【完結】オレオレ!実は悪い女に唆されて夜会で婚約破棄をしちゃってさ……詐欺で前世を思い出した令嬢は人気の激レア副騎士団長様と事件解決を目指す
『あっ、もしもし、オレオレ! 実は悪い女に唆されて夜会で婚約破棄をしちゃってさ。怒った両親から廃嫡されそうなんだよね。でも、今日中に婚約者の家に慰謝料5百万オークを支払えば、婚約破棄自体を無かったことにしてもらえるんだ。そう! 何もかもがそれで元通り。それで悪いんだけど、侍従を使いに出すからそいつに金を渡してくれないか? やった、ありがとう! それじゃー、頼むよ、おばあ様!』
「いや、それ絶対、転生者が犯人でしょ」
最近、王都ではそんな感じの詐欺が流行っている――友人からそれを聞いたとき。反射的にそう答えて初めて『ソレ』に気が付いた。
――って、私も『転生者』じゃないのっ!!
友人が詐欺事件に巻き込まれたことから、前世を思い出した伯爵令嬢のソネット。
とりあえず前世知識チートで思いつくままに商売をしているうちに詐欺事件について話が聞きたいと、王都の治安維持を担う騎士団の若き副騎士団長ジャスティスがソネットの元へとやってきた。
ソネットは前世の記憶から『オレオレ婚約破棄詐欺』の解決方法を副騎士団長に提案するが、事態は思わぬ方向へと転がって……!?
「いや、それ絶対、転生者が犯人でしょ」
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とりあえず前世知識チートで思いつくままに商売をしているうちに詐欺事件について話が聞きたいと、王都の治安維持を担う騎士団の若き副騎士団長ジャスティスがソネットの元へとやってきた。
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