紅蓮慕情

井海博人

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酔惑 八

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 同時に自分の体も内側から熱を持ってきた。

洋服ごしに感じる姉の体は酔いも手伝ってしだいに火照りを増し、相乗効果で俺自身の体にもすぐに汗が湧いてくる。

洋服が肌に張り付いて気持ち悪くて、俺は着ていたTシャツを脱いだ。

ついでにハーフパンツとトランクスも脱ぎ捨てる。

その上で改めて姉に体を重ねると、じっとり汗ばんだお互いの体が水分によって隙間のないほどぴったりと張り付き、その密着度が心地よい。

肌と肌で触れ合うとより感度が高まるのか、まるで静電気を帯びているように、全身がピリピリと敏感な反応を見せる。

俺の硬い体の下で半ば潰されている姉の柔らかい体の感触が広い範囲で直に伝わってきて、それだけで快感を覚えるほどだ。

 汗の浮いた姉の乳房をもう一度口に含み、口を使って麓から揉み上げる。

頂きから根元へと螺旋状に舌を這わせていき、ほどよく扱いやすくなった先端を指で捏ね回し、乳房の中へ沈むように押し潰し、また引っ張り上げる。

かと思うと唇でそっと挟み、その中でくすぐるように舌を動かす。

「ふっ……はぁ、あん……」

 俺の頭を抱えながら、姉は吐息のような甘い喘ぎ声を漏らす。

「気持ちいい?」

 聞いてやると、うなずくような仕草をする。

だけど、それだけの反応じゃ不満だ。

 汗で濡れている腹の上を滑り、その下へと降りていくとショーツに手をかける。

俺の意図が分かるのか、姉はすぐに尻を浮かせた。

ショーツを剥ぎ取ると、足は閉じたままだ。

試しにクリトリスの辺りをさすってやるとビクッと体が動く。

すかさず膝を立てさせて股を割るといつもの抵抗は影も形もない。

まだキスと胸を愛撫しただけなのに、俺の目の前のソコはもうすぐに挿れても大丈夫なくらいに潤んでいる。

初めて洋服を隔てずに触れ合ったせいか俺のモノももう完全な臨戦態勢を迎えていたが、せっかくだからもう少し姉の反応を引き出したい。

 一応陰裂に舌を差し込んで潤み具合を確認し、ついでに指を入れてみた。

久しぶりだから余裕とは言えないものの、最初から二本を苦もなく飲み込んでいく。

「んっ……んんっ……」

 大して中で動かしたわけでもないのに、姉は顕著に応じ腰を跳ね上げる。

「姉さん、下の口にもワイン飲ませてやろうか」

 既に酔いが回っていて、姉の意識は現実にはないかもしれないが、俺はそう話しかけると答えを待たずに壁際に置いてあったグラスを手に取った。

中に残っていた赤紫の液体を口に含み、姉の秘部へと顔を近づける。

舌を差し込んでおいて両脇の肉襞を指で押し退け、より柔肉の隙間を大きく開かせると、少し勢いをつけて姉の膣内へ芳醇な葡萄酒を吹き込んだ。

「あっ、あっ……!」

 濃厚な香りを放つ液体が自分の中にじわりと染み込んでいくのを感じるのか、姉の腰がビクビクと踊り、その度に中が締まっているのか、すぐにワインが逆流してくる。

俺は姉の中で少し温もりを増して流れ出てくるその液体を、口をつけて受け止めすすり上げる。

「あんっ、和くん、いやっ……」

 まだ何度もビクつきながら姉はそう訴えるが、逃げ出す気配はない。

普段ならまだしも、ほろ酔い気分に浸っている姉のその声は、むしろ喜んでいるみたいだ。

 そうしてしばらく姉の膣を杯にしてワインを楽しみ、あらかた喉を鳴らして飲み込むと二人の周りに汗よりもワインの香りが漂っているのが分かる。

姉の秘部からは飲み込みきれなかったワインが筋になって流れ落ち、畳にまで垂れている。

「姉さん、腹に力入れてみて」

 俺が命じると、腹の上に片手を置き、素直に言う通りにした姉の膣内が波立つように蠕動し、奥からは愛液交じりの半透明な紫の液体が押し流されてくる。

幾分とろみのついたそれを、俺は舌を伸ばして舐め取った。

 姉を見ると、顔を赤くしてポーッと呆けた表情で天井に視線を向けている。

俺自身もほどよく酒が入って、いつもより気分が高揚していた。

 それ以上待ちきれなくなった俺は、姉の足首の辺りを抱えて大きく広げさせると、もうあまり余裕のなくなった自分のモノを姉の中に侵入させる。

大して力をこめたわけでもないのに、俺のモノは簡単に膣奥へと誘い込まれた。

するりと、ところてんでも飲み込むような感じだ。

ややあって、根元ギリギリまで埋め込まれた俺の肉茎の付け根に生える陰毛と姉のそれが、蔓草のように絡みつく。

 最初の頃はデカすぎる俺のモノで狭い秘所をこじ開けられるたびに姉は辛そうに顔を歪めていたものだが、近頃は大分馴染んできたってことだろう。

それは、体だけでも姉が俺を受け入れてくれたということなのだと信じたくなる。

 料理の時にもアルコールに浸して肉を柔らかくさせることはあるが、それと同じ効果なのか、姉の中はいつも以上に熱く襞の感触が分からなくなるほど柔らかくて、中に入れた俺のモノまで蕩けてしまいそうに思える。

ワインと愛液で濡れそぼっていることもあり、俺のモノと姉の内壁の境界線までが溶けてなくなってしまったかのようだ。

その割りに熱いもので包み込まれていることだけはクッキリと感じられて、それが俺にも伝わってくるのか、下半身がジンジンと熱を持っている。
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