12 / 41
第二章 初級講習
12 完食! カレーうどん
しおりを挟む
この日は朝から大学だった。今日は必修科目があるためサボることはできない。
……なんて、基本チキンだからサボったことなんてないけどな! 代返頼めるような友達もいないし! 真面目な俺エライ!!
と、いうわけで昼は学食だ。ウチの学食はそこそこうまい。しかも、安い。特に余計なトッピングをしなければカレーは300円から食べられるし、うどんは200円で食べられる。それでどっちを選ぶかって? 両方ですが何か。
マナー的にはよろしくないが、うどんを食べ進めて最後の最後でカレーのルーを投入してカレーうどんにするのが俺のお気に入り。メニューにはないが、これでカレーうどんも楽しめる。見た目が良くないので人がいるときにはやらないが、ほぼ一緒に食べる人がいないから大丈夫! ……ふう。
ダイエットはどうした! と言われそうだが、そこはキッチリ継続中。カレーもうどんも一口残したところでスライム投入。
おお。うちの200gもカレーをちょっとだけ捕食した後うどんへと移動してカレーうどんを楽しんでいる。仲間だ。それとも飼い主に似たのか?
そうして200gのお食事が終われば器はまるで舐めたかのようにピッカピカ。カレーうどんを楽しんだ後は器が汚れてしまうので、学食のおばちゃんに申し訳なく思っていたからこれはありがたい。
そうして席を立とうとしたところで。
「あの……ちょっとお話していいかな?」
……と、ビックリするような美少女が話しかけてきた。
肩くらいまでの自然な明るい髪に、少し垂れ気味の温かみを感じる目。美女ではないが、可愛い系。しかもまつ毛めっちゃ長い。何よりスタイル抜群だ。
うちの姉ちゃんよりは胸ないけど。
これ、あれだ。ミス学祭。掲示板やらあちこちに写真が貼ってあるから俺でも知ってる。ちなみに絶賛ひきこもりゲーム中☆ …だったので学祭には参加しておりません。はい。
そんな美少女が俺なんかに何の用だ? これ、あれか? 早速スポーツクラブに通い出した効果か? まだ、お試し入会してからは一週間ちょい。本入会してからは数日しかたっていないけど。
まあ、体重は割と減っている。今は満腹だから増えてるけどな。
微痩せ効果でまさかの美少女ホイホイ。いや、待て、落ち着け俺。何度期待して騙された?
討伐数では82歳のお爺ちゃんに負けてるし、魔力じゃ小学生に負けている。
いい気になっちゃ駄目だ。いい気になっちゃ駄目だ。いい気になっちゃ駄目だ。……でも、もしかして?(チラ)
「いいけど……俺に何か用?」
「一週間くらい前、スポーツクラブに居たよね? 受付の所でスタッフの人と話しているのを見かけたの。私、同じクラブに通ってて」
「あー、体験入会した日かな」
「やっぱり! ねえ、良かったら私とお友達になってくれない!?」
キタ――――――――――――――――ッ!!!!
これ、あれだろ? 間違いないだろ。ここまで来て間違いだったらただの事故だ。もういいよな? 俺、頑張ったよな? 素直に喜んでいいんだよな!?
「い……いいけど、なんで」
「やった! あのね、今、お友達を紹介すると月会費が割引になるキャンペーンをやっていて……」
はい! 事っ故でっした――!!
そうだよな。こんな美少女が俺目当てで話しかけてくるわけないもんな。分かってますよ、分かってましたとも。
分かってたんだけどね……(グスッ)。
「ああ、悪い。実は、既に入会しちゃってて」
「ああっ! 残念!! もっと早くお友達になってもらえばよかったあ!!!」
くぅーっと悔しそうに顔を歪める美少女。
……って、あれ? 「お友達」は継続??
……なんて、基本チキンだからサボったことなんてないけどな! 代返頼めるような友達もいないし! 真面目な俺エライ!!
と、いうわけで昼は学食だ。ウチの学食はそこそこうまい。しかも、安い。特に余計なトッピングをしなければカレーは300円から食べられるし、うどんは200円で食べられる。それでどっちを選ぶかって? 両方ですが何か。
マナー的にはよろしくないが、うどんを食べ進めて最後の最後でカレーのルーを投入してカレーうどんにするのが俺のお気に入り。メニューにはないが、これでカレーうどんも楽しめる。見た目が良くないので人がいるときにはやらないが、ほぼ一緒に食べる人がいないから大丈夫! ……ふう。
ダイエットはどうした! と言われそうだが、そこはキッチリ継続中。カレーもうどんも一口残したところでスライム投入。
おお。うちの200gもカレーをちょっとだけ捕食した後うどんへと移動してカレーうどんを楽しんでいる。仲間だ。それとも飼い主に似たのか?
そうして200gのお食事が終われば器はまるで舐めたかのようにピッカピカ。カレーうどんを楽しんだ後は器が汚れてしまうので、学食のおばちゃんに申し訳なく思っていたからこれはありがたい。
そうして席を立とうとしたところで。
「あの……ちょっとお話していいかな?」
……と、ビックリするような美少女が話しかけてきた。
肩くらいまでの自然な明るい髪に、少し垂れ気味の温かみを感じる目。美女ではないが、可愛い系。しかもまつ毛めっちゃ長い。何よりスタイル抜群だ。
うちの姉ちゃんよりは胸ないけど。
これ、あれだ。ミス学祭。掲示板やらあちこちに写真が貼ってあるから俺でも知ってる。ちなみに絶賛ひきこもりゲーム中☆ …だったので学祭には参加しておりません。はい。
そんな美少女が俺なんかに何の用だ? これ、あれか? 早速スポーツクラブに通い出した効果か? まだ、お試し入会してからは一週間ちょい。本入会してからは数日しかたっていないけど。
まあ、体重は割と減っている。今は満腹だから増えてるけどな。
微痩せ効果でまさかの美少女ホイホイ。いや、待て、落ち着け俺。何度期待して騙された?
討伐数では82歳のお爺ちゃんに負けてるし、魔力じゃ小学生に負けている。
いい気になっちゃ駄目だ。いい気になっちゃ駄目だ。いい気になっちゃ駄目だ。……でも、もしかして?(チラ)
「いいけど……俺に何か用?」
「一週間くらい前、スポーツクラブに居たよね? 受付の所でスタッフの人と話しているのを見かけたの。私、同じクラブに通ってて」
「あー、体験入会した日かな」
「やっぱり! ねえ、良かったら私とお友達になってくれない!?」
キタ――――――――――――――――ッ!!!!
これ、あれだろ? 間違いないだろ。ここまで来て間違いだったらただの事故だ。もういいよな? 俺、頑張ったよな? 素直に喜んでいいんだよな!?
「い……いいけど、なんで」
「やった! あのね、今、お友達を紹介すると月会費が割引になるキャンペーンをやっていて……」
はい! 事っ故でっした――!!
そうだよな。こんな美少女が俺目当てで話しかけてくるわけないもんな。分かってますよ、分かってましたとも。
分かってたんだけどね……(グスッ)。
「ああ、悪い。実は、既に入会しちゃってて」
「ああっ! 残念!! もっと早くお友達になってもらえばよかったあ!!!」
くぅーっと悔しそうに顔を歪める美少女。
……って、あれ? 「お友達」は継続??
1
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる