! 小太刀は定規がわりだ!)」
まずは、スグ隣の通路を――格納♪
同種の材質で、ヴッ――展開!
焦げも凹みもなくなった。
ちかくの子供たちから、歓声があがる。
ガムラン町で大工仕事をしてると、レイダもいつも見に来てたからな。
子供はクラフト系スキルを見るのが、好きみたいだぜ。
すこし合わせ目が出来ちまったから、当て木のつもりだった小太刀で――シュカン!
木くずをすぽん――チャキン♪
納刀まで一秒もかかってねぇから――ほぼあるく速さで直していける。
全部で六本有る階段を、2分程度で修繕した。
がやがやがやがややや。
「す、すごい♪」「こんな修繕スキルは、みたことがないわ」
「へへーん、シガミーわねぇ、ガムラン町のギルド支部をひとりで建てたり、温泉を掘り当てて温泉街を建てたり――ペラペラペラララッ♪」
おい、レイダ。
その辺は、カラテェーとおにぎりの仕事も混じってただろうが。
色々バレちまうから、あまりくわしく言うなってんだぜ。
「(迅雷、いますぐレイダに、うまいこと説明してこい)」
「(了解しました)」
ヴォォオォン――♪
フワフワと飛んで行く独古杵。
「なにあれ?」「魔法杖?」「綺麗ね?」
「ふふふ、アレわねぇー、イオノファラーさまの眷属――ペラペラペラララッ♪」
あーあー、その名を出すなってんだ。縁起でもねぇ。
魔法の道場が、食堂か酒場になりかねねぇだろうが。
ぜーはーぜーはー!
両の手に一本ずつ、無骨で大きな魔法杖を持ち――
肩で息をする指南役。
「「「「「「「「「「「「「「ははーい!」」」」」」」」」」」」」」
おー、さっきまでざわついてた童共が、随分と素直に返事をしやがったぞ。
たしかに、あの生活魔法お化けを降す実力があるなら、尊敬するのもやぶさかじゃねぇ。
指南役としちゃ申し分ない。
けど、ボサボサの髪や外套のあちこちが、チリチリに焦がされてる。
魔法杖の本数を合わさねぇと、分が悪そうだぜ?
「(シガミー、リオレイニアを助けなくても良いのですか?)」
んー、下手なことすると、とばっちりを食らいそうだし――
ひとまずは、様子見だなー。
かくいうおれの金糸のような髪も――
横っ面をチリチリにされてる。
「くっ、大型の魔法杖を、二本も使うなんて――」
壇上で無数の木の枝に、からめ取られる給仕服姿。
「いいや三本だ、リオレイニア君。杖よ――!」
片手を放し、杖を落とす――ぐわらぁん!
飛来した三本目を、空いた手で――がしりっ!
「(おい、迅雷。あの指南役……)」
「(はい、単独でリオレイニアを制するとは……優秀かつ興味深い人物のようです!)」
やや興奮気味の相棒。
指南役は壇上に落ちた杖を、踏みつけるようにして――
草履を脱いだ片足で、ひっつかんでいた!
〝拘束する木の枝〟と、それを〝妨害する生活魔法たち〟。
その均衡が崩れた。
「――くっ、うくくっふっ!」
見習い教師のたおやかな指先から、魔法杖がばらばらと落ちた。
「ふ、ふふふ?」
不敵に笑う男性教師。
その姿は実に滑稽で――
「「「「「「「「「「「「「「ぷふふふ、うふふふっ♪」」」」」」」」」」」」」」
部屋……教室中が、笑いで満ちていく。
片足を持ちあげ三本の魔法杖を、ちゃんと使ってやがる。
いいな三本目。おれも小太刀でやってみるかぁ?
「ぷっ、くふふふふふっ♪ くすくすくすっ、あははははっ――ひっ、ひひひひっ卑怯なっ♪」
木の枝で拘束されてるから、体こそ折れ曲がってないが――
あんな〝面白い者〟を見せられたら――
わらい上戸な彼女に、あらがう術はない。
「卑怯ではないだろう? 熟達した冒険者の中には、初等教育用の携帯用魔法杖二本で、魔物の軍勢を一蹴する――鬼族みたいなヤツも居る」
それを両手分、しかも箸のように使われたら――たまらねぇやな。
「っはははっは、あははっはっ、だっだだだれが鬼族ですって? レディーに対して失礼でわ、先生?」
ほころぶ口元。仮面の下の目は、たぶんもう笑ってねぇ。
おれはガムランに居る名物受付嬢の、〝理性的で義理堅く、いつもギルド支部を壊している方〟を思い浮かべた。
そういや鬼娘、魔法杖もなしに爪とか掌とか小刀で、魔術を使ってたな。
「杖よ――――――――!」
まだやるつもりなのか?
どうも、彼女の様子がおかしい。
古巣で懐かしさのあまりに、浮かれてるのかと思ってたが――
聞き分けないおれたちを窘めるためだけに、一階玄関の魔法具を壊すほど大きな〝かみなりまほう〟をくりだしたり。
いまこうして先達の指南役と、ここまでやりあう謂れが――
どこにあるのか、さっぱりわからん。
童共は演舞か余興とでも思ったのか、食い入るように見ているが。
「レーニアおばさんっ!」
振りかえると、部屋の中央。
となりにレイダをたずさえた、リオレイニアの縁者。
ヴィヴィーとかいう童……子供が――
自分のローブから逃げ出そうとする、小さな魔法杖を必死につかんでいた。
ヴォォン♪
かすかな唸り。
おれの懐から、ついさっき貰った〝初等教育用の携帯用魔法杖〟が飛び出した!
子供たちの手を離れた魔法杖(小)が矢のように、立木と化した見習い教師リオレイニアへ向かって飛んで行く。
ここにある魔法杖を、全部奪うつもりか!?
「おいレーニア、やり過ぎだぜっ!」
声を張る!
集中する32の視線。
「はっ――!? あら、本当ですね。私としたことが――魔術戦も久しぶりで、ついつい熱が入ってしまいました――――ひのたま♪」
ヴォン♪
彼女の足下に浮かぶ4本。
ヴウォン♪
子供たちから奪った5,6本。
合計10本あまりの魔法杖(小)から放たれる――
ちいさな火球。
ぼぼぼぼぼごお、ごごごぉぉわぁ――♪
火球は壇上に生えていた、木々を燃やし――
見習い教師の体を解放した。
ばしゃばしゃばしゃ――みずのたまが現れ。
灰となった木々を押し流し――一瞬で乾燥させた。
ゴドン――ガチャガチャガチャガチャチャチャチャチャッ♪
壇上奥、黒板のとなり。
ちいさめの扉が、その形や大きさを――めまぐるしく変えていく。
それはまるで、収納魔法の中で荷物検索をしているときの画面のようだったが――
あの扉はカナル型耳栓から放たれる、赤光の画面にあるのではない。
やがて扉が開き――こつこつこつん。
姿を現したのは、学院長先生だった。
「リオレイニア研修生?」
そうリオを呼ぶ手には、二枚の書状。
同じような書式のソレには、見覚えがあった。
迅雷ぃー。
ふぉふぉん♪
『<請求書>大教室修繕費
リオレイニア・サキラテ様
請求金額 128パケタ
支払期日 光陣暦131年△月◎日
中央都市ラスクトール自治領王立初等魔導学院学院長』
画面の中。大写しにされたソレは、二枚目の請求書だった。
よく見れば、壇上や階段のあちこちに、焦げ跡や凹みが出来ている。
「きゃーーーーっ!」
絹を裂くような、見習い教師の悲鳴。
ふぅ、仕方ねぇなぁ。
ほんと、何してやがるんだリオレイニアは。
ヴッ――ぱしん♪
おれは小太刀を取りだした。
「(シガミー、魔術師たちのコミュニティーは冒険者ギルドに匹敵する規模で存在しています。その根幹を成す教育制度の管理者を襲撃した場合、今後、猪蟹屋がこうむる経済的損失は――)」
「(ばかやろう、ちげぇ! 小太刀は定規がわりだ!)」
まずは、スグ隣の通路を――格納♪
同種の材質で、ヴッ――展開!
焦げも凹みもなくなった。
ちかくの子供たちから、歓声があがる。
ガムラン町で大工仕事をしてると、レイダもいつも見に来てたからな。
子供はクラフト系スキルを見るのが、好きみたいだぜ。
すこし合わせ目が出来ちまったから、当て木のつもりだった小太刀で――シュカン!
木くずをすぽん――チャキン♪
納刀まで一秒もかかってねぇから――ほぼあるく速さで直していける。
全部で六本有る階段を、2分程度で修繕した。
がやがやがやがややや。
「す、すごい♪」「こんな修繕スキルは、みたことがないわ」
「へへーん、シガミーわねぇ、ガムラン町のギルド支部をひとりで建てたり、温泉を掘り当てて温泉街を建てたり――ペラペラペラララッ♪」
おい、レイダ。
その辺は、カラテェーとおにぎりの仕事も混じってただろうが。
色々バレちまうから、あまりくわしく言うなってんだぜ。
「(迅雷、いますぐレイダに、うまいこと説明してこい)」
「(了解しました)」
ヴォォオォン――♪
フワフワと飛んで行く独古杵。
「なにあれ?」「魔法杖?」「綺麗ね?」
「ふふふ、アレわねぇー、イオノファラーさまの眷属――ペラペラペラララッ♪」
あーあー、その名を出すなってんだ。縁起でもねぇ。
魔法の道場が、食堂か酒場になりかねねぇだろうが。
0
お気に入りに追加
54
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる