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3:ダンジョンクローラーになろう
360:龍脈の回廊、二つの乗りもの
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ぽっきゅらぽっきゅら、カラカラカララン♪
大きな子馬が町をゆく。
「馬の魔物だぁ――――あれ? なんか大人しいぞ?」
「馬の魔物よぉ――――そうね? それに色が、おにぎりちゃんと同じだわ」
「馬の魔物だけど――――かわいい♪」
がやがやどやどや。
「ひひひぃん? ひっひひひひぃん?」
ぞろぞろとついてくる町民たちを気にしつつも、子馬はどこか楽しげだ。
子供を乗せた荷車……荷馬車(一人用)は、立派な建物へ向かって進んでいく。
ガムラン中央からは、やや外れた一画。
コントゥル邸や関係者の住居などが、ひしめき合っている。
央都からの来賓のための施設などもあるため、各種設備が充実しており――
とうぜん、庶民や冒険者には、あまり馴染みがない。
「なんかまた……猪蟹屋が面白いことを、始めたのかと思ったんだが――」
「――違った……みたいねぇー」
「またねぇー、レイダちゃーん」
どやどやがやがや。
帰っていく庶民たち。
「はぁーい♪」
ぶんぶんと手を振り、荷車から落ちそうになる――愛想の良い子供。
「おっととと、テンプーラゴウ。あそこの青い布が垂れ下がってる、お店だよ♪」
ぽっきゅらぽっきゅら、カラカラカララン♪
この子馬の目は前を向いていても、うしろの様子がみえる。
子供が指さす方へ、まっすぐ進んでいく。
子馬の荷馬車(一人用)に、音もなく追従する魔法杖……魔法の六角レンチ。
操るのは眼鏡を掛けた、ラプトル王女殿下(メイド服&『監督不行届き』の襷付き)。
その背中にしがみ付くのは、少女メイド・タター(『監督不行届き』の襷付き)。
「王女さま、夜会に着ていけるようなドレスを扱っている洋服店は、あちらの一店舗だけです」
遠目からでも看板の形や外観いから、女性用の服飾専門店とわかる。
手で指ししめし、進言するタター。
「そうらぁん? じゃぁ急がなければ素敵なドレスは、きっと取り合いになりますらぁん!」
六角レンチから、弾みをつけ跳びおりる王女。
「わきゃっ!?」
飛びはねる魔法の六角レンチに、翻弄されるメイド。
「杖よっ!」
特大工具を杓子に変形、パチンと折りたたむ。
少女メイドの手を取り――ストンと、着地させてやる王女殿下。
「タターさん、大丈夫ですらぁん?」
「だ、大丈夫です。ありがとうございます」
まくれ上がるメイド服の裾を、押さえる少女。
「ひひひひぃぃぃん?」
ココで良いのん? と嘶く子馬。
ぽきゅらら、ギュキィー♪
「コチラのお店なら私も見に来たことがあるので、ご案内できます。もちろんこんな高級店で服を買ったことなんて無いですけれど、えへへ♪」
ネネルド村出身の少女タターは、ラプトル王女の侍女ではない。
王女が着の身着のまま、ガムラン町へやってきたため――
コントゥル家から派遣されているのだ。
荷馬車(一人用)から降りる子供。
レイダと王女とタターは、ガムラン唯一の服飾品店へ――
ストタタタタタッタッ――――ヴォォォォオォォォォン!
――そこへ駆け込んでくる複数の人影。
「ラプトル王女、お下がりください――?」
王女と子供を守るように、身構える少女。
低空を飛ぶ影と、地を滑るように走る影。
「――なにあれ、椅子ぅ?」
彼女が手にした得物は、魔法杖ではなく伸縮式の護身具だ。
刃は付いておらず、形としてはただの棒。
「ギルド椅子だぁ!」
レイダの家は新旧問わず、ギルド屋舎内にあった。
自宅にも、ギルドで使用する規格の椅子を置いてある。
その彼女が言うのだからソレは、〝ギルド椅子〟で間違いないのだろう。
「椅子? 走る椅子? どこかで聞いた気がぁするらん?」
掃除用に借りたメイド服姿の王女が、眼鏡を丸くする。
走るギルド椅子。
それは椅子ではない。
それは魔法杖に分類される物だ。
ラプトル王女殿下の万能工具と、同一のカテゴリ。
ヴォォォォォオンッ――――「あっるぇー? ラプトルちゃんじゃないのぉ?」
コントゥル辺境伯名代ルリーロの、舌っ足らずな声が投げかけられた。
本日は町娘の格好で、三つ束の巨大魔法杖に乗っている。
その正体は、〝ルードホルドの魔法杖【無限属性】〟。
コントゥル家の家宝にして、彼女にしか扱えないじゃじゃ馬。
キュキキィッ――――ズザザッ、ガリガリリィッ!
なめらかな石畳の上を滑り、停止したギルド椅子。
「ラ、ラプトル姫だコォン!?」
猫耳女性の膝に座る、狐耳の少年。
「ニャッ!? ゴーレ……王女さまニャ」
ギルド椅子に座る猫耳女性が、驚いている。
「あれ? レイダに王女さまにタター、どーしたのこんな所で?」
最後に徒歩で登場したのは――
ドレスを着慣れていない様子の、一本角の麗人。
防具を入れた丸箱や、宝飾品店の袋に、靴箱がたくさん。
そんなのを積み上げ、よたよたとバランスを取る鬼族。
「「そっちこそどーしたの、その大荷物?」」
本職の新米メイドと子供が、尋ねた。
「なんかぁ暇そーにしてたからぁ、引っ捕ら……登用しましたぁ♪」
ヴォヴォォォォンッ――――スタタタッ♪
名代が杖から飛び降りた。
つまりは鬼の受付嬢は、荷物持ちをさせられているのだ。
「ルリーロさまわぁ、コチラのお店に、ご用がお有りですらぁん?」
世事に疎い第一王女とて、夜会会食晩餐会歓迎会的なものを控えた今。
ここに立つ意味は、わかろうという物だ。
服飾品店『ガムランの頂』、店舗前。
子馬が見守る中、3人対4人が対峙した。
かたや、辺境伯爵夫人ルリーロ・イナリィ・コントゥル。
かたや、中央都市ラスクトール自治領第一王女ラプトル・ラスクトール。
肩書きとしては、ほぼ互角。
キィ――ピィンポォォン♪
勢いよく開かれるドア。
駆け込んでいく、王女と名代。
「戦いの火ぶたは、切って落とされたのであった――ニャ♪」
細められる、猫のようなツリ目――隠しても、ついついほころぶ口元。
まるでコレから面白い見世物を、特等席で見るかのような――。
楽しげなのは猫耳の女性、ただ一人。
狐耳の少年と、鬼の町娘の肩が落ちる。
ぽっきゅらぽっきゅら――♪
「こら、テンプーラゴウは外で待ってて!」
店内へ、ついてこようとする子馬を――
子供が押し戻す。
「じゃあ、僕の杖は鞄に仕舞うコォン」
地面に置いた、大きなカバン。
少年のうしろに居た椅子が暴れ出す。
「こらっ、こいつめっ! 大人しく入るコォン!」
椅子はジタバタしていたが、猫耳女性が手を貸すと――すぽん♪
途端に頭から、カバンに飲みこまれた。
「へぇー、変わった魔法具だね、ルコルくん?」
一部始終を興味深く見つめるレイダ。
「これは我の、魔法杖だ――コォン!?」
面白い見世物を見逃すまいと、少年を小脇に抱え――
「ルコル、我々も急ぐニャ!」
店内へ掛け込む、猫耳女性。
「タターさん」「レイダちゃん」
年端もいかない少女と、メイド少女が手をつなぐ。
そして速くも、喧騒に包まれた店内へ――
恐る恐る足を、踏み入れるのであった。
大きな子馬が町をゆく。
「馬の魔物だぁ――――あれ? なんか大人しいぞ?」
「馬の魔物よぉ――――そうね? それに色が、おにぎりちゃんと同じだわ」
「馬の魔物だけど――――かわいい♪」
がやがやどやどや。
「ひひひぃん? ひっひひひひぃん?」
ぞろぞろとついてくる町民たちを気にしつつも、子馬はどこか楽しげだ。
子供を乗せた荷車……荷馬車(一人用)は、立派な建物へ向かって進んでいく。
ガムラン中央からは、やや外れた一画。
コントゥル邸や関係者の住居などが、ひしめき合っている。
央都からの来賓のための施設などもあるため、各種設備が充実しており――
とうぜん、庶民や冒険者には、あまり馴染みがない。
「なんかまた……猪蟹屋が面白いことを、始めたのかと思ったんだが――」
「――違った……みたいねぇー」
「またねぇー、レイダちゃーん」
どやどやがやがや。
帰っていく庶民たち。
「はぁーい♪」
ぶんぶんと手を振り、荷車から落ちそうになる――愛想の良い子供。
「おっととと、テンプーラゴウ。あそこの青い布が垂れ下がってる、お店だよ♪」
ぽっきゅらぽっきゅら、カラカラカララン♪
この子馬の目は前を向いていても、うしろの様子がみえる。
子供が指さす方へ、まっすぐ進んでいく。
子馬の荷馬車(一人用)に、音もなく追従する魔法杖……魔法の六角レンチ。
操るのは眼鏡を掛けた、ラプトル王女殿下(メイド服&『監督不行届き』の襷付き)。
その背中にしがみ付くのは、少女メイド・タター(『監督不行届き』の襷付き)。
「王女さま、夜会に着ていけるようなドレスを扱っている洋服店は、あちらの一店舗だけです」
遠目からでも看板の形や外観いから、女性用の服飾専門店とわかる。
手で指ししめし、進言するタター。
「そうらぁん? じゃぁ急がなければ素敵なドレスは、きっと取り合いになりますらぁん!」
六角レンチから、弾みをつけ跳びおりる王女。
「わきゃっ!?」
飛びはねる魔法の六角レンチに、翻弄されるメイド。
「杖よっ!」
特大工具を杓子に変形、パチンと折りたたむ。
少女メイドの手を取り――ストンと、着地させてやる王女殿下。
「タターさん、大丈夫ですらぁん?」
「だ、大丈夫です。ありがとうございます」
まくれ上がるメイド服の裾を、押さえる少女。
「ひひひひぃぃぃん?」
ココで良いのん? と嘶く子馬。
ぽきゅらら、ギュキィー♪
「コチラのお店なら私も見に来たことがあるので、ご案内できます。もちろんこんな高級店で服を買ったことなんて無いですけれど、えへへ♪」
ネネルド村出身の少女タターは、ラプトル王女の侍女ではない。
王女が着の身着のまま、ガムラン町へやってきたため――
コントゥル家から派遣されているのだ。
荷馬車(一人用)から降りる子供。
レイダと王女とタターは、ガムラン唯一の服飾品店へ――
ストタタタタタッタッ――――ヴォォォォオォォォォン!
――そこへ駆け込んでくる複数の人影。
「ラプトル王女、お下がりください――?」
王女と子供を守るように、身構える少女。
低空を飛ぶ影と、地を滑るように走る影。
「――なにあれ、椅子ぅ?」
彼女が手にした得物は、魔法杖ではなく伸縮式の護身具だ。
刃は付いておらず、形としてはただの棒。
「ギルド椅子だぁ!」
レイダの家は新旧問わず、ギルド屋舎内にあった。
自宅にも、ギルドで使用する規格の椅子を置いてある。
その彼女が言うのだからソレは、〝ギルド椅子〟で間違いないのだろう。
「椅子? 走る椅子? どこかで聞いた気がぁするらん?」
掃除用に借りたメイド服姿の王女が、眼鏡を丸くする。
走るギルド椅子。
それは椅子ではない。
それは魔法杖に分類される物だ。
ラプトル王女殿下の万能工具と、同一のカテゴリ。
ヴォォォォォオンッ――――「あっるぇー? ラプトルちゃんじゃないのぉ?」
コントゥル辺境伯名代ルリーロの、舌っ足らずな声が投げかけられた。
本日は町娘の格好で、三つ束の巨大魔法杖に乗っている。
その正体は、〝ルードホルドの魔法杖【無限属性】〟。
コントゥル家の家宝にして、彼女にしか扱えないじゃじゃ馬。
キュキキィッ――――ズザザッ、ガリガリリィッ!
なめらかな石畳の上を滑り、停止したギルド椅子。
「ラ、ラプトル姫だコォン!?」
猫耳女性の膝に座る、狐耳の少年。
「ニャッ!? ゴーレ……王女さまニャ」
ギルド椅子に座る猫耳女性が、驚いている。
「あれ? レイダに王女さまにタター、どーしたのこんな所で?」
最後に徒歩で登場したのは――
ドレスを着慣れていない様子の、一本角の麗人。
防具を入れた丸箱や、宝飾品店の袋に、靴箱がたくさん。
そんなのを積み上げ、よたよたとバランスを取る鬼族。
「「そっちこそどーしたの、その大荷物?」」
本職の新米メイドと子供が、尋ねた。
「なんかぁ暇そーにしてたからぁ、引っ捕ら……登用しましたぁ♪」
ヴォヴォォォォンッ――――スタタタッ♪
名代が杖から飛び降りた。
つまりは鬼の受付嬢は、荷物持ちをさせられているのだ。
「ルリーロさまわぁ、コチラのお店に、ご用がお有りですらぁん?」
世事に疎い第一王女とて、夜会会食晩餐会歓迎会的なものを控えた今。
ここに立つ意味は、わかろうという物だ。
服飾品店『ガムランの頂』、店舗前。
子馬が見守る中、3人対4人が対峙した。
かたや、辺境伯爵夫人ルリーロ・イナリィ・コントゥル。
かたや、中央都市ラスクトール自治領第一王女ラプトル・ラスクトール。
肩書きとしては、ほぼ互角。
キィ――ピィンポォォン♪
勢いよく開かれるドア。
駆け込んでいく、王女と名代。
「戦いの火ぶたは、切って落とされたのであった――ニャ♪」
細められる、猫のようなツリ目――隠しても、ついついほころぶ口元。
まるでコレから面白い見世物を、特等席で見るかのような――。
楽しげなのは猫耳の女性、ただ一人。
狐耳の少年と、鬼の町娘の肩が落ちる。
ぽっきゅらぽっきゅら――♪
「こら、テンプーラゴウは外で待ってて!」
店内へ、ついてこようとする子馬を――
子供が押し戻す。
「じゃあ、僕の杖は鞄に仕舞うコォン」
地面に置いた、大きなカバン。
少年のうしろに居た椅子が暴れ出す。
「こらっ、こいつめっ! 大人しく入るコォン!」
椅子はジタバタしていたが、猫耳女性が手を貸すと――すぽん♪
途端に頭から、カバンに飲みこまれた。
「へぇー、変わった魔法具だね、ルコルくん?」
一部始終を興味深く見つめるレイダ。
「これは我の、魔法杖だ――コォン!?」
面白い見世物を見逃すまいと、少年を小脇に抱え――
「ルコル、我々も急ぐニャ!」
店内へ掛け込む、猫耳女性。
「タターさん」「レイダちゃん」
年端もいかない少女と、メイド少女が手をつなぐ。
そして速くも、喧騒に包まれた店内へ――
恐る恐る足を、踏み入れるのであった。
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