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5 『ずるい』とうるさいので魔法で言えないようにした
しおりを挟む私の亡くなったお母様は、この国から遥か遠くに在る国の侯爵家出身だった。
両親の結婚はお互いの家にメリットがあって計画されたものだったそうだ。
お母様の侯爵家では物流業に力を入れていて、新たな大口の顧客を獲得するため。
お父様の伯爵家では経営する商会で取り扱う商品の販路を更に広げる足掛かりとするため。
二人の婚姻後は思惑通り両家とも順調に利益を伸ばし、お互いに商売上無くてはならない存在になっている。
そのためお母様亡き後もあちらとの関係は良好だ。
そして、実はお母様の出身国では魔法が生活に根付いている。
髪を乾かしたり火を起こしたり、そういった生活魔法くらいなら誰でも使うことができるのだそうだ。履歴書には魔力の記入欄があって……と、それくらい魔法が身近なものとなっているらしい。
私も小さい頃、お母様の母国を訪れた際に神殿で魔力を測ってもらったことがあるらしい。
残念ながら私はそれを覚えていないし、魔力もまったくなかったそうだが、お母様の実家の方はそんな魔力を物流業にも取り入れていて、おかげで魔力無しの私でもその辺に伝手がある。
なので。
伝手を頼りにあちらに存在する『高位の魔法使い』に連絡を取って屋敷まで来てもらい――義妹が『ずるい』と言えないように、本物の魔法をかけてもらうことにした。
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