206 / 736
2:カブキーフェスタへの道
206:神域探訪、大根と大豆と
しおりを挟む
「オヴォボヴォヴォゴゴボボボゲゲゲゲボヴォヴォヴォガビャビャビャ――――!!!」
まさかの、大根……マンドラゴーラの群れに遭遇した。
木の上からの奇襲に成功したが、収穫はたったの二匹。
「そっち行ったぞ!」
地面に引っ込まなかった奴らを、追ったはいいが――
こう入り組んだ森の中じゃ、捕まるもんも捕まらねぇ。
「きゃぁぁぁぁっ――みずのたマギョボギョヴォゴゴゴボボボギョリャピボルボッギャニティゲヒシビッ!!!」
魔法を放とうとしたタターの喉奥から、あの気持ちの悪い絶叫がほとばしる!
――ぱたり。
ちっ、やべぇ、白目むいちまってる。
二匹の大根から真正面に捉えられると、放たれた呪言が自分の口から飛びだしてくる。
アレは女子供にはキツイ。
おれでさえ、あまりの衝撃で胆力のすべてを奪われたほどだ。
おれは子供で女だが、生前に約四十年。
戦国の世を生抜いた、破戒僧猪蟹としての人生がある。
しかたねぇ――トン――ゴン!
大木の根を蹴りあがり――ぱしりと枝をつかんで――
勢いのついた体を――ガサガササァ――止め――!?
ゴォォォォォォォォォォォォォッ――――!!!
「(シガミーッ、100メートル直下に滝壺を発見!)」
なんだと、あぶねぇな!
なんで、わからなかった!?
「(神域の女神像は、まだ地図が白紙です。それと指向性の高い音波により、周囲の索敵が阻害されたためです)」
「おぼう゛ぉぉぉぉぇ――――!」
「ぎゃびゃぶぎゃぉぉ――――!」
「――――!」「――!」
次々と飛びこんでいく、紫色の大根。
タターが倒れてくれてなけりゃ、おれまで滝壺に飛びこんでた所だ。
「ん?」
わしっ、わささっ、しゅるるる、わささささっ、しゅりゅるりゅ――――ぶらぁぁぁん。
大根どもは手、いや葉を絡め――ぶら下がった!
なんだと、あのまま落ちてたら、おっ死んでたのは、おれだけだったのか!
「(なかなかに高度な――ひょっとしたら、追い込んでいたのはコチラではなく――――)」
まさか、滝壺に飛びこんだのは――狩りの手口だったってぇのか!?
ぶちぶちぶち、ばきっ――――ばらら、ばららっ――オボオビョ――ギュリュリャ――バヴァビャババッ――――――――!!!
重さと勢いに耐えられなかった、高級お野菜どもが――バラバラと落ちていく。
「(練達な集団行動を見せましたが……葉や地下茎の強度までには考えが至らなかったようでんす《・》)」
かなりの高さだから追いかけられないけど、もし下流に回りこめる道でもあったら、半欠けでも良いから回収しようぜ。
「(そうですね。食堂の女将への良いお土産になります……イオノファラーに発見されなければですが)」
そうだな。持ちこんだ食材を、全部くうからなアイツは。
いまは取りこんでるらしくて、『ニゲル専用恋愛相談所』とかいう枠の中に閉じこもってくれてるから、コッチのことは筒抜けにはなってねぇみてぇで助かる。
ずっと居たら居たで、めんどうだな五百乃大角わぁ。
しかし、なんで大根どもはあんなに沢山、まとめて植わってやがった?
「(おそらく神域では、イオノファラーが欲する食材が、優先して発生するようです)」
「(じゃあ、大根取り放題ってわけかっ♪)」
捕まえるのは骨だが、ガムラン町のまわりには、まるで居なくなっちまったからな。
「(また日を改めて、優先的に狩りに来ましょう)」
異論はないが、そこまで慌てなくてもいいぞ。
「(いいえ、生息分布が広範囲にわたる場合には、生態系が構築される過程で外敵に狙われやすくなります)」
わからん?
「(絶滅――大型の草食動物などの天敵に、刈り尽くされるおそれがあります)」
かーっ!
中々うまくわぁ、いかないもんだな。
「まあいいや、コイツはとっておきのとっておきだ」
収納魔法の中の大根、二匹。
「五百乃大角《いおのはら》に見つからない場所に、仕舞っておけるか?」
「残念ながラ、見つからナい場所はありませン」
だめか。
「イえ、一カ所ダけイオノファラーの視線かラ逃れらレる場所がアります」
どこだ?
「強化服一号ノ服ノ中でス。あソこならイオノファラーでモ開けてみることハないと思われマす」
「そうだな、五百乃大角も一号のことは、面白がってたからな。あとでちゃんと取りだせるのか?」
「はイ但し、大暴れスる一号ノうゴきが、内部にあたエる影響ハ予測できマせん」
おれは二号の中でうごき回っても、ピンピンしてるじゃねーか。
「そレはシガミーの体に合ワせて、隙間ヲ自動的に埋めているかラです。マンドラゴーラが、ふた株だけデは、どうしテも隙間が出来まス」
まあすこしくらい折れたりしても、いいそ。どうせドラゴーラ焼きにするなら、すり下ろしちまうわけだし。
「そうイうことでしたら、一号へ接近次第、収納魔法箱経由デ、服内へ送っておキます」
§
「よしじゃぁ、おにぎりが居る方に、もうすこしだけ進むぞ……よ」
「お野菜って言ってたけど、ぜぇーはぁー、ガムラン町で取れるのじゃ、ふぅぅぅぅっ、ダメなんですか?」
復活したタターが、貸してやった錫杖に寄りかかり――よろよろと付いてくる。
言葉づかいを注意する気力までは、まだ回復してない。
「苦みヤ辛みノない葉野菜があレば十分でスが、ほかに不足してイる物がアります」
「それはなんですわぜ?」
「シ、シガミーちゃん、はぁはぁ……さ、最後の〝ぜ〟は要りま……せんよ」
「おう、わかった――それはなんでごぜえますわ?」
「ご、ございますか――さん、はい……♪」
だいぶ調子が戻ったみたいで、よかった。
「それはなんで、ございますか――っていうか、別に〝ニゲル語〟でも良いんじゃないのかい?」
ニゲル語なら、いくらか話せる。
「ダメです。カラテェー君と似たような物じゃないですか。シガミーちゃんは面白おかしく楽しく冒険者兼、猪蟹屋店主兼、女神の使わされた聖女様をやっていくつもりなのでしょう?」
「おう、いや……ハイでござるわよ」
「はぁ、もーじゃあ間を取って――レイゲル語でいきましょう」
「なんだその、レイゲル語っていうのわぁ?」
「基本的には、ニゲル君の丁寧なしゃべり方を真似しつつ、女の子らしさ――レイダちゃんの話し方をまぜてみるのよ」
「レイダの話し方ぁ?」
そりゃ、どんなだったか。
枝葉を払ってた包丁を仕舞い、ほんのすこし開けた平地でタターを待つ。
遅れてたどり着いた給仕服。
杖のように使われる錫杖。
アレは本来、ああして使うもんだったなあ。
さて、じゃあ少し似せてみるか……。
「シガミー、お尻がつっかえたのー、たすけてー」
体をくねらせて、今は源泉と化した通路での一幕を披露する。
「……声を真似する必要はないわよ?」
「じゃあ――お尻がつっかえたのだわ、たすけてでごわす――こんな感じか?」
「はぁ、どうしても、なにか足したいみたいね」
錫杖を倒し、地に突っぷす少女。
「シガミー、そノ木の裏に生えてイる豆ヲ、すコし採取してくダさい」
木の裏だぁ――?
「お? 枝豆じゃねーか。これなら茹でるだけでも食えそうだ」
「あら緑色の……豆? 変な形ね」
メイドさんが、よろよろと寄ってきた。
「日の本に生えてたヤツと同じなら、塩ゆでにするだけで、酒のつまみになる」
「お酒は成人の儀を、済ませてからですよ?」
「わかってる、わかってる♪」
この豆で、何が出来る?
「五百乃大角の、なんたら鍋に使えるのか?」
「はイ、(数種類ノスキルを収得シ、調理工程ヲ簡略化すれバ)味噌ト豆腐が確保できマす」
まさかの、大根……マンドラゴーラの群れに遭遇した。
木の上からの奇襲に成功したが、収穫はたったの二匹。
「そっち行ったぞ!」
地面に引っ込まなかった奴らを、追ったはいいが――
こう入り組んだ森の中じゃ、捕まるもんも捕まらねぇ。
「きゃぁぁぁぁっ――みずのたマギョボギョヴォゴゴゴボボボギョリャピボルボッギャニティゲヒシビッ!!!」
魔法を放とうとしたタターの喉奥から、あの気持ちの悪い絶叫がほとばしる!
――ぱたり。
ちっ、やべぇ、白目むいちまってる。
二匹の大根から真正面に捉えられると、放たれた呪言が自分の口から飛びだしてくる。
アレは女子供にはキツイ。
おれでさえ、あまりの衝撃で胆力のすべてを奪われたほどだ。
おれは子供で女だが、生前に約四十年。
戦国の世を生抜いた、破戒僧猪蟹としての人生がある。
しかたねぇ――トン――ゴン!
大木の根を蹴りあがり――ぱしりと枝をつかんで――
勢いのついた体を――ガサガササァ――止め――!?
ゴォォォォォォォォォォォォォッ――――!!!
「(シガミーッ、100メートル直下に滝壺を発見!)」
なんだと、あぶねぇな!
なんで、わからなかった!?
「(神域の女神像は、まだ地図が白紙です。それと指向性の高い音波により、周囲の索敵が阻害されたためです)」
「おぼう゛ぉぉぉぉぇ――――!」
「ぎゃびゃぶぎゃぉぉ――――!」
「――――!」「――!」
次々と飛びこんでいく、紫色の大根。
タターが倒れてくれてなけりゃ、おれまで滝壺に飛びこんでた所だ。
「ん?」
わしっ、わささっ、しゅるるる、わささささっ、しゅりゅるりゅ――――ぶらぁぁぁん。
大根どもは手、いや葉を絡め――ぶら下がった!
なんだと、あのまま落ちてたら、おっ死んでたのは、おれだけだったのか!
「(なかなかに高度な――ひょっとしたら、追い込んでいたのはコチラではなく――――)」
まさか、滝壺に飛びこんだのは――狩りの手口だったってぇのか!?
ぶちぶちぶち、ばきっ――――ばらら、ばららっ――オボオビョ――ギュリュリャ――バヴァビャババッ――――――――!!!
重さと勢いに耐えられなかった、高級お野菜どもが――バラバラと落ちていく。
「(練達な集団行動を見せましたが……葉や地下茎の強度までには考えが至らなかったようでんす《・》)」
かなりの高さだから追いかけられないけど、もし下流に回りこめる道でもあったら、半欠けでも良いから回収しようぜ。
「(そうですね。食堂の女将への良いお土産になります……イオノファラーに発見されなければですが)」
そうだな。持ちこんだ食材を、全部くうからなアイツは。
いまは取りこんでるらしくて、『ニゲル専用恋愛相談所』とかいう枠の中に閉じこもってくれてるから、コッチのことは筒抜けにはなってねぇみてぇで助かる。
ずっと居たら居たで、めんどうだな五百乃大角わぁ。
しかし、なんで大根どもはあんなに沢山、まとめて植わってやがった?
「(おそらく神域では、イオノファラーが欲する食材が、優先して発生するようです)」
「(じゃあ、大根取り放題ってわけかっ♪)」
捕まえるのは骨だが、ガムラン町のまわりには、まるで居なくなっちまったからな。
「(また日を改めて、優先的に狩りに来ましょう)」
異論はないが、そこまで慌てなくてもいいぞ。
「(いいえ、生息分布が広範囲にわたる場合には、生態系が構築される過程で外敵に狙われやすくなります)」
わからん?
「(絶滅――大型の草食動物などの天敵に、刈り尽くされるおそれがあります)」
かーっ!
中々うまくわぁ、いかないもんだな。
「まあいいや、コイツはとっておきのとっておきだ」
収納魔法の中の大根、二匹。
「五百乃大角《いおのはら》に見つからない場所に、仕舞っておけるか?」
「残念ながラ、見つからナい場所はありませン」
だめか。
「イえ、一カ所ダけイオノファラーの視線かラ逃れらレる場所がアります」
どこだ?
「強化服一号ノ服ノ中でス。あソこならイオノファラーでモ開けてみることハないと思われマす」
「そうだな、五百乃大角も一号のことは、面白がってたからな。あとでちゃんと取りだせるのか?」
「はイ但し、大暴れスる一号ノうゴきが、内部にあたエる影響ハ予測できマせん」
おれは二号の中でうごき回っても、ピンピンしてるじゃねーか。
「そレはシガミーの体に合ワせて、隙間ヲ自動的に埋めているかラです。マンドラゴーラが、ふた株だけデは、どうしテも隙間が出来まス」
まあすこしくらい折れたりしても、いいそ。どうせドラゴーラ焼きにするなら、すり下ろしちまうわけだし。
「そうイうことでしたら、一号へ接近次第、収納魔法箱経由デ、服内へ送っておキます」
§
「よしじゃぁ、おにぎりが居る方に、もうすこしだけ進むぞ……よ」
「お野菜って言ってたけど、ぜぇーはぁー、ガムラン町で取れるのじゃ、ふぅぅぅぅっ、ダメなんですか?」
復活したタターが、貸してやった錫杖に寄りかかり――よろよろと付いてくる。
言葉づかいを注意する気力までは、まだ回復してない。
「苦みヤ辛みノない葉野菜があレば十分でスが、ほかに不足してイる物がアります」
「それはなんですわぜ?」
「シ、シガミーちゃん、はぁはぁ……さ、最後の〝ぜ〟は要りま……せんよ」
「おう、わかった――それはなんでごぜえますわ?」
「ご、ございますか――さん、はい……♪」
だいぶ調子が戻ったみたいで、よかった。
「それはなんで、ございますか――っていうか、別に〝ニゲル語〟でも良いんじゃないのかい?」
ニゲル語なら、いくらか話せる。
「ダメです。カラテェー君と似たような物じゃないですか。シガミーちゃんは面白おかしく楽しく冒険者兼、猪蟹屋店主兼、女神の使わされた聖女様をやっていくつもりなのでしょう?」
「おう、いや……ハイでござるわよ」
「はぁ、もーじゃあ間を取って――レイゲル語でいきましょう」
「なんだその、レイゲル語っていうのわぁ?」
「基本的には、ニゲル君の丁寧なしゃべり方を真似しつつ、女の子らしさ――レイダちゃんの話し方をまぜてみるのよ」
「レイダの話し方ぁ?」
そりゃ、どんなだったか。
枝葉を払ってた包丁を仕舞い、ほんのすこし開けた平地でタターを待つ。
遅れてたどり着いた給仕服。
杖のように使われる錫杖。
アレは本来、ああして使うもんだったなあ。
さて、じゃあ少し似せてみるか……。
「シガミー、お尻がつっかえたのー、たすけてー」
体をくねらせて、今は源泉と化した通路での一幕を披露する。
「……声を真似する必要はないわよ?」
「じゃあ――お尻がつっかえたのだわ、たすけてでごわす――こんな感じか?」
「はぁ、どうしても、なにか足したいみたいね」
錫杖を倒し、地に突っぷす少女。
「シガミー、そノ木の裏に生えてイる豆ヲ、すコし採取してくダさい」
木の裏だぁ――?
「お? 枝豆じゃねーか。これなら茹でるだけでも食えそうだ」
「あら緑色の……豆? 変な形ね」
メイドさんが、よろよろと寄ってきた。
「日の本に生えてたヤツと同じなら、塩ゆでにするだけで、酒のつまみになる」
「お酒は成人の儀を、済ませてからですよ?」
「わかってる、わかってる♪」
この豆で、何が出来る?
「五百乃大角の、なんたら鍋に使えるのか?」
「はイ、(数種類ノスキルを収得シ、調理工程ヲ簡略化すれバ)味噌ト豆腐が確保できマす」
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる