上 下
372 / 734
3:ダンジョンクローラーになろう

372:龍脈の回廊、シガミー(シグナル構造体)ついにあらわる

しおりを挟む
「サメがぁ割れてぇー、なかからロボットが出てぇきたぁ――!?
 ここはしんギルド会館かいかん最上階ペントハウス
 コントゥル家邸宅応接間けていたくおうせつま
 おおきくまるはなのようなもの散乱さんらんしており、それを片付かたづける従者じゅうしゃたちが右往左往うおうさおうしている。

「ちょっとニゲル! なぁに、そのぉ寝言ねごとぉ――
 驚愕きょうがくのイオノファラー御神体ごしんたい

「「「「「「「「「「「ロボットってなぁに?」」」」」」」」」」」
 片付かたづけの手を止める、客人並きゃくじんならびに従者じゅうしゃたち。

わたくしは知っていますわ♪ イオノファラーさまのライブラリ……日記帳にっきちょうに書いてありましたもの♪ 一言ひとことで言うならラプトル王女殿下おうじょでんかの、ゴーレムのようなものですわ♪」
 ズズズズズッ、ズズズズズズッ、めきめきょ!
 年端としはもいかない少女しょうじょあたまえた木立こだち
 それが、見る間に――逆再生もどっていく

 ながささを小枝程度こえだていどにまでみじかくした樹角じゅかくには、オルコトリアのこぶしくらいの――
 果実かじつっていた。

「「「「「「「「「「ゴッゴーレムゥー!?」」」」」」」」」」
 注目しゅうもくを浴びた王女殿下おうじょでんかが「ららぁぁん!?」とメイド・タターのかげかくれた。

「――いやいや、ゴーレムなんかよりは、よっぽどマシだけどさ――手に持ってるぼうがやばい!」
 拡声かくせいされたこえ
 スマホから聞こえる、覇気はきかんじられないこえぬしは――
 勇者ゆうしゃになりそこねた、青年せいねんニゲル。

「手にぃ持ってるぅーぼおぉーん
「「「「「「「「「「ぼう?」」」」」」」」」」
 自然しぜん全員ぜんいんの目が、暖炉だんろうえ陣取じんどった迅雷ぼうそそがれる。

「ゴーレム〝なんか・・・〟らぁん!?」
 一人ひとり、スマホへ駆けより憤慨する王女殿下ラプトルひめ
 彼女かのじょ魔道具人形ゴーレム執拗しつように、青年ニゲルを追いかけまわした結果けっか
 ニゲルからは、毛嫌けぎらいされている。

らちがあかないわねぇん。スマホのカメラ使つかえるぅ? ダイレクト通信つうしん接続中せつぞくちゅうだからぁいくら使つかってもぉー、平気へいきぃだしぃーさぁー
 そもそも惑星わくせいヒースに、スマホの通信つうしんインフラは存在そんざいしていない。
 中継機ブースターがわりの女神像通信めがみぞうつうしんネットワークは、基本的きほんてきには無料むりょうだ。

「――そーなのぉーぅ? じゃあ、ちょっと待って……ビデオフォンに切り替えてっと――みえますかぁー?」
 気の抜けた声質こえしつ。それはぎゃくに言うなら、したしみやすさにつながる。

 ふぉふぉふぉん♪
『3106のスマートフォン>>>ビデオ通話中』
 ちいさなテーブルのうえ。置かれたスマホ直上ちょくじょう、50センチ。
 それは表示ひょうじされた。

「――あーぁ? なにコレかべ……天井てんじょうかな?」
 リカルルに兵六玉まぬけしょうされる程度ていどには、人畜無害なひとあたりのよい外見みため
 リカルルの猛攻もうこう退しりぞけ、低警戒度ていけいかいどとはいえ変異種バリアント単体ソロ討伐とうばつ
 それなのに依然いぜんとして、黄色きいろこえがひとつも掛からないのがかれひととなりである。

「にっ、ニゲルさまらぁん♪」
 推しの登場とうじょう破顔はがんする、ラプトル王女おうじょ
 黄色きいろこえを上げてはいるが、彼女かのじょ別枠べつわくだ。
 ニゲル撃破げきは婚約こんやく条件じょうけんであり、いまのところ彼女かのじょのゴーレムでは――
 鍵剣かぎけんセキュアに歯が立たない。

 ふぉん♪
 切りかわる映像えいぞう
 うつし出されたのは――

「「「「「「「「「「ぎゃぁぁぁっ、鬼族オーガだっ!!!」」」」」」」」」」
 倍化ばいかしたオルコトリアよりも、巨大きょだいな体躯たいく

「ギャーってなによ、さけぶことないでしょ! か、完全武装かんぜんぶそうした同族どうぞくたしかに、ちょっといかついけど――あれ、なにそのおおきさ? ニゲル、ちょっとよこに立ってみてよ」
 憤慨ふんがい弁明べんめいし、青年せいねん要請ようせいするのは、ガムランちょうギルド受付嬢うけつけじょう鬼族オーガほう
 眉目秀麗びもくしゅうれいなその姿すがたに、女性じょせいファンもおおい。
 現在げんざい度重たびかさなるギルド屋舎破壊おくしゃはかいにより、職場ギルドへの立ち入りを制限せいげんされている。

「――無茶むちゃ言うなよっ! いまはジッとしてるけど、あのよろい、ちゃんとうごいてるからな?」
 〝ちゃんとうごいてる〟というのは、〝場に溶け込んでいる〟ということで。
 冒険者ぼうけんしゃたちならだれもが習得しゅうとくする、〝かぜに身をまかせ、なびくような〟――
 狩猟時しゅりょうじの立ちかたのことだ。

 つまり巨大きょだい武者よろいニゲルを、獲物えものとしてとらえているフシがある。

「じゃぁねぇー、たしかソッチのぉ、収納魔法具しゅうのうまほうぐばこに入れておいたはぁずぅ――〝空撮くうさつドローン〟おぉー出してーねぇん
 ごそごそとふところ空中くうちゅうさがす、御神体ごしんたい
 収納魔法インベントリ神々かみがみ、すなわちプレイヤー・・・・・としての基本きほんスキルであり、作成さくせいした収納魔法具アイテムボックス格納かくのうすることも可能かのうだ。
 そのため、フォルダ分けしていないと、さがすのに時間じかんが掛かる場合ばあいもある。

「――くうさつどろおん? なにそれ、聞いたことないんだけど?」
 巨大武者きょだいむしゃ撮影さつえいしつつ、自撮じどりワイプ画面がめんくびかしげる青年せいねん
「んーっとね、ニゲルの生まれた日本にほんでは、発展しなかった・・・・・・・のね……。ラジコンのヘリコプターって言えばわかるぅー
 おおきなあたま直径約十ちょっけいやくじゅっセンチ)を、置いたスマホへちかづける御神体メガミ

「――そりゃわかるけど、ぼく操縦そうじゅうなんてムリだよ?」
大丈夫だいじょうぶ、それはコッチで担当たんとうするから――迅雷ジンライ
「はイ、イオノファラー。ニゲル、収納魔法具しゅウのうまほうぐ箱側面ばこそくめんノタッチパネルへ触レてくださ
 ヴォッォォォォンッ♪

 メガミの眷属けんぞく空飛ぶ棒ジンライが、暖炉上だんろじょう調度品おきものからはなれると――
 ガチガチガチガチガッチャリッ♪
 迅雷ジンライ細腕アームをぐにゃりと曲げ、かべ調度品ちょうどひんが90度回転どかいてんした。
 拮抗きっこうしていたパワーバランスがくずれ、剣士けんし置物おきものうごいてしまったのだ。

高警戒度こうけいかいどのバリアントを検出けんしゅつ高警戒度こうけいかいどのバリアントを検出けんしゅつ。ただちに防衛ぼうえいならびに迎撃行動げいげきこうどう開始かいししてください!」
 それは、最上階ペントハウスとどろ大音量だいおんりょう

モうわケありマせん、カヤノヒメ。手ヲはナしてしまいマし
大丈夫だいじょうぶですわ。すでに〝シガミー構造体こうぞうたい〟のシグナルはコチラに、生りました・・・・・もの
 かお両脇りょうはじに垂れ下がっていた、もものような果実かじつを――ぶちぶちり。
 むしり取ってしまう、星神ほしがみカヤノヒメ。

 状況じょうきょう混迷こんめいきわめていく。
 唖然あぜんとする子供レイダとメイドたちと、執事しつじ鬼の娘オルコトリア
 子馬テンプーラゴウ伯爵夫人ルリーロ王女殿下ラプトルガムラン最凶リカルルは、それぞれ目のまえの出来事できごとに目をうばわれている。

 暖炉だんろうえ細剣ほそけんが掛けられていたかべが――ぱたんとひっくりかえった。
 すべての伯爵領家名はくしゃくりょうかめい点灯てんとうし――レイドむらのある区域くいきしめ光点こうてんは、まるでストロボのようなするどひかり断続的だんぞくてきはなっている。

「んなっ!? バリアント!? 会食準備かいしょくじゅんび一時中断いちじちゅうだん即座そくざ警戒態勢けいかいたいせい移行いこう!」
 ガムラン代表だいひょうリカルルが吠え――
了解りょうかいしました。全職員並ぜんしょくいんならびに、待機中たいきちゅう衛兵えいへい緊急きんきゅう招集しょうしゅう
 執事しつじ伝令でんれいはしらせる。

「イオノファラーさま、おねがいしていた通信機つうしんきいますぐ、ご用意よういしていただけますでしょうか?」
 鳥の仮面のメイドリオレイニアが、御神体メガミを持ち上げ、問う。

「えー、それじゃぁねぇー。つくっておいたカナルがたイヤホンを50と、ギルド会議室かいぎしつ超特大ちょうとくだいモニタ……黒板くろいたつなぐためのスマホは、あたくしさまの予備よび使つかって良いわよぉ
 ヴッ――根菜こんさいのようなフォルムの御神体ごしんたいから、むにゃるりと飛び出したのは、紙で出来たダンボールばことピンクいろのスマホ。

 状況じょうきょう混迷こんめいきわめつづける。

 ふぉふぉぉぉぉん♪
 ニゲル青年せいねんかおうつ映像えいぞうが、あらたにあられた。
「ニゲルさまらぁん♪♪」
 推しの登場とうじょうに、ふたたび破顔はがんするラプトル王女おうじょ

 映像えいぞう上昇じょうしょうしていき、やがて背後はいごを振りかえる。

 もり木々きぎあいだに立つソレは――木々きぎおおきさとくらべても、とてもおおきい。
 映像えいぞうがうしろへ下がり、ニゲルの姿すがたうつしだす。
 ニゲル換算かんさんで、約三倍3ニゲルはある巨体きょたい

 あかいろ鎧装束よろいしょうぞくに身をつつんだ、まさに武者むしゃ武将ぶしょう、いくさびと
 僧兵猪蟹そうへいししがにが生きていた時代じだい
 群雄ぐんゆう割拠かっきょしていた、戦時せんじにおける戦闘服ファッション

「なぁにこのぉ、でっかぁいおさむらいさぁんーわぁー?」
 混迷こんめいきわめる状況じょうきょうに、伯爵夫人はくしゃくふじんルリーロ(江戸えどから転生てんせいした稲荷神いなりしん眷属けんぞく)がくちひらいた。

 それは甲冑姿かっちゅうすがたの、サムライではあるが――
 ボルトで締められた、複合装甲板コンポジットアーマー
 作動状況さどうじょうきょうしめ各種かくしゅの、パイロットランプぐん
 ナノカーボンが塗布とふされた、むき出しの関節かんせつと、動力どうりょくをバイパスするシールドワイヤーケーブル。

 てんく、ふと無骨ぶこつなアンテナぐん
 バックパックから突き出た、スラスターノズル。
 それは、どこからどう見ても、人型巨大ひとがたきょだい機動兵器きどうへいきであった。

「それっ、同族どうぞくじゃないわよ! おおきすぎるし、体が鉄で出来てる・・・・・・・・じゃないか!」
 スマホ映像えいぞうへ駆けよる鬼娘オルコトリア
 興奮こうふんのあまり、つのから放電ほうでんしている。

「――よくみたら、格好良かっこういいなぁ。まるでプラモじゃんか♪」
 などと言いつつも、ニゲルは鍵剣セキュアかまえたままだ。
 武者プラモはドローンを見つけ、各種かくしゅのパイロットランプをひからせたあと――
 その巨体きょたいを、青年ニゲルへ向けた。

 ギュキシシシン――バチバチバチン、ガチャガチャガチャッ♪
 複合装甲板コンポジットアーマーは、一切最適化いっさいさいてきかされておらず。
 うごくたびに干渉かんしょうした箇所かしょや、余剰部分よじょうぶぶんが――
 バリバリ、バララララッ――剥がれていく。

 プラモと言ったニゲルの言葉ことばは、端的たんてき武者むしゃを言いあらしていた。
 武者赤鬼プラモデル顔部装甲板フェイスアーマーかくれた、外部がいぶスピーカーを使つかい――コワァーン♪

「――あちちっ――まダこのからだにゃ慣れてネぇから、あちこち噛んじまっていけネぇ――ニャ
 無骨ぶこつ体躯たいく似合にあわない、まるで少女しょうじょのような可憐かれん声音こわね

「「「「「「「「「「「だれっ!?」」」」」」」」」」」
 そのギャップにこえそろえる、ペントハウス一同いちどう

「――ナに言っテやがる、みんナのアイドル、シガミーさマに決まってんダろー――ニャン
 ん? このこえ、なんか迅雷ジンライみてぇだな?
 巨大きょだい武者赤鬼アイドルが、くびをかしげた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ ★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位! ★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント) 「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」 『醜い豚』  『最低のゴミクズ』 『無能の恥晒し』  18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。  優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。  魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。    ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。  プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。  そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。  ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。 「主人公は俺なのに……」 「うん。キミが主人公だ」 「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」 「理不尽すぎません?」  原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

処理中です...