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第15話 20歳
しおりを挟む今日は朝の9時にひろちゃんが迎えに来るので滞りなく準備を済ませ自宅で待っていた
昨日はコンサートで弾け過ぎたが、めちゃくちゃ楽しかった
何より、ひろちゃんがBダッシュのファンになってくれた事が私にとっても凄く嬉しかった
これで2人が共有出来る趣味が新たに1つ増えた
ひろちゃんからのメールが来て、゛下の駐車場に着いたよぉ゛の連絡が来たので、私は急いで家を出ると足早に階段を駆けおりる
すぐにひろちゃんの車に乗り込み、キスを交わす
『おはよぉ!ひろちゃん!』
「おはよう、美里!」
「今日、美里が行きたい所とかある?」
『ん?ひろちゃん家でいいよっ!』
「オッケー!じゃあ今日は今からレンタルDVDば借りて帰ってから、家で映画鑑賞しながらピザでも食べろっか」
『おっ、いいねぇー!』
「最近出たばっかりで観たいのがあったんよ」
『何、何、何?』
「Zファイル!!」
『マジで!うちらが映画で観たかったやつやぁーん』
「そうなんよ」
『よし、はよ、行こっ!!』
それからレンタル屋に立ち寄り、お目当てのDVDも運良く1枚あり、その他に面白そうなのを4枚選んで1週間レンタルで借りて、途中コンビニに寄ってからひろちゃん家に向かう
ひろちゃん家に着いて、家に入り両親に挨拶してから部屋に入る
今日は1日まったりと過ごす予定にしていたので、早速テレビの電源を入れてまずは借りてきたZファイルのDVDをセットする
それから2人ベッドで寝そべってから映画鑑賞タイムに入る
途中でピザのデリバリーを頼む
ピザが届き飲み食いしながらまったりと過ごす
あぁー、幸せだぁー
この幸せ過ぎる時間が死ぬまでずっと、続けばいいのに!!
そんな日々が続いていく
そんな私達の幸せな日常が続き、遂に私達は20歳を迎える
実はひろちゃんと私はお互いが共通する、出生の秘密に関する奇遇な縁があるのだ
私達2人は産まれた産婦人科が一緒であり、誕生日も一緒でしかも30分位しか違わないのでひょっとしたら、私達2人はすでにそこの新生児室で隣同士にいたかも知れないと言う事
お互い、私達が今現在住んでいる場所は離れているが、この世に生を受けた場所が一緒なんて普通はありえないでしょぉー
しかもその後、離れ離れだった私達は運命的にお互いが引き寄せられる様に一緒になっている
これはもう、絶対に運命!!
偶然だ何だと言われようと私達にとっては運命なるものを感じていた
今日はひろちゃんの誕生日!
そして私の誕生日でもある!
私達は共に20歳となる!
明日は週末で金曜日!
仕事が終わってからは、いつもの職場近くのカフェで待ち合わせをしている
そして2人の誕生日会を実施する
間もなくして、ひろちゃんからメールが入る
「俺よりほんの少しだけ早い人生の先輩!誕生日おめでとう!愛してるよ!今も、これからも」
あぁ、ひろちゃん!ひろちゃん!ひろちゃん!
私も愛してるよ!
今も、これからも!
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