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3:ダンジョンクローラーになろう

340:龍脈の回廊、追跡そしてゴーレム馬について

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「プルリュル♪ け、さ、起っきたトキからっ、もうスキスキィー♡」
 メイドアイドルふうのイラストに、着信音ちゃくしんおん

「あれっ、異世界いせかいなのに呼び出しっ!? 『ひつうち』ってひらがなで出てる!?」
 かぜを切り、木やいわ魔物まものも切り、黄緑色きみどりいろかおのないねこ魔物まものを追いかけるくろふく青年せいねん

「き、み、のコトだけ――プッ♪ はい、もしもし? 西計にしかずですけどぉ――――?」
 通話つうわの向こうから、聞こえてきたのは――

「と、突然通話とつぜんつうわして、ごめんなさい。わ、わたし三十六みとむくんのこと、じつはずっとまえ――――」
「……イオノファラーさま。よくわからないけど、いそがしいんで切りますねー」
 ピッ――――。
 青年せいねんはスマホを仕舞しまい、すさまじいいきおいで逃げていく猫の魔物おにぎりを――
 必死ひっしに追いかける。

 ザッ、ザザッ――――ぽきゅぽきゅぽぽきゅむ♪
 ド、ド、ドン――――スタスタタスタッタァン!
 その速度すがたを捕らえられる魔物まものは、居なくなり――
 おにぎりとニゲルは、一陣いちじんかぜとなった。

   §

 小綺麗こぎれい部屋へやなか
 調度品ちょうどひんから推しはかるならば、一般家庭いっぱんかていのリビングのようだが――
 おくまった一画いちめんに、見目麗みめうるわしい女神めがみ彫像ちょうぞうが置かれている。
 その造形ぞうけいは――超女神像ちょうめがみぞうとうりふたつの、素晴すばらしい出来できで。
 そのおおきさは――各町かくまちのギルド支部しぶ設置せっちされた、女神像めがみぞうおなじだった。

 つまるところシガミー邸兼ていけん冒険者ぼうけんしゃパーティー『シガミー御一行様ごいっこうさま』の拠点ホームである。

「だいたいねぇ、王女おうじょさまは、こぉんなにお綺麗きれいなのに――なんでニゲルさんは、あそこまできらうのっ!?」
 憤慨ふんがいする子供こども、レイダ・クェーサーが、トンとテーブルをたたく。
 彼女かのじょはギルドちょうレムゾー・クェーサーのむすめであり、『シガミー御一行様ごいっこうさま』のメンバーだ。
 職業ジョブ魔法使まほうつかい。ゆえあって〝報酬二倍ほうしゅうにばい〟という、ユニークスキルを獲得かくとく
 来年らいねんには央都おうと学校がっこうへ行くので、そのまえにシガミー……もと行儀ぎょうぎわるいシガミーと、どこかへあそびに行きたいらしい。

「それは……ひたすら追いかけまわされたからなんでしょ、レイダちゃん? ね、王女殿下おうじょでんか?」
 両肘りょうひじをテーブルにつけ、両手りょうてのひらにアゴを乗せるメイド。
 同席どうせきの〝うまのぬいぐるみをかかえた女性じょせい〟の、身分みぶんかんがえれば――
 じつに不敬ふけい態度たいどだ。
 彼女かのじょ〝ネネルドむらのタター〟は――希代きだいのメイド、リオレイニアにあこがれる新米しんまいメイドである。
 コントゥル家につかえていることから、見た目よりは優秀ゆうしゅうであると推察すいさつされる。
 シガミーやおにぎりたちと面識めんしきがあり、一緒いっしょ地球産ヒーノモトー食材しょくざいが採れる衛星ほし小冒険しょうぼうけんした経緯けいいあり。

「レイダちゃぁん、ありがとうらぁん♪ そして不敬ふけいですらん、タターさん」
 不穏ふおんなセリフにそぐわない、落ちついた様子ようす
 彼女かのじょ多少難たしょうなんありだが、れっきとした央都おうとラスクトール自治領じちりょう次期女王じきじょうおう候補こうほである。

 第一王女だいいちおうじょラプトル・ラスクトールひめ
 くらいとしては、辺境伯へんきょうはく次期当主じきとうしゅリカルルよりも、ちょっとうえ
 けどそれをはなに掛けない、心根こころねやさしさがある。
 げん彼女かのじょ魔導工学ゴーレム目覚めざめるまでは、央都民おうとみんからの信頼しんらいあつく――
 彼女かのじょ肖像画しょうぞうがは飛ぶように売れ――ていた時代ときもあったのだ。

 だらしない姿勢しせいもともどし「ふぅ」と、ため息交いきまじりに枝毛探えだげさがしをはじめてしまうタター。

「もうすこし、かまって……真面目まじめ相談そうだんに乗って上げようよ、タターさん?」
「でもねぇー、ほらわたしたちは――リルゲ互助会ごじょかい一員いちいんでしょう?」
 リルゲ互助会ごじょかい
 それはリカルルひめ恋慕れんぼする無謀むぼうなニゲル青年せいねんを、どうにか手助てだすけしてやろうという物好ものずき……慈愛じあいに満ちた組織そしきであるが――実行力じっこうりょく実態じったいも、ほぼ無い。

「ぴゃ、ぴゃらら――ひっくっ!」
 ぐずる王女殿下ラプトルひめ
 どちらかと言えば気のよわ彼女かのじょが、王位継承権おういけいしょうけんランキング第一位だいいちいの座をゆずらないのにはわけがある。

「ほら、泣いちゃった! タターさんが、わるいんだよ!」
「だってまんいちにも関係かんけいが、修復しゅうふくされることはありませんよー」
 王女殿下ラプトルひめの手から、ぬいぐるみを引っぺがし――ポイッス♪

 投げられた人形うま姿すがたが――異形いぎょうに変わる。

 ガシャッ――ピピププゥーン♪
 とりさえずりのような、電子音パイロット・ビープ
 うまのつもりらしいが――その強烈きょうれつ鋭角えいかくなフォルム!
 なかでも目を引くのは、目を形作かたちづくる――!

「きゃぁぁ――――ゴ、ゴーレ……むっ?」
「あれっ――なんか、いつもの威圧感いあつかんが……ありませんね?」
本当ほんとうだっ、ぷふふ、なんか面白おもしろい――なんでっ!?」
 大陸中たいりくじゅうきらわれているゴーレムに、駆けよるレイダ供。

「あらん? レイダちゃんは、ゴーレムが平気へいきになったらん?」
 ぐずるのを止めた王女おうじょが、子供レイダにたずねる。

「うん、いつものは、なんか――「シャギャギギギッ」ってかんじだっけど、この子はなんか――「ギャガチャガチャ」ってかんじ!」

「ホントですね……なんででしょう?」
 メイドタターまで、ゴーレムに寄ってきた。
 しげしげと見つめる二人ふたり。そのかおが、うまの目に向く。
 よくよく見れば――てんを突き、とがりまくっていた目の宝石ほうせきが――

「目が飛び出てないんだっ――!」
「あらまぁ、これどうされたんですか王女おうじょさま? こっちのほうがマヌケで、いくらか素敵すてきですよ?」
 まるい半球状はんきゅうじょう。飛び出ていないひとみを、褒めたたえる二人ふたり

「マヌケ? じゃぁ、やっぱりもとのレンズにもどすらぁん!?」
「「ダメダメ、このままで良いよ!」良いですよ!」

 もと怒髪天どはつてんを衝くフォルムとくらべたら――
 いまのゴーレムの姿すがたは――
 子供こどもやメイドが、あたまを撫でられる程度ていどに――
 狂気きょうきが、やわらいでいた。

「コレはパーツの在庫ざいこがないから、仕方しかたなく代用だいようしただけらんっ」
 魔法まほう万能工具ばんのうこうぐをカチャリと押し当て、つぶらなレンズをキュリキュリと――
 取りはずそうとする王女殿下おうじょでんか

「「ハズしちゃダメッ!」」
 悲痛ひつうなまでのさけび。その手をゆるせば――
 このゴーレムうまは、ふたたび狂気に染まる・・・・・・のだ。

「けれどシガミーちゃんにつくってもらったこの――新型しんがた集光装置しゅうこうそうちは、デザインにパンチがなくて、威圧感いあつかんに欠けるらぁん?」
 彼女かのじょにとってゴーレムの正義せいぎ――ソレは威圧感いあつかん集約しゅうやくされるようだ。

「シガミーにつくってもらったぁー!?」
 おどろく子供こども
「なんで威圧感いあつかんを足そうと、なさるのですかっ!?」
 おののくメイド。

「「まったく……もう!」」
 うなだれる、シガミー関係者かんけいしゃ
「ええぇー、らぁん?」
 狼狽ろうばい王女殿下おうじょでんか

「レイダちゃん、ひょっとしたら……シガミーちゃんはわかっていて・・・・・・、このまるお目々を作った・・・・・・・んじゃないかしら?」
 かおをあげるメイド。

「きっと、そうだよっ――王女おうじょさまさまっ!」
 王女ラプトルひめねらいさだめる、勝ち気なひとみ

「どれらぁん?」
 狼狽うろたえるあまりにタタタと、ステップを踏む高貴こうき御々足おみあし
 そのこしにぶら下がる、べつうまのぬいぐるみ。

「これだよっ!」
 がしり――馬人形ぬいぐるみ子供こどもが飛びついた!

「そうですねー、ゴーレムのデザインを一新いっしんしましょう!」
 がしり――馬人形ぬいぐるみにメイドが飛びついた!

「え、いやらぁん?」
 身をよじり抵抗ていこうする、ラプトル第一王女だいいちおうじょ

「ひょっとしたらニゲルくんが、逃げ出さなくなる・・・・・・・・かも知れないと言っても?」
 初手しょてから切りふだを切るメイド、タター。

「え、スグ取りかかるらぁん!」
 王女おうじょさまはゴーレムのおなかをひらき――上下じょうげつながった作業服ツナギを取り出した。

   §

迅雷ジンライ、ニゲルのぉー位置情報いちじょうほおおぉー、出ぁしてぇー
 最上階ペントハウス一番長いちばんながいテーブル。

 そのふちに置かれた青板スマホ
 その画面がめん表示ひょうじされたのは、あたまがまるまったさんかく
 それは『超女神像』と、ほぼかさなっている。

 ヴヴヴヴヴビュワァァァァア――――――――!
 特注とくちゅう長いバンケットテーブルを埋めつくしていく――MAP表示ひょうじ
 それが反対側はんたいがわはしまでとどき――ぽこん♪
 ちいさな立体映像ポインターを浮かび上がらせた。

 ちかくに居た女将おかみが、「『央都おうと大女神像だいめがみぞう』って書いてあるよ」と告げる。

「さって、おにぎりにニゲルが張りついてるのわぁ、間違まちがいないから――」
 御神体めがみ青板スマホ操作タップ――――ポポポポポポポコォォォォォン♪
 ふるえるような、おおきな発信音はっしんおん

 テーブルという水面すいめん――をはしなみが『超女神像』から発振はっしんされる。
 なみは、街道かいどう湿地帯しっちたい渓谷けいこくを越え――
 となりまち、『城塞都市』をさらう――ぽこん♪

 城塞都市オルァグラムのずっとさきまちをつぎつぎと――ぽこんぽこんぽこん♪

 それは青板あおいたからみて、長テーブルおうとまで約五分やくごぶんいち
 なみにさらわれたなにかが――ぽぽここん♪
 あらたに浮かびあがったさんかくには、『ニゲル』の文字もじ

「えぇーっ、なんですのこの距離きょり、この速度そくど!?」
 地図テーブルに駆けより目を見張みはる、名物めいぶつ受付嬢うけつけじょう
 ジンワリとしたさんかくうごきは――「時速約じソくやく260キロメートル

「こりゃ。乗合馬車のりあいばしゃよりも、ずっとはやいよ――今度こんど食材しょくざいの買い出しを、まかせてみようかねぇー♪」
 女将おかみこえが聞こえたかのように――『ニゲル』のうごきが止まった。
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