【完結】オレオレ!実は悪い女に唆されて夜会で婚約破棄をしちゃってさ……詐欺で前世を思い出した令嬢は人気の激レア副騎士団長様と事件解決を目指す

堀 和三盆

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39 やべえ

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 あれ……? 何でジャスティス様ったらビックリした顔して固まってるの? ……って、なんか段々、黒い笑顔になってきたんですけどもしかして……。


「…あの……私ってば、大事な報告ウッカリと口にしちゃっていましたかね?」

「うん。それでそんな大事な時期にざまぁ…だっけ? それを優先させるなんて俺の奥さんもほんとウッカリさんだなぁ。しかも、俺に嫌われたら一人で育てる気満々だった……とか。相変わらずの生活力と驚くべき責任感だ。ますます手放せそうもないよ。それにしても飴と鞭……か。いいこと聞いたなぁ、ハハハ……」

「あ、ああああの、これはその……動揺のあまり、と言いますか、それだけジャスティス様をかけがえない存在だと感じていると言いますか、そ、の……」

「ああ、もちろんそうも言っていたね?」


 マズイマズイマズイ……! 
 機嫌がいいのか……悪いのか……もはや判別不能。

 ……ってか、もしかしてジャスティス様も戸惑ってる?


 ジャスティス様は気持ちを落ち着けるように。
 ふーっと長く息を吐きだすと。


「……とりあえず、やめろとは言わないから『冬』のボーナスは代理人を立てること。で、差し入れは俺が同行できるときに限ること。それが条件だ。……それが無理なら」

「も……もちろん!! 私の旦那様は心が広いなー! ねーあなた達もそう思うわよねー♡」

「……双子!?」




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