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3:ダンジョンクローラーになろう
323:惑星ヒース神(シガミー)、龍脈通信プロトコルとケットーシィ
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「ふうー。コレで一体何が、出来るようになるのですらん?」
額の汗を拭い、ちゃぶ台へ肘をつくツナギ姿の王女。
「えっとねぇー、王女さまわぁ龍脈……マナが流れる地底の川みたいなのってわかるぅ?」
小皿から引き抜かれたのは、聖剣爪楊枝。
掲げられる、青と紫の斑色の野菜――の漬物。
「はい、わかりますらぁん。山脈や地下水の流れに沿った、マナの循環のことですらん」
「あら、くわしいわね……ぼぉりぼぉり♪」
満足げな御神体が、浮かぶ棒を見やり頷く。
「召喚の塔があった場所が、大地をうるおすマナの源流で――ソコを守る結界は、王家が管理してきましたのでらん」
身を屈め、御神体の目線にあわせようとする王女。
「げ、源流っ――そうわの!?」
とても驚いた様子だが、ぼぉりぼぉり――もっぎゅ、もっぎゅ♪
爪楊枝は留まることを知らない。
「王女さマも、塩分補給にドうぞ」
もうひとつ置かれる小鉢。
「いただきますらん♪」
ぽりぽりぽり――もぐもぐ♪
「お塩のお味が強いですけれど、おいしいですらん♪」
「シガミーがクエストに出かける前に仕込んでおいたヤツだから、すこし漬かりすぎだけどねー♪」
ぼぉりぼぉり――もっぎゅ、もっぎゅ♪
こぽぽこぽこぽこっ♪
コトリ、コトリ。
二つ置かれる持ち手のない――湯飲み。
「コチラのオ茶もどウぞ。シガミーガ仕込んでオいた、日ノ本ノ茶葉ヲ
使いマした」
「ありがとうらん」
湯飲みを受けとる、ツナギ姿と丸茸。
「ふぅうぅー、渋い! 良いわねぇー、緑茶ぁぁ♪」
「熱っ――ほんとうに、渋いですらん――ふーっ、ふーっ♪」
飲みなれたお茶より温度が高いのか、必死に冷ましている。
超女神像を見に来た見物客が、遠巻きにちゃぶ台を見つめる中。
浮かぶ棒迅雷が、整備用ハッチに取り付き――その表面を転がる。
ヴォォン、ジジジッジ――――♪
印字されたのは――『龍脈言語INCLUDE』という、かなりはっきりとした太文字。
「それでぇーさぁー、そんな大事な場所おぉー、あたくしさまが吹っ飛ばしちゃったけどさぁ――この大陸わぁ……大丈夫わのぉ?」
御神体の表面を、冷や汗が伝う。
「もしマナの流れに問題があるならん、その地域の天候に異常が見られるので……たぶん大丈夫ですらぁん」
「コこ数日、ガムラン周辺ノ天候は快晴。龍脈モ強く活動しテおり、以前よりも太ク力強いホどです」
ハッチを閉じ戻ってきた浮かぶ棒が、補足説明をした。
「そう、じゃあ良かったわぁ――えーっと、何の話ぉーしてたんだっけ?」
「大地ヲ走ル龍脈のかスかな揺らギから、あル痕跡ヲ探すタめに超女神像ヲ改修しタというお話デは?」
ヴォォォン♪
長さが短くなり――御神体で言うなら二個分、20センチ程度になったアーティファクト迅雷が――指摘する。
「そーだった、そーだった。つまり大地がぁ潤されるぅ様子からぁ、ちいさな変化を見つけ出してぇー、シガミーの痕跡ぃおぉー探せるようにしたのよぉう♪」
胸をはり――ごろろん♪
うしろへ転がる御神体。
「じゃあ、この女神像で……あの〝お行儀が悪いケットーシィガミーちゃん〟のことが、何かわかるのですらぁん?」
温くなった緑茶をズズズとすすり、世界最大の女神像を見あげるツナギ王女。
「そのケットーシィって、ときどき出てくるけど……なんだっけ?」
「検索上位ノケットシーは、〝魔法ノ道具ヲ作ル猫の魔物〟のようでス」
ゴトン――ちゃぶ台に置かれたのは、大きめの黒板。
表示されたのは、あたまの大きな猫の着ぐるみのようなキャラクター。
ふぉふぉん♪
『ケットーシィ/
二足歩行。愛くるしい外見には似合わないイヤミを吐く。
毛皮は取れず食べる所も無いが、金貨を貯め込んでいる。
全ての個体が魔王やエリアボス並みの知性を備えており、
魔法具の作成に心血を注いでいる。
極稀に大都市の路地裏に、魔法具店をかまえることがある。』
「こノ世界にオいては、ケットーシィの名称デ親しまレる希少エネミーだト思わレます」
浮かぶ棒が、黒板の上でクルリと回転すると――二足歩行の猫のイラストが立体的に浮かびあがった。
「あらカワイイ。けどこれ……シシガニャンじゃないの?」
爪楊枝をピッと立体映像へ向ける、御神体。
「いイえ。よク似ていルためケットシーと、間違われたようデす」
「猫の魔物から、お行儀の悪い小さな女の子が出てきて、私のゴーレム作りを手伝ってくれましたらぁん♪」
「行儀が悪くて、しかも魔道具を作る――聞けば聞くほどシガミーのことよねぇー♪」
「まったくデすね。良イ機会でスので、シシガニャンの整備もココでしてしまいますか?」
ヴォヴォォォォンッ――――シュカン♪
浮かび上がった棒が、ふたたび子供ひとり分ほどの長さになった。
「そうわね、王女さまも居てくれるしねぇん?」
と自分を見あげる御神体を、うやうやしく持ちあげる王女殿下。
「はい、よろこんでお手伝いさせて頂きますわぁらぁぁん♡」
手にした美の女神を、天高く掲げる。
「じゃぁ、シシガニャンたちおぉー、ぜぇーんぶっ出してっ♪」
ヴヴヴヴヴヴヴッヴヴッ――――震える女神の眷属。
ぽきゅぽきゅぽきゅぽきゅぽきゅぽきゅぽきゅぽきゅぽん♪
猫の魔物たちが、突如として姿を現し、一列に並んだ。
ちいさく前にならえ――
手を下ろし全体、右向け右。
その一糸乱れぬ機敏な動き。
先頭の黄緑色が「にゃみゃごぉぉ♪」と鳴いた。
「ぎゃっ――猫の魔物っ!?」
どたたたたと、逃げていく見物人。
「あーぁ、フェスタで洗礼を、大部分の人が受けたと思ってたけどぉ――まだいたのね、魔物呼ばわりしてなかった人がぁー」
うやうやしく持たれたままの御神体が――ぺちり♪
みじかい手を必死に、自分の額へ当てている。
「フェスタ後ニガムラン町へ来タ、観光客ト思われマす」
「逃げていっちゃいましたらぁん」
「もうすこし、シシガニャンを広めておかないと、いざって時に救助活動に使えないわねぇ……あと念のため、連動系オフで」
「了解しマし――」
「うっぎゃっ――――!?」
またひとり観光客が、悲鳴を上げた。
「あのぅ、これぇ――魔物じゃないんですよぉー♪」
御神体が猫なで声で、ふりむくと――ソコには。
「〝護り鬼〟が――――たくさぁん!?」
振り返りもせず、一目散に逃げていくうしろ姿。
「アレは、ルリーロさまではらん?」
「あはは……ルリーロさまはねぇー、まえに一度ぉ――」
「シシガニャン自律型一号ニ、完膚無きマでに退治された経緯がありマす」
ヴォヴォォン♪
先頭の黄緑色のまわりを、一周してみせる棒。
「にゃみゃごっ?」
ふと、我に返った仕草。
棒を――ぽきゅりとひっつかむ♪
猫の魔物一号が列から離れ――ぽきゅぽきゅぽきゅ♪
ちゃぶ台へ寄ってきた。
ヴッ――ぱさり。
棒を振り――座布団を出して、正座する。
「にゃみゃごぉ?」
空の湯飲みと小鉢を見つめ――首をかしげる。
まるで「あれ? おにぎりの分の、お茶とお漬物は?」と言わんばかりの仕草。
「ああもぉう、壊れてなくて良かったけど――出して上げて迅雷ィ」
パチリと放電――おどろいた猫の魔物が、手を離す。
ヴヴッ――コト、コトリ♪
ひとりでに動く、猫の魔物そっくりの服。
自律型一号おにぎりは――
茶をすすり、漬物をかじり始めた。
額の汗を拭い、ちゃぶ台へ肘をつくツナギ姿の王女。
「えっとねぇー、王女さまわぁ龍脈……マナが流れる地底の川みたいなのってわかるぅ?」
小皿から引き抜かれたのは、聖剣爪楊枝。
掲げられる、青と紫の斑色の野菜――の漬物。
「はい、わかりますらぁん。山脈や地下水の流れに沿った、マナの循環のことですらん」
「あら、くわしいわね……ぼぉりぼぉり♪」
満足げな御神体が、浮かぶ棒を見やり頷く。
「召喚の塔があった場所が、大地をうるおすマナの源流で――ソコを守る結界は、王家が管理してきましたのでらん」
身を屈め、御神体の目線にあわせようとする王女。
「げ、源流っ――そうわの!?」
とても驚いた様子だが、ぼぉりぼぉり――もっぎゅ、もっぎゅ♪
爪楊枝は留まることを知らない。
「王女さマも、塩分補給にドうぞ」
もうひとつ置かれる小鉢。
「いただきますらん♪」
ぽりぽりぽり――もぐもぐ♪
「お塩のお味が強いですけれど、おいしいですらん♪」
「シガミーがクエストに出かける前に仕込んでおいたヤツだから、すこし漬かりすぎだけどねー♪」
ぼぉりぼぉり――もっぎゅ、もっぎゅ♪
こぽぽこぽこぽこっ♪
コトリ、コトリ。
二つ置かれる持ち手のない――湯飲み。
「コチラのオ茶もどウぞ。シガミーガ仕込んでオいた、日ノ本ノ茶葉ヲ
使いマした」
「ありがとうらん」
湯飲みを受けとる、ツナギ姿と丸茸。
「ふぅうぅー、渋い! 良いわねぇー、緑茶ぁぁ♪」
「熱っ――ほんとうに、渋いですらん――ふーっ、ふーっ♪」
飲みなれたお茶より温度が高いのか、必死に冷ましている。
超女神像を見に来た見物客が、遠巻きにちゃぶ台を見つめる中。
浮かぶ棒迅雷が、整備用ハッチに取り付き――その表面を転がる。
ヴォォン、ジジジッジ――――♪
印字されたのは――『龍脈言語INCLUDE』という、かなりはっきりとした太文字。
「それでぇーさぁー、そんな大事な場所おぉー、あたくしさまが吹っ飛ばしちゃったけどさぁ――この大陸わぁ……大丈夫わのぉ?」
御神体の表面を、冷や汗が伝う。
「もしマナの流れに問題があるならん、その地域の天候に異常が見られるので……たぶん大丈夫ですらぁん」
「コこ数日、ガムラン周辺ノ天候は快晴。龍脈モ強く活動しテおり、以前よりも太ク力強いホどです」
ハッチを閉じ戻ってきた浮かぶ棒が、補足説明をした。
「そう、じゃあ良かったわぁ――えーっと、何の話ぉーしてたんだっけ?」
「大地ヲ走ル龍脈のかスかな揺らギから、あル痕跡ヲ探すタめに超女神像ヲ改修しタというお話デは?」
ヴォォォン♪
長さが短くなり――御神体で言うなら二個分、20センチ程度になったアーティファクト迅雷が――指摘する。
「そーだった、そーだった。つまり大地がぁ潤されるぅ様子からぁ、ちいさな変化を見つけ出してぇー、シガミーの痕跡ぃおぉー探せるようにしたのよぉう♪」
胸をはり――ごろろん♪
うしろへ転がる御神体。
「じゃあ、この女神像で……あの〝お行儀が悪いケットーシィガミーちゃん〟のことが、何かわかるのですらぁん?」
温くなった緑茶をズズズとすすり、世界最大の女神像を見あげるツナギ王女。
「そのケットーシィって、ときどき出てくるけど……なんだっけ?」
「検索上位ノケットシーは、〝魔法ノ道具ヲ作ル猫の魔物〟のようでス」
ゴトン――ちゃぶ台に置かれたのは、大きめの黒板。
表示されたのは、あたまの大きな猫の着ぐるみのようなキャラクター。
ふぉふぉん♪
『ケットーシィ/
二足歩行。愛くるしい外見には似合わないイヤミを吐く。
毛皮は取れず食べる所も無いが、金貨を貯め込んでいる。
全ての個体が魔王やエリアボス並みの知性を備えており、
魔法具の作成に心血を注いでいる。
極稀に大都市の路地裏に、魔法具店をかまえることがある。』
「こノ世界にオいては、ケットーシィの名称デ親しまレる希少エネミーだト思わレます」
浮かぶ棒が、黒板の上でクルリと回転すると――二足歩行の猫のイラストが立体的に浮かびあがった。
「あらカワイイ。けどこれ……シシガニャンじゃないの?」
爪楊枝をピッと立体映像へ向ける、御神体。
「いイえ。よク似ていルためケットシーと、間違われたようデす」
「猫の魔物から、お行儀の悪い小さな女の子が出てきて、私のゴーレム作りを手伝ってくれましたらぁん♪」
「行儀が悪くて、しかも魔道具を作る――聞けば聞くほどシガミーのことよねぇー♪」
「まったくデすね。良イ機会でスので、シシガニャンの整備もココでしてしまいますか?」
ヴォヴォォォォンッ――――シュカン♪
浮かび上がった棒が、ふたたび子供ひとり分ほどの長さになった。
「そうわね、王女さまも居てくれるしねぇん?」
と自分を見あげる御神体を、うやうやしく持ちあげる王女殿下。
「はい、よろこんでお手伝いさせて頂きますわぁらぁぁん♡」
手にした美の女神を、天高く掲げる。
「じゃぁ、シシガニャンたちおぉー、ぜぇーんぶっ出してっ♪」
ヴヴヴヴヴヴヴッヴヴッ――――震える女神の眷属。
ぽきゅぽきゅぽきゅぽきゅぽきゅぽきゅぽきゅぽきゅぽん♪
猫の魔物たちが、突如として姿を現し、一列に並んだ。
ちいさく前にならえ――
手を下ろし全体、右向け右。
その一糸乱れぬ機敏な動き。
先頭の黄緑色が「にゃみゃごぉぉ♪」と鳴いた。
「ぎゃっ――猫の魔物っ!?」
どたたたたと、逃げていく見物人。
「あーぁ、フェスタで洗礼を、大部分の人が受けたと思ってたけどぉ――まだいたのね、魔物呼ばわりしてなかった人がぁー」
うやうやしく持たれたままの御神体が――ぺちり♪
みじかい手を必死に、自分の額へ当てている。
「フェスタ後ニガムラン町へ来タ、観光客ト思われマす」
「逃げていっちゃいましたらぁん」
「もうすこし、シシガニャンを広めておかないと、いざって時に救助活動に使えないわねぇ……あと念のため、連動系オフで」
「了解しマし――」
「うっぎゃっ――――!?」
またひとり観光客が、悲鳴を上げた。
「あのぅ、これぇ――魔物じゃないんですよぉー♪」
御神体が猫なで声で、ふりむくと――ソコには。
「〝護り鬼〟が――――たくさぁん!?」
振り返りもせず、一目散に逃げていくうしろ姿。
「アレは、ルリーロさまではらん?」
「あはは……ルリーロさまはねぇー、まえに一度ぉ――」
「シシガニャン自律型一号ニ、完膚無きマでに退治された経緯がありマす」
ヴォヴォォン♪
先頭の黄緑色のまわりを、一周してみせる棒。
「にゃみゃごっ?」
ふと、我に返った仕草。
棒を――ぽきゅりとひっつかむ♪
猫の魔物一号が列から離れ――ぽきゅぽきゅぽきゅ♪
ちゃぶ台へ寄ってきた。
ヴッ――ぱさり。
棒を振り――座布団を出して、正座する。
「にゃみゃごぉ?」
空の湯飲みと小鉢を見つめ――首をかしげる。
まるで「あれ? おにぎりの分の、お茶とお漬物は?」と言わんばかりの仕草。
「ああもぉう、壊れてなくて良かったけど――出して上げて迅雷ィ」
パチリと放電――おどろいた猫の魔物が、手を離す。
ヴヴッ――コト、コトリ♪
ひとりでに動く、猫の魔物そっくりの服。
自律型一号おにぎりは――
茶をすすり、漬物をかじり始めた。
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