81 / 734
1:輪廻転生、おいでませガムラン町
81:猪蟹屋店主(シガミー)、串揚げ屋をはじめる
しおりを挟む
「どうか、お頼みもうす。わしに力を貸してくれぃ」
天狗はペタリとすわり、へなへなと頭を下げた。
「えー、あー、わかりましたわ。あのウサギを、この場で揚げ物にすればよろしいのですわね?」
意外にも炊事ができるらしい姫さんに、すべてを託すしかなくなった。
「まあ、リオレイニア仕込みのリカルルなら、できなくはないわね。けど、解体するのに――半日はかかるでしょアレ」
チッ――余計なことを言うんじゃねぇ、この鬼娘め!
おまえには〝ひかりのたま〟で撃ち落とされた、うらみもあるんだからな。
「なんなら、お貸ししましょうか、わたしの剣?」
鬼娘、いいだろう。
天狗姿のいまなら、やたらとなげえ大剣もあつかえるしな。
「天狗の全身全霊の解体術(やったことねぇけど)――とくとご覧に入れようではないか!」
スラァァァァァァリィン――――大剣を抜き、鞘を鬼娘に投げかえした。
〝上級解体〟は凄かった。
素材ごとに切り分けるのに10秒。
肉の部位ごとに、調理しやすく切り分けるのに4秒。
肉を置くための机を取り出す方が、時間がかかったくらいだった。
「ぜぇはぁ――」
切りわけた肉に、鬼娘の大剣をぶっ刺した。
「ちょっと、テェーングって……何者なの!?」
「そんなに警戒しなくても、大丈夫ですわ。なにしろ、シガミーと同郷らしいのよ」
机の上に、収納魔法具の中身をぶちまける狐耳。
「シガミーの国ーー!? あーぁーあーぁー、なるほど、すこし納得したわ。けどリカルルあんた、大鍋のひとつもないのに、どう料理すんのよ――」
こんどは鍋がねぇだぁ――!?
収納魔法具には、ちいせえ鍋ひとつだけしか入れてなかった。
せめて、五百乃大角向けの非常用魔法具には、大鍋の十や二十を入れとくんだったぜ!
「小娘よ――わしの剣を返せ」――手のひらを姫さんにさしだした。
「あぁーそ、そそそそそそっそのー、じつは謝らなければなりませんのよ。もちろん弁償はいたしますのよ。大切な剣を折ってしまって本当にもうしわけがありませ――――差し出された黒い小太刀を抜く。
スラァァ――――カチャリ。
すっぱりと折れてるな――これなら。
すぽん♪
ヴ――ぱしん♪
スラァァァ――――!
「もとに戻った!?」
周囲がどよめく。しるか。
ストトォォン――――スタァン!
大岩の上に立ち――――迅雷、ふつうの小太刀で岩をくりぬけるスキルはねえか?
「(〝石切細工〟か〝発破造成〟に類するスキルが両方あれば、できる可能性があります。)」
それやるぞ。
§
「(〝石切細工〟ありません。)」
なんか他のさかせ。
「(〝切刃乱切〟、〝石工術〟、〝石窟加工〟ありました。)」
よし。けど、これやりゃだれでもスキルを、手に入れられるんじゃねーか?
「(いいえ、不発の場合にもSPが消費されますので、普通は不可能です。)」
スキルなんたらが女神よか余ってる、おれにしかできねえってわけか。
「(〝発破造成〟、〝爆砕術〟、〝炸裂強化〟、〝炸薬生成〟――〝炸薬生成〟を収得しました。〝造形〟――〝初級造形〟を収得しました。)」
なかなか、でねえか?
いらんものが、どんどん増える。
〝石窟加工〟で切れんじゃねぇか?
「七天……じゃねぇや――天狗の技なんか知らん。技名なんぞ適当で良い――〝天狗礫〟。」
しずかに吸気。
高下駄じゃ靴よか地面をつかめねぇが――脱ぎすてるわけにもいかん。
排気――目標までの距離を計ってる時間がねぇ――吸気。
「チィェェェェェェェェイ!。」
ガキュゴガガガガッ――――!
痛て、痛って!
削れた岩が、どかどか足にぶち当たった!
高下駄はいてて、よかったぜ。
スゥゥゥゥゥ――――刃こぼれはしてねぇ――――チャキ!
まあ、満足に切れてもねえが。
「(〝木工彫刻〟――〝木工彫刻〟を収得しました。)」
鍛冶のスキルでも取ってりゃ、小鍋をつなげて大鍋にでもできたかもなあ。
足下の大岩に、まるくへこみが出来た。
ふかさは拳一個分。
〝天狗礫〟をあと二十回もやりゃ、巨大な石鍋になりそうだ――おれの足が持つかどうか怪しいが。
「(〝天狗礫〟、〝石礫破砕〟ありました。)
「(お、いけんのか?)」
「(はい、96%の確率で成功します。)」
天狗の(即興)技――〝天狗礫〟が不発だったと思ったのかもしれない。
鬼娘が、口の端をひん曲げて、こっちをじっと見てやがる。
てめえ、鬼の小娘め。
「山河は天狗の領域と知れ! とくと見よ――天狗礫!。」
「チィェェェェェェェェ――――――――――――――――――――
§
「食われたはずの〝テェーングさま〟が、ふたたび姿をあらわしたときには、私とても驚きましたのよ♪」
っじゅわぁぁぁぁぁあぁっ――――ぱちぱちぃぃ♪
うさぎ肉が、串揚げに合ってたというのもある。
だが、あの巨大化した角ウサギの肉が殊更うまかったのも、おおきな勝因だった。
「ガムラン町名物、〝角ウサギの雷揚げ〟だにゃぁー♪ ひと串たったの1キーヌにゃよー!」
猫あたまのやつには、また臨時で来てもらった。
「おまちどうさま。こちら〝雷揚げ収納魔法具セット〟が二個と、〝雷揚げ〟が20本。全部で、3ヘククと2キーヌになりまぁす♪」
仕立ての良い給仕服。今日もじつにそつがねえ。
迅雷が木の棒をつかわねえやり方をおしえたら、たとえ難しい計算でもおれよりも速くなった。
「こら、シガミー! ぜんぜん追加が揚がってこないじゃない。どーなってんの!?」
ねじりはちまきの、いつもの店番姿。
「そ、そうは言ってもよう、レイダ。こう横からぜんぶ、食われちまったら――――」
「シガミー、マヨネーズなくなっちゃった。卵とお酢買ってきて、いますぐ!」
はっぴ姿に、左うちわ。
三日前、山中に姿をあらわした美の女神さま。
リカルルのリオレイニア仕込みの手際は、ほんとうに神懸かっていて。
時間を刻む板が、あと一枚めくれてたら『角ウサギの串揚げ/残り時間 1秒』もろとも、この来世は木っ端微塵に消しとんでいただろうな。
なんせ本人が言うんだから、まちがいねえ。
「でもほんと、あぶないところだったわー♪ 消し飛ばさないで良かったよ~ぅ……実のところはさぁ~、『ワールドを新規作成しますか?』のダイアログを押したのよ、ちゃんと。けど、VRトラッカーの調子が悪かったのか何なのかさぁ、うまく行かなかったわけ――まさに〝九死に一生を得ず〟よねぇ~♪ そしたらさ、あの狐耳娘ちゃんがさ、こぉーんなおいしそうなの出してくるんだもの――もぎゅもぎゅもぎゅっ~、う・ま・いっ! 兎に角さぁ~、ちょっとした手ちがいで命拾いしたわけよ、そこんとこわかってるぅ~? 角ウサギだけに、なんつってさぁ~――おいしい串焼きが24時間いつでも食べられるなんてぇ~っ、キャッホォォォォォォォォォイィ!」
美の女神、五百乃大角が――踊りはじめた。
ーーー
天狗礫/空から石が降ってくる現象。海外ではファフロツキーズや怪雨と呼ばれる。
天狗はペタリとすわり、へなへなと頭を下げた。
「えー、あー、わかりましたわ。あのウサギを、この場で揚げ物にすればよろしいのですわね?」
意外にも炊事ができるらしい姫さんに、すべてを託すしかなくなった。
「まあ、リオレイニア仕込みのリカルルなら、できなくはないわね。けど、解体するのに――半日はかかるでしょアレ」
チッ――余計なことを言うんじゃねぇ、この鬼娘め!
おまえには〝ひかりのたま〟で撃ち落とされた、うらみもあるんだからな。
「なんなら、お貸ししましょうか、わたしの剣?」
鬼娘、いいだろう。
天狗姿のいまなら、やたらとなげえ大剣もあつかえるしな。
「天狗の全身全霊の解体術(やったことねぇけど)――とくとご覧に入れようではないか!」
スラァァァァァァリィン――――大剣を抜き、鞘を鬼娘に投げかえした。
〝上級解体〟は凄かった。
素材ごとに切り分けるのに10秒。
肉の部位ごとに、調理しやすく切り分けるのに4秒。
肉を置くための机を取り出す方が、時間がかかったくらいだった。
「ぜぇはぁ――」
切りわけた肉に、鬼娘の大剣をぶっ刺した。
「ちょっと、テェーングって……何者なの!?」
「そんなに警戒しなくても、大丈夫ですわ。なにしろ、シガミーと同郷らしいのよ」
机の上に、収納魔法具の中身をぶちまける狐耳。
「シガミーの国ーー!? あーぁーあーぁー、なるほど、すこし納得したわ。けどリカルルあんた、大鍋のひとつもないのに、どう料理すんのよ――」
こんどは鍋がねぇだぁ――!?
収納魔法具には、ちいせえ鍋ひとつだけしか入れてなかった。
せめて、五百乃大角向けの非常用魔法具には、大鍋の十や二十を入れとくんだったぜ!
「小娘よ――わしの剣を返せ」――手のひらを姫さんにさしだした。
「あぁーそ、そそそそそそっそのー、じつは謝らなければなりませんのよ。もちろん弁償はいたしますのよ。大切な剣を折ってしまって本当にもうしわけがありませ――――差し出された黒い小太刀を抜く。
スラァァ――――カチャリ。
すっぱりと折れてるな――これなら。
すぽん♪
ヴ――ぱしん♪
スラァァァ――――!
「もとに戻った!?」
周囲がどよめく。しるか。
ストトォォン――――スタァン!
大岩の上に立ち――――迅雷、ふつうの小太刀で岩をくりぬけるスキルはねえか?
「(〝石切細工〟か〝発破造成〟に類するスキルが両方あれば、できる可能性があります。)」
それやるぞ。
§
「(〝石切細工〟ありません。)」
なんか他のさかせ。
「(〝切刃乱切〟、〝石工術〟、〝石窟加工〟ありました。)」
よし。けど、これやりゃだれでもスキルを、手に入れられるんじゃねーか?
「(いいえ、不発の場合にもSPが消費されますので、普通は不可能です。)」
スキルなんたらが女神よか余ってる、おれにしかできねえってわけか。
「(〝発破造成〟、〝爆砕術〟、〝炸裂強化〟、〝炸薬生成〟――〝炸薬生成〟を収得しました。〝造形〟――〝初級造形〟を収得しました。)」
なかなか、でねえか?
いらんものが、どんどん増える。
〝石窟加工〟で切れんじゃねぇか?
「七天……じゃねぇや――天狗の技なんか知らん。技名なんぞ適当で良い――〝天狗礫〟。」
しずかに吸気。
高下駄じゃ靴よか地面をつかめねぇが――脱ぎすてるわけにもいかん。
排気――目標までの距離を計ってる時間がねぇ――吸気。
「チィェェェェェェェェイ!。」
ガキュゴガガガガッ――――!
痛て、痛って!
削れた岩が、どかどか足にぶち当たった!
高下駄はいてて、よかったぜ。
スゥゥゥゥゥ――――刃こぼれはしてねぇ――――チャキ!
まあ、満足に切れてもねえが。
「(〝木工彫刻〟――〝木工彫刻〟を収得しました。)」
鍛冶のスキルでも取ってりゃ、小鍋をつなげて大鍋にでもできたかもなあ。
足下の大岩に、まるくへこみが出来た。
ふかさは拳一個分。
〝天狗礫〟をあと二十回もやりゃ、巨大な石鍋になりそうだ――おれの足が持つかどうか怪しいが。
「(〝天狗礫〟、〝石礫破砕〟ありました。)
「(お、いけんのか?)」
「(はい、96%の確率で成功します。)」
天狗の(即興)技――〝天狗礫〟が不発だったと思ったのかもしれない。
鬼娘が、口の端をひん曲げて、こっちをじっと見てやがる。
てめえ、鬼の小娘め。
「山河は天狗の領域と知れ! とくと見よ――天狗礫!。」
「チィェェェェェェェェ――――――――――――――――――――
§
「食われたはずの〝テェーングさま〟が、ふたたび姿をあらわしたときには、私とても驚きましたのよ♪」
っじゅわぁぁぁぁぁあぁっ――――ぱちぱちぃぃ♪
うさぎ肉が、串揚げに合ってたというのもある。
だが、あの巨大化した角ウサギの肉が殊更うまかったのも、おおきな勝因だった。
「ガムラン町名物、〝角ウサギの雷揚げ〟だにゃぁー♪ ひと串たったの1キーヌにゃよー!」
猫あたまのやつには、また臨時で来てもらった。
「おまちどうさま。こちら〝雷揚げ収納魔法具セット〟が二個と、〝雷揚げ〟が20本。全部で、3ヘククと2キーヌになりまぁす♪」
仕立ての良い給仕服。今日もじつにそつがねえ。
迅雷が木の棒をつかわねえやり方をおしえたら、たとえ難しい計算でもおれよりも速くなった。
「こら、シガミー! ぜんぜん追加が揚がってこないじゃない。どーなってんの!?」
ねじりはちまきの、いつもの店番姿。
「そ、そうは言ってもよう、レイダ。こう横からぜんぶ、食われちまったら――――」
「シガミー、マヨネーズなくなっちゃった。卵とお酢買ってきて、いますぐ!」
はっぴ姿に、左うちわ。
三日前、山中に姿をあらわした美の女神さま。
リカルルのリオレイニア仕込みの手際は、ほんとうに神懸かっていて。
時間を刻む板が、あと一枚めくれてたら『角ウサギの串揚げ/残り時間 1秒』もろとも、この来世は木っ端微塵に消しとんでいただろうな。
なんせ本人が言うんだから、まちがいねえ。
「でもほんと、あぶないところだったわー♪ 消し飛ばさないで良かったよ~ぅ……実のところはさぁ~、『ワールドを新規作成しますか?』のダイアログを押したのよ、ちゃんと。けど、VRトラッカーの調子が悪かったのか何なのかさぁ、うまく行かなかったわけ――まさに〝九死に一生を得ず〟よねぇ~♪ そしたらさ、あの狐耳娘ちゃんがさ、こぉーんなおいしそうなの出してくるんだもの――もぎゅもぎゅもぎゅっ~、う・ま・いっ! 兎に角さぁ~、ちょっとした手ちがいで命拾いしたわけよ、そこんとこわかってるぅ~? 角ウサギだけに、なんつってさぁ~――おいしい串焼きが24時間いつでも食べられるなんてぇ~っ、キャッホォォォォォォォォォイィ!」
美の女神、五百乃大角が――踊りはじめた。
ーーー
天狗礫/空から石が降ってくる現象。海外ではファフロツキーズや怪雨と呼ばれる。
1
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
【R18】異世界魔剣士のハーレム冒険譚~病弱青年は転生し、極上の冒険と性活を目指す~
泰雅
ファンタジー
病弱ひ弱な青年「青峰レオ」は、その悲惨な人生を女神に同情され、異世界に転生することに。
女神曰く、異世界で人生をしっかり楽しめということらしいが、何か裏がある予感も。
そんなことはお構いなしに才覚溢れる冒険者となり、女の子とお近づきになりまくる状況に。
冒険もエロも楽しみたい人向け、大人の異世界転生冒険活劇始まります。
・【♡(お相手の名前)】はとりあえずエロイことしています。悪しからず。
・【☆】は挿絵があります。AI生成なので細部などの再現は甘いですが、キャラクターのイメージをお楽しみください。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・思想・名称などとは一切関係ありません。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません
※この物語のえちちなシーンがある登場人物は全員18歳以上の設定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる