152 / 283
152 気楽な話題
しおりを挟む
悪夢に苦しむ王子を起こしてしまったせいで、召喚時間が少し余ってしまった。
二度寝するにもゲームをするにも中途半端。とはいえ、王子の性格から考えて早めに帰るはあり得ない。コチラに不都合がない限り、タイムリミットギリギリ、めいっぱいまで楽しもうとするはずだ。
そこで、時間までまったりとお茶にすることにした。
おやつはホラー映画鑑賞時に結構な量を食べていたのでなし。用意したのはノンカフェインのハーブティー。既に夕飯に近い時間だから、今からカフェインは摂らない方がいいだろうとの判断だ。
お昼寝は仕方ないにしても、夜にしっかりと眠れるのならそれが一番いいからね。うなされていたせいか顔色が悪かったから、お茶もリラックス効果のあるものにした。
「ああ、いい香りだなぁ。落ち着く……」
優雅にまったりとお茶を楽しむ王子様。所作の一つ一つが様になっていて美しい。先ほどまで床で寝返りを繰り返しながらウンウンうなされていた姿が嘘みたい。
それにしても何を話そうか。うなされていたのを考えると、映画の感想はどうかと思う。夢見が悪いようだし、しばらくはホラー映画を見るのも避けた方がいいだろう。
他に気楽な話題と言えば……。
「あ、ねえ王子。夏休み最後の日、寝ている私に何かした?」
ぶほっ。
優雅王子が豪快にお茶を吹いた。所作はともかく、相変わらずのジャージ姿のリラックスモードなのでその姿に違和感はないが、王子お気に入りのジャージにお茶がこぼれてしまった。
ああ、もうしょうがないわねぇ。
――でも、大丈夫! 濡れた場所をタオルでササッと拭いてやればホラ元通り☆
品質保持魔法の影響だろう。吸水性を残したままの驚きの品質保持能力。おかげでシミにはならずに済みそうだ。
うーん、やっぱりこの魔法便利!!
お気に入りのワンピースにもかけてほしい!!
二度寝するにもゲームをするにも中途半端。とはいえ、王子の性格から考えて早めに帰るはあり得ない。コチラに不都合がない限り、タイムリミットギリギリ、めいっぱいまで楽しもうとするはずだ。
そこで、時間までまったりとお茶にすることにした。
おやつはホラー映画鑑賞時に結構な量を食べていたのでなし。用意したのはノンカフェインのハーブティー。既に夕飯に近い時間だから、今からカフェインは摂らない方がいいだろうとの判断だ。
お昼寝は仕方ないにしても、夜にしっかりと眠れるのならそれが一番いいからね。うなされていたせいか顔色が悪かったから、お茶もリラックス効果のあるものにした。
「ああ、いい香りだなぁ。落ち着く……」
優雅にまったりとお茶を楽しむ王子様。所作の一つ一つが様になっていて美しい。先ほどまで床で寝返りを繰り返しながらウンウンうなされていた姿が嘘みたい。
それにしても何を話そうか。うなされていたのを考えると、映画の感想はどうかと思う。夢見が悪いようだし、しばらくはホラー映画を見るのも避けた方がいいだろう。
他に気楽な話題と言えば……。
「あ、ねえ王子。夏休み最後の日、寝ている私に何かした?」
ぶほっ。
優雅王子が豪快にお茶を吹いた。所作はともかく、相変わらずのジャージ姿のリラックスモードなのでその姿に違和感はないが、王子お気に入りのジャージにお茶がこぼれてしまった。
ああ、もうしょうがないわねぇ。
――でも、大丈夫! 濡れた場所をタオルでササッと拭いてやればホラ元通り☆
品質保持魔法の影響だろう。吸水性を残したままの驚きの品質保持能力。おかげでシミにはならずに済みそうだ。
うーん、やっぱりこの魔法便利!!
お気に入りのワンピースにもかけてほしい!!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
189
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる