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第2話 遊園地
しおりを挟むそして待ち合わせの当日
私は電車通学だったのでそのまま待ち合わせしている駅の浦田駅で降りて南口の方に向かう
南口に着くと真由美がすでに来ておりベンチに座って本を読んでいたのでそっと背後から驚かせてやろうと思い真由美の背後に近付くと
「あんたバレバレやけやんね!!」
「嘘っ!マジっ!」
「あんたの考えとう事なんて、いつも園児レベルやけんね」
「ムッキー!!ちきしょー!!」
あえなく真由美に撃沈されてしまう
まだ待ち合わせ時刻の15分前ではあったが、いつもしっかり者の真由美!
「あんたにしては来るのが早かったんやないん」
「イヤイヤあんたの方が早いし!まだ奥田君達は来てないん?」
「もう来るよ」
「しょっぱなから私を待たせるってどうよ」
「まあまあまあまあ、それを言うんやったら私を待たせたあんたこそ何なん」
「うっ・・・・申し訳ない」
「分かればよろしい!」
「ムッキー」
私も真由美の隣りに座って2人でくっちゃべっていると待ち合わせ5分前に奴らがやって来る
男2人チャリを漕ぎながら2台仲良く並んでやって来た
チリンチリン
「すまん真由美遅くなったね!ミツが途中でトイレに駆け込み乗車しとったんよぉ」
「ばっ、オマエ、それは言わんでよかろうがて」
「ごめん、ごめん、それにしてもミツ!試合でもないのに緊張しとるん」
「ちがぁう、胃腸が弱いだけたい!」
「ふぅーーん」
奥田君と伊藤君は家が近いということもあり、学校に来る時も2人一緒に来るのを良く見かけていた
「ねえ真由美、もうこの際さぁ、あっち2人と私達2人で今日1日ダブルデートでいいんやない」
「笑笑!なぁん、それ意味ないじゃん」
「どうせなら、和美も呼べば良かった」
「和美は今日、彼氏の家に行くって言いよったよ!」
「マジかっ!!」
こうしてブツブツと文句を言いながらも4人揃って遊園地へと遊びに行ったのだ
なんやかんやとあったが、海賊船やジェットコースター、お化け屋敷に観覧車とあらゆるアトラクションをみんなで制覇しまくった!
1日中みんなと遊んでみて、意外と伊藤君が気遣いがあって面白い事が分かった
常に場を盛り上げたり、下手に私の聖域を邪魔する事もなかった
一緒にいて私自身が気を使わないでいい事が今日分かった
私自身がソイツに邪魔されたり、ウザイと思う奴を認定してしまうとすぐに顔に出たり、態度に出てしまう傾向があるので、そう言うヤツとは自分からすぐに距離を置いてしまい無視してしまう
その点、伊藤君とは気兼ね無く会話もしたし接する事も出来たのでとりあえずは安心した!
終わって見ればあっという間の楽しい1日だった
そして1日中遊びまくった私達は電車に乗り込みそのまま待ち合わせ場所であった浦田駅に向かい、そこで別れて家に帰宅する
その日の夜、私は部屋で今日の出来事を思い返していると真由美から着信があり携帯に出る
なんやかんや、今日の楽しかった出来事を話しながらも本題は私が伊藤君に対してどう思ってるのかを聞きたかったらしく、それとなく私も答え、結局はそれから3時間も長電話してしまう羽目となってしまった
でもまあ、たまにはこんなのも楽しくていいなと思いながら寝ろうとした時に思い出す
あっ、しまった!!
ヤツにボールの件を聴くのを忘れてしまった!
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