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追記事項~その1
第8頁
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細い腕に背中を押されて、どうにかこうにか目的地に辿り着いた。
ロットリンデさんは、フル装備のトゥナ位はありそうなズッシリとした重さの大缶を、片手で抱えている。
彼女の前世はおそらく大猿だっ――HP43/51!
後ろ頭をひっぱたかれた。
「痛ってー! 何するんですかっ!?」
「だーれが、大猿かっ!」
いけね、また声に出てた?
「フンッ。相変わらず非力だけど、ココまで歩けるくらいには体力が付いてたみたいで、安心したわ」
僕達は来た道を振りかえる。
途中まで見えていたフカフ村の高見やぐらが、今はもう見えない。
それでも、まだ森はそれほど深くなく、木漏れ日も日が高いことを教えてくれている。
「よーし、全員到着したな。ココに第一キャンプを設営する。その後、腕輪時間で1530に第二キャンプ予定地に向かって出発する。それまでに各自、昼食を済ませてくれ!」
大剣を背負った青年が指示を飛ばすと、ベテラン冒険者が散っていった。
大森林には切ったらいけない種類の木があって、その確認をまず最初にする必要があるのだ。
「ご神木はー、無いぞー! 全員かかれー!」
頭上を覆う大木の枝から、号令が掛かる。
「ウェェェェェェェェェェェェーイ!」
冒険者達の返事が大気を揺さぶる。
コレは、作業中にモンスターに襲われないための〝願掛け〟。
どれだけ大声で位置を知らせても、モンスターは来る時には来るけど、一応やることになってる。
ギーコギーコギーコッ!
たーおーれーるーぞぉー、ドッズズン!
手慣れた動きで冒険者達が丸太小屋を作り始めた。
僕が右往左往してるあいだに、大木の洞を利用した巨大な建物が完成した。
掛かった時間は、腕輪時間でひと目盛りくらい。ステーキの焼き時間で言うなら両手くらいの時間。冒険者は凄いの一言に尽きる。
でも一番凄かったのは僕の同行者だった。
大木の洞に飛び込んだロットリンデさんが爆発したときは「何やってんの!?」って慌てたけど、爆煙が消えたときには丸い空間が出現していた。
防虫防腐効果のある煤でコーティングされた滑らかな断面。
不発爆発魔法一つで、〝通路に面した小屋作り〟の大部分が済んでしまったのだ。
「アナタのお陰で、予定時刻を待たずに出発できます。コチラは特別報償金になります。お納め下さい」
そう言って、お嬢様の前に置かれたのはレル銀貨一枚。ちなみに価値はレル銅貨20枚。
ソレを置いたのは、最初にロットリンデさんと揉めた、学者コートの小柄な女性。
彼女が会計役なのだろう。
「あら、随分話が分かるのね」
お嬢様が、削ったばかりで木の香りが残るテーブルの上から、銀貨をつまみ上げた。
「アナタの働きぶりが、評価に値しただけです」
小柄な女性が学者コートの裾をつまみ、正式な礼をする。
けど、眼が笑ってない。
「これは、ご丁寧に」
細身のスカートをつまんで礼を返す、ご令嬢。
小柄な女性の礼を〝1〟とするなら、コッチは〝3〟位の破壊力があった。
なんせ彼女は『悪虐令嬢ロットリンデ』だ。
彼女が地に潜る以前に、どういう生活をしていたのかは分からないけど、一朝一夕で身につく所作でないことは僕にも分かる。
そしてやっぱり、眼が笑ってなかった。
しなやかな仕草を見た周りの冒険者達から、感嘆の声があがる。
冒険者達はフカフ村住人同様に、そういうのに馴れていないのだ。
――ドカドカドカ。
ざわつく冒険者達を割って入ってきたのは、重い靴音。
「ハハッ! ココは一体ドコの社交界だー!?」
豪快な声に、あざけりのニュアンスはなく、陽気な人柄が感じ取れた。
いかつい男性が多い調査隊において、一層むさ苦しい外観。
左右で大きさの違う無骨なガントレット。背中に背負った巨大な鉄杭。
異様な装備に負けず劣らずの、上腕のみ隆起した特異な体躯。
身長は僕と同じくらいで、小柄なほう。
彼は――ドワーフ族だ。
西の山岳地帯に広大な城壁を構え、活火山と共に生きる種族。
でも、こうして外に出て、自ら鍛え上げた武具と肉体で武者修行に出てくる人も居る。
「ハハッ! そろそろ飯にしようやー! 鍋と食器は出来てるぜ?」
グワララランッ、ガロロロ、ゴガッシャン!
次々と運び込まれるフライパンや寸胴鍋。スプーンにフォーク、軽そうな皿やコップもある。
その全ては金属製だった。
ちょっと離れた所の太枝を利用して作られた小屋から、黒煙が立ちのぼっている。
鍛冶小屋だ。こんな森の中でそんな強い火を焚いて大丈夫なのかと思わないでもないけど、僕は知っている。
調理場で使っていた方陣結界と同じ安全装置が付いているのだ。
範囲外に炎が燃え移ったとき方陣結界は停止し、周囲の炎は即座に鎮火される仕組みになっている。
今回のクエストはキャンプ設営が大きな目的だ。
学者達が長期間にわたって滞在できる環境を整えることが、何よりも最優先。
もし余裕があれば、キャンプ周辺の大規模マッピングも予定されてるけど、基本的には丸太小屋を作ればクエストは終わる。
僕みたいな駆け出しでも参加できたのは、そう言う理由だ。
第一ベースキャンプの丸太小屋を作るための道具は、最初に運んできたモノをつかう。
だけど、ソレだけでは圧倒的に物資が足りない。
なので、大規模なキャンプや小規模な街を作る場合、真っ先に鍛冶場を作ることになる。
大鍋や人数分の食器は〝寸分違わぬ物〟を鋳造するだけなので、複製専門の鍛冶職人が居れば、腕輪の小目盛り程度の時間で、何十個も作ることが可能だ。
武器に関しては、それこそ命を預けることになる重要な道具だから、機能や性能だけでなく色や形にまでこだわるのが普通。
つまり、既存の複製量産鋳造品をメインの武器として使用することは滅多にない。
トゥナでさえ、戦闘用のナイフはオリジナルの特注品を使っている。
僕の木刀は論外としても、ロットリンデさんの魔法杖みたいな、〝店売りの質素な武器〟をそのまま使う人は余り居ない。
だから、普通の木刀なんて背負っていれば、当然、ほかの冒険者達に舐められる。
獲物を取り合うようなクエストではないから、今のところからかわれずにすんでるけど。
「よし、ロットリンデみたいな大活躍は出来なくても、少しくらい役に立つトコを……」
僕は、ズッタ袋からソッ草を取り出――――あれ?
「目一杯詰めてきた……ソッ草がなくなってる!?」
「――ソッ草? いつもスープにしてる。オイシイ草よね?」
二人分の食器を抱えて戻ってきたロットリンデさんが、首を傾ける。
僕はズッタ袋を逆さにして振り回す。
――ゴットン!
転がり出たのは、小さくて質素で真四角な宝箱一つだけ。
ロットリンデさんのいた最下層フロアに元から有った、例のアレだ。
「ソレ……わざわざ持ってきたの!?」
「コレだけの大人数なら、宝箱を開けられるスキル持ちの人が居ると思ってさ」
「運ぶ荷物だけで、あんなに苦労してたのに……」
「ロットリンデに荷物を持たせちゃって迷惑かけたけど、どーしてもコレ早くお金に換えて宿屋のツケを少しでも返しておきたかったんだよ」
「そうね。三食昼寝付きは有りがたいけど、冒険者を続けるなら色々と物入りになりますものね。私が開けてあげられたら、良かったのだけど……」
いま彼女の魔法はずべて封じられている。爆発魔法は例外的に作用しているに過ぎない。
「ズッタ袋に穴でも開いてたかな?」
袋に穴は開いてなくて、食材である草束だけが無くなっていた。
「この中に、オイル漬けの魚介類でも入ってないかしら?」
淑女が四角い箱をペチペチと叩く。
確かに〝オイル漬けの小魚〟は、同じ様なサイズの缶に入れられ販売されている。
保存食としてポピュラーなモノで、ソッ草とあわせるとソレだけで上等なスープになる優れた食材の一つだ。
〝宿屋ヴィフテーキ食堂〟の厨房にも当然、常備されている。
うん。そんなモノが入ってるなら、いまスグ欲しい。
ベシベシベシ――――パキン!
あ、なんかイヤな音が。中身まで粉砕されたら売り物にならなくなるじゃんか。
「返して!」
太猿並の怪力で壊されたら大変だ。
僕は、虎の子の宝箱を取り返した。
「あーっ! もう、ヒビが入っちゃったじゃないですかっ!」
四角い箱のすみっこに、小さな隙間が出来ていた。
その周りは、丸く窪んでいて、元からそう言う作りになっていたみたいにも見える。
「んー? ソレ、お金入りそうね……まるで自販機みたい」
ジハンキ? っていうのは聞いたことがないけど、確かにお金が入りそうな隙間だった。
ロットリンデさんは、フル装備のトゥナ位はありそうなズッシリとした重さの大缶を、片手で抱えている。
彼女の前世はおそらく大猿だっ――HP43/51!
後ろ頭をひっぱたかれた。
「痛ってー! 何するんですかっ!?」
「だーれが、大猿かっ!」
いけね、また声に出てた?
「フンッ。相変わらず非力だけど、ココまで歩けるくらいには体力が付いてたみたいで、安心したわ」
僕達は来た道を振りかえる。
途中まで見えていたフカフ村の高見やぐらが、今はもう見えない。
それでも、まだ森はそれほど深くなく、木漏れ日も日が高いことを教えてくれている。
「よーし、全員到着したな。ココに第一キャンプを設営する。その後、腕輪時間で1530に第二キャンプ予定地に向かって出発する。それまでに各自、昼食を済ませてくれ!」
大剣を背負った青年が指示を飛ばすと、ベテラン冒険者が散っていった。
大森林には切ったらいけない種類の木があって、その確認をまず最初にする必要があるのだ。
「ご神木はー、無いぞー! 全員かかれー!」
頭上を覆う大木の枝から、号令が掛かる。
「ウェェェェェェェェェェェェーイ!」
冒険者達の返事が大気を揺さぶる。
コレは、作業中にモンスターに襲われないための〝願掛け〟。
どれだけ大声で位置を知らせても、モンスターは来る時には来るけど、一応やることになってる。
ギーコギーコギーコッ!
たーおーれーるーぞぉー、ドッズズン!
手慣れた動きで冒険者達が丸太小屋を作り始めた。
僕が右往左往してるあいだに、大木の洞を利用した巨大な建物が完成した。
掛かった時間は、腕輪時間でひと目盛りくらい。ステーキの焼き時間で言うなら両手くらいの時間。冒険者は凄いの一言に尽きる。
でも一番凄かったのは僕の同行者だった。
大木の洞に飛び込んだロットリンデさんが爆発したときは「何やってんの!?」って慌てたけど、爆煙が消えたときには丸い空間が出現していた。
防虫防腐効果のある煤でコーティングされた滑らかな断面。
不発爆発魔法一つで、〝通路に面した小屋作り〟の大部分が済んでしまったのだ。
「アナタのお陰で、予定時刻を待たずに出発できます。コチラは特別報償金になります。お納め下さい」
そう言って、お嬢様の前に置かれたのはレル銀貨一枚。ちなみに価値はレル銅貨20枚。
ソレを置いたのは、最初にロットリンデさんと揉めた、学者コートの小柄な女性。
彼女が会計役なのだろう。
「あら、随分話が分かるのね」
お嬢様が、削ったばかりで木の香りが残るテーブルの上から、銀貨をつまみ上げた。
「アナタの働きぶりが、評価に値しただけです」
小柄な女性が学者コートの裾をつまみ、正式な礼をする。
けど、眼が笑ってない。
「これは、ご丁寧に」
細身のスカートをつまんで礼を返す、ご令嬢。
小柄な女性の礼を〝1〟とするなら、コッチは〝3〟位の破壊力があった。
なんせ彼女は『悪虐令嬢ロットリンデ』だ。
彼女が地に潜る以前に、どういう生活をしていたのかは分からないけど、一朝一夕で身につく所作でないことは僕にも分かる。
そしてやっぱり、眼が笑ってなかった。
しなやかな仕草を見た周りの冒険者達から、感嘆の声があがる。
冒険者達はフカフ村住人同様に、そういうのに馴れていないのだ。
――ドカドカドカ。
ざわつく冒険者達を割って入ってきたのは、重い靴音。
「ハハッ! ココは一体ドコの社交界だー!?」
豪快な声に、あざけりのニュアンスはなく、陽気な人柄が感じ取れた。
いかつい男性が多い調査隊において、一層むさ苦しい外観。
左右で大きさの違う無骨なガントレット。背中に背負った巨大な鉄杭。
異様な装備に負けず劣らずの、上腕のみ隆起した特異な体躯。
身長は僕と同じくらいで、小柄なほう。
彼は――ドワーフ族だ。
西の山岳地帯に広大な城壁を構え、活火山と共に生きる種族。
でも、こうして外に出て、自ら鍛え上げた武具と肉体で武者修行に出てくる人も居る。
「ハハッ! そろそろ飯にしようやー! 鍋と食器は出来てるぜ?」
グワララランッ、ガロロロ、ゴガッシャン!
次々と運び込まれるフライパンや寸胴鍋。スプーンにフォーク、軽そうな皿やコップもある。
その全ては金属製だった。
ちょっと離れた所の太枝を利用して作られた小屋から、黒煙が立ちのぼっている。
鍛冶小屋だ。こんな森の中でそんな強い火を焚いて大丈夫なのかと思わないでもないけど、僕は知っている。
調理場で使っていた方陣結界と同じ安全装置が付いているのだ。
範囲外に炎が燃え移ったとき方陣結界は停止し、周囲の炎は即座に鎮火される仕組みになっている。
今回のクエストはキャンプ設営が大きな目的だ。
学者達が長期間にわたって滞在できる環境を整えることが、何よりも最優先。
もし余裕があれば、キャンプ周辺の大規模マッピングも予定されてるけど、基本的には丸太小屋を作ればクエストは終わる。
僕みたいな駆け出しでも参加できたのは、そう言う理由だ。
第一ベースキャンプの丸太小屋を作るための道具は、最初に運んできたモノをつかう。
だけど、ソレだけでは圧倒的に物資が足りない。
なので、大規模なキャンプや小規模な街を作る場合、真っ先に鍛冶場を作ることになる。
大鍋や人数分の食器は〝寸分違わぬ物〟を鋳造するだけなので、複製専門の鍛冶職人が居れば、腕輪の小目盛り程度の時間で、何十個も作ることが可能だ。
武器に関しては、それこそ命を預けることになる重要な道具だから、機能や性能だけでなく色や形にまでこだわるのが普通。
つまり、既存の複製量産鋳造品をメインの武器として使用することは滅多にない。
トゥナでさえ、戦闘用のナイフはオリジナルの特注品を使っている。
僕の木刀は論外としても、ロットリンデさんの魔法杖みたいな、〝店売りの質素な武器〟をそのまま使う人は余り居ない。
だから、普通の木刀なんて背負っていれば、当然、ほかの冒険者達に舐められる。
獲物を取り合うようなクエストではないから、今のところからかわれずにすんでるけど。
「よし、ロットリンデみたいな大活躍は出来なくても、少しくらい役に立つトコを……」
僕は、ズッタ袋からソッ草を取り出――――あれ?
「目一杯詰めてきた……ソッ草がなくなってる!?」
「――ソッ草? いつもスープにしてる。オイシイ草よね?」
二人分の食器を抱えて戻ってきたロットリンデさんが、首を傾ける。
僕はズッタ袋を逆さにして振り回す。
――ゴットン!
転がり出たのは、小さくて質素で真四角な宝箱一つだけ。
ロットリンデさんのいた最下層フロアに元から有った、例のアレだ。
「ソレ……わざわざ持ってきたの!?」
「コレだけの大人数なら、宝箱を開けられるスキル持ちの人が居ると思ってさ」
「運ぶ荷物だけで、あんなに苦労してたのに……」
「ロットリンデに荷物を持たせちゃって迷惑かけたけど、どーしてもコレ早くお金に換えて宿屋のツケを少しでも返しておきたかったんだよ」
「そうね。三食昼寝付きは有りがたいけど、冒険者を続けるなら色々と物入りになりますものね。私が開けてあげられたら、良かったのだけど……」
いま彼女の魔法はずべて封じられている。爆発魔法は例外的に作用しているに過ぎない。
「ズッタ袋に穴でも開いてたかな?」
袋に穴は開いてなくて、食材である草束だけが無くなっていた。
「この中に、オイル漬けの魚介類でも入ってないかしら?」
淑女が四角い箱をペチペチと叩く。
確かに〝オイル漬けの小魚〟は、同じ様なサイズの缶に入れられ販売されている。
保存食としてポピュラーなモノで、ソッ草とあわせるとソレだけで上等なスープになる優れた食材の一つだ。
〝宿屋ヴィフテーキ食堂〟の厨房にも当然、常備されている。
うん。そんなモノが入ってるなら、いまスグ欲しい。
ベシベシベシ――――パキン!
あ、なんかイヤな音が。中身まで粉砕されたら売り物にならなくなるじゃんか。
「返して!」
太猿並の怪力で壊されたら大変だ。
僕は、虎の子の宝箱を取り返した。
「あーっ! もう、ヒビが入っちゃったじゃないですかっ!」
四角い箱のすみっこに、小さな隙間が出来ていた。
その周りは、丸く窪んでいて、元からそう言う作りになっていたみたいにも見える。
「んー? ソレ、お金入りそうね……まるで自販機みたい」
ジハンキ? っていうのは聞いたことがないけど、確かにお金が入りそうな隙間だった。
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